こんいちは!管理人のクラゲです。
機動戦士ガンダムという作品は知っていますか?
今もなお新しい作品が誕生する人気シリーズで
その中でも第1作目のファースト(初代ガンダム)は
1979年と40年以上前に放送が開始されたものでありながら
今の10代20代の若い人でも知っている有名な作品です。
そのファーストでは、地球連邦軍とジオン公国との間で戦争が起き、
「モビルスーツ」と呼ばれる兵器が活躍します。
その数多く登場するモビルスーツの中で
地球連保軍の代表的な機体が
- ガンダム
- ガンキャノン
- ガンタンク
の3つ。
その中でもガンタンクの射程がヤバい!と話題です。
どれだけヤバいのか代表的な兵器の射程と比べてみました!
初代ガンダムに登場するガンタンクのスペックがヤバい!射程は260km!?
1979年放送の機動戦士ガンダム(初代ガンダム)に登場する
人型有人機動兵器「モビルスーツ」の中に
ガンタンクという機体が登場します。
ガンタンクぐらいなら今の技術でも開発できそうだよなhttps://t.co/HYPEJHE7Oc pic.twitter.com/4dUNAihMOb
— ガンダムなう! (@gundamnow) September 8, 2020
ガンタンクはその見た目からわかる通り、
足回りにキャタピラをはいていることから
ジオン側からは
- タンクもどき
- MSの出来そこない
と揶揄されることもありますが、
そのスペックは現代兵器と比べても「ヤバい!」の一言。
ガンタンクのスペックを以下に紹介する。
全高 | 15.6m / 15m / 19m(設定により変化) |
頭頂高 | 15.0m |
本体重量 | 56.0t |
全備重量 | 80t |
装甲材質 | 超硬合金ルナ・チタニウム |
出力 | 878kw(85,000馬力) |
推力 | 88,000kg |
センサー 有効半径 | 6,000m |
最高速度 | 70km/h~88km/h |
武装 |
|
56トンもの重量がありながら85,000馬力で最高速度は70キロオーバー。
装備されている兵装の射程を見ると、
両腕に搭載された120連射が可能な「40mm4連装ボップ・ミサイル・ランチャー」が
射程が20km。
両肩に搭載された16連射が可能な「120mm低反動キャノン砲」が
射程240~260km。
その射程を地図上に示したものがこちら。
条件次第では、
東京にいながら福島や名古屋にまで弾が届くことになります。
※赤円が120mm低反動キャノン砲の射程
※青円が40mm4連装ボップ・ミサイル・ランチャーの射程
このヤバさをより実感してもらうために
以下で代表的な兵器の射程と比べてみました。
ガンタンクと現代兵器の射程と比較
ガンタンクの兵装「120mm低反動キャノン砲」の射程は240~260km。
この射程は現代の代表的な兵器と比べても
群を抜いていることがわかるように
現代の代表的な兵器との射程を比べてみました。
戦車「主砲」
自衛隊が運用する日本の主力戦車のである「10式戦車」。
その主砲には「44口径120mm滑腔砲」が使用されており
DM53と呼ばれる砲弾を発射した場合
砲口初速1,670m/秒
射距離2,000
とされています。
10式戦車だけでなく
現代戦車の主砲の射程は平均2km前後と言われています。
ちなみに10式戦車は「1200馬力」とガンタンクの1/70しかありません。
護衛艦「艦載飽」
海上自衛隊で活躍している
護衛艦に搭載されている兵器は数多くありますが
その中の「艦載砲」を例に挙げると以下の通りです。
兵装名 | 射程 |
62口径76mm単装速射砲 | 約16,300m |
73式54口径5インチ単装速射砲 | 約23,000m |
54口径127㎜単装速射砲 | 約24,000m |
Mk45. 62口径5インチ単装砲 | 約37,000m |
50口径3インチ連装速射砲 | 約11,700m |
Mk.39 54口径5インチ単装砲 | 約23,690m |
Mk.30 38口径5インチ単装砲 | 約15,900m |
※数値参考元:http://www.pcpulab.mydns.jp/main/tousai.htm
その射程は、15,000~37,000mとそこまで長い印象はありません。
しかし、
あくまで護衛艦の兵装ですので、
命中率や有効性の問題もあって
そこまで射程を求められていないのではないでしょうか?
