こんにちは!管理人のクラゲです
そんな疑問を解消できるよう
「湯シャンに発毛・育毛効果があるのか」
について解説してきます
- 湯シャンに発毛・育毛効果はあるのか
- 髪が生えるメカニズムとヘアサイクル
- 本気で髪を増やしたいなら
なかなか長い記事なので目次からとんでご覧下さい。
【結論】湯シャンに発毛効果はないが、育毛効果(抜け毛予防)は期待できる
初めにこの記事の結論から言うと
湯シャンに「発毛効果」はないが、条件付きで「育毛効果」は期待できる
(湯シャンで頭皮環境が改善・維持できる場合)
となります。
「発毛」と「育毛」の
詳しい意味やメカニズムについては後述しますが、
新しい髪が生える「発毛」には
最低でも4つの条件が必要で
- 髪を発育成長させる「毛包」を活性化
- 血行を促進し、酸素と栄養を細胞に届ける
- ヘアサイクルを正常にもどす
- 発毛阻害因子の排除
特に発毛阻害因子の排除や
毛包の活性化には
特定の成分・栄養が必要となってくるのですが
湯シャンでできるのは以下の2点
- 頭皮環境を改善すること(特に乾燥)
- シャンプーによる刺激をなくすこと
正しく湯シャンを行い
頭皮の乾燥や血行が改善されるなら
抜け毛を予防する育毛効果は期待できますが、
湯シャンだけでは「発毛条件」を満たせないのです。
発毛と育毛の違い
「発毛」と「育毛」
同じような意味にとらえられがちですが
どのような違いがあるかここで解説していきます。
発毛は「今生えていない髪を生やし、毛量を増やす」
発毛は
新たに髪を生やして「毛量を増やす」「脱毛症を改善する」
という意味で使われる言葉です。
具体的にいうと、
- 髪を発育成長させる「毛包」を活性化
- 血行を促進し、酸素と栄養を細胞に届ける
- ヘアサイクルを正常にもどす
- 発毛阻害因子の排除
の4つの条件が必要なため、
”発毛剤”と呼ばれる薄毛治療薬には
必ず毛包に作用し「発毛を促す成分」が含まれています。
成分 | 効果 |
ミノキシジル | 乱れたヘアサイクルを整え、 短くなった「成長期」の期間を延ばす |
フィナステリド | 男性型脱毛症(AGA)の根本原因となる 5αリダクターゼ(Ⅰ型のみ)の働きを抑える |
デュタステリド | 男性型脱毛症(AGA)の根本原因となる 5αリダクターゼ(Ⅰ型・Ⅱ型)の働きを抑える |
育毛は「今生えている髪を育て維持する」
育毛は
今生えている髪を健康に育て「維持する」「抜け毛を防ぐ」
という意味で使われる言葉です。
簡単に抜け落ちてしまわない
健康な髪を育てるためには
- 頭皮の血行を促進する
- 頭皮・髪に必要な栄養を与える
- フケやかゆみなどの頭皮トラブルを予防する
など、頭皮環境を改善・正常に保つための条件が必須。
さらに”育毛剤”と呼ばれる薄毛治療薬には
- ヘアサイクルを短縮する原因を抑制する
- 髪の成長を促す
成分を配合することで
ハリやコシのある抜けにくい髪の成長をサポートします。
スポンサーリンク
髪が生えるメカニズムとヘアサイクル
黒髪が成長する過程で
特に4つの細胞が重要な働きをしています。
- 毛包幹細胞:毛母細胞の元になる細胞
- 毛母細胞:髪(毛)を作り出す細胞
- 色素幹細胞:メラノサイトを作りだす細胞
- メラノサイト(色素細胞):メラニン色素を作る細胞
画像引用:OurAge
頭皮の下にある髪の部分を「毛根」といい、
この毛根のいちばん下にある
「毛乳頭」という場所で毛母細胞が分裂し
タンパク質合成が進むことで髪が作られます。
その後、
毛母細胞の分裂が止まると髪の成長も止まり
