アクアリウム

グッピーを飼おう! 水槽の立ち上げから繁殖・増えすぎた際の対処法も

ねこさん
ねこさん
熱帯魚を飼ってみたいんだけど・・・オススメの魚ってある?

イヌくん
イヌくん
それなら断然グッピーがオススメだよ!華やかでとってもきれいだし管理も簡単なんだよ!

ねこさん
ねこさん
グッピーか~、それって初心者の僕でも飼えるかな?

イヌくん
イヌくん
大丈夫! いくつかのポイントをしっかり守ってくれれば失敗しないよっ!

熱帯魚の飼育を始めようと思って詳しい人に相談したら、グッピーを勧められた方は多いと思います。

ですが、何もかも初めてのことで、具体的にどのような手順で準備したらいいかわからず困っていることありませんか?

こちらの記事では観賞魚の飼育経験が無く、何から始めたら良いのか判らない方に向けて水槽の立ち上げから説明していきます。

この記事で分かる事
  • グッピーの飼育水槽の立ち上げ方
  • グッピーの繁殖について
  • グッピーの繁殖が大成功した時はどうしたらよいか
グッピーとはどんな魚?気をつけたい病気と特徴・品種について解説熱帯魚の代表格とも言えるグッピーはかなりメジャーな魚なので熱帯魚を飼った事が無い方でも知っている方が多いと思います。 熱帯魚を飼う...

グッピー用の水槽を設置する

イヌくん
イヌくん
必要な道具についてはこちらの記事を参考に準備して下さい!
グッピーの飼育器具は何を選べばいいの?オススメの道具を紹介! と思い、アクアショップに入ってみると想像していた以上に水槽や濾過器など、飼育用品の種類が多い事に驚かれた方も多いでしょう。 ...

イヌくん
イヌくん
設置の手順は5つだよ!
  1. 水槽の置き場所を決める
  2. 機器類の取り付け
  3. 低床敷き・レイアウト
  4. 水を入れて器具を作動させる
  5. 水合わせをしてグッピーを入れる

1.水槽の置き場所を決める

水槽の設置で一番大事なポイントはどこに設置するかです。
水槽は水を入れると簡単には移動が出来ませんから、設置場所は慎重に選んでください。不向きな場所に置くと事故の原因になります。

水槽の置き場所を決めるための5つのポイント
  1. 水平な場所を選ぶ
  2. 水槽の重さに耐えられるか?
  3. 床は安定しているか?
  4. 直射日光を避ける
  5. 部屋の出入り口を避ける

①水平な場所を選ぶ

イヌくん
イヌくん
水槽を置く場所は水平な場所を選んでね

傾いた場所に水槽を置くと、水圧が場所によってバラバラになって水槽が歪んで破損する事があります。

縁ナシのオールガラス水槽は強度的に弱いので、特に気をつける必要があります。

水平を調べるには「水平器」を使います。ホームセンターでも購入することができますし、近頃では100均ショップでもおいてます。スマホのアプリでも測る事が出来ます。

②水槽の重さに耐えられるか?

イヌくん
イヌくん
水槽は水を入れるととっても重たくなるんだよ。だから水槽を置く場所の耐荷重については必ず確認しておこうね。
2つの確認する項目
  1. 床の耐荷重
  2. 水槽台の耐荷重
①床の耐荷重

床が水槽と水槽台の重さに耐えられるかどうかです。

日本の建築基準では1平方メートルあたりの耐荷重が最低でも180kg以上ないと建築できないはずなので180kg以下の小型~中型の水槽に関しては床の心配は必要ありません。

問題は180kgを超える大型水槽です。90センチ規格の水槽から180kgを超える可能性があります。

そのような場合は、対策または床の補強などを検討する必要があります。

②水槽台の耐荷重

水槽を置く台の強度も重要です。

一般的な家具の棚やカラーボックスなどの場合は重量物を置くことが想定されていないので、水槽を乗せるのは危険です耐荷重などを確認し、余裕があるものに置くようにした方が良いと思いますが、水槽専用の台を使った方が、精神的にも良いと思います。

中型の60センチ規格の水槽くらいからは重さも80kgを超えるので、この辺りからは専用の「水槽台」を使用した方が安心です。

③床は安定しているか?

