犬の栄養学

老犬のためのおすすめドックフードの栄養基礎知識!

こんにちは!管理人のクラゲです。

10年生きたら長生きと言われていた昭和。

平成を経て令和となった現在、犬の平均寿命は15~16年と言われ、今後さらに寿命が延びることも予想されます。

そうなるとわんちゃんでも高齢化が進み、犬生の半分をシニア期で占めることでしょう。

長くなるシニア期に備えて、今から愛犬の老後をサポートし元気にする知識をつけませんか?

この記事でわかること
  • シニア犬が喜ぶ栄養素
  • ご飯を食べないときの対処法
  • 成犬用フードとシニア用フードの違い
  • 老犬の体に優しい無添加ドックフード

すべての年齢で必須な栄養素

わんちゃんの健やかな成長には5大栄養素をバランスよく摂取する必要があります。

5大栄養素とは以下の5つの栄養素のことを言う

  1. タンパク質
  2. 脂質
  3. 炭水化物
  4. ビタミン
  5. ミネラル

5大栄養素を摂取していれば健康を維持できるのではなく、そのバランスも重要となってきます。

①タンパク質

タンパク質は筋肉や臓器などの細胞から遺伝子まで、体内で多くの役割を担っています。
主な特徴は以下の4つで、

  • 臓器、筋肉、皮膚、骨や歯、毛髪や爪など体の材料となる
  • ペプチドホルモンや神経伝達物質を構成
  • 免疫機能を高める
  • 酵素を作る(消化酵素など)

タンパク質が不足してくると、

  • 筋肉量が減少
  • 体毛や肌が荒れる
  • 体力の低下

などが起こり全体的に元気がないという印象を受けるでしょう。

②脂質

脂質は1グラムあたり9キロカロリーと、5大栄養素の中でも最も高いエネルギー(カロリー)を得ることができます。

  • 体のエネルギー源
  • ホルモンや細胞膜、核膜を構成
  • 皮下脂肪として蓄えられ寒さからの保護、エネルギーの貯蔵
  • 脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収を促す

脂質は摂取しすぎれば肥満に、

不足すればエネルギーが不足し疲れやすくなったり、体の抵抗力が弱まります。

③炭水化物

犬にとって炭水化物は必須の栄養素ではありませんが、体の健康をサポートするうえで欠かせないものです。

炭水化物は糖質と食物繊維からなり、

  • 糖質は脂質と同じく体のエネルギー源に
  • 食物繊維は血糖値の上昇を抑え、コレステロール・ナトリウムの排出や、排便を促したり腸内細菌のごはんとなり腸内環境を整えます。

糖質は取りすぎれば肥満や糖尿病の原因となり体に様々な異常が起こります。
しかし、不足するとエネルギー不足になり体に不調が起こります。

食物繊維は取りすぎれば、ウンチが緩くなりますが体に吸収されるわけではありませんので、取りすぎた分が体の外に出てしまえば後遺症も出ることはありません。

しかし、食物繊維が不足すると、便が硬くなり排便困難になります。
ウンチが出なくなると、腸の中で有害物質が発生し腹痛や嘔吐、食欲不振、長く便秘になると腸にガンができる可能性も出てきます。

 ④ビタミン

ビタミンには脂溶性ビタミン、水溶性ビタミンの2種類がありそれぞれが健康に重要な役割をしています。

脂溶性ビタミン

脂溶性ビタミンには以下の4種類。

  1. ビタミンA
  2. ビタミンD
  3. ビタミンE
  4. ビタミンK

脂溶性ビタミンとは、水に溶けにくく脂に溶けやすいビタミンの総称で、水洗いや加熱に強く調理による損失は少ない。しかし、脂に溶けやすい性質上、排泄されずらいので過剰に摂取した場合、体に害になる可能性が高い

水溶性ビタミン

水溶性のビタミンは以下の9種類。

  1. ビタミンB1
  2. ビタミンB2
  3. ナイアシン
  4. ビタミンB6
  5. ビタミンB12
  6. 葉酸
  7. パントテン酸
  8. ビオチン
  9. ビタミンC

これらは肝機能・腎機能が正常であれば、余剰分は排泄されますので体内にはあまり蓄積はされず過剰に摂取しても問題にはなりにくい栄養です。

しかし、体に貯めておくこともできないので欠乏症になりやすいのでご注意を!

