こんにちは!管理人のクラゲです。
冬の12月ごろに旬を迎える「みかん」。
そんな”みかん”をお風呂に浮かべて作る「みかん風呂」は、
柚子風呂と同じように、冬の寒さと乾燥から体を守ってくれます。
しかし、
人によっては、みかん風呂に入ると
肌がピリピリ・ヒリヒリとして痛みやかゆみを感じることも。。。
そんな、みかん風呂で刺激を感じてしまう方のために、
ヒリヒリとする原因やその対処法を焦点を合わせ
この記事で紹介していきます。
- みかん風呂でヒリヒリする原因
- 痛みかゆみが出たときの対処法
この記事が参考となりましたら幸いです。
みかん風呂で肌に刺激が出る原因は?
まずは、みかん風呂で肌に刺激を感じてしまう原因を見ていきましょう。
管理人が調べたところ、
みかん風呂で肌に刺激となる可能性のある成分・病気は
以下の3つが候補として挙がりました。
- 香り成分である「リモネン」
- 柑橘系のアレルギー
- 光毒性のある「ソラレン」
一つ一つ解説していきますね。
香り成分である「リモネン」が刺激の原因である可能性大
みかん風呂に入って肌にピリピリ・ヒリヒリと刺激を感じる原因は
みかんなどの柑橘系の果物に含まれる
香り成分「リモネン」である可能性が高いです。
柑橘系の果物の香り成分は、9 割ほど「D-リモネン」という成分でできており、
リモネン自体はさわやかで甘酸っぱい香りがする”非毒性”の成分で
- 血行促進
- 保湿効果
- 保温効果
など、肌にいい効果があるのですが、
問題となるのは、
- リモネンが酸化しやすい成分であること
- 酸化してできる「ヒドロペロキシド」という成分に刺激性があること
- リモネンは油を落とす作用があるので使い方次第で乾燥肌になってしまうこと
の3点です。
特に、リモネンは温度が上がるほどに酸化されやすいため
お風呂の温度と相まって、
刺激性のあるヒドロペロキシドが短時間でできてしまうため
みかん風呂でピリピリ・ヒリヒリとした刺激を感じてしまうのです。
柑橘系アレルギーの可能性も
みかん風呂で肌に刺激を感じる原因に
柑橘系の「果物アレルギー」があるからかもしれません。
果物アレルギーは大きく以下の2つに分類することができ、
- じんましんやせきなど全身症状を伴う「即時型」
- 口のだけでかゆみなどの症状が出る「口腔アレルギー症候群(花粉-食物アレルギー症候群)」
みかん風呂に入って、蕁麻疹や全身のかゆみが出たのなら
即時型の果物アレルギーである可能性があります。
アレルギー反応の原因となる抗原が何なのかは
医療機関で調べないとわかりませんが、
アレルギーは交差反応をするため、
抗原と似通ったタンパク質を持つ「果物や食品・花粉」などでも
同じようにアレルギー反応が起こることがあります。
日焼けの可能性がある「ソラレン」も念のため気を付けた方がいい
一時期、「柑橘系の果物を朝に食べると日焼けを起こす」という
情報が出回りましたね。
その情報を生みだした成分が「ソラレン」と呼ばれる
柑橘系の果物や野菜に含まれる光毒性を起こす成分なのですが、
駒沢女子大学で教授をされている西山 一朗先生が
食品に含まれるソラレン量を調べたられたところ、
ミカンやオレンジでは
日焼けを起こす可能性のあるソラレン類の摂取量は「考慮の必要なし」
情報元:駒沢女子大学「教員の声」
と回答されています。
ただし、これは可食部位に含まれるソラレンを食べた場合の話あって
皮には多量のソラレンが含まれているため
ミカンの皮を使った加工品や料理には、
「ソラレン類に対する注意が必要」とも西山先生は回答されています。
また、光毒性について調べてみると
「敏感な方では蛍光灯の光でも起こる」とあり、
人によっては室内であっても
光毒性を受けてしまう可能性があるため
念のため、みかん風呂でもソラレンについて
気を付けておいた方がいいと考えます。
みかん風呂に入る際は、