洗髪・ブラッシングによる物理的な刺激や
次に生えてきた髪に押し出される形で
自然と抜けて落ちていきます。
この髪の成長から脱落までの過程を
ヘアサイクル(毛周期)と呼び
主に3つのステージに分かれています。
- 成長期:毛母細胞が活発に分裂することで髪が伸びる時期。4~6年ほど
- 退行期:毛母細胞の分裂スピードが落ちる時期。3週間ほど
- 休止期:毛母細胞の分裂が止まり、自然に毛が抜ける時期。3~5か月ほど
画像引用:La Sana
抜け毛が増えて薄毛・ハゲになる原因とメカニズム
その後半年以内に自然と抜け落ちていくのですが、
抜け毛が増えて薄毛・ハゲになる人の場合
- ヘアサイクルの成長期が短縮されている
- ヘアサイクルの休止期が延長されている
- 毛母細胞の元になる毛包幹細胞の供給(自己複製)が間に合わない
という状態が起こっているため
髪が抜けやすく、次の髪が生えづらくなっている結果
髪の発毛と脱毛のバランスが崩れて
髪の生えていない部分が目立つようになるのです。
そんな髪が抜けやすく、
髪が生えてきにくい原因は大きく以下の5つ。
- 頭皮環境の悪化
- 髪の栄養(材料)の不足
- 遺伝・ホルモンの影響
- 病気
- 外的要因
それぞれ解説していきますね。
①頭皮環境の悪化
頭皮環境の悪化は
髪の成長に重大なダメージを与えてしまいます。
何かしらの原因で頭皮の環境が悪化すると
- 毛穴(毛根)の環境も悪くなる
- 頭皮への血流不良
- 栄養や酸素、ホルモンが十分届かなくなる
ということが起こり、
毛母細胞の分裂が途中で止まって
髪の成長期が短縮してしまうため
通常より早くヘアサイクルの退行期・休止期になり
髪が抜けやすい状態となってしまうのです。
- ストレス、寝不足
- 喫煙、過剰な飲酒
- 暴飲暴食、食生活の偏り
- 腎臓機能が低下(エリスロポエチンの減少)
- 鉄欠乏性貧血などの病気
- 栄養不足、加齢
- シャンプーのすすぎ残し
- 感染症
などの代謝機能が低下したり、
皮脂分泌量が増えるような要因全般。
②髪の栄養(材料)が不足
頭皮環境が整っていても
血流の流れが良くても
髪が成長するのに必要となる
「栄養」が不足していると抜け毛は増えていきます。
というのも、
髪は毛母細胞が作った
タンパク質が積み重なって成長していくため、
毛母細胞の維持や
髪の材料となる栄養が必要なのです。
- タンパク質(特に必須アミノ酸)
- ビタミン(特にビタミンB、C、E)
- ミネラル(特に亜鉛、ヨウ素)
このほかにも
髪にいいとされる栄養素はいくつもありますが、
基礎となる栄養が不足していては
髪は健康に育ちません。
- ストレスや冷え、睡眠不足
- 生活習慣の乱れ・運動不足
- 加齢、喫煙
- 偏食
- 病気(嚥下・消化吸収過程での病気)
などの頭皮への血行不良を起こしたり
栄養摂取・吸収経路に起こる異常全般
③遺伝・ホルモンの影響
遺伝やホルモンの影響でも
抜け毛は進行していきます。
AGA(男性型脱毛症)を例にすると、
以下の仕組みによって抜け毛・薄毛が進行するといわれています。
- テストステロン(男性ホルモン)と5αリダクターゼが結合する
- DHT(ジヒドロテストステロン)が発生する
- 男性ホルモンレセプターがDHTをキャッチする
- 脱毛因子「TGF-β」が増加する
- TGF-βが毛乳頭細胞に退行期のシグナルを出す
※詳しい仕組みは「男性ホルモン研究所」を参照してください。
このうち以下の2つは
親から子へ遺伝で引き継ぎやすいと考えれていて
- 5αリダクターゼの活性度(常染色体に存在)
