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薬湯

【7月の季節湯】桃湯の効能や作り方まとめ!手軽に楽しめる入浴剤も紹介

こんにちは!管理人のクラゲです。

7月の季節湯って知っていますか?

季節湯とは美容や健康効果を期待して、
その時期の旬の植物を入浴剤代わりに使ったお風呂なんですが、
毎月、使う植物は異なります。

先月6月だと
十薬という異名を持つ薬効の高いドクダミでしたが、

7月は桃を使った「桃湯」になります。

桃ってことは、柚子風呂みたいに桃の実をお風呂に浮かべるの?なんかもったいない気がするわね。

と思う方もおられるでしょう。

しかし、ご安心ください。
7月の季節湯で使うのは、桃の実ではく「桃の葉」です。

というのも、
桃の実はお風呂に浮かべるのには少し不向きなんです。

その辺の理由も含めて
7月の季節湯「桃湯」について

  • 桃湯の基本情報
  • 桃湯のやり方とポイント
  • 桃湯を手軽に楽しめる入浴剤
  • 桃湯を体験できる温泉施設について
  • 桃湯の入り方の注意点

などをご紹介していきます。

この記事は少しでもお役に立てたのなら幸いです。

【7月の季節湯】桃湯にはどんな意味がある?

7月の季節湯は「桃湯」です。

桃湯と聞くと、柚子風呂のように
桃の果実をお風呂に浮かべているイメージを持つでしょうが、

実際に使うのは桃の実ではなく「桃の葉」です。

桃の葉を使うので「桃の葉湯」と呼ぶのが正確でしょうが、桃湯の方が一般的なので、この記事でも桃湯表記で紹介していきます。

桃には

  • 不老長寿
  • 天下無敵
  • 多福

などの花言葉があるように、

実・葉・種・花と、
実り茂るすべての部位に栄養や効果のある成分が含まれているため
捨てる部分がない優れた植物です。

また、桃には「魔よけの力を持つ」とされ、

女の子の健やかな成長を祈る「ひな祭り(桃の節句)」や
暑気払いの意味を含めて「夏の土用の日」に
桃湯に入る習慣ができました。

桃湯には消炎、解熱作用を持つことから

  • あせも
  • しっしん
  • 虫さされ
  • 日焼け後の肌の赤み

に対して効果があるとされます。

そんな桃は、6月頃から9月頃に旬を迎え、
出荷の最盛期となる7月に季節湯として数えられます。

桃湯に入るのはいつごろ?

収穫のピークとなる7月の季節湯に数えられる桃湯ですが、

旧暦の3月3日のひな祭(桃の節句)は現在の4月上旬にあたり、

ちょうど桃の花も開くころであったため
子どもの健やかな成長を期待して
魔や災いを払う効果を持つ桃を使った桃湯に入る習慣がありました。

そのため、桃湯に入る時期としては

  • 収穫のピークを迎え、季節湯となる7月
  • 桃の花が咲く3月下旬~4月
  • 3月3日のひな祭り(桃の節句)

が適切でしょう。

とは言え、

現代では乾燥させた桃の葉は
通販などで簡単に手に入れることができるため
いつでも桃湯を楽しむことは可能です。

桃湯の作り方とポイントを解説!実ではなく葉を使う

ここでは、7月の季節湯「桃湯」の
やり方やポイント、注意点についてご紹介していきます。

桃湯と言っても、
桃の果実を使うのではなく使うのは「葉の部分」。

基本的に桃は皮が薄く、果肉が柔らかいため、
柚子湯のように、そのままお風呂に浮かべるのには不向き

桃湯としての効能も、果肉よりも
葉の部分を使った方が効果的です。

桃の葉には肌にいい成分が含まれ、消炎、解熱作用が期待できます。

そんな桃湯の作り方は以下の通り。

桃湯の作り方
  • 「生の桃の葉」もしくは「乾燥させた桃の葉」を30~40枚程度をティーパックなどの袋に詰める
  • 鍋で15~20分程度煮出す
  • 葉を詰めた「袋」と「煮汁」を、お湯を張ったお風呂に入れ入浴する

※使用法については、すべてご自身の責任において行ってください。

桃の葉の注意点

桃の葉には注意すべき成分が含まれています。

とはいっても、

よほど大量に摂取しなければ健康に大きな影響が出ないので
記憶の底にとどめる程度で大丈夫です。

 

