猫雑学

猫の仕草に隠れたストレスサイン│原因と兆候を見つけ対策を考えよう

猫ちゃんが何気なくしている仕草、実はストレスの可能性があることをご存知ですか?

注意しておかないと、「いつもしていることだから大丈夫」と見過ごしてしまいがちな仕草や行動もあります。

行動の中に隠されたストレスサイン。

もしかしたらあなたの飼い猫ちゃんもしているかもしれません。

愛猫のストレスを和らげ、安心して平穏な生活を送れるように何気ないサインを見落とさないようにしましょう!

猫のストレスサインの原因と兆候

猫ちゃんがストレスを感じるとある特定の行動をするようになります。

その行動が、以下の6つです。

  1. 嘔吐
  2. 粗相
  3. 下痢・軟便
  4. 過度のグルーミング
  5. 食欲不振または過度の食欲旺盛
  6. 突然走り出す

それぞれ、ストレスの原因と対策、注意点を見ていきましょう。

ストレスサイン①嘔吐

猫 ストレス 行動

猫が嘔吐することはよくあることです。しかし、実は「ストレスが原因」のこともあるのはご存知でしたか?

ストレスの場合、食後すぐに吐いてしまう傾向があります。

嘔吐の原因と対策

フードを変えたり、新しいおやつをあげた場合に嘔吐してしまうのであれば、もしかしたら食べ物が合っていない可能性があります。フードがあっていない場合、下痢も付随して起こるかもしれません。

良くトイレを確認しウンチの状態も確認してください。

もし今まで問題なく食べていたのに急に嘔吐するようになった場合は、生活環境が変わったことによる緊張から、食欲不振になった可能性があります。

生活環境の変化の例には、以下のようなものがあります。
  1. 部屋の模様替え
  2. 同居人、同居動物が増えた
  3. ホテルに預けていた
  4. ご飯をあげなかった

嘔吐した時の注意点

場合によっては病気の可能性も考えられますので、嘔吐したものをよく観察してみましょう。

  • 食べたものがそのまま出てきたのであれば「吐出(としゅつ)
  • 食べたものの形が残っていないのであれば「嘔吐(おうと)

と区別します。

・吐出であれば、食道から胃までの間に問題がある可能性があります。

吐出を起こす病気
  1. 食道狭窄(しょくどうきょうさく)
  2. 食道内異物(しょくどうないいぶつ)
  3. 食道憩室(しょくどうけいしつ)
  4. 巨大食道症(きょだいしょくどうしょう)
  5. 右大動脈弓遺残(みぎだいどうみゃくきゅういざん)

もちろん食べ方の問題で吐出することもありますので注意してあげてください。

例1)首を下げてご飯を食べるため喉や器官に詰まってしまった。

例2)勢いよく噛まずに食べてしまった。

・嘔吐は胃から小腸に問題がある可能性があります。

嘔吐では、食べたものが胃から腸に流れる前に吐き戻すため、胃酸の影響を受けて基本的に吐いたものに”形”はありません。

嘔吐を起こす病気
  1. 胃腸炎
  2. 胃内異物
  3. ひも状異物
  4. 膵炎
  5. 腸閉塞
  6. 腎不全
  7. 寄生虫
  8. 甲状腺機能亢進症
  9. 炎症性腸疾患
  10. 糖尿病
  11. 誤食

猫は健康でも吐く生き物です。

胃にたまった毛を出すために、「吐く」こともあるので、猫ちゃんの体調をよく確認して下さい。もし明らかに元気がない場合や頻繁に吐くようならば、自己判断せず早めに病院に連れていきましょう。

ストレスサイン②粗相

猫 ストレス 行動

粗相とはトイレ以外のところで”おしっこ”や”うんち”をしてしまうことです。今までトイレでちゃんとできていたのに急に別の場所でするようになったら、とても困りますよね。

猫は基本的に決まった場所でしか排泄をしないので、粗相をするようになったらストレスを疑ってみてください。

また、「マーキング行為」である可能性もあります。マーキング行為とは、発情期や自分の縄張りを主張するためのにおいづけの行動で、”スプレー”とも呼ばれています。毎回決まった場所にすることが多いようです。

