こんにちは!管理人のクラゲです。
昨今、毎年のように日本中で災害が起こっていますね。
災害が起こった際、自宅に待機することができない場合は避難所で身を寄せ合うことになります。その時家族の一員であるペットも避難所に連れて行く必要がありますが、事前に準備しておかないと、いざという時に慌てる羽目になります。
この記事ではいつ起こるかもわからない災害に備えて、今から準備できる防災グッズについてご紹介していきます。
用意しておくべきペットのための防災グッズ
災害によりライフライン(電気・ガス・水道)が止まることは十分にありえることです。
ペットと家で待機するにせよ避難所に一緒に連れて行くにせよ、以下のものは最低限準備しておきましょう。
- フードと水
- ペットの薬、療法食
- 使い慣れた移動用のキャリー・リード・ハーネス
- 首輪・伸びないリード
- 食器(ごはん皿・水飲み容器)
- 予防状況(狂犬病・混合ワクチン・ノミ・ダニ)、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報
- 鑑札・迷子札
- ペットの写真(複数枚)
- トイレ用品(ペットシーツや猫砂等)
- ガムテープ(ケージなどの補修に)
- 猫用に洗濯ネット
- 熱中症対策用品(クールマットなど)
災害復興にはどうしても時間がかかります。
ライフラインの復旧・避難所生活が長引くことを想定して、上記の防災グッズを5~7日分は準備しておきましょう。
①フードと水
普段から食べているごはんを5~7日分は準備しておきましょう。
災害直後はライフラインの停止で避難先では電気が十分に使えず冷房がついていないことも考えられます。
災害の発生時期にもよりますが、ペットフードは夏のような高温多湿の環境で劣化が進んでしまうので、
- 製品パッケージのまま持ち運ぶなら500g~1kgの少量になっているもの
- 可能であれば、ジップロックなどの保存袋に1日分を小分けにしておく
など準備しておきましょう。
飲み水もペット用に準備しておくとよいでしょう。
ペットの飲水量は、食事の水分含有量(ドライフードかorウェットフードか)や環境温度、湿度、あるいは運動や労働、ライフステージ(授乳期など)によって影響を受けます。
おおよその目安として、1日に飲む水の量は
犬で40~60ml/㎏
猫で20~45ml/㎏
と考えられています。
避難所生活を5日、ペットの体重を5kgと仮定すると、
犬で40ml×5kg×5日=1000 ml
猫で20ml×5kg×5日=500 ml
最低限、飲み水としてこれくらいは準備しておく必要があります。
ちなみに人は成人していると1日あたり1.5ℓの飲み水が必要になります。(ほか食べ物から水分も補給できます。)
避難所ではある程度水の供給はあるとは思いますが、万が一に備えてあなたの家族とペットの数だけ水は十分に準備しておいて下さい。
②ペットの薬、療法食
ペットも高齢になるほど病気を持っていると思います。
心臓場や腎臓病などは薬と療法食でコントロールしていないと悪化する一方です。
もし災害が起こった時に薬や療法食が切れてしまわないように、ストックはしておきましょう。
ペットフード・水・薬・療法食はローリングストック法を使って備蓄しておくといいでしょう。
「画像引用:一般財団法人 日本気象協会」
③使い慣れた移動用のキャリー・リード・ハーネス
災害時ペットと非難する必要があるなら
- キャリー
- リード
- ハーネス
は確実に準備しておいてください。
地震などではペットはパニックを起こし、外に飛び出してしまうことも考えられます。
新品同様のものではなく、飼い主さんもペットも使い慣れたものを用意しておいて下さい。
特にキャリーは慣れておかないと、それ自体がストレスを与えてしまうので日頃からリビングに置いておくなど生活の1部にしておくと、いざという時に使いやすいと思います。
④首輪・伸びないリード
昨今、室内飼いのペットが増えて首輪をつけていないという方も多いでしょう。
ですが、災害時は普段外に出ないコを外に出すため野良猫・地域猫と間違われないために首輪を準備しておきましょう。
また、つないでおける伸びないリードも必要になるでしょう。
⑤食器(ごはん皿・水飲み容器)
基本的に避難場所にはペット用の食器は準備されません。
そのため、普段使いの物もしくは移動先で使える食器を準備して下さい。
⑥予防状況(狂犬病・混合ワクチン・ノミ・ダニ)、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報
毎年の予防接種はきちんとしておきましょう。災害で人獣共通感染症が広がることも考えられます。特に生活環境が悪化することでノミやダニに感染するリスクが高まります。