水槽を置く台などの下の床が、カーペットや畳などの柔らかな素材の場合は注意が必要です。

カーペットや畳など柔らかい床の上に水槽を設置すると安定感が無くグラグラしてしまいます。こんな状態では水槽がいつ転倒するか分かりません

ですから、フローリングなどの固く安定した場所を選ぶと安心です。

④直射日光を避ける

イヌくん
イヌくん
水槽には直射日光を当てちゃだめだよ。

直射日光が当たるとコケの繁殖の手助けとなってメンテナンスが大変です。恐らく人力でのメンテナンスでは追いつかないでしょう。

直射日光が当たると水槽内の水温が一気に上昇し水温のコントロールが難しくなります

場合によっては水中の魚たちが死んでしまう事にもなりかねません。

また、ガラス水槽は接合部に使用されているシリコン紫外線に弱く、劣化すると水漏れの原因になります。

ですので、日中の直射日光がよく当たる場所は避けてください

⑤部屋の出入り口を避ける

熱帯魚は周りの音や振動にとても敏感です。

また、水の中は空気中よりも音や振動が伝わりやく、ドアの開け閉めや足音は我々人間が思っているよりも熱帯魚にとってみれば騒音に感じてしまいます。
ですから、ドアの近くや人の動きが激しいようなところはストレスとなるためできるだけ避けるようにしましょう。

2.機器類の取り付け

ここからが、本格的な水槽のセッティングとなります
初心者だと設置作業はけっこう時間がかかります(終日掛かると考えましょう)ので時間には余裕をもって作業を始めましょう。

置き場所が決まったら、水槽を軽く水でですすいで台に乗せ、ヒーター水温計、上部フィルター・外掛けフィルター以外のろ過機を使う場合は、ここで設置します。

3.低床敷き・レイアウト

砂利またはソイルを敷いていきます。
だいたい2~3cm敷きつめると見た目も良いです。水草を植え込む時は3~4cmと厚めに敷いた方が植え込みが楽になります。

手前を低く(薄く)奥を高く(厚く)すると奥行きを感じられるレイアウトになります。

砂利などの天然の砂を使う場合は、事前に濁りが無くなるまで水で洗って下さい。砂利を敷きおえたら用意した石や流木を好みでレイアウトしてゆきます。

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流木はあく抜きして使いましょう。流木のアクにはphを下げる成分が含まれていて、グッピーの飼育に向かない(ブラックウォーターと呼ばれる)超軟水の酸性になってしまう事がありますから注意して下さい。

また、レイアウトに使う前に水に沈むか確認しておきましょう。

浮いてしまう流木は、数ヶ月重しをしてバケツなどに沈めておけば、水を吸って沈むようになります。

水草を石や流木に活着(かっちゃく)させて使う場合はこの時点で糸などを使って固定し、その後水を張っていきます。水草を植える場合は、水を3割くらいまで入れたところで植えていきましょう。

4.水を入れて器具を作動させる

一日置いた水かカルキを中和した水を入れて下さい。冬はお湯を足したりして22~25℃くらいになるように調整します。

低床が舞い上がらないように小皿などを敷き、そこめがけて水を入れると良いでしょう。

7~8割水を入れたら、他の調子が良い水槽の飼育水(種水と言います)を混ぜていきます。この種水(たねみず)の中には濾過バクテリアが発生しているので、新しい水槽の立ち上げが早くなります。