⑤ミネラル

ミネラルとは人や動物の体内中に存在するの微量の金属のことです。

ミネラルの内もっとも多くかつ重要なものは『鉄』。鉄をはじめとするミネラルは犬の体の中で様々なホルモンなどを合成するのに必要であり、特に脳神経の発達などに重要な役割を果たしています。

体内で合成できない栄養素のため、人も犬もミネラルを食事から摂取する必要がありますが、食事のバランスが悪いとミネラルも不足し体に多くの異常が出る原因となります。

シニア期にこそ必要な栄養素

わんちゃんがシニア期(高齢期)となる7歳以降は、体の成長のためというよりも健康をサポートする意味合いで栄養を取らなければいけません。

5大栄養素はもちろんのこと、さらに

  • 関節をサポートするグルコサミン & コンドロイチン
  • 血液をサラサラ、免疫力に維持にEPA & DHA
  • 腸内環境を整える善玉菌 (プロバイオティクス)& オリゴ糖(プレバイオティクス)
  • 筋肉量の低下を抑えるために高タンパク質
  • 肥満防止のために低カロリー
  • 毎日快便のために不溶性食物繊維 & 水溶性食物繊維

などを食事と一緒に取ることで、わんちゃんの老後の生活をサポートすることができます。

シニア用ドックフードは何が違うの?

成犬とシニア犬では、筋肉量や活動量、食欲、免疫力など何をとってもシニア犬のほうが生産性は落ちています。

そんなシニア犬の健康を栄養面からサポートするために作られているのがシニア犬用フードで、不足しがちな栄養素を強化したり、消化機能の落ちたシニア犬のために消化率を上げるなど様々な工夫がなされています。

成犬用とシニア犬用のフードでの代表的な違いは以下の6つです

  1. タンパク質
  2. エネルギー
  3. 抗酸化成分
  4. 足腰の関節成分
  5. 食べやすさと消化率
  6. 食物繊維量

①タンパク質の違い

シニア犬も成犬も十分なタンパク質が必要となります。(粗タンパク質が18%以上)

そのタンパク質の量も大事ですが、シニア犬にはタンパク質の”質”も重要になってきます。

というのも、シニア犬となると消化能力はだんだんと落ちていきますので、消化率のいいタンパク質を摂取することが重視されます。

また高齢になってくると、腎疾患になる犬も増えてきます。腎疾患の兆候が見られる犬においては腎臓の負担を避けるために低タンパク食が推奨されています。

しかし、筋肉量の落ちてくるシニア犬に極端な低タンパクフードをあたえるとリスクがあり注意です。

②エネルギーの違い

高齢になるほど、筋肉量や日中の活動時間も減ってくるため、全体的に消費カロリー量が減少します。

そのため、成犬時と比べるとカロリーオフのフードが一般的に多くなります。

カロリーオフのフードは高齢時の肥満を防止するのには効果的ですが、体重が落ちてきている犬や平均よりも痩せている犬には適しておらず、高カロリーフードを与える必要が出てきます。

シニア犬用だからと思ってあげるのではなく、その子その子に合ったフードを選んであげましょう!

