猫の最大の魅力とも言える「まん丸とした大きな瞳」。
その可愛い瞳にいつも目やにがついていたり、
涙目になっていると心配になってしまいますよね。
知っていますか?
実は猫ちゃんは目の病気になりやすい動物なんです。
猫の目についてしまって取れない”目やに”
どうにかしてあげたいという方。
そして猫ちゃんの健康のために、
この記事では猫ちゃんの目やにの原因と正しいケアの仕方についてお伝えしていきます!
- 目やにの原因
- 目やにの見分け方
- 正しい目やにのふき取り方
- 目やにを取るベストなタイミング
目やにが出る原因は?
目やにとは、医学用語では眼脂(がんし)と呼ばれており、
目から流れた涙が、ホコリやゴミ・古くなった細胞と混ざって出来た老廃物
のことを言います。
起きているときは、
まばたきによって余分な涙と一緒に流れてしまう程度の量しか出ません。
しかし
寝ているときには、ゴミや老廃物の混じった涙が
目頭にたまってしまい、
それが固まって目の周辺に”目やに”がついてしまいます。
一日の半分以上眠っている猫にとって、
目やにが付いてしまうということは、
ある意味仕方のないことなのかもしれませんね。
多少の目やにであれば”正常な代謝活動”と考えて良いでしょう。
しかし、あまりにも大量の目やにが出ていたり、
「いつもと違う」と感じたら、それは病気のサインかもしれません。
では具体的にどういった目やにだと病気のサインとなるのでしょうか。
次に「正常な目やに」と「注意が必要な目やに」の見分け方について説明していきます。
【正常な目やに】と【注意が必要な目やに】の見分け方
ここで、「正常な目やに」と「注意が必要な目やに」の違いについてみていきましょう。
①正常な目やに
- 赤茶色〜黒っぽい茶色
- 乾燥している目やに
このような目やにが、目の周りに少しついている程度なら、
正常な新陳代謝によるものなので心配ありません。
ただし、
色が正常でも明らかに量が多い場合は、
目に何らかの異常が起きている可能性もあるため注意が必要です。
併せて、充血などしていないか簡単にでも目の状態を確認して下さい。
もし、猫ちゃんが暴れて目を見せてくれないときは
動物病院で検査をしてもらいましょう。
②注意が必要な目やに
- 正常な目やにとは違う色(白、黄色〜緑色)
- サラサラとした涙がたくさん出ている
- 片目だけ目やにの状態がひどい
- 量が多く、粘り気がある
- 頻繁に目をショボショボしている
- 目が赤く腫れている
これらの症状の場合、
感染症やアレルギー、外傷や異物が原因である可能性が考えられます。
自己判断はせずに、動物病院で診てもらった方がいいでしょう。
特に外に出ることの多い猫の場合は
猫同士のケンカなどで目を傷つけている可能性があります。
両目を同時にケガをするということは稀ですので、
片目を開けづらそうにしていたり、
サラサラの涙が出る場合はどちらか片方の目に傷がある状態かもしれません。
猫の目やにをふき取ってあげよう
まずは、あなたの猫ちゃんの目頭についた”目やに”と”目”の状態を確認してみましょう。
- 目をショボショボさせていませんか?
- べチャっと粘りのある目やにではありませんか?
ここまでで見てきて、
”目やに”の状態が正常なものだと判断できたのであれば、
猫ちゃんが嫌がらない安全な方法でふき取ってあげましょう。
出来たばかりの目やには少し粘度がありますが、
時間が経つにつれてどんどんと固くなっていきます。
固くなればなるほど目頭の毛に絡まり取りにくくなり、
無理に取ろうとすると反対に傷をつけてしまうこともありますので、
目やにに気づいたらなるべく早く拭き取ってあげるといいでしょう。
ただし、
生理現象の範囲である少量の目やにであれば、
神経質に取らなくても大丈夫です!
お家でできる!嫌がらない「猫の目やに」のふき取り方
まず、ガーゼかコットン、猫用のウェットティッシュを用意します。
ぬるま湯で濡らしたガーゼもしくはコットンで優しく拭き取ってあげましょう。
基本的に目頭から目尻に向かってゆっくりと拭き取りますが、
固くなってしまった目やにの場合は少しふやかしてからふき取るようにします。
この時、抱っこでは嫌がって拭き取らせてくれない猫の場合、
床に座らせ、後ろから覆いかぶさるようにすると比較的大人しくなることが多いです。
目薬を差すときも同様ですが、
猫は目の前からティッシュなどを近づけると怖がって顔をそらしてしまいます。
なるべく猫の目に映らないように
顔の下側からティッシュ等を近づけるといいでしょう。
また猫は人をよく観察しています。
と気張ると猫にもその感情が伝わってしまします。
できる限り自然体で接してあげましょう!
猫が嫌がらない!?目やにを取るベストのタイミングは?
猫がのんびりとリラックスしている時が目やにを取るタイミングとしてベストです。
ですが拒否が強い場合、
無理して続けようとするのは禁物です。
爪切りと同じく、
嫌な記憶が残ってしまうと今後も逃げ出すようになるため、
数回トライしてみて取れそうになのであれば、
別の日にやりましょう。
- ゆったりと抱っこをしているとき
- 寝ぼけて”ぼーっ”としているとき
など、猫が”リラックスしているな”と思ったタイミングで拭き取ってあげましょう。
もちろん、明らかに目の様子がおかしい場合
すぐに動物病院に行くことをおすすめします。
固まってしまった目やにを取るときは「ワンクリーン点眼液」
固まってこびりついてしまった目やにはなかなか取れません。
そういったときは「ワンクリーン点眼液」が役に立ちます。
ワンクリーンは、ドライアイや慢性結膜炎などの
目の病気の維持用点眼剤ですが、
日常的な眼の周囲のケアや眼やになどを取る時にも使う事ができます。
”ワン”クリーンという名前ですが
猫ちゃんにも問題なく使えるほか、
涙焼けのお手入れにも使えますので
1本常備しておくと便利です。
1日1~2回を目安に、
ワンクリーンを猫ちゃんの”目”もしくは”目やに”に数滴滴下して
目やにをふやかせてからガーゼやコットンを使って優しくふき取ります。
注意!猫の目やには指や爪でとってはダメ
飼い主さんの中には猫ちゃんの目やにを
濡れティッシュなどでふやかさず
爪でカリカリとはぎ取ってしまう方もおられるでしょう。
しかし、指や爪で目やにをとるのはやめた方がいいでしょう。
こびりついた目やにを飼い主さんの爪でとろうとすれば
目の周りの皮膚は薄く、簡単に傷ついてしまうため
猫ちゃんが確実に嫌がります。
なにより、目に向かって指が近づいてくれば怖いですよね?
これは人も猫も変わりません。
目やにをとろうと指を近づけたら
指を噛まれるかもしれませんし、
嫌がって暴れてしまったら
間違って目に指が当たってしまうかもしれません。
こういった事故が起こる可能性が高いので
飼い主さんの指や爪を使って目やにをとるのは避けて下さい。
まとめ:猫が目やにを拭かせてくれない!原因や見分け方・ふき取り方は?
以上、猫の目やにについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
猫の目は傷つきやすく、感染症になりやすいものです。
- 充血はしていないか
- 目は濁っていないか
など、日頃からこまめにチェックをし、
少しの変化にも気づけるようにしてあげることが大切です。
早期に気づくことで、
猫の負担を軽くしてあげることが出来るので、
少しでもおかしいなと感じたのであれば早めに獣医さんに相談してみてください。