紫外線の影響の高い日中ではなく
日が落ちで紫外線量が減る夜にした方がいいでしょう。
みかん風呂で痛みやかゆみが出たときの対処法
みかん風呂で痛みやかゆみが出たとき、
その原因である可能性が一番高いのが
香り成分であるリモネンが酸化してできた
刺激性のある「ヒドロペロキシド」です。
肌に刺激やかゆみを感じたときの対処法としては
- すぐにシャワーを浴び、リモネンが酸化してできた「ヒドロペロキシド」を洗い流す。(温度の高いシャワーだと刺激を感じる可能性があるので、水またはぬるま湯で)
- 湯上り後、肌のコンディションを整えるためにボディクリームなどを使う
- 次回からのみかん風呂では、刺激を感じにくくする工夫を行う
と言った方法がありますが、浴室内でできることは限られます。
まずは、ヒリヒリとした刺激を取るために、
水もしくはぬるま湯で刺激成分を洗い流して下さい。
一度刺激を感じたのなら、お風呂に入り直しても結果は同じですので、
シャワーで洗い流した後はすぐにお風呂から上がり
ボディクリームなどで肌のコンディションを整えましょう。
併せて、刺激を感じたときのみかん風呂のやり方を覚えておき
- みかんの個数
- みかんの形(丸ごと or 切っていた or 搾ったなど)
次回以降は「刺激を感じにくいみかん風呂」にする工夫を行ってください。
※刺激を感じにくいみかん風呂については後述します。
痛み・かゆみの出にくいみかん風呂のやり方はある?
刺激を感じてしまう可能性のある”みかん風呂”ですが、
ひと工夫するだけで刺激を感じにくくすることは可能です。
というのも、
みかん風呂で刺激を感じるのは、
主に、香り成分であるリモネンが酸化してできる
ヒドロペロキシドが皮膚に付いてしまうから。
そのため、みかんから出てくる
リモネンの量をコントロールすることができれば
おのずとみかん風呂に入浴しても刺激を感じにくくなります。
その方法をご紹介していきますね。
刺激成分の元となる「リモネン」の量をコントロールする方法
香り成分であるリモネンは果肉ではなく
果皮にある「油包(ゆほう)」呼ばれる部屋に詰まっています。
画像引用:MeCan(吉見農園)
黒くぶつぶつしたところが油包です。
この油包に詰まっているリモネンは香り成分。
つまり揮発性成分なので、
そのままの状態でも徐々に揮発したり、お湯に溶け込んでいきます。
しかし、リモネン自体は無害でも
油包に傷をつけたり、柚子の成分を出そうと揉んでしまうと
一度に多くのリモネンが出てしまい
お風呂の温度と相まって大量のヒドロペロキシドができてしまいます。
そのため、リモネンの量をコントロールし
刺激を感じにくいみかん風呂を作る方法としては以下の5つの方法が考えられます。
- みかんを丸ごと入れる(油包を傷つけないように)
- みかんの中身(果肉)だけ入れる
- みかんを蒸す・茹でる
- 乾燥させたみかんの皮を使う
- みかんを桶に入れて香りだけ楽しむ
上記5つの方法は、以下の記事にて
詳しく解説していますので興味のある方はご覧ください。
みかん風呂の痛み・痒みの原因と対処法まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- みかん風呂で刺激を感じる原因は大きく3つ
- 原因①「香り成分であるリモネンが酸化してできる「ヒドロペロキシド」が皮膚に付くため。」
- 原因②「柑橘系の果物アレルギーがある可能性」
- 原因③「光毒性のあるソラレンによる可能性」
- みかん風呂で痛みやかゆみを感じたら、すぐに湯船から上がりシャワーで刺激成分を落とす。
- 肌に赤みや発疹が残った場合は、皮膚科を受診する。
- ひと工夫すれば、刺激を感じにくいみかん風呂にすることも可能。
消費しきれないみかんや少し傷んだみかんは
みかん風呂として肌や健康にいい入浴剤代わりとして
有効活用しちゃいましょう。