他に水槽が無い場合は飼育器具を購入したお店で分けてもらうか、市販のバクテリアの素を使いましょう。

フィルターの電源とヒーターの電源を入れて水を回していきます。

異音や水漏れなどが無いことを確認したら、ガラス蓋を置いて照明もセットします。

種水やバクテリアが手に入らない場合は、ここで丈夫な魚を1~2匹程入れます。これを『パイロットフィッシュ』と言います。

グッピーも丈夫な魚なのでパイロットフィッシュとして使われる事が多いです。

本命のグッピーを入れるのは水が出来るまで待ちましょう。

本命が国産グッピーならパイロットで使うグッピーは外国産の安いグッピーで良いでしょう。または赤ヒレやメダカや金魚でもOKです。

パイロットフィッシュとは立ち上げ直後の新しい水槽で本命の魚を入れる前に、水質のチェックや水を作る為に最初に入れる魚のことを指します。

なぜパイロットフィッシュを入れるのかというと、立ち上げたばかりの水槽はフンや残ったエサを浄化する濾過バクテリアが少ないので、水質悪化のスピードが早く、丈夫な魚しか耐えられません。

パイロットフィッシュのフンや残ってしまったエサなどがバクテリアのエサとなりバクテリアの繁殖を手助けします。

本命の魚が水質変化に敏感であったり、入手困難であったり、珍しい種類の時に多く使用されます。

5.水合わせを行いグッピーを水槽に入れる

水槽のセットから1~2週間ほどで水質も安定してきますので、水質を測定して問題が無いようならば、本命のグッピーを購入しましょう。水合わせは以下の要領で必ず行って下さい。

  1. 生体の入ったビニール袋をそのまま水槽に浮かべて1時間ほど待ち水温を合わせる
  2. 袋の水を1/3程度捨てて、同量の飼育水を入れて30分程待つ

②の作業を3回繰り返せば飼育水と水質がほぼ一緒になりますので、掬って水槽に放してください。

グッピーの繁殖を成功させよう

ただ繁殖させたいというだけなら水草や浮草を入れた水槽なら何も考えなくても勝手に殖えていきます。むしろ殖えすぎに注意が必要なくらいです。

固定された品種の特徴を維持するためには選別し狙ったペアで繁殖をさせないと駄目です。

グッピーの繁殖はいつから可能?

グッピーは生後3~4ヶ月で成熟し繁殖が可能になります。餌をたくさん与えて、大きく成長した個体ほどたくさんの仔を産みます。寿命は1年程で、死ぬまで繁殖することができます。

繁殖行動と兆候

水温を25℃前後にして、オスとメスを一緒に飼育しているとすぐにペアができます。

グッピーのメスは成熟すると、お腹が丸く膨らんで黒っぽくなってきます。その頃から、オス同士が縄張り争いやメスの奪い合いをはじめたり、成熟したメスを追いかけ回すようになります。

繁殖をメインにする時はオスメスの比率を1:2匹で飼育してみましょう。

一度交尾をしたメスは、体内に精子を蓄えていて、2〜3回は交尾を行うことなく産仔をすることがあります。

グッピーの繁殖力とは?

グッピーの繁殖力の高さと一度の産卵数の多さは目を見張るものがあります。

初産は10〜20匹ほどですが、繁殖の回を重ねるごとに30匹〜50匹と増えていきます。

2ペアを一つの水槽で飼育していると仮定すると1ヶ月で40匹、2ヶ月目で80匹、3ヶ月目には120匹、4ヶ月目には最初の稚魚も繁殖できるので500匹以上に膨れ上がります。

産卵数はメス親の体の大きさと成熟状態で決まるようです。

稚魚の時から活餌等の栄養価が高い餌をたくさん食べて、体を大きく成長させたメス親ほどたくさんの稚魚を産むようになります。

グッピーは年中産卵するので、年間10回の繁殖をし、生涯では200匹の稚魚を生むと言われています。

これ程の繁殖力ですから、水槽内はすぐにグッピーで一杯になりかねません。

無計画に増えてしまったグッピーの多くはほとんどの場合系統が維持出来ていない雑種化した個体ばかりになると思います。

このようにグッピーがたくさん増えてしまうと水質や観賞価値を維持するために水槽を分けるなどして数を減らさなくてはならなくなります。

こうなる前にオスとメスを別に飼育したり隔離したりする必要があります。

グッピーが増え過ぎてしまった時の対処法

グッピーは飼育が簡単で繁殖力が強いので、繁殖を管理せずに飼育しているとすぐに増え過ぎてしまい水槽環境の崩壊を招きます。では増え過ぎてしまった時はどのように対処したらよいのでしょう?