③抗酸化成分

抗酸化成分とは、ビタミンC、ビタミンE、βカロチンといった抗酸化ビタミンやポリフェノールなどの栄養素で、有害な活性酸素から体の細胞を守る働きをします。

シニア犬用フードにはこういった抗酸化成分をおおく含んでおり、免疫力や臓器の機能が低下したシニア犬の健康をサポートすることができるといわれています。

④足腰の関節成分

高齢になってくるほど、足や腰の関節の軟骨がすり減り痛みや違和感を起こす傾向にあります。

関節の健康維持のために、グルコサミンやコンドロイチンと言った軟骨成分を多く含んだフードが多くなります。

⑤食べやすさと消化率

シニア犬になってくると、歯石がついて歯が抜け落ちたり、あごの力が弱くなった子が出てきます。

そういった口に問題のあるこのために、シニア用の半生(セミドライ)タイプのフードやウェットタイプのフードが多く販売されています。

また消化機能も落ちてきているので、消化しやすい工夫がされています。

⑥食物繊維量

胃腸機能が弱くなってくると、ウンチの出が悪くなり便秘になりがちです。

腸の中でウンチがたまってしまうと「有害な物質」が発生するため、毎日十分なウンチを排泄できるように成犬用よりも食物繊維の量が多くなっているフードが増えてきます。

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類あるので、この2種類がバランスよく含まれているフードが好ましいです。

必須!老犬が食べないときにできる給餌法

老犬がご飯を食べなくなるという話はよく耳にします。

というのも、高齢になるほど若いころの無理や、ケアが行き届いていなかったところに異常が出てくるからです。特に口の歯石・歯垢を予防するために歯磨きをしてこなかった飼い主さんが多く、歯肉炎をおこし歯が抜け落ちてしまった犬も少なくありません。

そういった子は口に痛みや違和感があり食欲が落ちていますので、ただお皿に乗せてあげるだけでは食べてくれません。

老犬でも食欲がわくように一工夫してみましょう!

こちらの記事で詳しく工夫をまとめていますのでご覧になってみてください。

↓  ↓  ↓

https://xn--t8j4aa5fse7lpag7n8bc7l0k2eb8k.com/when-not-eating-food/

老犬の体に優しい無添加ドッグフード

多くのドックフードには添加物が含まれています。

添加物には栄養を補う栄養添加物、保存期間を延ばす保存料などいろいろな種類がありますが、その真の目的は、ドックフードという「製品」の質を一定にすることです。

逆に添加物をいれなければ、同じ製品であっても栄養や品質に良し悪しが出てしまうので、添加物をいれること自体は仕方のないことかもしれません。

しかし、体質が変化したりや免疫力の低下してくる老犬ではこの添加物が悪さをすることがあります。

可能なら添加物の入っていない自然食に近いものが好ましいですね。

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おすすめ無添加ドッグフード3選

①馬肉自然づくり

熊本の馬刺し専門店が本気を出して作った本格馬肉ドックフード。

馬肉は高タンパク質なのに、ほかの肉(牛肉・豚肉など)と比べると低脂肪・低カロリー。鉄分やミネラル、ビタミン類も豊富で愛犬の皮膚に必要な栄養素がたっぷりと詰まっています。

原材料からこだわりぬいているので人が食べても安心です。

②いぬはぐ

いぬはぐは、乳酸菌×オリゴ糖が配合された総合栄養食です。

わんちゃんに長生きしてほしいから、お腹のことを本気で考えて作られたフードです。人工添加物不使用はもちろんのこと、EPA&DHA、グルコサミン&コンドロイチンでわんちゃんの健康をサポートします。

※残念ながら、いぬはぐは2019年12月をもって終売となりました。

③ピッコロ

動物愛護先進国であるイギリスで作られているピッコロは、その品質の良さから愛犬の健康を考えグレインフリー・添加物不使用を望む世界中の愛犬家から愛用されています。

まとめ:老犬を元気にするドックフードの栄養管理

年を取とってくると犬の体には様々な異常が出てきます。

  • 肥満
  • 便秘
  • 運動を嫌がる
  • 元気がない

などは特に老化の特徴です。

高齢になった愛犬を元気にするには、まず食事を変えてシニア犬の体に合った栄養を与えてあげる必要があります。

諦める必要はありません。もう一度愛犬と楽しく散歩をするために一度フードを見直してみてはい赤がでしょうか?