こんにちは!管理人のクラゲです
そんな心配解消のために
「入浴中に地震が起きた場合の避難マニュアル」
について解説していきます。
- 入浴中に地震が起きてしまった時の避難マニュアル
- 事前にできるにゅよく中の地震・停電対策
- お風呂のお湯はどうするべきか
入浴中の地震・停電は怖いが、慌てず落ち着いて避難を!
お風呂は人が起きている間に「一番無防備になる場所」
そんな場所で地震や停電にあってしまうと
大の大人でも怖くてパニックになってしまうと思いますが、
深呼吸をして、少しでも気持ちを落ち着けてから
自分の命を守れるように行動してください。
パニックになってしまうと
ケガだけでなくご自身の命さえ危うくなります。
「言うは易く行うは難し」ではありますが、
その時になって慌ててしまわないように
今のうちに入浴中に地震が起きてしまった場合に備えて
- 避難マニュアルの確認
- 地震・停電の対策
をしておきましょう。
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【★要チェック】入浴中に地震・停電が起きた時の避難マニュアル
大きく以下の5ステップです。
- 避難経路の確保
- 姿勢を低くしたままお風呂の蓋・洗面器で身を守る
- 揺れが収まるまでむやみに動かない
- 足元に注意しながらお風呂場から出る
- バスタオル・バスローブを羽織って家から避難
※地震後の家事を防ぐために、避難する前にブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めましょう。
バスタオル一枚では心もとないかもしれませんが
地震が起きた場合は
ご自身の身の安全を確保するまでは
一分一秒を争って避難を優先すべきです
①避難経路の確保
入浴中に地震が起きた時は
真っ先に避難経路になるお風呂の扉を開けましょう。
地震で揺れている最中は
ケガをしないようなるべく動かないほうがいいのですが、
扉が歪んでしまって
お風呂場に閉じ込められる可能性もあるので
浴槽内から手を伸ばして
少しでも扉を開けておきましょう。
人が通れるくらい大きく扉を開けるのがベストです。
②姿勢を低くしたままお風呂の蓋・洗面器で身を守る
避難経路になるお風呂の扉を開けた後は
その場でしゃがみ、姿勢を低くした状態のまま
お風呂の蓋や洗面器などで頭と体を守りましょう。
お風呂場といえど、
- 窓が割れてガラスが飛んでくる
- 上の棚に置いてあるバス用品が落ちてくる
- 足元が滑ってケガをする
などの可能性があるので
浴槽内で座ったまま身を守り
地震が収まるのを待ちましょう。
③揺れが収まるまでむやみに動かない
地震が起きたときは
避難経路となるお風呂の扉を開けたり
身を守るために洗面器をかぶったりする以外に
むやみに行動してはいけません。
浴室の床は濡れて滑りやすくなっているので
慌てて立ち上がったり、お風呂から出ようとすると
転んで頭や体を打ってしまいます。
揺れが収まるまでは不安だと思いますが
ケガをしないためにも
落ち着いて揺れが収まるのを待ちましょう。
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④足元に注意しながらお風呂場から出る
地震の揺れ(本震)が収まったら
次の余震が起こる前に家から避難しましょう。
入浴中は裸足ですし
地震直後はいろんなものが床に散乱しているので
ケガをしないように
足元をよく確認して歩くか
スリッパをはいて移動しましょう。
地震は本震の規模が大きければ大きいほど
余震の規模や回数も増える傾向があり
余震は早ければ数分~十数分後に訪れます
・2011年の東日本大震災:最大震度7の本震の約30分後に、震度6強の揺れが発生
・2016年の熊本地震:最大震度7の地震が発生した翌々日に、より大きな震度7の地震が発生引用:ソフトバンクニュース
強い余震で建物が倒壊する可能性もあるので
落ち着いて家から出て避難しましょう
⑤バスタオル・バスローブを羽織って家から避難
ひと昔前の情報では
と言われていましたが
最近の家屋が倒壊するほどの大きな地震の前では
お風呂場だろうと安全ではありません。
お風呂から出た直後は裸なので
そのまま避難するのは抵抗があるかもしれませんが
災害の前では羞恥心を捨てて逃げる覚悟が必要です
バスタオルやバスローブで体を隠し
用意していた着替えをもって家から避難してください。
※ブレーカー・ガスの元栓は閉めておきましょう
【補足①】シャンプー・ボディソープを洗い流すのは後回し
体や頭を洗っている最中に
地震が起こることも考えられますが、
地震の本震の後は
数分~十数分以内に余震が起こるため
悠長に体をすすいでいる暇はありません。
避難経路と身の安全を確保を優先し
ボディソープやシャンプーを洗い落とすのは後回しにしましょう。
泡が目に入らないようタオルを頭に巻いて避難し
安全が確認で後にゆっくり洗い流してください。
【補足②】給湯機の電源をきる・ガスの元栓を止める
地震後はご自身の身の安全を優先して避難すべきですが、
地震後のガス漏れと火事を防ぐために
給湯機の電源を消し、ガスの元栓を止めるようにしましょう。
基本的なガスメーターは安全装置によって
自動的にガスが止まるように設定されていますが
震度5相当以上の地震などの非常時には、ガスメーター(マイコンメーター)の安全装置が作動して、ガスを止めます。(表示ランプが赤く点滅します。)
ガス管が破損している可能性もあります。
在宅避難が可能な場合は
ガス臭くないかよく確認の上
ガスメーターを復帰させましょう。
>>>「ガスメーターの復帰方法」
【補足③】ブレーカーを落とす
地震で停電した後は「通電火災」に要注意です。
【北海道内の皆さんへ、停電復旧前に確認を】
