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【犬毒殺事件】なぜ北鶴ふれあい公園にエチレングリコールは置かれていたのか

こんばんわ!管理人のクラゲです。

本日Twitterにて非常に悲しい事件が起きていたことを知りました・・・

それは大阪の北鶴ふれあい公園に意図的に置かれていたエチレングリコールをなめてしまったワンちゃんが急性腎不全で亡くなってしまったというものです。

車の不凍液として使われるため簡単に手に入るエチレングリコール。これが「毒」であることは犬や猫を飼う方なら知っていて当たり前のことで、インターネットで検索すれば簡単に手に入る情報です。

今回はこの当たり前の「知識」と役に立つ液体である「エチレングリコール」を、悪意を持って使用した誰かのせいで、何の罪もない犬が亡くなってしまいました。

この事件を起こした犯人は何を思い行動したのかは、私には理解できません。

今回、この記事では二度とこんな悲しい事件が起きてほしくないので、エチレングリコールの危険性とその対処法について詳しく紹介していきます。

罪のないペットがこれ以上被害を受けないことを願います。

大阪の「北鶴ふれあい公園」でなにが起こったの?

 

北鶴ふれあい公園で意図的に置かれていた「エチレングリコール」をなめてしまったワンちゃんが懸命に点滴や透析治療を受けていましたが、最後には透析ができないほど血液量が減り亡くなったそうだ。

なぜエチレングリコールが公園に置かれていたのか?

近隣の獣医師の話によると、鶴橋周辺では野良猫の数が急激に減っていたそうだ。

悪意を持った誰かが野良猫を処分しようと考えエチレングリコール入りの容器を複数おいていった可能性がある。

野良猫の問題は全国で起こっているものではあるが、今回のような悪意のある方法は到底肯定できるものではない。

つい先日、動物虐待の厳罰化が決まったばかりの中で知った悲しい事件、一動物医療関係者として早く犯人が見つかり厳罰を処されることを願うばかりだ。







エチレングリコールとは?体に入るとどうなるの?

エチレングリコールは常温で粘り気があり無色の甘みのある液体で、一般的には水冷エンジンの不凍液として使われています。

独特の甘い匂いと味がするので、犬や猫好んで舐めてしまう事故が冬場に多く発生します。

人や動物が誤って口にしてしまい体の中に入ると、代謝を受けて有毒化し、時間とともにグリコアルデヒド、グリコール酸エステル、シュウ酸エステル、シュウ酸カルシウムなど、に体内で代謝されるうちにどんどん毒性が高くなっていきます。

この代謝物であるシュウ酸が、低カルシウム血症やシュウ酸カルシウムの析出を起こして腎臓を障害すると、急性腎不全となり手遅れになります。

エチレングリコールが入っているものにはどんなものがあるの?

一般的にエチレングリコールが入っているものには主に以下の3つです。

  1. 不凍液(ウィンドーウォッシャー液)
  2. 固まらない保冷剤
  3. 古い保冷枕

特に昔出回った固まらない保冷剤にはエチレングリコールを使用している可能性があるので注意が必要です。

固まらない保冷材には不凍液を使用していますが、過去にエチレングリコールでの問題が発生したため、現在の日本製の固またない保冷材には「プロピレングリコールという麺類や歯磨き粉にも使われてる安全性の高い不凍液が使われている。

現在製造されている保冷材(ケーキやアイスに付属してくる小袋タイプ)の多くには食品添加物のゲル化剤を使用しているため、誤って口にしてしまってもリスクは少ないです。

もし犬がエチレングリコールを口にしてしまったらどうなるの?

エチレングリコールを口にしてしまった場合、時間差で複数の中毒症状が起きてきます。

個体差はありますが、摂取後30分~1時間以内に最初の症状が起き、

次に12時間~24時間後、最後に36時間~72時間後に3つ目の症状が起こります。

起こる症状としては、

  • ふらつき
  • 多尿
  • のどの渇き
  • 嘔吐
  • 倦怠感
  • 呼吸数と心拍数の上昇
  • アシドーシス
  • 脱水症状
  • 倦怠感
  • 食欲不振
  • 発作
  • 昏睡
  • 沈うつ
  • 重度の腎不全
  • 無尿
  • 死亡

時間がたつにつれ、出てくる症状が変化するので、多飲多尿や嘔吐などの初期段階のうちに治療を受けられなければ命にかかわります。

また、特徴的な症状がないため、肉眼所見や血液・尿検査をしたところでエチレングリコール中毒と鑑別することは困難です。(不凍液や保冷剤を口にしているのを目撃している場合は除く)

もし愛犬がエチレングリコールを口にしてしまった場合どうすればいいの?

もし飼い犬が不凍液や保冷剤を口にしているのを目撃しているのであれば、飼い主さん自身で何とか吐かせようとは思わず、すぐに動物病院に連れていきましょう!

エチレングリコール中毒は時間経過で症状が重くなってしまいますので、時間がたつほど回復する可能性が低くなってしまいます。

動物病院に連れて行った際には、獣医師や看護師に「不凍液をなめてしまった」や「保冷剤を噛んでいた」などと明確に説明しましょう。獣医師であってもエチレングリコール中毒の症状には特徴がないため他の病気と間違えて診断してしまう可能性もあります。

治療法としては、エチレングリコールを飲んですぐであれば、まだ胃の中に残っている可能性がありますので、このエチレングリコールを吐かせたり、胃洗浄を行います。

時間がたっている場合には経過時間や症状に合わせて、エタノールの静脈注射や輸液を行います。エチレングリコールの摂取量が少なければ24時間ほどで回復に向かうでしょう。

まとめ:なぜ北鶴ふれあい公園にエチレングリコールは置かれていたのか

エチレングリコールは簡単に手に入り使い方を間違えなければ有益なものですが、犬や猫、人にも中毒を起こし命に係わる危険な物質でもあります。

保冷剤や不凍液といった身近なものに含まれている可能性があります。また今回の事件のように公園やドッグランに悪意を持っておかれる場合もありますので、飼い主さんは十分注意をしてワンちゃんを散歩させてあげましょう。

そして、異変を感じたなら迷わず動物病院に駆け込んでください。