注意すべき成分として、

桃の葉や種、未熟な果実には
少量ながら「アミグダリン」と呼ばれる青酸配糖体が含まれます。

アミダグリン自体は無害なのですが、

桃の実や葉に含まれるエムルシンと呼ばれる酵素や
腸内細菌のβ-グルコシダーゼという酵素によって

有害なシアン化水素 (青酸、HCN) を発生させ、
その量が多くなると、健康に影響する恐れがあります。

画像引用:話題の食品成分の科学情報

ただし、桃の果実が熟す過程で

アミダグリンはエムルシンの作用によって
分解され濃度が下がり
その時遊離した青酸も時間と共に消失していきます。

そのため、熟した桃の実には毒性はありません。

桃の葉にもアミダグリンとエムルシンが含まれていますが

乾燥が進んでいくと、エムルシンの作用によって
アミダグリンが分解され
健康に害となるほどの量は含まれなくなります。

また、

生の桃の葉の場合、
アミダグリンとエムルシンの両方が乾燥葉より含まれていますが、

桃湯にする際、葉を加熱して煮出すと、
酵素であるエムルシンは熱によって分解されるため
無毒なアミダグリンが湯船にある状態となります。

そのままお湯を飲んでしまうと、

βグルコシダーゼを産生する腸内細菌まで届き
アミダグリンがシアン化水素に成ってしまいますが、

入浴するだけなら時に問題となりません。

手軽に桃湯を楽しみたいなら入浴剤

桃湯は桃の葉を使って入浴するだけなので
それほど手間はかかりません。

しかし、桃の葉を簡単に手に入れられる人は少数。
ほとんどの人は購入するしかありません。

桃湯をしてみたいけど、桃の葉なんてすぐに手に入らないわよね。

わざわざ桃の葉を買って煮出すのも手間に感じるかもしれません。

そんな時は桃の葉を使った入浴剤で代用しちゃいましょう。

ここでは、管理人オススメの桃湯気分を味わえる入浴剤をご紹介しますね。

桃の葉を使った入浴剤

桃の香りを楽しむ入浴剤

桃湯を体験できる温泉施設はある?

桃湯に入ってみたいけど、桃の葉を準備するのも手間だな~

そんな方には、桃湯を体験できる温泉施設もオススメ。

管理人が少し調べたところ、
以下の2つの温泉施設で桃湯を実施したことがありました。

桃湯はそのまま桃を入れるわけではないため
マイナーなのか、やっている温泉施設は少ない印象。

五洲薬品さんのパパヤ桃源Sハローキティ缶を使用した桃の香りの「桃湯」を実施したところは多かったです。

お住いの近くの温泉施設でも
7月の季節湯や日替わり湯として
桃を使ったお風呂があるかもしれませんね。

桃湯の効能や危険性

入浴している女性

消炎、解熱作用があり、
肌の炎症を抑える効果が期待できる桃湯

その桃湯について、
詳しく成分や効能・危険性を見ていきましょう。

【メリット】成分と効能

皮膚の炎症に対して効果のある桃の葉に含まれている成分は
主に以下の通りです。

桃の葉の成分効果効能
タンニン植物界に広く存在するポリフェノールの一種。
強い苦みを感じ、肌に付けると毛穴を引き締める
収れん作用や消炎作用、新陳代謝の活性化、解毒作用、
抗酸化作用
が期待できる
アミダグリン青酸配糖体の一種。
癌患者に有益な効果があるという主張があったが、
現在は健全な臨床データによる裏付けが得られておらず、
明確な効果は不明
それどころか、エムルシンやβグルコシダ-ゼと呼ばれる
酵素によって有毒なシアン化水素が遊離する。
桃湯として使う分には、特に問題とならない
ポリフェノール植物が生成する抗酸化物質。
現在分かっているだけで8,000を超える種類が確認されている。
桃の葉に含まれるポリフェノールの種類については
詳しくは不明だが、果実の方にはクロロゲン酸、カテキン、
エピカテキン、ゼアキサンチン、β−クリプトキサンチン、
ルテイン、リコペン、β−カロテン、α−カロテンなど