1995年に発生した阪神淡路大震災では、火災の被害が目立ちました。原因となったのは、停電復旧後に発生する「通電火災」。復旧前に「ブレーカー」をおとしておくことで通電火災は防げます。https://t.co/4TDOQecxj9 pic.twitter.com/etXl7I87h1— ウェザーニュース (@wni_jp) September 6, 2018
地震の揺れを検知して自動的に
電気を止める「感震ブレーカー」というものもありますが、
古い民家や賃貸のブレーカーは
地震が起きても自動的に落ちません。
停電復旧後、
電化製品が倒れたまま稼働してしまうと
「通電火災」が起こってしまうため
地震による停電が起きたときは
手動でブレーカーを落としましょう
備えあれば憂いなし!前もってできる入浴中の地震・停電対策
日本人は世界から見てもお風呂好きな民族故
入浴中に地震に襲われる可能性は決して低くありません。
いざその時に慌ててしまわないよう
地震が来た時のことを考えて
日頃から準備・対策をしておきましょう。
ここでは、入浴中に地震が起きたときに
便利なアイテムと対策方法をご紹介します。
①浴室の窓に飛散防止フィルムをはる
「入浴中の地震避難マニュアル」でも軽く紹介しましたが、
地震が起こると
お風呂場の窓や扉についているすりガラスが
割れて飛び散ってしまう可能性があります。
ケガをしてしまわないように
ガラスに飛散防止フィルムを張っておきましょう。
②高い位置に(落ちやすい・壊れやすい)モノを置かない
脱衣所や浴室の中に棚があると思いますが、
できるだけ上の方にモノを置かないようにしましょう。
地震が来るとものが落ちてくるので
裸・裸足の入浴中はケガをする可能性が高くなります。
特に以下のものは高い場所に置かないようにしてください。
- 重心バランスが崩れやすく落ちやすいモノ
- ガラス製の壊れやすいモノ
- 硬く重いモノ
③手の届くところに「スリッパ・バスローブ・着替えを用意しておく」
地震が来たときは
一刻も早く家から避難する必要があります。
その際、悠長にタオルで体をふいたり
着替えたり、髪を乾かす時間はないので
脱衣場にスリッパ、バスローブ、着替えを
常備しておきましょう。
人目を気にしなくていい一人暮らしの人だと
脱衣所やお風呂場に
「着替えをもっていかない」という人もいますが、
地震が起きると着替えを取りに行く時間さえない場合も考えられます。
そんな場合は
次で紹介する「非常用持ち出し袋」に
着替えを用意しておくといいでしょう。
④玄関に「非常用持ち出し袋」を準備
入浴中に地震に遭遇た場合
部屋の中に戻って必要なものを準備する時間はありません。
避難経路となる「玄関」に
非常用持ち出し袋を常備しておきましょう。
非常用持ち出し袋に準備しておく必要があるものはいろいろ。
- 飲料水、食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
- 貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
- 救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
- 防災用具(ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手)
- ライトや電池(懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器)
- 着替え類(衣類、下着、毛布、タオル)
- 衛生用品(洗面用具、ウェットティッシュ、携帯トイレ、生理用品)
※乳児のいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意しましょう。
などなど
非常用持ち出し袋に入れるモノのチェックリストが
首相官邸ホームページなどで公開されているので
そちらを使って準備しておきましょう。
災害の規模にもよりますが
最低限1人当たり3日(理想は1週間)持つように
準備しておきましょう。
食料・飲料・生活必需品などの備蓄の例(人数分用意しましょう)
- 飲料水 3日分(1人1日3リットルが目安)
- 非常食 3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど
- トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロ など
※ 大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。
※ 飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要です。日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておく、などの備えをしておきましょう。引用:首相官邸ホームページ
非常用持ち出し袋の中身を
すべて用意するのはなかなか骨が折れます。
そんな時はネット通販で
非常用持ち出し袋セットが販売されているので
そちらを購入しましょう。
↓のものであれば
リュックにゆとりもあるので
薄手の着替えを入れておくこともできますよ。
⑤脱衣所周辺にも非常用ライト・ランタンを準備
入浴中に地震に襲われると停電もする可能性が高いです
お風呂は夕方~夜に入る人がほとんどでしょうから
入浴中に地震が来ると
真っ暗な中避難する必要が出てきます。
ネット購入の非常用持ち出し袋には
ライトやランタンが備え付けられていますが
そのライトをすぐに取り出すことはできないので
浴室から手の届く範囲(脱衣場)に
非常用のライト・ランタンを用意しておきましょう。
お風呂のお湯はどうすればいい?
