動物雑学

アニサキスの予防法や治療法は?自宅でできる対処法はないの?

こんにちは!くらげです。

街を歩いていると必ずと言っていいほどお寿司屋さんや定食屋さんなど、お魚を扱うお店を見かけますよね。

しかし日本を離れ世界を見てみると、日本食が世界中に広がった現在でも魚、特にお刺身(生魚)を食べる国はそう多くはありません。

生食が文化に根付かなかった原因に寄生虫(アニサキス)の存在があります。

日本でも古くからあった病気ですが、実際に原因である寄生虫が特定されたのは1960年代で、それより以前は原因がわからず対処療法しかできませんでした。

今回は日本人とって切っても切れない関係である魚、その魚と切れない関係である「寄生虫(アニサキ)」についてお話していこうと思います。

アニサキス症にかからないための予防法から寄生されたときの対処法まで、あなたの必要と思う部分を下記の目次から飛んでご覧ください。

アニサキス症とは?

アニサキス症とは海産魚介類を生食したことで発症する寄生虫感染症のことで、世界でも日本食の広まった現在でも日本での発症例が一番多い感染症です。

長さ2~3cm、幅0.5~1cmの太めの白い糸状をしています。

                            参考画像:厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html

アニサキスは初めにオキアミなどの甲殻類に寄生しています。寄生されたオキアミが中間宿主であるイカや大型の魚に捕食されると、その内臓や筋肉内で成長します。         さらにイカや大型の魚を捕食するイルカやクジラなどの体内で成虫に成長します。

参考画像:同友会グループホームページ                     http://www.do-yukai.com/medical/69.html

しかし人間の体内では成虫に成長できないため数日中に死滅するか排泄されます。
この時、人の胃もしくは腸に一時的に寄生するため激しい腹痛や吐き気が生じます。

アニサキスに感染しやすい食品って何があるの?

・切り身、刺身、寿司などの生魚

主に魚の内臓に寄生しているが鮮度が落ちてくると筋肉内にも移動するため、
切り身の状態の魚でもアニサキスに感染するリスクがあります。

・いくらなどの魚卵

アニサキスは魚の体内で内臓→筋肉など隣接する臓器へ移動します。
その際、魚が子持ちであった場合、卵へ体内移行する場合もあります。

・しめ鯖

一般的な料理に使用される、酒・酢・醤油・塩漬けで死滅しないため、
調理済みのお総菜などでも感染報告もあります。



逆にアニサキスに感染しにくい食品は?

・加熱した食品                                 60℃で1分以上、70℃以上では瞬時に死滅します。

・冷凍食品                                    -20℃以下で24時間以上冷凍したもの。一般の冷凍庫内は-20℃~-18℃ですので、感染しないためにも1日以上冷凍しましょう。

・干物                                      ホッケやサンマなどの干物は、基本的に加熱して食べるためアニサキスの虫体は死滅します。死んだ虫体は体には無毒ですので食べても問題ありません。           (気持ち的には食べたくはないですよね…)

なんでアニサキスに感染すると痛みが出るの?

人の体内では、寄生部位により胃アニサキス症、腸アニサキス症、消化管外アニサキス症に分けられます。

痛みの原因として、アニサキスが体を固定するため臓器に頭部を突き刺したことで起こる物理的損傷とアニサキスが寄生したことで起こる即時型アレルギー反応があります

通常、アニサキスが臓器を穿孔して他の臓器へ移ることは少ないのですが、まれに臓器粘膜を突き破り胃と隣接している臓器へ移動する、そのさい寄生虫性肉芽腫や穿孔性腹膜炎を起こし痛みが生じます。

また、異物(アニサキス)が体内に入ったことで免疫反応が起こりますが、アニサキスによる症状がでない、または出にくい人も少なくありません。そういった方が本人の知らないままに感染を繰り返したためにアナフィラキシーを起こすこともあります。

痛みが出たときの対処法は?病院に行くまでにできることはないの?

現在、アニサキスによる感染に有効な治療法は内視鏡による虫体釣り出し法のみです。これは内視鏡のある病院でしかできないため、外出先などで痛みに襲われたときは救急車を呼びましょう。

症状の軽度な方であれば、アレルギー反応を抑えるステロイドの点滴をする事で痛みを抑えることもできるそうです。

しかし、激しい痛みに襲われている中でただただ治療を受けるのを待つのは耐えがたいことでしょう。そんなときは正露丸を飲んでください。

大幸薬品さんが出している正露丸の主成分(木クレオソート)がアニサキスの活動を抑える効果があるとして特許を取得した事がネットニュースで取り上げられました。

木クレオソートはアニサキス症用薬剤としては「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)で認められていないため、用途として表向きにはうたえない。ただ活用に関する特許は取得している。

参考:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180709-00010000-minatos-bus_all

まだ薬機法で認められていないとのことで、ホームページや製品の箱には記載されていないようですが、効果はあるようです。

まとめ

現在アニサキスに有効な駆虫薬はありませんし、予防しようにも日本に住んでいる以上「魚」との縁も切れませんよね。加熱すれば冷凍すればいいとわかっていても、お寿司、お刺身、海鮮丼…熱を通したらまずいものもありますよね。

そんなときは、どんなおいしいものにも「リスク」はあることを理解し、いざというときの対処法を知っておくことが重要になります。

リスクとリターンを理解しこれからの人生でおいしいものをいっぱい食べましょう!

てことで、今回の「好奇心は猫の塊」は以上になります。

あ、ちなみに猫にイカをあげると腰砕けになるなど、動物によって毒になるものならないものがありますので、「小さい家族」にあげる際には気を付けてくださいね。

ではでは、次の記事でお会いしましょう!