アクアリウム

水槽の厄介者とおさらば!効率的なコケ掃除の方法とは!?

コケっていやですよね?見つけるだけで憂鬱な気分になります。

でもどのようなアクアリウムでも水槽にコケは付き物で、水替えと同様、アクアリウムを続ける以上コケ掃除は避けては通れません!

どんなに対策を打ってもコケ掃除をサボれば徐々にコケは成長して取りにくくなり目立つようになってしまうんです。

ですが!

効率的な掃除方法が身に付けば、コケが気持ちがいいように取れてそんな憂鬱な気分とはおさらばできます。

この記事では水槽にコケが生えてしまって掃除の方法がわからない。という方のために書いています。

この記事で分かる事
  • 淡水水槽に発生するコケの種類と特徴
  • コケ取り生体によるコケの除去
  • 人力による効率的なコケ掃除の方法

掃除の前に、コケの種類について知っておこう!

コケにも種類があって、好む環境もそれぞれ。退治の方法もそれぞれです。しかし基本的にどの種類のコケでも富栄養化した水(栄養の豊富な水)が大好きです。

まずはコケの種類について説明していきましょう。淡水の水槽でみられる主なコケは以下の5種類です。

  1. 茶ゴケ(珪藻)
  2. 糸状コケ
  3. 斑点(スポット)状のコケ
  4. 藍藻(らんそう)
  5. 黒髭コケ

❶茶ゴケ(珪藻)について

茶ゴケは、珪藻(けいそう)という種類のコケの仲間です。アクアリウムをスタートして水槽の立ち上げ初期に良く発生する種類のコケです。

しかし茶ゴケは発生原因や除去方法を知ってしまえば、他のコケより対処が簡単なコケの種類です。

というのも、茶ゴケは一度除去(ホースなどで吸い出す)して水替えを繰り返し行って水質が安定すれば、消滅していく事が多いです。

掃除の順番としてはコケ掃除をしてから水替えをして下さい。流木や飼育器具に付いたコケはスポンジやブラシや手で擦るだけで簡単に除去できます。

しかし、柔らかい葉の水草に纏わりついた場合やソイルなどの低床の上に発生した場合は手で取り除くのは困難です。

そんな時はヤマトヌマエビ等のコケ取り生体を活用しましょう。

❷糸状コケについて

糸状のコケは、立ち上げ直後に発生しやすい茶ゴケやアオミドロと違い、ある程度落ち着いた水槽でも発生しやすい厄介なコケです。発生の要因は、ほかのコケと変わらず水槽内の富栄養化です。

よくあるのは生体を入れてから数週間で細かい髭状のコケが発生するパターンで、

光量の強い水草水槽などでは糸状コケの繁殖に適していて、栄養分の蓄積で糸状のコケが発生します。糸状コケの栄養となる硝酸塩リン酸塩が僅かに蓄積しただけでも発生するとも言われています。

その為に定期的な水替えをしている水草水槽でも以下のようなちょっとした水槽環境の変化が引き金となって糸状コケは発生してきます。

糸状コケの発生タイミング例
  • 水槽のリセット後
  • 水草のトリミング直後
  • 夏の急な温度上昇
  • ソイルの劣化
  • 魚の追加

また、水草の光合成量が減ると本来処理される栄養分が蓄積するので、ある日突然糸状コケの発生が始まる事もあります。

この糸状コケには3つの種類があります。

  1. 1~2cmくらいの糸状コケ
  2. 産毛状の糸状コケ
  3. アオミドロ

それぞれの発生要因や特徴を知って効率的なコケ掃除の方法を知っていきましょう。

①1~2cmくらいの糸状コケ

強い照明の水槽の場合、生体導入をきっかけに、わずかに栄養分が蓄積するだけで糸状のコケが水草の葉の表面やアクセサリー等にうっすら発生しだします。

最初は気にならない程度の糸状のコケですが、徐々に色が濃くなったり、長く伸びたりします。

②産毛状の糸状のコケ

水草の葉や石・流木フィルターやガラス面等至る所に薄っすらと緑色の産毛状のコケは、栄養分が多い水槽で発生しやすいです。

また、光量が強くて魚の数も多いため水槽で、与えるエサの量が多いと良く見られるコケです。

③アオミドロ

アオミドロ自体は1本1本はうねったり巻いたりしているヒョロヒョロの糸状のコケですが、大量発生すると塊になってモッサリとした印象になるタイプのコケです。

色も様々で濃い緑や明るい緑色、中には茶色や灰色などにもなります。

形もウェーブ状や真っすぐな髪の毛のようなものまであり、1口にアオミドロと言っても複数のタイプが存在します。

このアオミドロの特徴として一番厄介なのはその繁殖力です。何かに付着するタイプでは無いので、除去自体は簡単で手やブラシで絡め取る事も出来ます。

しかしアオミドロに適した環境であれば直ぐに再生してしまうので非常に厄介。手作業での掃除はいたちごっこになりかねません。

そんな時はアオミドロの天敵となる魚を導入しましょう!

