こんにちは!管理人のクラゲです。
犬の元気の指標である”食欲”。
犬は出したゴハンを残さずキレイに食べてくれたらすごくうれしいですよね。
でもある時を境に
と、「愛犬がドックフードを食べない・残してしまう」
というお悩みをいただきました。
犬は基本的になんでもたべてくれますが、
ゴハンを残したり食べないということも普通にあります。
そのゴハンを食べてくれない原因は
主に犬の健康面やドッグフード自体に問題があることがほとんどでしょう。
しかし、
見落としがちなのが「飼い主さんのごはんの与え方」。
体調が悪い場合やドッグフードが気に入らない場合でも
ちょっとした工夫一つでゴハンを食べてくれることもあるのです。
そこでこの記事では
ゴハンを残してしまう原因と理由、その対処法をご紹介していきます。
目次
犬が残さずドッグフードを食べてくれる方法は?

犬はゴハンをガツガツと元気よく食べてくれる印象がありますが、
- 年を取って食欲の落ちた犬
- 好みの激しい犬
など、中にはいろいろな理由で偏食になることもありますし、
そんあ偏食気味の犬にゴハンを食べさせることに
ずいぶんと苦労されている方も多くおられます。
そこで、
そういった偏食気味の子にもご飯を食べてもらえる工夫をここでご紹介していきます。
①温度を変える

犬にとってゴハンの温度も重要なファクターです。
というのも、
フードの温度が変われば「香り」が引き立ち
わんちゃんの食欲を刺激することができるからです。
フードを温める方法としては
- ドライフード:少量の水分を含ませレンジで20秒ほど
- ウェットフード:湯煎で10秒ほど、レンジで20秒ほど
※人肌程度が目安
がありますが、温めすぎには注意が必要です。
ドライフードにお湯を加えてふやかす方法でも
ドッグフードの香りが立ち、消化しやすくなるので試す価値あり
②器を変える

器を変えることは意外と重要。
以下のような早食い防止用の器と
普通の器で比べれば
明らかに早食い防止用の器であげる方が食いつきは悪くなります。
ゆっくり食べさせるのが目的なので
食べづらくしてあるのは当然ですが、
中には食べるのをやめてしまう犬もいます。
それくらい”食べやすさ”というのも重要なファクター。
食べやすい器 > 普通の器 > 食べづらい器
の順に口つきもよくなるので
犬の食器を変えるのも一つの手段です。
ここで言っている「食べやすい器」とは、
食器に”かえし”や”傾斜”がついている
フードがこぼれにくく食べやすい器のことです。
また、
食器の高さを変えると食欲が出る場合もあります。
これは、背骨にヘルニアなどの症状があり
首をあげたり下げたりするのがつらい犬の場合に、
その子にあった高さに食器に上げてあげることでゴハンが食べやすくなり
食欲が出るようになります。
③トッピングを加える

食欲を出すのに「トッピングをする」という方法もあります。
いつものゴハンにトッピングを加えるだけで
「香り」と「食感」が変わり
いつもより食べてくれるようになるのでオススメです。
トッピングするものは、
ウェットフードやおやつなど香りが強いものがいいでしょう。
なんなら、2種類のドッグフードを混ぜるだけで
食べてくれるようになる場合もあります。
一般的なドックフードの食感やにおいが好みでないのなら、
ミンチ肉などの生系の肉をトッピングしてみるのもいいでしょう。
④ドッグフードの食感を変える
一般的なドライフードは水分含量が少なく、
製品によってカリカリ感やぱさぱさ感が強いです。
こういった食感が好みでないのなら、
フードの形を変えて食感を変化させるのも効果的。
「食感を変えるなら缶詰やパウチでもいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、
ドライフードに手を加えたほうが、
経済的だったり栄養バランス的に優れています。
缶詰やパウチはここぞというときにご褒美としてあげるのがいいでしょう。
Ⅰ割る
ハサミなどで割ると
フード自体の大きさが小さくなり食べやすいサイズになります。
Ⅱふやかす
水分含量の少ないドライフードよりも
少しふやかして柔らかくなったフードを好む犬もいます。
基本的に柔らかいフードを好む子は歯が悪くなってきている可能性があるので
合わせて動物病院で検査してもらうとよいでしょう。
Ⅲ潰す
ドライフードをつぶし、少しの水と混ぜて練り団子状にする方法です。
こちらも歯が悪くなってきていたり、
加齢によって顎の力が弱くなってきているわんちゃんにオススメの方法です。
Ⅳ混ぜる
こちらはフード自体に手を加えるというよりも、
2種類以上のフードを混ぜて食感や香りに変化をつける方法です。
いくつかフードを準備しておけばローテーションを組んで、
わんちゃんに飽きさせない工夫ができます。
⑤おもちゃに入れる
ご飯を食べない理由に、
「おやつをあげすぎてお腹が空いていない」ことが考えられるなら、
フードをいれるタイプの玩具を渡すといいでしょう。
ストレス発散や運動不足解消にも一役買ってくれます。
⑥残したゴハンを下げる
残したゴハンを下げるのは、
”贅沢”になれてしまった犬の場合に効果的です。
ご褒美であげるべき「おやつ」を普段から上げすぎていると
その味に慣れてしまいドッグフードを食べなくなってしまいます。
おやつは少量でも味付けが濃くおいしいため
犬が好んで欲しがりますが、
あげすぎは栄養バランスが悪くなる他、
とっさの時におやつで注意をそらすこともできなくなります。
そのため、
贅沢に慣れてしまった場合は
おやつの量を減らし食べないゴハンを下げてしまいましょう。
おやつがもらえない・満腹にならないと
犬自身が感じたら
ドッグフードを食べるようになります。
犬がドッグフードを食べない理由は?