含まれていることが分かっている。
含まれるポリフェノールにもよるが様々な効果が期待できる
アミノ酸たんぱく質を構成する栄養成分。
エネルギー源にもなり疲労回復にも役立つ。
フラボノイドポリフェノールの一種。天然に存在する植物色素の総称。
抗酸化作用、デトックス作用、アンチエイジング、ストレス緩和、
がん抑制、免疫を整える、血液サラサラなど様々な効果が期待できる
マグネシウム必須ミネラルの一つ。
骨や歯の形成・柔軟性・弾力性を高めて骨折しにくくさせるほか、
神経の興奮を抑えたり、カルシウムの作用をコントロールして
筋肉の収縮・弛緩を調整したりする役割を持つ
オレイン酸脂肪酸の一つ。
高コレステロール、高エネルギーの食事が原因で過剰に増えた
悪玉(LDL)コレステロールを抑制する効果があり
血管の健康を保ち、生活習慣病を予防する効果が期待できる。
エムルシン加水分解酵素の一つ。桃が持つ青酸配糖体と反応し
グルコースとマンデロニトリル、シアン化水素に分解する。
皮下脂肪​や角質の分解促進作用効果が期待できる。

※全成分ではありません

桃の葉を使って桃湯にしたときには、

主な機能性成分はタンニンによる消炎・解熱作用がある他、
加水分解酵素であるエムルシンの働きによって

  • あせも
  • 肌荒れ
  • 湿疹
  • 虫刺され
  • ニキビ
  • 日焼け後の肌の赤みの抑制
  • 皮下脂肪や角質の分解

などの効果が期待できます。

【デメリット】副作用や危険性は?

前述した通り、

桃の葉や種子・未熟な果実には、
青酸配糖体の一つであるアミダグリンが含まれるため

体内に入ると胃酸や腸内細菌の産生するβグルコシダーゼの作用で
有毒なシアン化水素が遊離してしまいます。

ただ、桃の葉を煮出し成分を抽出したすると

加水分解酵素であるエムルシンは熱で分解されますが
アミダグリンは残るため、
口に入らないように注意する必要があります。

桃の葉に含まれるアミダグリンは少量であるため
人の体に影響が出るほどではないそうですが
注意しておくに越したことはありません。

桃湯の入り方の注意点

最後に、桃湯の入り方の注意点をまとめます。

基本的には、柚子湯のように
食品を使ったお風呂での注意点と同じです。

追い炊きは注意

桃湯をする際、

基本的には桃の葉を煮出した煮汁と、
袋に詰めた桃の葉をお風呂に入れます。

そのため、何かの拍子で桃の葉が漏れ出てしまう可能性がある他

桃の葉に含まれる成分がお風呂設備・配管に付着し
汚れや劣化を起こすことも考えられるため

基本的には追い炊きはしない方がいいでしょう。

もし、追い炊きする場合は、

お風呂設備の汚れや劣化する可能性があることを念頭におき、

桃の葉を詰めた袋を洗面器に一時的に移し
お湯に浮いている汚れを掬ってから、
追い炊きをすることをオススメします。

残り湯での洗濯は注意

追い炊きの時と同じく、
桃の葉を入れた袋から中身が漏れ出る可能性がある他、

桃の葉の成分が
衣類につく可能性があるため

桃湯をした後の
残り湯での洗濯もしない方がいいでしょう。

もし残り湯で洗濯をするなら、

風呂水吸水ポンプにネットをかぶせて
漏れ出た桃の葉や繊維を吸い込まないようにしてください。

お風呂のお湯が口に入ったよくすすぐ

ここまで、何度もお伝えしてきましたが、

桃の葉には青酸配糖体の一つであるアミダグリンが含まれるため
その葉を煮出した煮汁でも口に入らないようにご注意下さい。

多少口に入って飲み込んでしまっても
健康に害は出ませんが

湯船には人の皮脂などの汚れも浮いているため
決してキレイとは言えません。

気分的には良くないと思いますので、
お風呂のお湯が口に入ったらよくすすぐことをオススメします。

桃湯の効能や作り方まとめ・関連記事

ご覧いただきありがとうございました。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • 7月の季節湯は桃の葉を使った「桃湯」
  • 桃の葉には、消炎・解熱作用があるため、あせもや湿疹などの皮膚症状に効果が期待できる
  • 桃湯を行っている温泉施設は少ないが、いくつかあるので気になる方は探してみてください。
  • 手っ取り早く桃湯を味わいたいのなら、桃の葉を使った入浴剤がオススメ
  • 桃には、青酸配糖体の1種アミダグリンが含まれる。
  • 桃の葉に含まれるアミダグリンで、健康に害が出る可能性は低いが念のため注意した方がいい。

夏の暑さで汗をかき、汗疹や湿疹ができてしまったときにこそ
桃湯が効果的です。

乾燥させた桃の葉も通販で販売されていますので
汗による肌トラブルが起きたときには
ぜひ桃湯をお試しください。

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