こんにちは!管理人のクラゲです。
一日過ごして付いた汚れを落とし、疲れを癒すお風呂。
特に寒くなる時期は毎日の入浴が至福の時間です。
そのお風呂のお供であるのが「入浴剤」
湯船に入れることで、色や香りで楽しむと同時に
体を温めリラックス効果を与えてくれます。
しかし、欠点となるのが入浴剤成分による浴槽の汚れ。
ザラザラとした汚れやぬめりが残る他
浴槽に色移りしてしまうことも・・・
浴槽への色移りや汚れを防ぐには掃除が欠かせませんが、
と思たことありませんか?
しかし、市販の入浴剤だと香りや色を付ける成分も入っているため
それが汚れの原因となってしまいます。
そこで、
この記事では掃除の手間がかからない入浴剤代わりとなるアイテムをご紹介します。
入浴剤代わりになるアイテムと使用方法

市販の入浴剤には香りや色を付ける成分が入っているため
普通にお湯を張って入浴するときよりも浴槽が汚れやすくなります。
そこで、入浴剤を入れたときのように
「体が温まるが掃除の手間が少ない」入浴剤代わりとなるアイテムを紹介していきます。
そのアイテムが、以下の4つ。
- 重曹
- クエン酸
- セスキ炭酸ソーダ
- お風呂用炭
どれも掃除に使われているものですが
入浴剤として使っても効果の高い成分です。
着色料などの浴槽を汚す成分が含まれていないので
掃除の手間は少なくなります。
①重曹

掃除の手間が少ない入浴剤代わりとなるアイテムその①は「重曹(じゅうそう)」です。
重曹は化学式 NaHCO3で表される炭酸水素ナトリウムと呼ばれる
ナトリウムの炭酸水素塩で、
食品添加物としてベーキングパウダーの代替品としてに使われるほか、
市販の入浴剤にも含まれており
水に溶かした重曹は石鹸水よりも弱いアルカリ性を示します。
石鹸より弱いながらも「油脂に対する洗浄効果」がある他、
「弱アルカリ性のお湯」と「皮脂」が化学反応を起こすことで
石鹸に類似した物質が作られ、肌がヌルヌルするようになります。
そのためアルカリ性のお湯は皮膚の清浄効果が高く、
入浴後はサッパリ感やスベスベ感を感じることが多いです。
また、重曹とクエン酸を混ぜて使うことで炭酸ガスが発生し
炭酸風呂にすることも可能です。
そんな重曹を入浴剤代わりに使う方法は以下の通り。
- 【重曹風呂】浴槽に張った40℃前後のぬるま湯200Lに、大さじ1~3杯の重曹を入れる。
- 【炭酸風呂】浴槽に張った40℃前後のぬるま湯200Lに、「重曹:クエン酸=3:1」で入れる。(例:重曹:大さじ3杯、クエン酸:大さじ1杯)
- 頻度は週1~2回を目安に。
上記の量であれば、肌への負担も少ないでしょうが
初めて使う場合は大さじ1杯から初めて肌に異常が出ないか確認して下さい。
重曹風呂に入る頻度が多いと、皮膚バリアーである「皮脂膜」が壊れ
肌がアルカリ性に傾き、皮膚トラブル(乾燥肌)になる可能性があります。
重曹には大きく「医療用・食用・掃除用・天然・合成」の5種類がありますが、
そのうちどの重曹が入浴剤に適しているか
どんな効果が期待できるか詳しく紹介した記事がありますので
気になる方はご覧になってみてください。

②クエン酸

掃除の手間が少ない入浴剤代わりとなるアイテムその②は「クエン酸」です。
クエン酸は柑橘系のフルーツや梅干しなどの酸っぱい成分(酸味)として知られ、
新陳代謝を活発にして細胞のターンオーバーを正常化する「美肌効果」や
疲労物質である乳酸を分解し「疲労回復効果」があります。
また、「水・重曹・クエン酸」を混ぜることで
炭酸ガスが発生し炭酸水となるので
炭酸入浴剤(バスボム)の材料として使われます。
そんなクエン酸を入浴剤代わりに使う方法は以下の通り。
- 【クエン酸風呂】浴槽に張った40℃前後のぬるま湯200Lに、大さじ1~3杯のクエン酸を入れる
- 【炭酸風呂】浴槽に張った40℃前後のぬるま湯200Lに、「重曹:クエン酸=3:1」で入れる。(例:重曹:大さじ3杯、クエン酸:大さじ1杯)
- 頻度は週1~2回を目安に。
炭酸を発生させるにはクエン酸に対し重曹は3倍量必要となります。
上記の量であれば、肌への負担も少ないでしょうが
初めて使う場合はクエン酸:大さじ1杯から初めて肌に異常が出ないか確認して下さい。
クエン酸には大きく「食用・工業用(掃除用)」の2種類があります。
そのうちクエン酸が入浴剤に適しているか
どんな効果が期待できるか詳しく紹介した記事がありますので
気になる方はご覧になってみて下さい。