入浴中、地震が起きたとき
お風呂のお湯はどうしたらいいかわかりますか?
ひと昔前なら
と言われていましたが
近年起こっている大規模地震の経験・知識から
- お湯をためたままにしておかないほうがいい
- 残り湯をトイレ等に使わないほうがいい
というケースもあるとわかってきたそうです。
ここでは
地震が起きたときお風呂の残り湯はどうするべきかを
解説していきますね。
基本は断水時に備えてためておく!
入浴中に地震が起きたときは
お風呂の栓を抜いて排水せず
断水時の非常用水としてためておきましょう。
ただし、後述する
「残り湯をためないほうがいい」
「使わないほうがいい」ケースもあるので
臨機応変にその場のケースで
残り湯を使うかを判断してください。
お風呂のため湯は不衛生!緊急時でも飲用はできる限り控えて
残りお湯は断水時の緊急用水になりますが
飲用はよほどのことがない限りは避けてください。
入浴後のお湯には
体から落ちた汚れや雑菌が浮遊しているので
結構不衛生です。
使用後の風呂水を1晩放置するだけで
細菌数が1000倍に増加したという
調査結果もあるので
湯を張った直後の菌数は1mL当たり数十個程度だったのが、入浴後は数百個から数千個になりました。(中略)翌日になると、風呂水の菌数は数十万個から数百万個と、入浴直後の約1,000倍に増えることがわかりました。
飲用してしまうと
お腹を下してしまう可能性があります。
地震等の災害時は
- ガスが止まって煮沸することが難しい
- ガスコンロ用のガスボンベがあっても燃料は貴重
という場合が考えられるので
飲料水を確保するために
「濾過・浄水器」を事前に準備しておきましょう。
家庭用・携行用の濾過器として有名なのは
スイスの「カタダイン」、
アメリカの「ソーヤー」ですが、
日本企業が企画・開発・管理し
日本国内で試験済みのものもあります。
自分の命や健康にかかわるものなので
災害時用の浄水器・濾過器は
必ずご自身で調べて選んでください。
※参考商品は下↓にのせています。
お湯を溜めないほうがいいケースもある
災害時は基本的にお風呂の残り湯を
ためたままにした方がいいのですが
- お湯をためないほうがいい
- トイレ等に使わないほうがいい
場合もあることがわかっていました。
- 小さい子どもはいる場合:目を離したすきにお風呂に入っておぼれる
- 下水管の破損:特に集合住宅でトイレを流すと階下に汚水が漏れ出る可能性がある
- 余震規模によっては風呂水がこぼれてしまう
- 長期間のため湯は水が腐る
お尋ねしたいのですが、なぜ汲み水をトイレに流してはいけないのですか?
— tokin1101 (@tokin1101) March 17, 2022
とはいっても
非常事態に使える水がないのは
精神的に余裕がなくなるので
基本は風呂湯はため置いておき
ケースバイケースで使うかどうかを考えたほうがいいでしょう。
入浴中の地震対策マニュアルまとめ
ご覧いただきありがとうございました
この記事のポイントは以下の通りです。
- 入浴時の地震避難マニュアルは5ステップ。①避難経路の確保 ②身を守る ③むやみに動かない ④足元に注意してお風呂場を出る ⑤バスタオルを体に巻いて避難
- 地震後は通電火災やガス漏れが起こる可能性があるので、ブレーカー・ガスの元栓は閉める
- 入浴中の地震時は羞恥心を捨ててでも避難する覚悟がいる
- 非常時に羞恥心を捨てられないなら、地震等の災害が起こる前によく準備しておく必要がある
- 非常用持ち出し袋を準備・購入してその中に着替え・浄水器を入れておくのがオススメ
首都直下地震の発生確率は
今後30年間で約70%といつ起きてもおかしくありません。
できる限りの準備を今のうちからしておきましょう。