小動物は体が小さいため、病気がかなり進行してからでないと気付かないことも多いです。
そのため、かかりやすい病気について知り、その病気の注意する箇所や症状を普段からこまめにチェックしておくことで早期発見することが可能です。
デグーのかかりやすい病気は?
今回はデグーがかかりやすい3つの病気についてまとめてみました。
病気は初期の段階で発見することが大切です。
かかりやすい病気の特徴を知っておくことで、些細な症状でも「おかしいな?」と気付くことができるかもしれません。
①糖尿病
糖尿病は、血液内の糖分を吸収する働きをするインスリンというホルモンが不足したり、体が反応しないことにより起こる病気です。
デグーはインスリンの働きが他の動物よりも低く、一度血糖値が上がってしまうと下がりにくい傾向にあります。
そのため、デグーは特に糖尿病になりやすいといわれています。
症状は?
☑水をたくさん飲む
☑おしっこの量が増える
☑食べているのに痩せてくる
☑元気がなくなる
糖尿病は肥満のデグーがかかりやすく、初期段階では外見に変化はありませんが、たくさん食べているのに痩せてくることがあれば糖尿病の可能性が高いので注意しましょう。
治療方法は?
本来ならば、人と同じようにインスリンの注射を毎日することがベストですが、デグーには難しいことも多く、食事療法と内服薬で治療することが多いようです。
食事療法では、果物などの糖分が高い食べ物は避け、本来の主食である牧草(チモシーなど)をメインとして食生活を改善していきます。
②白内障
白内障は眼の水晶体が白く濁って視力が低下する病気です。
白内障には、高齢によるものと、糖尿病などの他の病気との合併症で起こることもある病気です。
そのため、若いデグーが白内障になる場合には、糖尿病などを疑う必要があります。
症状は?
☑目が白く濁ってくる
☑見えにくそうにしている
☑辺りを探りながら進んでいる
白内障は目が白く濁ることが特徴なので、普段から目の色をよく見ておくことですぐに気付きやすい病気です。
治療方法は?
合併症により発症した場合は、合併症の治療をおこないます。
白内障の根本的な治療方法はなく、様子を見ていくことが多いです。
③不正咬合(ふせいこうごう)
不正咬合は生涯伸び続ける切歯(前歯)が欠けたり、抜けたりすることでかみ合わせがおかしくなり、歯が歯茎にささったり、エサが食べられなくなってしまう病気です。
げっ歯目にはとても多い病気なため、定期的に歯を見るようにしましょう。
また、デグーの歯はオレンジ色をしていますがこれは”正常な色”で、薄いオレンジだったり、白い場合は病気のこともあるので一緒に歯の色も確認しておきましょう。
症状は?
☑エサを食べにくそうにしている
☑食欲がなくなる
☑口から血が出ている
☑痩せてくる
☑元気がなくなる
上記の症状が1つでも見られたら、まずは歯をチェックしてください。
治療方法は?
歯が伸びすぎている場合は動物病院で切ってもらいます。
欠けてしまっている場合は定期的に歯の長さを整えてもらって歯茎に刺さらないようにします。
病気になったらどうしたらいいの?
デグーの病気に気付いたら慌ててしまいがちですが、落ち着いて症状を把握し、動物病院に相談しましょう。
病気になる前に診察してもらえる動物病院を見つけておく
動物病院によっては、犬や猫のみを取り扱っており、デグーなどの小動物は見てもらえないか、他の動物病院を紹介されることもあります。
もし急を要する事態になって連れて行っても、デグーは診察できないと断られてしまっては困りますので事前にデグーが診察できる動物病院を見つけておくことが大切です。
事前に問い合わせて指示を仰ぐ
デグーの具合が悪くなったら、突然来院するよりも電話で問い合わせておいたほうがスムーズです。
本当に来院すべきか、デグーでも診察してもらえるのかなども確認できますし、動物病院に到着したら症状をすでに伝えてあるので慌てることなく診察してもらえます。
また、心肺停止などの緊急事態の場合はその限りではありませんので重篤度を見ながら臨機応変に対応してください。
まとめ:デグーのかかりやすい病気は?
デグーのかかりやすい病気についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
今回の記事のポイントは以下の通りです。
- デグーのかかりやすい病気には糖尿病・白内障・不正咬合などがある
- デグーはインスリンの働きが他の動物よりも低く、一度血糖値が上がってしまうと下がりにくい傾向にある
- 若いデグーが白内障になった場合、糖尿病などの合併症を疑う
- デグーの歯はオレンジ色が正常
- 事前にデグーでも診察可能な動物病院を見つけておくこと