「猫ちゃんを飼ってみたい」または「現在猫を飼っているけれども、もう一匹くらい家族がほしいな」と思ったとき、あなたはまずどこから探しますか?
- ペットショップに行きますか?
- 野良猫ちゃんを探しますか?
- ご近所さんに聞きに行きますか?
野良猫ちゃんを探しても見つからないし、ご近所で生まれた子なんて都合よくいないでしょう。ペットショップも良いですが、少なくないお金がかかりますし命をお金で買うことに反対の方もおられるでしょう。
そういった方のために「里親」という取り組みがあるのをごぞんじですか?
里親とは野良猫などの保護猫を引き取って里親、つまり飼い主さんになってくれる人を募集する制度です。その活動場所は譲渡会やネットの掲示板など、様々です。
この「里親」を利用して猫ちゃんを飼うと、どんないいことがあると思いますか?
そこで今回は、里親を利用して猫ちゃんの飼い主となったときのメリット(いいところ)をご紹介していきます。
事前に性格が分かる
あなたは猫を飼いたいと思ったとき、どんな子をイメージしたでしょうか?
人間が好きな甘えたがりな子や、マイペースでクールな子、元気でにぎやかな子など、猫も性格は様々です。
里親募集の場合は、保護主さんからどのような性格の子か教えてもらえます。もし先住猫がいる場合は、性格が合いそうか判断材料にもなるでしょう。
しかし猫を飼っている方なら分かるかと思いますが、元々環境の変化に弱い生き物ですのでお互い全く慣れ合わなかったりすることも。そうなるとせっかく「新しい友達を」と考えたのに逆にストレスの原因にもなりかねませんので、先住猫がいることを保護主さんに伝え、よく相談してみましょう。
好きなごはんが分かる
猫によっても嗜好は分かれますので、普段どんなごはんを食べさせているのか保護主さんに確認することができます。
猫の健康に気を使っている保護主さんならフードについてもこだわりがあるはずです。
特に猫を飼うのが初めての方は、ごはんの種類や一日に何回どれくらいあげているのか、色々聞いてみるとよさそうです。
病気を持っているか分かる
「事前に性格が分かる」という項目でも書きましたが、先住猫がいる場合はお互いに「病気を持っていないかどうか」が重要な確認事項になります。猫の間で感染する可能性がある病気もあるためです。
保護猫は避妊・去勢手術や病気の検査を済ませている場合も多いですので、そういった情報が事前に分かることもあります。
また、病気を持っている猫を飼う場合は、今は元気でも後々発症して治療が必要になる可能性も。治療費を払えそうか、病気の状態の猫を最後まで責任を持って看取れるかという覚悟も必要になってくるでしょう。
大変かもしれませんが、そのような状態でも受け入れてもらえるのは猫にとっても嬉しいことだと思いますので、気に入った子がいたら事前によく考えてみてくださいね。
トイレのしつけがされている
保護済の猫でしたら、トイレのしつけがすでにされている場合が多いです。
使用しているトイレの種類を確認して、同じものを用意すれば猫ちゃんもおそらく抵抗なく使ってくれるでしょう。
猫は比較的トイレのしつけが楽と言われています。新しい家に行っても全く失敗せず1回でOKという猫もいるようです。
不安な場合は、可能なら使っていたトイレの砂を少しもらうとよいでしょう。新しいトイレにその砂を混ぜておくと、においで猫もトイレと認識しやすいようです。
相談に乗ってもらえる
保護主さんの中には大切にしている猫ちゃんをやむを得ない事情で譲らなければならない、という方もいます。
大切な猫を知らない人に譲るということで慎重になっているはずです。
こちらも可能な限り真剣に飼いたいと思っている旨を伝えてみてください。きっと親身に対応してもらえるでしょう。
また、複数の猫を保護している保護主さんもいるので、猫のことにとても詳しい方いますよ。不安なことはそのままにせず、色々聞いてみてくださいね。
比較的リーズナブルに猫を飼い始めることができる
ペットショップで買うのと違い、里親の場合は無償で引き取ることができることも多いです。
ですが残念ながらそれを利用した犯罪も増えていますので、保護主さんの方で引き取りの条件をかなり厳しくしている場合もあります。
もし無償で引き取るのが心苦しい場合は、ワクチンや手術代に掛かった費用などを確認し相談してみてください。
成猫を選べる
ペットショップに行くと基本的に需要のあるかわいい子猫ばかりです。
子猫も大変かわいいですが、しつけや面倒を見る時間が成猫よりも掛かります。もし仕事で家を空ける時間が多いということであれば、なかなか難しいかもしれません。
また、子猫は成長が早くあっという間に大きくなります。子猫に特別こだわりがないようであれば、成猫も検討してみてはいかがでしょうか。
命を救うことができる
保護主さんは善意で猫の世話をしている場合が多いです。
しかしそれも限度がありますので、保護しきれず殺処分されてしまう猫ちゃんもまだたくさんいるのが現状です。ボランティアで活動している方もいるので、なかなか経済的にも苦しいでしょう。
里親募集で猫を引き取れば、もしかしたら殺処分される危険性のある猫を救えるかもしれないのです。
まとめ:猫の里親になる良いところ
今も里親になってくれるのを待っている猫ちゃんはたくさんいます。
里親になるのは色々条件があって大変なこともありますが、ご自分に合った猫ちゃんに出会う方法の一つとして視野に入れてみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介したことが当てはまらない場合もありますので、詳しくは保護主さんによく確認してみてくださいね。
良い出会いがあることを願っています。