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生活

小麦粘土に塩を入れる理由は誤食防止と保存のため?サラダ油を入れる理由も調査

こんにちは!管理人のクラゲです。

小麦粘土って作ったことありますか?

小麦粉に水と塩、油を入れて作るのですが、
なんで塩と油が材料に入っているか、
その理由を答えることができる人はすくないと思います。

この記事で小麦粘土に塩と油が入っている理由についてご紹介しますね。

小麦粘土に”塩”が入っている理由は?

小麦粘土の材料や作り方は以下の通りです。

材料を見るとわかりますが、
塩とサラダ油はなぜ入ってるのでしょうか?

小麦粘土の材料と作り方

【材料】

  • 小麦粉:200g
  • サラダ油:大さじ1
  • 塩:大さじ1
  • 水:120〜140g(120〜140ml)
  • 食用色素:お好みで

【道具】

  • ボウル

【作り方】

  1. 小麦粉に塩を入れて混ぜます。
  2. ①に少量の水を加え、耳たぶぐらいのやわらかさになるまで混ぜ合わせます。
    水は少しずつ混ぜながら加えていくのがコツ。
  3. サラダ油を入れ、粘土の硬さになるまでコネコネ混ぜれば完成。粉っぽい場合はお水を加え、水分が多すぎる場合は小麦粉を足して、適宜調整してください。

※分量はあくまで目安です。小麦粉の種類や湿度等によって、必要な水の量が変わる可能性があるので適量に調整して下さい。

①誤食防止のため

小麦粘土はお子さんが口に入れても
安心な素材(主に小麦と水)でできています。

そこに塩が入ることで塩辛くし、
子供が口に入れても吐き出させる目的があります。

ただ、上記で紹介したレシピではそれほど塩辛くないと思います。

誤植防止というよりも、
次で紹介する3つの目的の副次的な効果とお考え下さい。

②細菌の増殖を防ぐ添加物の代わり

塩は天然の食品添加物で、
塩が含むことで小麦粘土中の水分活性が抑えられます。

水分活性(すいぶんかっせい)とは食品中の自由水の割合を表す数値で食品の保存性の指標。

水分活性が抑えられると、
自由に使える水分が少なくなるため、
細菌やカビの胞子が増殖にすることができなくなるのです。

それを活用したのが生ハムや漬物などの塩漬け。

古くから塩分濃度を高い状態にしておくことで
細菌の増殖を防いできたいのです。

③乾燥を抑える効果があるため

例えば、塩水と真水を比べると
塩水のほうが水分の蒸発スピードは遅くなります。

これは塩分濃度に比例して
蒸気圧降下」という現象が起こるからです。

  • 蒸発する物質(溶媒:水)
  • 蒸発しない物質(溶質:塩)

水と塩の2種類の物質が混ざっている場合、
水面には水と塩が並ぶため、蒸発する水分子の数が減ります。

→塩の沸点は約1400℃以上。常温では気化しない塩が水面に接している
→蒸発する水分子が減る
→蒸発する量が減るため蒸気圧が小さくなる

下手な絵で申し訳ない(汗)
上の絵は蒸気圧降下を表した絵になります。

真水は水面に並ぶ水分子が多いため蒸発する量も多いが、

塩水は蒸発しない塩が水面にもあるため、
一度に蒸発する量は真水よりも小さくなる。

これは、小麦粘土にも言えることで、

小麦粘土に塩が入っていると、
表面から蒸発する水分の量が減るため、
小麦粘土の乾燥を遅らせることができるのです。

④弾力を出すため

小麦粉には10%前後のたんぱく質が含まれていて、
これが水と混ぜ合わされることによって、
小麦粉特有のチューインガムのような粘りのあるグルテンが生まれます

このグルテンに塩を添加すると
粘りの強度が増し、
柔軟性と弾性のある小麦粘土ができるのです。

クラゲ獣医さん
クラゲ獣医さん
うどんをイメージしたらわかりやすいかも

うどんはコシがあることで、
滑らかな食感と噛み応えのある弾力がありますが、
このコシはグルテンから作られています。

実際にうどんの生地を作るときには塩が加えられ、
グルテンの粘りを出すことで、
うどん特有のコシを生み出しているのです。

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塩の代わりに砂糖を小麦粘土に入れるのはダメなの?

塩を小麦粘土に混ぜることで、

  1. 塩辛くし誤食防止
  2. 細菌の増殖を抑える防腐剤替わり
  3. 乾燥を抑える
  4. 弾力を出す

と言った効果が期待できますが、

砂糖を小麦粘土に混ぜた場合、
乾燥防止や防腐剤はとしての効果は食塩同様に得られますが、

味が甘くなるため、誤食防止には向いておらず
また、砂糖は保水性が高いため
小麦粘土中の水分を奪い、グルテンの形成を阻害します。

その結果、粘りや弾力がなくなってしまい、
粘土として十分な硬さを生むことができなくなるため、
小麦粘土に砂糖は向かないのです。

クラゲさん
クラゲさん
クッキー生地をイメージしたらわかりやすいね。あれってすごく柔らかいもん

小麦粘土に”サラダ油”を入れる理由は?

小麦粘土を作る際にサラダ油を入れますが、
これは小麦粘土が手にくっつきにくくするためと言われています。

しかし、油脂類を添加すると、

小麦のタンパク質と水の接触を妨げてしまうため、
タンパク質の結合ができず、
グルテンの強度が下がってしまい、
弾力と粘りが生まれなくなるといわれています。

そのためサラダ油の入れすぎに注意してください。

小麦粘土を自作する際は、
小麦200gに対し、油は大さじ一杯程度にしましょう。

まとめ:小麦粘土に塩が入ってる理由は誤食防止と保存のため?サラダ油を入れる理由も調査

小麦粘土に塩が混ぜ込まれていることで、

  1. 塩辛くし誤食防止
  2. 細菌の増殖を抑える防腐剤替わり
  3. 乾燥を抑える
  4. 弾力を出す

などの効果が期待できます。

また、サラダ油を加えることで、
手にくっつきにくくする効果があるといわれていますが、

油を入れすぎると、
粘りやコシの元であるグルテンの強度が下がってしまうため、
入れすぎには注意です。

さらに塩の代わりに砂糖を入れた場合、

砂糖は塩と同様に天然の防腐剤ともいわれているため、
細菌やカビの発生を抑える効果や乾燥防止の効果が期待できますが、

保水性が高いため、粘りやコシを作るグルテンの生成を妨げてしまい、
粘土のような硬さや弾力を生むことができません。

小麦粘土をご自宅で作る場合は、塩を使うようにしてくださいね。

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クラゲさん
お風呂・温泉・入浴剤が大好きなクラゲ│ 過去100種を超える入浴剤を体験。│2022年1月「温泉ソムリエ」取得│ ブログ収益を使って温泉巡りの旅を発信するのが目標│Twitter・YouTubeでもお風呂・入浴剤情報を発信しています。興味のある方は下のアイコンからフォローよろしくお願いします!!