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全国に広がる『豚コレラ』犬や猫には感染するの?どんな影響が考えられる?

こんにちは!管理人のクラゲです。

去年の9月に26年ぶりに岐阜で豚コレラが見つかりニュースになっていましたね。その豚コレラの猛威はとどまらず、1年たった今では6県に発生が確認されています。

いまだ感染の広がりを食い止められていない豚コレラですが、犬や猫には感染したり影響があるのでしょうか?

この記事では豚コレラの他の生き物への影響についてお話していきます。

いまだ終息の見えない「豚コレラ」とは?

豚コレラは、法定伝染病に指定されているFlaviviridae,Pestivirusウイルスを原因とする豚およびイノシシに特有のウイルス性感染症です。

致死率・感染率ともに高く、感染豚の鼻汁・排泄物の飛沫や汚染された物との間接的な接触によって簡単に感染は成立します。

こちらの記事で詳しく紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

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豚コレラは犬や猫、ほかの動物に感染するの?直接的な影響は?

豚コレラは、豚とイノシシ特有のウイルス感染症ですので、ご家庭の犬や猫、その他の生き物(人を含む)に感染することはありませんのでご安心ください。

豚やイノシシ以外に感染することはありませんが、豚コレラの汚染拡大に犬や猫などのペット、鳥類、ネズミ類による生き物による機械的伝播がかかわってくるので汚染地域にお住いの方は豚に近づかないことが必要になってきます。

犬や猫に間接的な影響はある?

豚コレラは犬や猫、その他の動物には感染しません。

しかし、豚コレラがこのまま感染を拡大するようなことがあれば、国産豚肉を使った製品への影響が予想されます。

そのためドッグフードやキャットフード、おやつのジャーキー・サラミなどは原材料の不足から値上がりするかもしれませんが、豚以外を使用しているものであれば値段は変わらず市場に流通すると思われます。

なぜ?去年の発生から豚コレラは食い止められていないの?

感染の終わりがいまだに見えない豚コレラ。その影響はどんどん出てきています。

当初は発生地であった岐阜県にとどまっていましたが、今年2月以降、愛知県・長野県・滋賀県・大阪府・埼玉県にまで飛び火しその猛威を振るっています。

そのため政府は事態を重く見て感染拡大を防ぐために、感染の確認されてた養豚場での豚の殺処分が決定されました。

殺処分には自衛隊が動員され、5万頭におよぶ豚が処分されています。また、野生のイノシシに対してはワクチンの投与を行い感染予防を行っています。

ここまでに至った経緯にはいくつかの要因が重なっています。

  1. 2006年にワクチン接種を中止し、摘発淘汰を基本とする防疫方針を決定されたこと。
  2. 今回猛威を振るっている豚コレラは国内にこれまでなかった型のウイルスで、海外から侵入したとみられる。
  3. 豚コレラの高い感染力と野生動物の影響。
  4. 「人に感染しない・影響がない」ということが世論と行政の危機感をあおらず初期対応が甘かった。

これらの要因が重なり今回の感染拡大につながったと考えられます。

今後の対応次第ではさらなる感染も考えられるので、全国の養豚場に影響が及ぶ可能性があります。

また、お隣の中国でもアフリカ豚コレラという日本で発生した豚コレラとは違う伝染病が発生しているので、それが日本に入ってこないように水際で食い止めることが必要となってきます。

今後豚コレラでどんな影響が出てくるの?

豚コレラが発生してこれまでに5万頭もの豚が殺処分されています。

人や他の動物が豚コレラに感染した豚肉を食べても問題はありませんが、豚コレラの影響は私たち人間の口に入る豚肉の供給量が減ることを意味しています。
これからどこまで感染が続くかですが、少なくとも豚肉の値上がりに始まり、国産豚肉を使用する製品(ドッグフード・キャットフードなど)にも影響してくると考えられます。

実際お隣の中国では昨年からアフリカ豚コレラが発生し、今年の豚肉の価格が値上がりしているそうだ。

豚コレラに類似した病気に「アフリカ豚コレラ」がありますが、こちらは日本での発生はなく、お隣の中国で1年前から発生している。

通常、夏は豚肉販売のオフシーズンで価格は下がるのだが、今年は逆に上昇している。豚肉の専門家である王亜男(Wang Yanan)氏は「主な原因は豚の供給量の減少だ。アフリカ豚コレラの発生からもう1年近くたつが、一部の地域においては、繁殖可能な雌豚が大幅に減ったため、豚の供給量が減り、豚肉価格がおのずと上がってきた」と説明する。

農業農村部の市場情報部門の責任者、唐珂氏によると、豚肉価格の上昇は、アフリカ豚コレラの影響だとしている。昨年10月に、農業農村部が調査した400の県における繁殖可能な雌豚の数は同期比で5.9%減と警戒ラインである5%を超えていた。その後、減少率は月を追って大きくなり、6月になると前年同期比で26.7%減となった。

養豚の生産周期では、雌豚の妊娠から子豚の肥育・出荷まで10か月が必要だが、昨年10月の養豚生産力の減少は、今年の6~7月の生豚供給量の減少につながり、価格が連続で上昇するに至っているとしている。

参考記事:AFP BB NEWS

さらに口蹄疫の時のように、養豚業者の倒産・破産が出てくることも懸念されます。

ただでさえ食料自給率の低い日本で畜産業に打撃のある感染症が発生しているので、今後の畜産業界を政府や私たち市民がどれだけ支援できるかが、豚コレラからの復興につながるでしょう。

まとめ:全国に広がりつつある『豚コレラ』。犬や猫には感染するの?どんな影響が考えられる?

去年の岐阜県での発生から1年たちましたが依然として、豚コレラの猛威は過ぎ去っていません。

いまだ豚コレラの発生を食い留められていない理由としては以下のものが考えられます。

  1. 2006年にワクチン接種を中止し、摘発淘汰を基本とする防疫方針を決定されたこと。
  2. 今回猛威を振るっている豚コレラは国内にこれまでなかった型のウイルスで、海外から侵入したとみられる。
  3. 豚コレラの高い感染力と野生動物の影響。
  4. 「人に感染しない・影響がない」ということが世論と行政の危機感をあおらず初期対応が甘かった。

特にもともと感染力・致死率の高い伝染病で合ったことと世論への危機感のなさが今回の感染拡大につながったと管理人は考えています。

口蹄疫の時もそうでしたが、今回のような法定伝染病に指定されるような感染症は、基本的に感染力が高いものばかりですので、初期感染にどれだけ気づき対応できるかで今後の影響が決まってきます。

また、今回のように多くの豚が殺処分される場合、養豚場の関係者や殺処分の対応をした人への精神的ケアが必須となります。

九州で口蹄疫が発生し殺処分を避けられなかったときは、関係者が数人自殺してしまった事実もありますので、二度とそのようなことが起きないように早い豚コレラの終息が望まれます。