- 男性ホルモンレセプターの感受性(X染色体(性染色体)に存在)
母方の祖父・曽祖父が薄毛だと、
「男性ホルモンレセプター」が遺伝。
父親または父方の家系に薄毛の人がいれば、
「5αリダクターゼ」が遺伝。
するため、薄毛になる確率が高まるそうです。
また、ホルモンの影響も薄毛に関係しており、
ホルモンのバランスが崩れてしまうと
体調そのものが悪くなり、
髪の成長にも悪影響が起きてしまうのです。
【増えることで抜け毛が増えるホルモン】
- テストステロン(男性ホルモンの代表)
- ジヒドロテストステロン(テストステロンと5αリダクターゼが結合したもの)
【減少することで抜け毛の原因となるホルモン】
- エリスロポエチン(赤血球産生を刺激するホルモン)
- 成長ホルモン(体の成長・代謝に関わるホルモン)
- 甲状腺ホルモン(毛母細胞を活性化させるホルモン)
- エストロゲン(女性ホルモン)
④病気
「病気」によっても抜け毛・薄毛は進行します。
病気にかかれば
- 体調が崩れる
- 食欲が低下する
- ホルモンバランスが崩れる
- 血行が悪くなる
- 心身にストレスを受ける
- 薬の副作用
など、体に負担がかかるため
頭皮環境の悪化や栄養不足
ホルモンの減少などが起こり、
抜け毛につながる可能性があるのです。
ただ、どんな病気でも
薄毛・抜け毛になるわけではなく
- 根治できず長期的に体に影響する病気
- 栄養の摂取過程に障害をもたらす病気
- 特定のホルモン量を増加・減少させる病気
などが、髪の成長・脱落に悪影響を及ぼします。
- 甲状腺機能低下症
- 橋本病(慢性甲状腺炎)
- 腎機能が低下する病気(慢性腎臓病、腎不全など)
- 脱毛症(円形脱毛症、瘢痕性脱毛症など)
- 皮膚エリテマトーデス
- アレルギー
- 癌(前立腺がん、抗がん剤による副作用)
⑤外的要因
外的要因は頭皮にダメージを与え
髪の成長・脱落に影響します。
物理的・化学的な刺激は
炎症を引き起こして頭皮環境を悪化させる他、
髪が長い人や髪を結ぶ人の場合
髪(毛根)にテンションがかかるため
「牽引性脱毛症」を引き起こすこともあります。
- 髪を結ぶ
- 洗浄力の強いor肌に合わないシャンプー
- カラーリング・パーマ・整髪料
- 帽子・ヘルメットによる蒸れ・摩擦
- 紫外線
など
スポンサーリンク
薄毛・ハゲの予防・改善に必要な条件
ここまで
- 髪が生えるメカニズムとヘアサイクル
- 抜け毛が増える原因とメカニズム
を紹介してきました
ここからは
抜け毛を予防し髪が生えるようにするには
どのような条件が必要かを見ていきましょう。
①抜け毛が増える原因が改善されていること
まず髪が生えてくるには
髪が抜けてしまう
原因を解決・改善していることが必須条件。
これができていないと
どれだけ対策をしていても
薄毛を改善できない可能性があります。
- 頭皮環境の悪化
- 髪の栄養(材料)の不足
- 遺伝・ホルモンの影響
- 病気
- 外的要因
※それぞれの原因の詳細は「抜け毛の増える原因とメカニズム」を参照
②髪に必要な栄養が十分に供給されること
髪の成長には
必要な栄養素が滞ることなく
常に供給されることが必要です。
髪は毛乳頭につながる毛細血管を介して
栄養や酸素・ホルモンなどを補給し、
毛母細胞が分裂したりタンパク質合成が進んで
髪が成長するため
髪の成長に悪影響を及ぼす
栄養不足や頭皮への血行不良は改善しておくことが必須です。
③髪の生える環境が改善されていること
髪の成長に必要な栄養素や血流が十分でも
頭皮(毛穴)が乾燥していたり
炎症が起こっていると
