アクアリウム

ビーシュリンプのグレードアップ!エビを色鮮やかにする交配・繁殖テクニック

ビーシュリンプを繁殖する事には成功したけれども、長く飼っているうちにグレードや柄・模様が飼い始めたときとは違う個体が増えてきたことありませんか?

せっかくなら綺麗なエビを飼いたいと思ったことありませんか?

そんな時はビーシュリンプのグレードを上げ、あなたの理想通り選別と交配を繰り返しましょう。

この記事で、ビーシュリンプを理想の表現の個体にするためのグレードアップの方法についてご紹介しますので実践してみてください。

この記事で分かる事
  • ビーシュリンプのグレードアップ方法
  • 綺麗なビーシュリンプの育て方
  • ビーシュリンプの選別の方法

ビーシュリンプのグレードアップには選別作業が必須!

ビーシュリンプのグレードを上げたいのであれば、当たり前ですがグレードの高いオスとメスを掛け合わせていく事が必須で、

その為には、グレードの低い個体を選別して繁殖用の水槽から抜くか、もしくは高いグレードのエビだけを繁殖用の水槽に移すことが必要になります。この作業を行う為には最低でも2本の水槽の環境が整っている事が条件となりますので、水槽の立ち上げから準備をしてください。

ビーシュリンプのグレードや表現についてはこちらの記事で、

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エビのグレードアップに欠かせない選別方法

ビーシュリンプは生後5~6か月ほどで成熟し繁殖が可能となります

そのため選別は成熟してしまう前に選別を行う必要があります。
選別落ち個体まで全て飼育するのには限界がありますので、選別落ちの個体はオークションサイトで販売したり、友人知人に分けてエビ仲間を増やすのも良いでしょう。

小さな稚エビを掬うのは大変なので、選別作業には専用の網を用意するといいですよ。

選別のポイント
  • 発色が強い個体(白はより白く、赤はより赤く、黒はより黒く)
  • バランスの良い体型
  • 体の大きさ

大事なのは体のバランスと大きさです。スタイルが良く大きな個体は繁殖能力も高く良い遺伝子を残してくれます。

グレードアップのために知っておくべき繁殖テクニック

ビーシュリンプの色や模様をより鮮やかにしてグレードをアップさせるには以下の2つの繁殖テクニックを知っておくべきでしょう。

  1. インブリーディング
  2. アウトブリーディング

この2つは繁殖の世界ではよく知られている言葉で、サラブレッドの交配などで実際に使われているテクニックです。

①インブリーディングとは

インブリーディングとは、1つの系統から生まれた兄弟姉妹の中から、目指している色や体型に近い個体を選別・交配を繰り返して理想のエビの表現だけを残していくという繁殖方法です。

この方法であれば、狙っている色や体型の個体同士を交配させるため比較的短時間で目標とするエビに近づける事ができます。

またインブリーディングは、最低2本の水槽があれば系統の維持ができる所がメリットになります。

インブリーディングは近親交配を繰り返すため、あっという間に血が濃くなります。血が濃くなると体型不良や奇形の出現率が高くなりやすいので、一定期間で異なる血統のエビと交配させる事が必要となります。

血が濃くなりすぎないために追加する個体は、繁殖交配させているエビと同等以上のエビを選びましょう。

実際にこの方法で交配すると、生まれてくる稚エビの多くは親よりも高グレードになることが多いように感じます。選別落ち個体も出ますが少数です。

②アウトブリーディングとは

アウトブリーディングは異なる系統のエビを別々の水槽で飼育し、その中から理想に近いエビを選び一つの繁殖用水槽に集めて交配する方法です。

この方法では、良いエビを選別して繁殖用水槽に移すため、系統の数だけ水槽が必要になります。また、いろいろな系統のエビを購入する必要があるので費用も手間も掛かります。

  1. 交配し生まれたエビの中から理想に近いエビ
  2. 別系統の親から生まれた理想に近いエビ

この2つのエビを繰り返し交配していきます。

アウトブリーディングでは目指しているグレードの個体の出生率は低いのですが、血が濃くなるスピードは遅いため、丈夫なエビが生まれやすい傾向にあります。

ビーシュリンプの色揚げ(いろあげ)の方法

色揚げとは遺伝的に持って生まれた色素をより強く発色させる事で、金魚等の観賞魚の世界で良く使われる言葉です。また、水生生物の多くは成長や飼育環境によって褪色(退色)が起る事があります。

ビーシュリンプの色揚げには諸説ありますが、以下の様な方法があります。

  1. 色揚げ用の餌を与え、添加剤を加える
  2. 餌をあげずに無給餌飼育で育てる
  3. 色の良い個体を掛け合わせる

どの方法も絶対という物は無く試行錯誤が必要と言えます。

①色揚げ用の餌を与え、添加剤を加える

色揚げ用の餌を与え、飼育水に添加剤を加える方法です

様々なメーカーから発売されているものを組み合わせて使います。難しい準備も必要無く、比較的導入しやすい方法です。

人工飼料によってカルシウムやスピルリナ、アスタキサンチン等を強化し、外殻を強化して色揚げを行います。

添加剤とは主にカルシウムや様々なミネラル成分を飼育水に添加してエビの発色を鮮やかにするという商品です。

手軽にできる方法ではありますが、効果には個体差があり、少し眉唾な感じがあります。

②餌をあげずに無給餌飼育で育てる

人工餌を絶ち餌を与えない飼育方法です。
ウィローモス等を多めに入れた水槽で、少数のエビを飼育します。餌はウィローモスとコケ類、底床にいる微生物だけです。

餌を与えない為、エビの成長がゆるやかになるため、外殻がより固く育ち、その為か濃くなると言われています。

水質と自然発生する餌のバランスが取れるまで多くの時間がかかるので、しっかりと飼育環境が出来上がった水槽でないと導入が困難です。

③色の良い個体を掛け合わせる

王道ですが、発色の良い血統のビーシュリンプ同士を掛け合わせ、またさらに色の良い稚エビを生み出す方法です。

時間と手間と費用が多く掛かりますが、上記2つの色揚げ方法に比べて、確実な方法と言えます。

まとめ:ビーシュリンプを色鮮やかにグレードを上げる方法

  • グレードの高いオスとメスを掛け合わせていく事が必須
  • 繁殖テクニックには2種類ある
  • 血が濃くなると、体型不良や奇形の出現率が高くなる
  • スタイルが良く大きな個体は繁殖能力も高く良い遺伝子を残してくれる
  • ビーシュリンプの色揚げには3つの方法がある

ここまで美しいビーシュリンプの作り方について説明してまいりました。

エビを美しく育てるの為には様々な努力が必要ですが、エビの色落ちの原因の多くは水槽内の環境が悪くなることです。そのため色鮮やかなエビを繁殖させるためにはエビが過ごしやすい環境を維持する事が一番重要です。

良い環境であれば繁殖も盛んになりグレードの高い稚エビも育てやすくなりますのでくれぐれも環境の維持にはご注意ください。