③セスキ炭酸ソーダ

掃除の手間が少ない入浴剤代わりとなるアイテムその③は「セスキ炭酸ソーダ」です。
炭酸ナトリウム(Na2CO3)と炭酸水素ナトリウム(=重曹、NaHCO3)が
複塩として共存し安定している状態のアルカリ剤で
皮脂を乳化させ、タンパク質を分解する性質があります。
セスキ炭酸ソーダにも重曹が含まれていますが
重曹とは少し違った性質をもちます。
セスキ炭酸ソーダと重曹を比較
セスキ炭酸ソーダ
- アルカリ性が高い(pH9.8)
- 水に溶けやすい(研磨効果なし)
重曹
- アルカリ性が低い(pH8.2)
- 水に溶けにくい(研磨効果あり)
入浴剤として使う場合、
基本的に重曹と同じ効果があると考えていいでしょう。
しかし、アルカリ度が高いため皮膚への刺激が強めです。
重曹よりも少ない量を溶かすようにしましょう。
- 浴槽に張った40℃前後のぬるま湯200Lに、大さじ1~1.5杯のセスキ炭酸ソーダを入れる。
- 頻度は週1~2回を目安に。
セスキ炭酸ソーダ風呂は重曹風呂よりもアルカリ度が高いので
必ず少量から始めてください。
セスキ炭酸ソーダは基本的に掃除用しかありません。
そのため、入浴剤代わりに使うなら
粉末のもので掃除用と兼用すればいいでしょう。
④お風呂用炭

掃除の手間が少ない入浴剤代わりとなるアイテムその④は「お風呂用炭」です。
お風呂用炭はAmazonや楽天市場といった通販サイトでも
普通に売られている商品ですが、
その中でも「お風呂に入れるだけ!お風呂の炭(光触媒の浴用炭)」という商品がオススメ。
炭には無数の微細な穴「多孔質」が空いており、
その穴に汚れ(浴槽内の雑菌やヌメリ・ニオイと言った有機物)を吸着させ取り除くことができます。
その汚れを吸着する性質のある炭に「光触媒」を施すことによって
吸着した有機物や細菌を、さらに分解することができるようにしたのが
「光触媒の炭」。
光触媒とは、太陽や蛍光灯などの光が当たると、その表面で強力な酸化力が生まれ、接触してくる有機化合物や細菌などの有害物質を除去することができる環境浄化材料です。
浴室内の照明だけで光触媒機能を発揮するため
お風呂に入れておくだけで浴槽内の汚れをきれいにしてくれる他、
水道水に含まれている塩素を中和してくれます。
さらに、炭が持つもう一つの効果「遠赤外線効果」によって
体を芯から温めてくれるのでお風呂上りもポカポカ。
汚れを吸着・分解してくれるのでお風呂掃除も楽々です。
入浴剤代わりになるアイテムの注意点
この記事で掃除の手間が少ない入浴剤代わりになるアイテムを4つ紹介しました。
- 重曹
- クエン酸
- セスキ炭酸ソーダ
- お風呂用炭
このうち、「重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ」は掃除にも使われる成分で、
お湯を弱酸性もしくは弱アルカリ性にするほか
皮脂を落とす作用もあります。
しかし、
市販されている入浴剤のように
肌を保護・保湿する成分は含まれておらず
過度に使うと肌トラブルを起こす可能性があります。
そのため、重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダを入浴剤代わりに使用する際は
一回の目安量を守り、週に1~2回程度にすることをオススメします。
掃除の手間がかからない入浴剤まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントは以下の通り。
- 掃除の手間が少ない入浴剤代わりとなるアイテムは「重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダ、お風呂用炭」の4つ
- 初めて使う場合は、40℃前後のお湯200Lに対して大さじ1杯から始める。(お風呂用炭を除く)
- 肌に問題がなければ一回量を増やしてもOK
- 「重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダ」は過度に使うと肌トラブルを起こしてしまうので頻度は週1~2回にとどめること。
容量と頻度を守って至福のお風呂タイムを満喫しましょう。