髪の成長期が短縮、休止期が延長するため、
抜けやすい弱い髪が生えたり
髪そのものが生えてこない可能性があります。
特に頭皮は皮脂分泌量が多く
ちょっとした変化で
簡単に頭皮環境は悪化してしまいます。
- 皮脂を栄養に細菌が繁殖して臭いや炎症を引き起こす
- 洗浄が不十分だと、毛穴がつまり、抜け毛やフケが増える
- 洗いすぎても、頭皮を刺激し乾燥を招く
しかも、髪が邪魔になって
保湿剤や薬などを塗ることが難しく
一度、頭皮トラブルが起きてしまうと
なかなか改善しないため、
日々の適切な洗髪・洗頭が
髪の成長に関わってくるのです。
④髪の成長に必要な細胞が健康であること
抜けた髪がもう一度生えてくるには
髪を作りだす細胞に異常がなく
供給され続けることが必須条件です。
髪は「毛母細胞」が作り出すタンパク質が
積み重なって伸びていくのですが、
そんな毛母細胞の元になるのが
「毛包幹細胞」という細胞です。
画像引用:OurAge
ヘアサイクルの過程で
休止期や退行期になると
細胞の分裂が遅延・停止することはありますが、
成長期には再び細胞の分裂が進み、髪は伸びていきます。
しかし、毛母細胞・毛包幹細胞のどちらかに異常が起こり
- 毛母細胞が短期間で消費される
- 毛母細胞・毛包幹細胞の細胞分裂が止まる
- 毛包幹細胞が供給されなくなる
などが起こると、
ヘアサイクルが短縮して抜ける髪の量が増えたり
一時的or永続的に髪が生えてこなくなってしまうため
抜け毛を予防・改善するには
髪の成長に必要な細胞の機能が
元に戻ることも必要となるのです。
スポンサーリンク
「湯シャンに発毛効果がない」と言える理由
ここまで説明してきたことを踏まえたうえで
「湯シャンに発毛効果がない」
と言える理由についてまとめていきますね。
髪の成長(発毛)には酸素と栄養、毛母細胞への働きかけが必須
まず髪が新しく生えてくるには
- 頭皮環境・頭皮血流が良好であること
- ヘアサイクルが正常であること
- 髪の成長に必要な栄養・酸素・ホルモンが毛包に十分届くこと
- 機能が停止している毛母細胞または毛包幹細胞を活性化させること
- ヘアサイクルを短縮させる原因(発毛阻害因子)が排除されていること
といった条件が最低でも必要です。
この条件をクリアするために
薄毛治療薬の発毛剤には
毛包内にある細胞に働きかける成分や
発毛阻害因子を抑制する成分が含まれているのです。
湯シャンだけでは髪の発毛条件を満たせない
上の見出しで発毛のための条件をまとめましたが、
湯シャンはこの条件を満たせるかというと「否」
湯シャンには以下の作用・効果はありますが、
- 頭皮環境を改善すること(特に乾燥)
- シャンプーによる刺激をなくすこと
発毛に必要な条件を満たせないため
湯シャンには発毛効果がないと考えられます。
さらに言えば、
湯シャンで頭皮環境を改善・維持するには
皮脂の分泌量が関わってくるため
湯シャンが合う人・合わない人がいます。
湯シャンが合わない人だと
頭皮環境を清潔に保つことができずに
かゆみ・フケ・頭皮臭・抜け毛などの
頭皮トラブルを起こすリスクもあるのでご注意ください。
スポンサーリンク
「湯シャンに育毛効果(抜け毛予防)がある」と言える理由
ここまで説明してきたことを踏まえたうえで
「湯シャンに育毛効果(抜け毛予防)はある」
と言える理由についてまとめますね。
抜け毛・薄毛は「ヘアサイクルの短縮」が根本の原因
抜け毛が増えて薄毛になる原因は様々ですが、
根本の原因はヘアサイクルの成長期が短縮することにあります。
- DHT(悪玉男性ホルモン)による脱毛因子の増加
