犬の飼育知識

【犬の歯石取り】自宅・トリミングサロン・動物病院│結局どこでやるのがオススメなの?

こんにちは!管理人のクラゲです。

近ごろ、愛犬が高齢になってきて、

女性
女性

飼い犬の口臭が気になってきた

男性
男性
ゴハンを食べるのがつらそう・・・

と感じたことありませんか?

その原因は歯につきすぎた”歯石”にあるかもしれません。

歯石予防には「歯磨き」が効果的ですが、実際、定期的に犬の歯磨きをできている家庭は少ないのが現状です。

しかも、一度ついてしまった歯石は歯ブラシでとることはできず、専用の機器が必要になってくるので、ご家庭での歯石取りは難しいの一言。

もちろん自宅以外にも、トリミングサロンや動物病院で歯石取りをしてくれますが、メリット・デメリットがあるので、二の足を踏んでいる方も多いのでは?

そこでこの記事では、複数ある選択肢の中で、「歯石取りをするならどこがいいのか?」についてお話していきます。

この記事が、あなたの愛犬の歯石取りの参考になり、犬のQOL(生活の質)の向上に役に立てたのなら幸いです。

愛犬の歯につく”歯石”とは?

歯石とは歯垢(プラーク)が石灰化した硬い石のような付着物です。

歯石ができるまでには4つの段階があり、

  1. 食べカスが歯の表面や歯ぐきの隙間(歯周ポケット)に付着する。
  2. 残った食べカスに細菌が繁殖し歯垢となる。(6~8時間)
  3. 歯垢がさらに長時間口の中にあると細菌がバイオフィルムを形成する
  4. バイオフィルムにミネラルが吸着し歯石となる(3~5日)

この4つの段階は犬だと3~5日で進んでしまうので、日々の歯磨きで”食べカス”もしくは”歯垢”のうちに除去することが大切です。

もし歯垢がバイオフィルムを形成したり歯石になってしまうと歯磨きでは取り除くことができなくなります。

歯石を放置しているとどうなるの?

歯石の表面はデコボコしており、その表面には細菌が大量に繁殖しています。

もし歯石をそのままに放置していると、歯周組織(歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨)に炎症を起こす「歯周病」という病気になってしまいます。

3歳以上の成犬の約80%が歯周病をもっていると言われています。

この歯周病をさらに放置していると、歯肉炎→歯周炎と進み、

重症化すると、

  • 外歯瘻(がいしろう)
  • 内歯瘻(ないしろう)
  • 口鼻瘻管(こうびろうかん)
  • 下顎骨骨折(かがくこつこっせつ)

にまで進行してしまいます。

詳しい症状はこちらの外部サイトを参照してください。

歯周病になった時点で、歯茎は腫れて歯はぐらぐら、時には出血し元気がない・食事をとらないなどの症状が出てきます。

犬は人と違い言葉を話せません。そのため犬の口の痛みに気づくのが遅れ、症状が進行してしまい、目の下付近から膿が出てきたことで気づく飼い主さんも少なくありません。

歯周病は犬のQOL(生活の質)を低下してしまう原因になりやすい病気ですのでキチンとした治療が必要になります。







愛犬の歯石取り(スケーリング)は目的で選ぶ

実際に歯石をとる目的は大きく以下の3つに分かれます。

  1. 見た目をよくするため
  2. 病気予防のため
  3. 治療のため

この目的次第で、どこで歯石取りをすればいいか決めましょう。

①見た目をよくするため

見た目を目的とする場合は、

  • 自宅
  • トリミングサロン
  • 動物病院

のどこで歯石取りをしてもよいでしょう。

若い犬であっても歯磨きをしていないなら十分歯石がつくことが考えられます。

経度についている場合は自宅やトリミングサロンで、
重度についてしまっている場合は動物病院で時間をかけて歯石取りをすることをオススメします。

しかし、見た目を気にするのであれば、歯石になるまで食べカスを放置せず、日々の歯磨きをきちんとすることが重要です。

また月一回のトリミングのついでに、歯磨きやできる範囲で歯石をとりをお願いするといいでしょう。

②病気予防・健康のため

ある程度、年を取ってきた犬で歯石や口臭が気になり始めてきたときに、飼い主さんが犬の今度の健康のために歯石取りを望むことがあります。

そんな時は迷わず動物病院での歯石取りがオススメです。

自宅やトリミングサロンで歯石取りをすることもできますが、その場合、歯の表面に付着している氷山の一角しか取れませんので、歯と歯茎の間(歯周ポケット)には歯石がついたままになってしまいます。

もし病気予防を目的とするなら、全身麻酔をかけて歯周ポケットの中まで念入りにきれいにする必要があります。

③治療のため

重度に歯石がついてしまい、現在進行形で愛犬に歯の痛みや食欲不振、歯のぐらつきなどの症状が出ている場合は、治療のために全身麻酔をかけて徹底的に歯石の除去と、ぐらついた歯の抜歯が必要となります。