粗相の原因と対策

もしかしたらトイレに原因があるかもしれません。猫はとてもきれい好きで、少しトイレが汚れていただけで嫌がることもあります。

  • トイレ自体をきれいにしてみる
  • トイレ掃除をこまめに行うようにしてみてください。

またトイレの環境が良くない場合もあります。

  • 猫砂が気に入らない
  • 周りがうるさい
  • トイレが狭すぎるor広すぎる
  • トイレの囲い(屋根)が気に入らない

このような場合にはトイレ自体を新調したり、静かな場所に移動させましょう。

もし新入り猫が来たばかりで粗相をするようになったという場合には、マーキング行為である可能性が高いです。

他にも飼い主さんの気を引こうとする場合や、外猫を見かけ縄張りを主張する場合にマーキングをすることがあります。

マーキング行為は人にとっては問題行動ですが、猫にとっては正常な行動です。しつけやトイレを改善すれば治るものではありません。

マーキングを抑えたいのであれば、去勢や避妊も有効です。

粗相した時の注意点

特に目立った環境の変化がないのに粗相をするようになった場合は、尿路系の病気の可能性があります。

疑うべき病気
  1. 膀胱炎
  2. 尿石症
  3. 膀胱を圧迫するような腫瘍

ちょこちょことおしっこが漏れているような場合には、特に尿路系の病気の可能性が高いので、動物病院で尿検査やエコー検査、レントゲン検査を受けましょう。

ストレスサイン③下痢・軟便

猫 ストレス 行動

猫のトイレチェックはしていますか?下痢を頻繁にしている場合、病気かと心配になりますよね。実はその下痢、ストレスのせいかもしれません。

もしも「元気や食欲はあるのに、下痢はしている」という場合には何かストレスになるものはないか観察してみてください。

下痢・軟便の原因と対策

猫は環境の変化に弱い動物です。引越しや赤ちゃんが生まれたなどの大きな変化の他に、工事の騒音や来客がストレスになることもあります。

猫が一匹で落ち着いていられる場所を作ってみてください。

下痢・軟便をした時の注意点

下痢や軟便の原因は多岐にわたります。

病気や感染症の可能性もありますし、フードが合わない場合もあります。

ストレスというのはあくまでも可能性ですので、下痢が数日続くようなら早めに病院に連れていきましょう。

ストレスサイン④過度のグルーミング

猫 ストレス 行動

猫はよく自分の体を舐めて毛づくろいをします。これをグルーミングと呼びますが、ストレスのサインであることも・・・

  • グルーミングの回数が明らかに増えた
  • 同じ箇所を何回も舐める

など、過剰にグルーミングしているという場合はストレスを疑ってみてください。

過度のグルーミングの原因と対策

まずは「環境の変化」が原因と考えられます。猫にとってグルーミングは「自分を落ち着かせよう、リラックスしよう」とする効果があります。

他には構いすぎの場合や、逆に構われずに寂しさを感じている可能性もあります。

周りの様子を見て思い当たることがあれば、猫が安心して過ごせるよう対応を変えてみましょう。

過度のグルーミングをしているときの注意点

毛が抜けていたり、赤くただれたりしている場合は皮膚病アレルギーの可能性もあります。舐めている箇所をよく見てあげてください。

猫ちゃんの舌はザラザラとしています。このザラザラが猫ちゃん自身の皮膚を舐め壊してしまう原因にもなりますので、頻繁に同じところをなめている場合は感染症や病気を疑い、動物病院へ受診してください。

ストレスサイン⑤食欲不振または過度の食欲旺盛

猫 ストレス 行動

猫が急にごはんを食べなくなったという場合、心配になりますよね。もしも「水は飲んでいて元気がある」という時にはストレスのこともあるようです。

逆に食欲旺盛すぎる場合も、ストレスが原因の可能性があります。ずっと続くようであれば対策が必要です。

食欲不振または過度の食欲旺盛の原因と対策

今まで食べていたごはんに飽きてしまったという可能性はもちろんあります。猫は飽きっぽいところがあるので、気に入らなくなれば急に食べなくなるのはよくあることです。

この拒否は、猫を飼う人の間ではよく「ハンスト」と呼ばれています。ごはんの種類やトッピングをすることで味に変化を出してあげましょう。

 

食欲旺盛すぎる場合は、元々野良猫だった場合が考えられます。

いつご飯が食べられるか分からない生活をしていた可能性もあり、そのストレスで飼い猫になってからもごはんに執着しているのかもしれません。

飼い猫の暮らしに慣れたらおさまる場合もあるようですが、食べ過ぎで体重増加の原因になるだけでなく、他の病気を併発する可能性もあります。

早め早めに、ごはんをダイエットフードに変えてみたり、1日の量は変えずに回数を調整したりしてみてくださいね。

食欲不振または過度の食欲不振時の注意点

ごはんを変えても改善しない場合は、病気の可能性も考えられます。特に食欲不振の場合は重い病気の可能性もありますので、一度動物病院を受診してみましょう。

ストレスサイン⑥突然走り出す

猫 ストレス 行動

何かあったわけでもないのに、猫が突然走り出したり、夜の大運動会を始めたり。これは「真空行動」と呼ばれるもので、これもストレスが関係しています。

もともと夜行性の猫は昼間に十分な休息をし、夜間に狩りに出かけます。人との生活になってくると、エネルギーを発散するために夜間に外出したり遊ぶ機会が減りますので、エネルギーを発散しようと突然動き回るのです。

特に若い子でよくみられる行動です。

突然走り出す原因と対策

昼間良く寝ている若い猫ちゃんに多い行動です。

昼間飼い主さんがいなければ、猫ちゃんは一日の大半を寝て過ごしていると思います。飼い主さんが帰宅後、できる限り一緒に遊んであげてください。

突然走り出したときの注意点

元気すぎる場合でも病気の可能性はあります。特に「甲状腺機能亢進症」という場合は、元気で食欲もあるけどだんだん痩せてくる傾向にあります。

体重の変化も把握しておくといいでしょう。

まとめ:猫の行動や仕草に隠れたストレスサイン

ストレスが原因の可能性がある行動や仕草についてご紹介しました。異常な行動ではないものもあるので、ストレスなのか病気なのか見極めが難しい場合もあります。

病気の可能性を否定せず、気づいたら時点で早めに病院に行くことをオススメします。

猫は環境の変化に弱い生き物なので、人間にしたら「本当にちょっとした変化」でもストレスを感じることも多々あります。何かする前には「こうしたら猫がどう思うかな」と考えておくとよいかもしれません。

普段から猫の様子をよく見て、ストレスサインに気づいてあげてくださいね。