それでも戦車砲とそこまで変わらない射程があります。
戦艦「主砲」
戦車や護衛艦の主兵装の射程は1.5~3kmの間でした。
では、第2次世界大戦で主だった兵器である戦艦の主砲の射程はどうだったのでしょうか?
ここでは、日本の生み出した超ド級戦艦である「大和」や
米国の代表的な戦艦の主砲の射程を例に挙げると、以下の通り。
- 戦艦大和の最大の特徴である46cm45口径砲の最大射程は42,026m
- 米国の同世代戦艦ノースカロライナ級やサウスダコタ級の搭載する40.6cm45口径砲 Mk.6の射程距離は33,740m
- アイオワ級の40.6cm50口径砲 Mk.7の射程距離は38,720m
- 英国のキング・ジョージ5世級が搭載した35.6cm45口径砲の射程距離は37,100m
世界最大の戦艦であった大和の主砲である「46cm45口径砲」の最大射程でも約42km
他の海外艦でも33~38kmほどが限界です。
ちなみに、戦艦大和の出力は「153,553馬力」だそうです。
列車砲
第二次世界大戦でドイツ陸軍が実用化した世界最大の巨大列車砲である
「80cm列車砲」の射程も見ていこう。
80cm列車砲は、フランスのマジノ線(マジノ要塞)の攻略を目的に、
軍の依頼を受けたクルップ社が製造した巨大兵器で
砲身長32.48m、砲口径80cm(口径長40.6)のカノン砲を搭載していました。
総重量 | 1350トン(1500トンの説もあり) |
全長 | 42.9m(全砲身長含めば47.3m) |
全幅 | 7.1 m |
全高 | 11.6 m |
砲身長 | 32.48m |
砲口径 | 80cm |
要員数 | 砲操作:約1,400人 支援要員:4,000人以上 |
4.8トンの榴弾、7.1トンのベトン弾を使用していたため、
装填に時間がかかり、発射速度は1時間に3、4発しかなかったそうですが、
その射程は30~48km(砲弾によって異なる)と言われています。
ミサイル
- 核弾頭を積んだ戦略ミサイル
- 通常弾頭を積んだ戦術ミサイル
の2種類があり、
さらに細分化すると、
- 対地ミサイル
- 巡航ミサイル
- 極超音速ミサイル
- 対艦ミサイル
- 対潜ミサイル
- 対空ミサイル
などに分類され
- 射程2,000-6,000km程度のもの。
- 射程800-1,600km程度のもの。
- 射程約800km以下のもの
など様々。
その中でひと際、射程の長いミサイルが
大洋に隔てられた大陸間を飛翔できる対地ミサイル「大陸間弾道ミサイル」。
その射程は5,500km以上となっています。
アメリカ合衆国やソビエト連邦間では、戦略兵器制限条約(SALT)により、有効射程が「アメリカ合衆国本土の北東国境とソ連本土の北西国境を結ぶ最短距離である5,500km以上」の弾道ミサイルと定義された。
ガンタンクの射程は現代・近代兵器よりも優れているが・・・
ガンタンクの射程は240~260km。
現代・近代兵器の射程は
- 戦車:2km前後
- 護衛艦:15.~3km
- 戦艦:33~42km
- 列車砲:30~48km
- ミサイル:800km~(ミサイルの種類による)
ミサイルを除くと、
日本が生んだ超ド級の戦艦の大和でさえ
その最大射程は約42km。
ガンタンクの兵装の射程がいかに「ヤバい」かが理解できるのではないだろうか?
とはいえ、
初代ガンダムの世界では、「ミノフスキー粒子」と呼ばれる
チャフのような役割のある物質があり
通信障害により、レーダー機能しなくなるため
長距離の索敵が不可能。
そのため、
モビルスーツによる有視界戦闘がメインとなっているのだが、
射程が240~260kmもある兵器を有視界戦闘で
有効的に運用できるかは疑問が残ります。
ガンタンクの射程まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
ガンタンクの射程がヤバいと話題になっていますが
地図上に書き起こしたり、現代兵器と比べると
さらにそのヤバさが実感できます。
あくまで空想上の設定ですので、
現代・近代兵器と比べるのもおかしいかもしれませんが
現実と比べることで、
また違った面白さを見つけることができるのができたのではないでしょうか?