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岐阜で26年ぶりに発生した豚コレラ。人へはどんな影響があるの?

最近、26年ぶりに日本国内で「豚コレラ」が確認されたとニュースがありましたね。

皆さんはコレラという感染症は歴史の授業などで耳にしたことはあるのではないでしょうか?しかし、「豚」コレラという感染症はあまり知られていないのかもしれません。

病名としては同じく「コレラ」という名がついていますが、症状は異なります。

今回はそんな「豚コレラ」について人への影響も含めてお伝えしていきます。

豚コレラってどんな病気?

豚コレラは、Flaviviridae,Pestivirusウイルスを原因とする豚およびイノシシに特有のウイルス性感染症です。

法定伝染病に指定されており、感染した豚は、急性から慢性まで多様な症状を発症することで高い致死率を示します

41度以上の発熱と食欲不振や、うずくまりといった症状に加えて、発熱時には血液中にウイルスが出現し白血球減少症を起こす。

急性では運動失調、後躯(こうく)まひなどの神経症状や耳介、尾、下腹部等に紫斑が見られるようになり、数日から2週間で死亡する。慢性では、初期症状を示した後、いったんは回復するが再び発熱、食欲不振を示し、最終的には削痩し、1カ月から数カ月の経過で死亡する。

死亡豚では出血病変が特徴的に観察され、リンパ節の出血や腎臓表面や、ぼうこう粘膜の点状出血が高率に出現し、時には脾臓(ひぞう)の出血性梗塞が起こる。

引用:家畜伝染病WEB

高い致死率もさることながら、さらに問題となるのがその感染力の強さです。

感染豚との直接的な接触のほか、感染豚の鼻汁・排泄物の飛沫や汚染された物との間接的な接触によっても感染は成立します。

アフリカ豚コレラとはどう違うの?

また、アフリカ豚コレラという感染症もありますが、こちらはAsfavirus属が原因とされている感染症で、同じように発熱や呼吸困難・便秘、血便などの症状を示します。

ダニが媒介することや、感染畜等との直接的な接触により感染が拡大します。

豚コレラ・アフリカ豚コレラともに、有効な治療法はなく、発見次第の届け出とと殺が義務付られています。







日本での豚コレラの発生状況はどうなっているの?

豚コレラは、アジアを中心に発生が確認されており、以前は限定的ながら生ワクチンの使用により発生と伝播を抑えていました。

しかし、2006年にワクチン接種を中止し、摘発淘汰を基本とする防疫方針を決定され、その後、2007年に国際獣疫事務局(OIE)の規約により、豚コレラ清浄国として日本は登録されました。

日本国内では1992年の熊本で感染が確認されて以降、26年間は清浄国として保ってきましたが、今年2018年9月に岐阜市の養豚場で再び感染が確認されました。

豚コレラの発生で、人へはどんな影響が起こるの?

豚コレラは、豚およびイノシシに特有の伝染病と先ほどお伝えしましたね。

ということで、人に感染することはありません。

しかし、豚に対しては高い致死率と感染力があり、対策を講じなければ養豚業に多大な影響は出てきます。

養豚業に影響が出ると、まず豚肉や豚肉を使用した加工品の流通が滞ることになるでしょう。

また、輸出面においても少なくない影響は出ます。

以前は豚コレラ清浄国として国際社会に認知されていたことで免除されていた検疫も、豚コレラの発生により検疫面での強化が必要となります。

そうなると人件費や輸出までの時間がかかり、輸出による国益は少なからず減ることとなります。

まとめ:岐阜で26年ぶりに発生した豚コレラ。人へはどんな影響があるの?

26年ぶりに発生した豚コレラ。今のところ岐阜県での養豚場でしか確認されていませんが、感染ルートは確認されていません。

もし感染が日本国中に広がるようなことがあれば、多大な影響が出ることは想像に難くありません。

今年の夏は例年にない異常気象があったことは皆さんの記憶に新しいでしょう。

観測史上最高気温の記録、北海道での異例の初雪、史上最大の台風に各地での地震。

内外、天地ともに平和が達成されるという意味を込めてつけられた平成という元号も今年で最後。

平成の最後と天変地異に何か関係があるんじゃないかと疑いたくなりますよね。

次の元号がどのような思い・意味でつけられるかはわかりませんが、今年のような天変地異が起こらないようにつけていただきたいものです。