- 生活習慣・栄養バランスの乱れ
- 頭皮環境の悪化
湯シャンは「ヘアサイクルの乱れ」を解消し、抜け毛を防ぐ
ヘアサイクルが乱れる一因の「頭皮環境の悪化」は
湯シャンで改善することはできるので
抜け毛を防ぐ育毛効果はあると考えられます。
- 頭皮環境を改善すること(特に乾燥)
- シャンプーによる刺激をなくすこと
ただし、
ヘアサイクルが短縮する原因すべてを
湯シャンで対策することはできない上
湯シャンが合わない人もいるので
抜け毛・薄毛を湯シャンで改善することは
難しいと言わざるをえません。
【注意】湯シャンで頭皮を清潔に保つのは難しい
湯シャンには頭皮環境を改善させて
抜け毛を防止する効果は期待できます。
ただし、湯シャンをする上での注意点があります。
それは、
現代の日本人の食生活・生活環境では
湯シャンで頭皮を清潔に保つことが難しいということ。
詳しくは別記事「湯シャンの正しいやり方」で解説していますが、
湯シャンには以下のデメリットがあるため、
- 合う人・合わない人がいる
- すすぎ・洗いが不十分だと頭皮環境が悪化
- 頭皮環境の悪化が抜け毛や頭皮臭などの頭皮トラブルを起こす
抜け毛を減らして薄毛を改善したかったのに
「逆に抜け毛が増えてしまう」
なんてことになりかねません。
実際、
「薄毛改善に湯シャンはやめておいた方がいい」
という専門家の方もおられます。
薄毛=湯シャンが良いって本当?私の意見ですがやめたほうが絶対良いと答えます。まず湯シャンしてた方の頭皮の匂いが強くそもそもエチケットとして良くないです。髪の毛の成長を司る毛乳頭も脂漬けとなり抜け毛増の原因となります。湯シャンしてた人の抜け毛がこちら。#抜け毛 #湯シャン pic.twitter.com/mjkh2lDRXW
— 女性専門頭皮カウンセラーりょこ先生 (@nesan0403) February 12, 2022
スポンサーリンク
湯シャンでの育毛にこだわるなら
湯シャンで抜け毛・薄毛予防はできるとは思いますが、
個人差はありますし
湯シャンのやり方が悪ければ
逆に抜け毛を増やしてしまうリスクもあります。
もし、あなたが湯シャンにこだわるのなら
以下のことを厳守して湯シャンをしていってください。
- すすぎ・洗い時間は最低5~10分
- 湯シャンのみで皮脂を落としきれない・シャンプーで頭皮が荒れるならシャンプーの見直しを
- 湯シャンに加えプラスアルファで抜け毛・薄毛対策をする
すすぎ・洗い時間は最低5分~10分
湯シャンで必要なことは
「湯シャンの正しいやり方」で解説していますが、
すすぎ・洗いには”最低”5分~10分はかける
ということは必ず守ってください。
というのも、
普段シャンプーで落としていた皮脂量を
シャワーから出るお湯のみで落とすとなると
- お湯の温度(温度が高いほど脂分が柔らかく落としやすい)
- すすぎ・洗い時間(時間をかけるほど、汚れが落ちていく)
が必要になってくるのですが、
シャワーの温度を高くしすぎてしまうと
熱ダメージが入り
頭皮が乾燥しやすくなってしまうので
40℃前後のシャワーで
丁寧に時間をかけてすすぎ・洗っていく必要があるのです。
シャンプーの見直しもする
現代人の食生活・生活環境は
以下のように変化してきているので
- 食事の欧米化(油分・タンパク質の多い食事)
- ストレスの多い環境(仕事や人間関係など)
- 運動習慣の減少(大人ほど運動量が減っている)
皮脂が過剰に分泌されやすくなっています。
そのため、完全湯シャンで頭皮を清潔に保つことが難しく
湯シャンをするにしても