アオミドロの天敵
  • サイアミーズフライングフォックス
  • ブラックモーリー
  • ヤマトヌマエビ
  • ミナミヌマエビ

❸斑点(スポット)状のコケ

色は緑色で大きさは2~3mm程の斑点状が特徴です。厄介なのは、茶ゴケ(珪藻)よりも付着力が強力で、ガラス表面や器具類水草ではアヌビアスなどの固い葉の水草によく見られます。

光量が多いことが原因で発生するタイプのコケで、困った事に水槽の状態が良く水質が安定しているときでも発生します。

❹藍藻(らんそう)

ドロッとした感じの濃い緑色の膜状で、底床や水草を覆いつくしていきます。こげ茶、黒、赤紫色の物も存在します。

非常に悪臭が強く取り出すと部屋中に匂いが充満します。付着力は弱いのでホースで簡単に吸い出す事が出来ますが、繁殖力が強烈なため何度吸い出してもまたすぐに再生してしまいます。

藍藻は、分類的にはコケではなく原核生物(シアノバクテリア)と呼ばれる細菌の種類で、ろ過バクテリアと密接な関係にあります。
水槽ガラス面と底砂の間や水草の新芽でよく見られ、特に水質がアルカリに傾くと発生しやすくなります。

❺黒髭コケ

水槽内に突然生える黒髭コケ、水草アクアリウムでは最も嫌われるコケの一つです。このコケに支配された水槽を見れば、アクア熱も一気に冷めてしまう事でしょう。

黒髭コケは紅藻類に分類されます。この紅藻類とは海に約2,000種類・淡水で約200種類存在している藻の一種だそうです。

その発生原因としては、以下の2つです。

  • ソイルを使っての水槽の立ち上げ
  • 魚に与えるえさの量が多い

つまり、黒髭コケは水槽内に出たアンモニアがバクテリアによって分解された硝酸塩を栄養源として発生するコケです。

ソイルからも微量のアンモニアが出るため、生体を入れていなくても発生する可能性があります。

水槽の厄介者とおさらば!コケの効率的な掃除方法

水槽のコケ取りの方法にはいくつかあります。

しかしどの方法も人によって水槽の環境によって向き不向きがあるため、最終的にはコケが生えない環境を作る事と目指すといいでしょう。

イヌくん
イヌくん
コケの対策についてはこちらの記事を参考にね!
なぜ水槽にコケが生えるの?大量発生の原因から考える対策法水草水槽はコケとの戦いと言っても過言ではありません。 ほとんどの方が綺麗な水景に憧れて癒しを求めて...

コケ掃除にには大きく分けて3つの方法があります。

  1. コケ取り生体(魚やエビ・貝)によるコケの除去
  2. 薬を使った水槽のコケ取り
  3. コケ取り用品を使った人力による除去

コケ取り生体(魚やエビ・貝)によるコケの除去

水槽で飼育可能な魚やエビ・貝の中にはコケを好んで食べるてくれるものがいます。そんな生体の力を借りて水槽内に繁殖したコケを除去する方法があり、水槽内で飼育をしていれば常にコケ掃除をしてくれるのでありがたい存在です。

しかし、すべてのコケに対して有効では無いので、それぞれ生体の特徴は知っておかないと対策になりません。

ミナミヌマエビ・ヤマトヌマエビ

茶ゴケ(珪藻)やアオミドロ等の比較的柔らかいコケを食べてくれます

しかしガラス面に生えたコケや着生が強い黒髭コケや藍藻なども食べてくれません。

オトシンクルス

ガラス面や人工物(フィルター装置など)や水草の葉の茶ゴケを食べてくれますが、水槽が安定してくると茶ゴケの発生自体が収まり、やがてエサ不足により餓死する事も多いので注意が必要です。

オトシンクルスを餓死させない為には、タブレットタイプのプレコやコリドラス用のエサに慣れさせる必要があります。ほとんどのオトシンクルスが天然採取物なので人工エサは最初から食べてくません、食べるようになるまでは根気がいります。

サイアーミーズフライングフォックス

サイアーミーズフライングフォックスはアクアリストに最も恐れられる『黒髭コケ』を食べてくれる珍しい魚なのです。

しかし、大きくなるにつれ苔を食べる事を忘れそのうえ気性が荒くなるため、他の魚を追い回すなど問題行動を始めます。なので混泳60cm水槽なら2匹までが限度です。

石巻貝

主にガラス面や石などに生えた茶ゴケやスポット状のコケを食べてくれますが、黒髭コケや糸状のコケは食べません。

基本的に広い水質に適応する事が出来る丈夫な貝ですが、何かの拍子でガラス面から落ちたりしてひっくり返ってしまうと起き上がることが出来ずそのまま力尽きて死んでしまいますので、見つけたら起こしてあげましょう。