鎮痛剤や抗生剤、サプリメントなどは問題の先送りにしかならないため、犬の今後を考えた場合、肝臓や腎臓に病気がなく全身麻酔のリスクが低いと判断できたのなら積極的に歯石取りをすることが望まれます。

歯石取りの方法

実際に歯石をとる場合、その方法には大きく3つの選択肢があります。

  1. 自宅で
  2. トリミングサロンで
  3. 動物病院で

このうち①と②での歯石取りは無麻酔で行われ、③での歯石取りは多くの場合、全身麻酔をして行われます。

①自宅での歯石取り

飼い主さんの手でペンチやスケーラーを使い、表面に見える歯石をとっていきます。

自宅という環境でストレスと費用を少なく歯石をとることができますが、中程度から重度に歯石がついていないとペンチなどで除去することはできません。

実際、中程度以上に歯石がついていると口に違和感や痛みが出ている可能性があるため、犬が口を触らせてくれないことが考えられます。

無理やり飼い主さんの手でやると、怪我や犬との関係の悪化も考えられますので、口周りを触らせてくれない場合は、サロンや動物病院を頼ったほうが賢明です。

かかる費用は道具だけですので、1000~10000円ほどあれば自宅で実践することができます。

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②トリミングサロンでの歯石取り

行きつけのトリミングサロンがある場合は、なじみのトリマーさんにお願いする方法があります。

トリミングサロンでは麻酔を使用することができないので、自宅と同じような道具(ペンチやスケーラー)を使い、歯の表面に見える歯石を取り除いてくれます。

麻酔をかけていないので、トリミングの時はおとなしくしていてくれても、歯石取りの時は犬が嫌がる可能性は十分あります。

またトリミングサロンで歯石取りをしていない場合や、犬の性格次第でお断りされる場合もあるので、事前に確認しておく必要があります。

かかる費用はそのトリミングサロンによって様々ですが、目安として

③動物病院での歯石取り

動物病院で歯石とりをする場合、犬の性格次第ですが、診察台の上で見える範囲の歯石をとってもらうことも可能です。

しかし、動物病院で歯石取りをお願いする場合のほとんどは、口臭や食欲不振、歯のぐらつきなどの症状が出ていることが多いため、治療目的で全身麻酔での歯石取りを促されます。

その場合、専用の機械で歯周ポケットの中まできれいに歯石をとってもらえます。

動物病院での全身麻酔をしての歯石取りは、犬の体格やその病院で費用が変わってきますが、2万~10万ほどかかるものと考えてください。

また、全身麻酔の前に麻酔のリスクを軽減する前に血液検査は最低限行いますので、別途その費用が掛かります。(かかりつけの動物病院では行わないこともあります。)

麻酔からの覚め具合にもよりますが、基本的に日帰りで済む場合がほとんどです。

歯石取りの注意点

歯石がこびりついていた歯の表面はデコボコしているため、食べカスが付着しやすい状態です。

そのため、ただ歯石をスケーラーやペンチで取っただけだと、歯石は再発しやすく
折角、犬にストレスを与えてまでも歯石取りをしたのに意味がなくなってしまいます。

そうならないためには、歯石取りをした後に研磨剤などで「歯を磨く」必要があります。

しかし、無麻酔で歯石取り(スケーリング)と歯面研磨(ポリッシング)を両方させてくれる犬はごく少数です。

自宅やトリミングサロンで歯石をとった際は、ポリッシングが十分にできていない可能性が高いので、日常的に愛犬の歯磨きの習慣がないのであれば、歯石が再発しやすいので注意が必要です。

麻酔をしてまで歯石取りをするメリット・デメリット

飼い主さんは基本的に全身麻酔を避けたがります。

私自身、全身麻酔をかけないで済むならそれに越したことはないと考えていますが、犬は診察台の上で口を開けたままジッとはしてくれません。そのためどうしても歯石を十分にとるためには全身麻酔が必要となってしまいます。

ここで、全身麻酔をしてまで歯石取りをするメリットはあるのかどうかお話していきます。

全身麻酔をして歯石取りをするメリット

全身麻酔をして歯石をとるメリットは以下のものです。

  1. 歯周ポケットの中まで綺麗にしてもらえる
  2. ぐらついた歯や痛みのある歯の抜歯
  3. 残っている乳歯の抜歯
  4. 口腔内の異常を見てもらえる

全身麻酔をすることで、獣医師が口の中を十分見ることができ歯周ポケットの中の歯石だけでなく、ぐらついて抜けそうな歯や残った乳歯を確認でき、適切に処置をすることができます。

