こんにちは!管理人のクラゲです。
今の季節は実りの秋・行楽の秋と、都会の喧騒を忘れ山々に秋を満喫しに行ける季節ですね。
休日に愛犬と紅葉狩りにいくという方も多くなると思いますが、都心部とは違い多くの毒をもつ生き物も多くなることも念頭に置いてください。
特にマムシやヤマカガシといった毒をもつヘビは、犬も噛まれるリスクがあるので、万が一に備えて対処法を把握しておきましょう。
この記事では、犬が毒蛇に噛まれたときにできる対処法とその注意点についてお話していきます。
愛犬がヘビに噛まれたときにできる対処法と注意点
犬がヘビに噛まれたとき、そのヘビが毒ヘビか無毒のヘビかを判断するために噛み痕を見ます。
- 2本の噛み痕(毒牙の痕)があるなら毒ヘビ
- 複数の小さな噛み痕があるなら無毒のヘビ
と覚えておきましょう。
もし毒ヘビであった場合、通常30分以内に症状が現れます。(毒の量が少なかった場合はまれに数時間かかって症状が出てくることもあるようです。)
毒ヘビの時の対処法
日本にはマムシ・ハブ・ヤマカガシといった毒をもつヘビがいます。
ハブは沖縄や奄美諸島に生息している毒ヘビですので、そうそうお目にかかる機会はなく、見かける機会のある毒ヘビはマムシとヤマカガシの2種になると思います。
ヘビによって毒の種類も違いますが、基本的な対処法は変わりません。
動き回ってしまうと血の巡りが活発になりそれに伴って毒の巡りも速くなってしまうので、なるべく安静にして、歩かせずに車や電車等に乗せて病院へ急ぐことを第一に考えて下さい。
第二に毒の拡散防止のために、噛まれた患部を流水で洗いながら毒を絞りだします。応急処置グッズである「ポイズンリムーバー」という毒を吸い出すアイテムを使うもの一つの手です。(犬の場合、患部の毛刈りも必要となります。)
噛まれた場所が脚先であれば絞り出すのではなく、噛み痕よりも体に近い場所で縛る(駆血)ことも、毒の拡散防止に有効です。
毒のないヘビの時の対処法
日本には無毒なヘビとしてアオダイショウやシマヘビがいます。
噛み痕を見て毒を出す毒牙の痕がない場合、無毒のヘビと判断しますが、毒がないからと言って安心してはいけません。
野生動物の咬傷で放置してしまうと、体の中で雑菌が繁殖したり何かしらの感染症(破傷風など)にかかってしまうことも考えられますので、噛まれた患部を流水でよく洗浄し雑菌をできる限り洗い流してください。
その後はイソジンなどの消毒薬で患部を消毒します。
無毒なヘビであれば、噛み痕を痛がりはしますがそれほど腫れることもなくケロっとしていることが多いようです。
しかし、いくら傷口を洗浄・消毒しても炎症を起こし体調を崩すことはありますので、放置せず動物病院にはいくようにしてください。
毒ヘビに噛まれたときの注意点
毒ヘビに噛まれたときの応急手当として、毒を体から抜くために、
- 患部を切る
- 口で血ごと毒を吸い出す
などの方法が言われていましたが、これらの方法はやってはいけません。
というのも、患部をむやみに切って広げてしまうと、傷口が化膿したりかえって毒の巡りをよくする可能性があります。
また口で毒を吸い出す方法も、口の中に傷があった場合は毒が入り込み人の方にも症状が出てしまうので要注意です。
ヘビ毒の種類
ヘビ毒は大きく3つに大別されます。
- 神経毒
- 出血毒
- 筋肉毒
ヘビの毒は複数のタンパク質で構成され、同じ種のヘビでも、獲物の違いや生息地域などで毒成分は異なることが知られています。
また、神経毒をもつヘビでも出血毒の成分が含まれていること、その逆もあることが分かっています。
ホンハブ、サキシマハブ、タイワンハブ、ヒメハブ
犬が毒ヘビに噛まれたときに起きる症状
現在日本には6種の毒ヘビがいます。(内4種がハブ)
- マムシ
- ヤマカガシ
- ホンハブ
- サキシマハブ
- タイワンハブ
- ヒメハブ
これらの毒ヘビの毒液成分は1種類ではなく、複数の毒素が混ざったカクテルのようなものです。
これは獲物によって解毒能力が異なるため、たとえ1種類の毒成分が聞かなくても他の毒成分の効果で獲物を確実に仕留めることができるようになったためです。
ここで、どんな症状が起こるか見ていきましょう。
マムシに噛まれたときの症状
マムシ毒は、溶血毒とも呼ばれており、タンパク質を分解する作用、出血作用、浮腫作用があります。個体差や噛まれた部位、毒の注入量で症状が異なりますが、犬ではその毒の成分によって、主に局所の腫脹、組織の壊死、出血が起こります。
また、犬はマムシの毒に強く、体温が人よりも2~3℃体温が高いため、この体温の差が毒素の酵素活性を低下させ、症状が軽くなるといわれています。(参考:たぱる動物病院)
- ブラジキニンを遊離する酵素:末梢血管の血管拡張を行い血圧を降下させる。
- ホスホリパーゼA2:溶血作用に関与する。
- トロンビン様酵素:細胞膜を溶解する酵素や血液凝固系に作用する。
- アリルアシダーゼ、エンドペプチダーゼ:タンパク質分解酵素で、咬傷部の骨格筋変性に作用する。