シャンプー洗髪を組み合わせるやり方が主流です。
- 初めてなら週に一回の湯シャン
- 慣れてきたら1日おき(週3回)の湯シャン(基本はこれ)
- 皮脂量・頭皮の状態で臨機応変に
>>>「湯シャンの正しいやり方」
シャンプーを使うと頭皮が荒れるというのであれば、
湯シャンをするより先に
シャンプーを見直すことから始めることをオススメします。
- 髪のベタツキには「高級アルコール系シャンプー」
- 頭皮の乾燥には「石鹸系シャンプー」
- 髪・頭皮のダメージを抑えたいなら「アミノ酸系シャンプー」
>>>「湯シャンの正しいやり方」
湯シャン「+α(プラスアルファ)」で対策していく
湯シャンで頭皮を清潔に保つことができたとしても、
それだけでは
発毛条件も育毛条件も十分には満たせていません。
湯シャンに加え
- 食事のバランス
- 生活スタイル
- 運動習慣
- 飲酒・喫煙量
なども見直すことで
総合的に頭皮・髪へアプローチしていきましょう。
スポンサーリンク
本気でハゲ・薄毛を改善したいなら
最後に、
「本気で薄毛やハゲを改善したい」
という方向けの情報もまとめておきます。
発毛剤・育毛剤
髪を生やしたい
抜け毛を減らしたい
という場合に、第一の選択肢に入るのが
発毛剤もしくは育毛剤です。
ただ、発毛剤にしても育毛剤にしても
少なくとも3か月~6か月は使い続けることで
効果がみられるものなので
- 使い続ける根気
- 発毛剤or育毛剤を買い続ける金銭的余裕
が必要です。
発毛育毛サービス・治療
発毛剤や育毛剤を試したけど効果がでなかった
めんどくさがりだから自分だけだと続かない
そんな場合には
「発毛・育毛サービス」が第二の選択肢となります。
ただこの場合も
髪が生えるまでに月単位での時間がいるため
- 皮膚のターンオーバー
(20代で約28日、30~40代で約45日) - 髪のヘアサイクル
(正常な場合でも休止期が終わるまで3~5か月) - 髪の成長
(1日あたり0.3mm、1週間で約2mm、1ヵ月で約1㎝、半年で約6cm)
時間的・金銭的余裕を持っておく必要があります。
エプソムソルトやにがり(塩化マグネシウム)を試してみる
育毛剤や発毛剤、発毛サービスを続けるには
ある程度の金銭的余裕が必要ですが、
利用し続けるのは難しいという人もいると思います。
そんなときには、
マグネシウムを含むエプソムソルトや
にがり(塩化マグネシウム)を使うのがオススメ。
マグネシウムは体の中で
300もの酵素反応に関わっていて
- エネルギー(ATP)をつくる
- タンパク質合成を進める
などの作用があるため
健康な髪の成長に必要不可欠な栄養素でもあるのです。
詳しいことは別記事にてまとめているので
そちらをご覧ください。
>>>「エプソムソルトの薄毛への効果」
湯シャンと薄毛・ハゲ改善効果まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 湯シャンには「発毛効果」はないが、条件付きで「育毛効果」は期待できる
- 抜け毛・薄毛の原因すべてを湯シャンで対策することはできない
- 湯シャン自体、合わない人やすすぎ洗いが不十分だと、頭皮環境が悪化して抜け毛が増える可能性もある
- 湯シャンにこだわるなら、すすぎ・洗いは「最低5~10分」
- 湯シャンプラスアルファ(+α)で抜け毛・薄毛対策をしていく
湯シャンで頭皮環境を清潔にできたとしても
抜け毛や薄毛を改善できるには
少なくとも半年以上の時間が必要です。
その間、ずっと湯シャンを続けるのは
なかなか難しいと思うので
別の方法からためすことをオススメします。