わんちゃんがご飯を食べない原因にはいくつか考えられます。
一つ一つ例を挙げていきますので、
あなたの愛犬に当てはまるか確認してみてください。
①体調不良はある?ない?
愛犬の食欲がない、いつも食べるご飯を食べなくなった。
その理由で一番最初に考えられるのが、体調の良し悪しです。
- 最近元気がない
- ウンチの出が悪い
- 下痢をしている
- おしっこを粗相してしまった
- 吐いてしまった
などいつもとは違う行動を見ていませんか?
特に、吐いたり下痢をしている場合は
消化器系に問題がある可能性が高いので食欲は落ちてきます。
そういった目に見える異変を感じたら
すぐに動物病院に言ってください。
②病気の有無
何かの病気と診断されている場合は、
その病気が原因となっている可能性が高いです。
病気の症状が悪化すると、
体に痛みやダルさなど不調が起き
わんちゃんの食欲は低下してしまいます。
この場合、
まずは病気を改善するよう治療を行うのが先決。
動物病院には消化のいい病院食も売られていますので、
アレルギーがなければそちらを利用するのもいいのでしょう。
③給与量が多い
年齢・去勢避妊の有無・体重で一日に必要なカロリーは決まっています。
病気も体調不良もないのなら
単純にゴハンやおやつの与える量が多すぎるのかもしれません。
成犬を例にしてみると、以下の表のカロリーを必要とします。
成犬の要求カロリー(避妊・去勢をしていない) | |
---|---|
理想体重 | 1日に必要なカロリー量 |
1kg | 126kcal |
2kg | 211.9kcal |
4kg | 342kcal |
10kg | 666kcal |
コンビニのおにぎりが1つ180~200kcalであることを考えると、
意外と必要なカロリーは少ないとことがわかると思います。
愛犬がご飯をよく残すという場合は、
一度ドックフードのパッケージ裏を見て
給与量が適切かどうか確認してみましょう!
④人の食事の味(香り)を覚えてしまった
犬は
- 甘味
- 酸味
- 塩味
- 苦味
- 水味(イオン濃度)
の計5つの味を感じ取れ
「塩味」に関しては鈍感です。
これは、犬は人よりも味を感知する味蕾の数が
1/5ほどと少ないためで、
それを補う優れた嗅覚を持ち
ゴハンの美味しさを嗅覚を使って判断しています。
そのため、
犬と一緒に食事をとっていると
人が食べる食事の香りに興味をもってしまい
ドッグフードを食べなくなったり
残してしまうようになります。
⑤同じドッグフードに飽きてしまった
犬にも嗜好性(ごはんの好み)があります。
- 冷たいフードよりも温かいフード
- 生肉よりも調理された肉
- ぱさぱさなフードよりも、水分がありしっとりとしたフード
- 肉の種類(牛肉、豚肉、鶏肉、魚系など)
など、
その子その子で味や食感・香りに好みがあり
好き嫌いが生まれます。
毎日同じフードでも食べてくれる犬もいますが、
人と生活するようになってから
極度に空腹となるということはなくなっているので
「食べられたらいい」よりも
「美味しさ」を求めるようになってきているのかもしれません。
⑥おやつをあげすぎている
いつもあげているフードの量は適切でも、
間食(おやつ)をあげすぎていたら本末転倒です。
犬によってはフードよりも間食(おやつ)の方を好む子もいますが、
間食はあくまでも間食。
与えすぎたら栄養バランスは崩れてしまうので、
与える量を調節しましょう!
⑦運動不足
フードの給与量に対して、散歩等の運動量が見合っておらず、
そもそもお腹が空いていないという場合もあるでしょう。
そんな時は、
お気に入りのおもちゃを使ったり、
散歩の時間を増やして運動させ、
お腹がすくようにしてあげるといいでしょう。
まとめ:偏食の犬にも残さず食べてもらう方法は?食べない理由も考えよう!
わんちゃんがご飯を食べてくれないのには理由があります。
そしてその理由に一番に気づいてあげられるのは飼い主さんです。
この記事を見て愛犬がご飯を残したり食べてくれない理由が分かったのでしたら、いつもと違うご飯の与え方をしてみてあげてください。
温めるだけでも、わんちゃんの食欲は動かすことができますよ。