- 出血因子:毛細血管に作用し、強力に体内出血を誘発する。
- 希に、眼瞼下垂、外斜視、四肢の筋力低下、換気障害などの筋無力症状を呈する[7]。
ー引用ー
「”ニホンマムシ”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
“最終更新 2019年8月7日 (水) 09:19”
URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/ニホンマムシ
ヤマカガシに噛まれたときの症状
ヤマカガシが持つ毒はマムシやハブよりも強力ですが、もともと臆病な性格であり、毒牙も口の奥にあるので、むやみにちょっかいをかけなければ噛まれることも毒液が注入されることも低いです。
その毒は血液凝固作用が強く、血管内で微小な血栓を作り体内にある血液の凝固に必要な成分(血小板など)が消費しまい、体内外の小さな傷でも出血が止まらなくなります。
血管内で血栓ができる毒なので、血栓で狭くなった血管を赤血球が通る際に損傷し溶出するため尿の色が褐色になる。重症例では脳出血・急性腎不全・播種性血管内凝固症候群などを引き起こすことが知られています。
犬で噛まれたときの症状は調べても出てきませんでしたが、同じような症状が起きると考えれます。
またヤマカガシは餌として、ブフォトキシンという毒(強心配糖体)をもつニホンヒキガエルを食べ、この毒を頸腺に貯蓄して防御に使うことが知られています。
犬がヤマカガシを噛んだ際、このブフォトキシンの影響で神経症状を示し、泡を吹いてぐったりするようです。
参考:https://hagihaku.exblog.jp/18603321/
ハブに噛まれたときの症状
ハブの毒ははマムシよりも弱いが、噛まれたときに注入される毒液量が多いため注意が必要です。
噛まれた部位、個体差で症状は変わり、
- ショック状態になり死ぬ
- ショックは起こさないが、数日かけて肝臓が悪くなり重症化、死ぬ場合も
- かまれた箇所が一時壊死(えし)するが完治する
の3パターンに分かれるそうだ。
毒ヘビに噛まれたときどんな治療をするの?
日本でのヘビ咬傷で多いのがマムシとハブです。
ハブは沖縄、奄美諸島にしか生息していませんので、本州に住んでいるのであれば特にマムシに注意が必要です。
マムシやハブに噛まれ動物病院に行ったときは、抗生剤、消炎剤、止血剤の投与を行い、ぐったりしているなら静脈点滴、抗ショックにステロイドの投与を行います。
犬や猫用の抗血清はないため、重症化した場合は人間用の抗血清を使うこともあるそうです。
ただし治療費が高額になること、抗血清が間に合わないこともあるそうなので、噛まれたとわかった時はすぐに動物病院に行ってください。
愛犬が毒ヘビに噛まれないようにするには?
毒ヘビ対策のポイントは以下の通りです。
- ヘビに出会ったら刺激しない
- ヘビが出そうなところには近づかない
- 突然犬が興奮したり吠えた場合は近くにヘビがいる可能性がある
①ヘビに出会ったら刺激しない
ヘビに出会ったら刺激してはいけません。
日本にいる種は基本的に臆病な性格で、むやみに近づかなければ攻撃してくることはありません。
犬の場合、草むらをかき分けて散歩していた時や排尿排便の時に気づかなかった場合に噛まれるケースが多いようです。
②ヘビがいそうな場所には近づかない
ヘビはカエルやネズミを食べるため、このようなエサがいそうな場所(田んぼや畑の脇、あぜ道)には近づかないようにしましょう。
また、民家や水場に近い環境にも生息する傾向にあります。
日当たりのよい場所でもヘビが日光浴に出てくることもあるため、自然豊かなところでは常にヘビがいるかもしれないと思っておきましょう。
③突然犬が興奮したり吠えた場合は近くにヘビがいる可能性がある
犬は視力よりも嗅覚がすぐれた動物です。
人が感じないような距離でもヘビの臭いを感知して吠えたり興奮することが考えられます。散歩中、突然犬の様子が変わった際は周囲を注意したほうがいいでしょう。
もしかしたらすでに噛まれてしまっている可能性もあるので、犬の足先や顔回りもよく見てあげて下さい。
まとめ:愛犬が毒ヘビに噛まれてし舞ったときの対処法
日本に生息するヘビは基本的に臆病でこちらからちょっかいを書けない限り噛んでくることはありません。
しかし、近くにヘビがいることに気づかないで近寄ってしまったときに噛まれるケースもあるので注意が必要です。
もし愛犬が噛まれたときは、動揺せず落ち着いて、すぐに近くの動物病院に向かってください。犬は人よりも2~3℃体温が高く、ヘビ毒のタンパク質の活性が下がるため比較的軽症ですむ場合もあります。
それでも体格の小さい小型犬やまだ幼い犬であれば死んでしまうリスクもあるので、すぐに対処しましょう。
病院が近くにない場合は、毒の拡散を防ぐ方法に以下のものがあります。
- 噛まれた部位より体側を駆血(縛る)
- ポイズンリムーバーで毒を吸い出す(口では厳禁)
- 流水で雑菌と毒を一緒に洗い流す
これらの方法で応急手当をして、病院へ急行してください。