石巻貝の卵は水槽のような淡水では孵化しないので、勝手に増えてしまうことはありませんが、寿命は1年ほどですので、コケ取り要員として定期的に水槽に新しい個体を入れてあげる必要があります。

石巻貝はコケを食べてくれる非常にありがたい生体ですが、一点注意することがあります。それは、いたるところに白い粒状の卵を産み美観を損ねる事で、この卵を放置すると水槽一面に卵の痕だらけになることも・・・

❷薬を使った水槽のコケ取り

筆者としてはあまりオススメしませんが、コケ抑制薬にはアオコやガラス面に付着する緑色のコケの発生を抑止する効果があります。

しかし、

  • コリドラスなどのナマズ類やエビなどは薬品に弱い
  • ウィローモスやリシアなどが入った水槽では成長が阻害される問題が起こる薬もある

このようなデメリットも多いため使用には注意が必要です。

コケ対策の薬のほとんどは、いれただけでコケが消滅するというものでは無く、コケの無い状態の水槽に導入するとコケ発生の抑止力があるというものなので、安易に導入しない方が、良いでしょう。

水槽のコケ取り用品を使った人力による除去

コケ対策は水槽管理者の日々の努力が一番大事です。努力に勝るものはありません。

ガラス面のコケにはスクレーパーが有効

スクレーパーとは、へら状の器具の総称の事で、アクアリウムではガラス面のコケを掃除する道具として使われています。

昔はアクリルの三角定規を流用する事が多かったのですが、最近では、柄が長く先端がカミソリなどの刃が装着された物や、スポンジ状になった物等、バラエティーに富んでいます。

スポット上の堅いコケの除去にはブレードタイプが使い易く、茶ゴケなどの柔らかいコケにはスポンジタイプが使い易いです。

黒髭コケの退治には「木酢液」

木酢液とは、木炭を製造する過程で生じた煙が冷やされて液体化したもので、殺菌効果や植物を活性化させる効果もあるので、主に農業や園芸の分野で活用されている液体です。

この木酢液はアクアリウムにおいても有効で水草や魚への影響が少なくコケに対しては撃退効果を発揮します。

しかも、定期的に添加すれば水草やバクテリアの活性を上げる効果があり、逆にコケは弱まっていく効果も望めるんです。

添加量は、水替えの時に60cm規格水槽に5~10ml程度でOKです。入れ過ぎはバクテリアにダメージを与えます。

頑固な黒髭コケに纏わり付かれた石や流木などを取り出して直接筆などで木酢液を塗っていきます。この時は原液で大丈夫です。

アヌビアスなどの葉が固い種類の水草は成長も遅いため、黒髭コケの餌食になり易いのですが、木酢液を10倍ほどに薄めた液体を塗布すれば、黒髭コケは変色して死滅します。

木酢液を塗布した石・流木・水草は水で軽く濯いで水槽に戻してください、枯れた黒髭コケは赤く変色します。この枯れた部分はエビの餌にもなります。

最終コケとり兵器「キッチン用漂白剤」を使う

ねこさん
ねこさん
外部フィルターの吸排水口やエアーストーンやCO2拡散器等に付いたコケは掃除しにくいっ!

イヌくん
イヌくん
そんな時はキッチン用洗剤を使ってみて!これはコケの最終兵器。どんなコケにだって効果があるんだよ

こんな時は、コケに侵された器具を取り出して、バケツなどに入れて漂白剤などを投入しましょう。10ℓのバケツなら5~10㎖で十分です。

数分放置しておけば、コケは完全に死滅しちゃいます。後は、ブラシ等で擦れば簡単コケが取れます。

しかし、漂白剤を使った掃除は1つだけ大事な注意事項があります

それは、漂白剤に含まれる塩素の中和です。

強力な殺菌効果のある塩素を含む薬品なので掃除が終わった器具を水道で十分にすすぎ、その後、水を張ったバケツに漬けて塩素中和剤を通常の水道水の中和する規定量より多目に入れて数分放置しましょう。

もしもこの工程を飛ばすと飼育水のバクテリア及びあらゆる生体や水草に大きなダメージを与える恐れがあるので注意しましょう。

まとめ:水槽の厄介者とおさらば!効率的なコケ掃除の方法とは!?

  • コケは種類によって掃除方法が異なる
  • コケ掃除にには大きく分けて3つの方法がある
  • 魚やエビ・貝の中にはコケを好んで食べるてくれるものもいる
  • コケ対策は水槽管理者の日々の努力が一番大事
  • 漂白剤を使えばすべてのコケを死滅させる事が出来る

ここまで水槽のコケ掃除の方法やコケの種類特徴についてご紹介してまいりましたが、コケが生えてしまった時の対処方法はご理解いただけたでしょうか?

コケの対策は先手必勝。少しでもコケが生えてきたと思ったら数日で蔓延する事も珍しくありません。なので、見つけたら即対応という姿勢で取り組んでください。