こんにちは!管理人のクラゲです。
突然ですが、動物病院で働いている人はどんな方々か知っていますか?
そうです。
獣医師や動物看護士、トリマーの方が動物病院で日々働いていますね。
では、こういった職業の方が「どうゆう理由」で動物病院で働いているわかりますか?
もちろん、「動物が好きだから」が一番の理由でしょう。
しかしそれだけではありません。
というよりも、動物が好きだからという理由”だけ”で
動物病院に勤めることは私はおすすめしません。
これは管理人のクラゲが、実際に動物病院で働いた経験から、
「動物病院」で働きたいという夢・目標を持つ方のために伝えたいことを、
この「獣医師は激務!?「動物が好き」だけで動物病院に就職するのはおすすめしない理由」をお伝えできればと思い、記事を書きました。
少しでもこの記事があなたの役に立てたのなら幸いです。
動物病院で働いている人は「覚悟」がある人
動物病院で働いている人の99%は動物が好きな人でしょう。それは断言できます。
では残りの1%はどんな人かというと、
ビジネス目的の人です。
アルバイトなりパートなりで働いている方で、主にレジ打ちや電話対応をしている人のことで、動物病院では動物看護師の方が兼任している場合も多いです。
また獣医師でありながら、経営に回られている方もいます。
例外もおられますが、
ほとんどの方が「動物が好き」だから動物病院で働いておられます。
しかし、それだけが理由ではありません。
動物病院で働いている方は、
もれなく「覚悟」をもっています。もしくは覚悟を持つことになります。
というのも、動物病院は健康な動物だけが来るわけではありません。
時には瀕死の動物や治る見込みのない重病の動物、
飼い主の意向で治療を拒まれた動物など、
動物の死をより間近で見続けなければなりません。
時に糞尿や吐しゃ物で汚れたり、
自分の無力さを感じて精神的に追い詰められる方もいます。
さらに、現場は思っている以上に肉体労働です。
深夜や早朝にシフトが組まれ、拘束時間が12時間を超えることはざらですし
祝日も診察をしており休みが少ないことも・・・。
そういった労働環境のわりに、
時給換算するとコンビニのアルバイトよりも給料が少ないなんてことも多いです。
特に獣医師や動物看護士を目指そうとする人は
学校を出た後も、常に新しい知識をインプットするために
勉強し続ける必要があります。
このような肉体的・精神的にもきびしい労働環境でも働き続けるために、
自分のプライベートを犠牲にしても
動物を助けたい・元気にしたいという「覚悟」が必要となってくるのです。
激務でも動物病院に就職する人が多い理由
インターネットが普及した現代であれば、
事前に動物病院で働く人の声を聞く機会もあるでしょう。
ネット上に乗っている声のほとんどは現状に不満を持っていたり、
すでに動物病院をやめたという人の声がおおいです。
しかし、そういった声を見聞きしてもなお、
動物病院に就職したいという方も多くおられます。
その理由としては、主に以下の3つがあげられます。
- 憧れ(飼っていた動物を治療してもらった経験から)
- 後悔(病気で衰弱していくのを見ていることしかできなかったから)
- 好き(どんな環境でも動物とかかわりたい気持ちから)
動物病院はやめる人も多い
動物病院に就職したいという方が多い一方、
動物病院を離職する方も多くおられます。
職場によっては1年以内に仕事を辞める方が7割を超えることもあります。
その理由はさまざまですが労働環境に問題がある場合がほとんどです。
ここで、動物病院の離職率が高い理由を見ていきましょう。
①動物が苦しむ姿を見ていられない
労働環境ではありませんが、
離職する理由として上位に位置するのが「動物が苦しむ姿を見ていられない」です。
どんなに動物が好きでやる気に満ち溢れていても、
自分の無力さに精神的に追い詰められる方が少なくありません。
また、飼い主の方から非難を受けることでも
精神的に参ってしまい、仕事を続けられなくなる方もおられます。
②休日の少ない長時間労働
動物病院は基本的に人手が足りていません。
患者である動物もいつケガや病気で来院されるかわかりませんし、
入院している動物の看護や治療もしなければなりません。
そのため、どうしても長時間労働になり休日も少なくなります。
24時間対応している動物病院であれば、
変則的なシフトを組まれ深夜や早朝に働くこともあれば、
急な病欠でシフトに穴が開き、早朝シフトをこなした後も夕方まで働くこともあります。
基本的に動物病院で働くのであれば、プライベートを犠牲する覚悟を持ちましょう。
③労働内容の不一致
動物病院に就職される方は、動物とだけ接していればいいと考えている方もおられます。
しかし、実際は動物とかかわらない裏方の仕事も多くあります。
- 飼い主の方の話を聞く
- 受付対応
- 電話対応
- 掃除
- 洗濯
- 在庫管理 など
獣医師であろうと動物看護士であろうと裏方作業も仕事内容に含まれます。
こういった作業を通常業務を手が空いた時間にやるため、
必然と仕事が忙しくなります。
④給与・待遇面での不満
前述のとおり、動物病院はかなりの激務です。
労働時間のわりにお給料が少なく、残業代も出ないこともあります。
また、職場によっては社会保険などの待遇が
しっかりと整備されていないこともあり
短期間でやめてしまう方が少なくありません。
時間給に換算すると、
コンビニでアルバイトしたほうが稼げるとさえ言われることもあります。
⑤職場での人間関係
どの仕事でもそうですが、
仕事場での人間関係は離職率と大きく関係しています。
動物病院という小さいコミュニティーの中で、
一人でも気の合わないスタッフがいると仕事にも影響が出てきます。
それが就職して間もない時であればなおさら離職につながってしまうのです。
動物病院で長く働きたいのであれば、
動物と接するだけの仕事とは思わず、
ほかのスタッフや飼い主の方ともコミュニケーションをとる仕事であると
念頭に置いておきましょう。
【余談】動物にかかわる仕事は「3K」と言われている
私が大学で勉強しているとき、ある教授が言った言葉があります。
それが「動物にかかわる仕事は3Kだ」という言葉。
この「3K」。
どんな意味があるかわかりますか?
正解は、
- キツイ
- 汚い
- 臭い
の頭文字をとったもので、
動物にかかわる職場は
基本的にこの3つの否定的な言葉が当てはまる仕事だと言われているのです。
将来動物とかかわりたいのなら、最低限この「3K」は理解しておきましょう。
獣医師は激務!?「動物が好き」だけで動物病院に就職するのはおすすめしない理由まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
動物病院というのはなかなかに厳しい職場ですが、
動物と触れあえることもあって昔から一定の人気がある職業です。
あなたが動物病院で働きたいと思っているのなら、
命を背負う「覚悟」をもっていてください。
そうしなければ1年以内に退職するという結果になるでしょう。
本当に動物が好きで、
プライベートを犠牲にしても大丈夫という方はぜひチャレンジしてみてください。