ノミ・ダニ・狂犬病・混合ワクチンの接種は忘れず行ってください。
また動物病院にかかっているならその既往歴・健康状態を把握し、もしもの時のためにかかりつけの病院の情報を準備して下さい。
⑦鑑札・迷子札・マイクロチップ(個体標識)
災害時には飼い主さんとペットが離れ離れになり一緒に避難できないとは限らず、ただでさえ災害で町中がパニックになっていますので、ペットを探すのも一苦労です。
ペットを早く見つけるためにも、
- 鑑札(犬)
- 迷子札
- 首輪
- リボン
- マイクロチップ
などを事前に装着しておくとペットが迷子になった時に有効です。
⑧ペットの写真(複数枚)
ペットの写真も、ペットが迷子になってしまったときに探すために必要になります。携帯やスマホ、現像した写真としていくつか持ち歩いておきましょう。
その時、特徴になる部分(毛色・模様、怪我の痕)などを映しておくといいでしょう
⑨トイレ用品(ペットシーツや猫砂等)
過去の災害では避難所でペットはペット用スペースに集められています。
そのためペット用スペースで使用する
- ペットシーツ
- 猫砂(猫砂を入れるトレーも)
は準備しておきましょう。
⑩ガムテープ(ケージなどの補修に)
ガムテープはケージの補修以外にも様々な面で使用できますので、2~3巻は準備しておいても損はないでしょう。
⑪猫用に洗濯ネット
猫ちゃんは洗濯ネットに入れてあげると落ち着く効果があります。
災害時は普段の生活環境とかけ離れてしまうので、精神的に落ち着かせてあげるために洗濯ネットを用意してあげましょう。
サイズは猫ちゃんの体格より少し大きめの物で、破れたときのことを考えて2~3枚持っておくといいでしょう。
⑫熱中症対策用品(クールマットなど)
夏場に災害が起こると、ライフラインが止まる可能性もあり電気が使えず冷房がない状態で、高温多湿の環境下での避難生活が予想できます
熱中症対策にペット用のクールマット、バンダナなどを準備するといいでしょう。
過去から学ぶ避難先でのペットの生活
画像引用:練馬区ホームページ(パンフレット 「大災害!ペットはどうしたらいいの?」)
避難先でのペットの生活環境では、一部の例外を除いてすべてのペットは人と別のスペースで生活することになります。
※例外として、盲導犬・聴導犬・介助犬などの補助犬は飼っている方と一緒に生活できる模様です。
避難先では人の生活が優先され、ペット用スペースは仮設スペースに置かれるので、ペットにとってくつろげるのに十分な場所ではないことを覚えておきましょう。
避難先でのペットの世話
ペットの世話は、飼い主さんに責任をもってやっていただくことになります。
また、避難先では個人の事情に関わらず、すべての飼い主さんは動物保護班(ペット担当の班)に入り、それぞれできる範囲で他の飼い主さん方と協力しながらペットスペースの清掃などの維持をしてもらうことになるでしょう。
避難拠点での助け合い、避難拠点での飼い主どうしの助け合いも大切です。
支援体制が整うまでの間は、自宅建物が無事だった飼い主の方たちで手分けして、家の片付けに戻る際にペットフードを回収して避難拠点に持ち寄るなど、互いに助け合い、協力し合うことが必要となるでしょう。
拠点でのルールを守ろう
避難所には、動物嫌いの人、アレルギーを持っている人など様々な人が避難してきます。
各避難拠点で定められたペット管理ルールは厳守してください。ルールを守らない人が増えるほどにペットたちの立場は悪くなってしまいます。
他の避難者への最大限の配慮が、ペット飼育への理解につながります。
まとめ:災害時に準備しておくべきペット防災グッズ
避難先にもっていくものとして、最低限以下のものは5~7日分は準備しておいて下さい。
- フードと水
- ペットの薬、療法食
- 使い慣れた移動用のキャリー・リード・ハーネス
- 首輪・伸びないリード
- 食器(ごはん皿・水飲み容器)
- 予防状況(狂犬病・混合ワクチン・ノミ・ダニ)、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報
- 鑑札・迷子札
- ペットの写真(複数枚)
- トイレ用品(ペットシーツや猫砂等)
- ガムテープ(ケージなどの補修に)
- 猫用に洗濯ネット
- 熱中症対策用品(クールマットなど)
フードや水はかさばり賞味期限もあるので、普段からローリングストック法(備蓄→日常で使う→使った分を補充する)で備蓄しておきましょう。
また災害時にはペットがパニックを起こすことも考えられます。散歩の時以外も首輪や鑑札・マイクロチップなどを装着し身元を鑑別できるようにしておいてください。
合わせて避難先から自宅に戻った際は、ペットの健康状態を確認するために動物病院へは必ず行くようにしましょう。