このような歯を残しておくと後々、新たな歯石がつく要因になったり、食欲不振の原因になるため歯石取りと一緒に抜歯を行います。

今現在、口の中の異常(口内炎など)で元気や食欲がない場合は歯石取りを行うことで、症状の改善が見込めます。

全身麻酔をして歯石取りをするデメリット

全身麻酔をして歯石をとるデメリットは以下のものです。

  1. 麻酔のリスクがある
  2. 少なくない費用が掛かる
  3. 高齢になるほどリスク増
  4. (治療目的でないのなら歯石取りは保険対象外)

当然ながら麻酔のリスクがあります。
高齢になるほどリスクは高く、獣医師の方で麻酔のリスクをできる限り回避するために事前に血液検査などを行いますが、世の中には絶対はありません。

麻酔中に容体が急変する可能性もあるため、そのリスクを飼い主さんが理解する必要があります。また言わずもがな歯石取りは治療行為のため数万円の費用が掛かります。

歯石取り自体はペット保険の対象外ですが、症状があり治療行為のためであれば保険の対象となるでしょう。

結論!症状があるなら麻酔をして徹底的に歯石取りを!

自宅やトリミングサロンなどで歯石をとることができますが、
本来は「歯石除去」といった処置は獣医師以外がすることは法律上禁止されています。

しかも、取れる歯石は歯の表面に見える範囲だけですので、見た目はきれいになっても歯周ポケットの中の歯石は取れず、症状が改善することはありません。

また麻酔をかけずに歯石取りを行うことは、怪我の元になります。
もしトリミングサロンで歯石取りをした時に怪我をした場合、適切に処置してもらえず、別途動物病院にかかる必要も出てきますので注意が必要です。

  • 口臭がキツい
  • 痛みがひどい
  • ご飯を食べてくれない
  • 元気がない

など歯石が付きすぎて症状が出ているのなら動物病院で全身麻酔をかけて処置しなければ根本的に治すことはできません。

麻酔のリスクを理解し費用面に問題がないのであれば積極的に治療をしましょう!

歯石取り後のケアは飼い主さんが責任をもってやるべし

実際に動物病院で歯石取りをしてもらったのなら、今後歯石で悩むことのないように十分に愛犬のケアをしてあげましょう。

①愛犬をほめる

犬はわけもわからず動物病院で痛い思いをしていますので、飼い主さんの手でアフターケアをしてあげる必要があります。

まずは全身麻酔での歯石取りから帰ってきた愛犬を十分にほめて、休ませてあげましょう!

②歯磨き

歯磨きは歯垢予防に一番効果的な方法です。

いくら動物病院で歯石取りを念入りにしてもらっても、今後つくであろう歯石を予防することができません。

そのため自宅での歯磨きが重要となってきます。

今まで歯磨きをしてこなかったのであれば、まずは愛犬が口周りを触られることに慣れさせましょう。

歯磨きはその後からでも構いません。

実際に歯磨きができるまでは、口腔用サプリメントや歯石予防のドックフードを使い、その間に歯磨きの練習をしていってください。

犬の歯磨き講習を行っている動物病院もありますので、積極的に参加しましょう。

③口腔用サプリメント

サプリメントの中には歯石の元となる歯垢を予防するために善玉菌の入った口腔用のものがあります。

歯垢をつくりう細菌は嫌気性菌という悪玉菌ですので、この悪玉菌に対抗できる善玉菌を口の中に増やすことで歯垢が増えることを予防することができます。

管理人がオススメするのはワンちゃんの食事に混ぜるだけで口腔&腸内ケア【ラブリービー】です



口腔ケアはもちろん腸内環境も整えてくれるので、犬の健康につながるサプリメントです。

うんちが緩くなりがちな犬を飼っている方にオススメです

④歯垢対策ドックフード

ドックフードの中には歯垢対策ができるものがあります。

一番メジャーなのが老舗療法食メーカーであるヒルズのt/d(ティーディー)です。

大粒タイプと小粒タイプを選ぶことができますので、小型犬にも安心してあげられます。

t/dは特殊な粒の形とサイズ、独自の繊維の層状構造で、噛むことで歯表面の汚れをこすりとり、歯垢や口臭の軽減、口腔および全身の健康に配慮しています。

まとめ:愛犬の歯石取りはどこでやるのが一番いい?

もしあなたが愛犬の歯石取りを考えているのであれば、「動物病院」が一番オススメです。

もちろん、麻酔のリスクや費用面を考慮して問題がなければですが、いざというとき動物病院だと適切に処置してくれるので、安心できると思います。

歯石取りをした後は、そのまま放置するのではなく日々のケアが大切になります。

  • 歯磨き
  • 口腔用サプリメント
  • 歯垢対策ドックフード

などがありますが、あなたの一番続けやすいものを選ぶとよいでしょう。

歯磨きができればベストですが、多くの家庭では難しいと思いますので、続けやすいサプリメントがいいですね。管理人のオススメはラブリービーというサプリメントです。

歯石知らずの健康な歯を手に入れ、愛犬のQOL(生活の質)を高めてあげましょう!