  1. アクアリウムショップで引き取ってもらう
  2. 繁殖を調整する
  3. 友人・知人に譲る

①アクアリウムショップで引き取ってもらう

数は多くはありませんが、アクアリウムショップで引き取りを実施している店舗もあります。引き取りは多くの場合無料ですが、この様なサービスが無い店の方が多いです。

系統が維持されている国産グッピーならばお店の商品券や他の生体や水草と交換をしてくれるお店もあるようですが、かなり状態良く育てられたグッピーでないとこのようなサービスは受けられません。

引き取りはお店のストック水槽の状態にもよりますので、事前に必ず確認をしてください

商品価値の無いグッピーの場合は肉食魚のエサになったり殺処分となることは珍しくありませんのでこの様な事にならないように増えすぎには注意しましょう。

手塩に掛けた自慢のグッピーならばオークションサイトやフリマサイトで販売してもよいでしょう。思いもよらない価格で売れる事があるかもしれません。

②繁殖を調整する

この方法が一番まともな方法ですが、出来ていない方が多いようです。
オスとメスを分けて飼育したり、稚魚が隠れられないように石組みや流木や水草などのレイアウトアクセサリーを水槽に入れないようにすれば、過剰な繁殖を抑えることが可能です。

水槽内で望まない大繁殖を招く原因は、稚魚の生残率が高すぎることが原因です。したがって、親魚にあえて食べさせることで過剰な増殖を防ぐことが出来るのです。

③友人・知人に譲る

友人や知人に相談して、飼育してくれるようならば譲渡してアクアリウム仲間を増やすのが良いでしょう。しかし、その友人・知人がアクアリウム初心者だった場合は繁殖させすぎて同じ失敗をしてしまう可能性があります。

譲渡する場合はグッピーの強烈な繁殖力について十分に説明して、敢えて観賞価値が高いオスだけを選別して譲るなどの配慮を行わないと、いつか誰かが違法な放流を行ってしまうかもしれません。

グッピーはその繁殖力の強さから元々の生態系を壊してしまう恐れがあるので川や湖に放流するのは絶対に禁止です!

実際に、沖縄や温泉地や工場温排水路などの冬でも水温が高い地域では、野良グッピーが大繁殖して問題になっています。

グッピーは現在、環境省から「要注意外来生物」に指定されいて、これ以上に野生個体が増殖すると「特定外来生物」への指定も考えられます。

特定外来生物に指定されてしまうと、趣味の飼育でも不可能になり、移動や譲渡販売なども規制されます。違反した場合は懲役刑や罰金刑を課されることになります。

グッピーの飼育と繁殖のまとめ

  • 水槽の置き場所を決めには5つのポイントがある
  • 水槽は水平な場所に置く
  • 60cm以上の水槽は専用の台に乗せる
  • 水槽のセッティングには1日くらい掛かる
  • 新規水槽の立ち上げにはパイロットフィッシュを入れる
  • 本命のグッピーは水が出来てから入れる
  • グッピーは繁殖し過ぎないように注意が必要
  • グッピーは生後3~4ヶ月で繁殖が可能
  • 増えすぎたグッピーを絶対に違法放流しない

グッピーの飼育と繁殖は大変簡単で、熱帯魚の飼育入門にはもってこいの魚種です。

通常多くの熱帯魚は飼育は出来ても繁殖まで成功させる事は大変困難です。偶然上手くペアが出来て産卵までしても孵化させて稚魚を育てる事は多くの知識とテクニックが必要になります。

その点、グッピーは稚魚が生まれた時から、親魚と同じエサを食べられる事から生存率はとても高くほとんどの稚魚を成魚まで育てる事は大変容易いです。

しかし、狙った柄や色彩・体形のグッピーを作り育てる事は遺伝について勉強を重ねた上級者でも上手くいかない事があるのもグッピー飼育の醍醐味と言えます。