薬湯

【9月の季節湯】菊湯のやり方は?効能や危険性・注意点を調査

こんにちは!管理人のクラゲです。

9月ってどんな花・植物の季節か知っていますか?

代表的なものだと
「ヒガンバナ」「キンモクセイ」「リンドウ」「シオン」
「コスモス」「ワレモコウ」「ハギ」「ススキ」などがありますが、

中でも「キク(菊)」は少し特別。

というのも、

旧暦の9月9日は「重陽の節句」と言い、
菊の花が咲く季節から別名「菊の節句」ともいわれ

邪気を払い長寿を願って、
菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わし
祝い事を行っています。

今回はそんな菊を使った季節湯「菊湯」について

  • 菊湯について
  • 菊湯のやり方とポイント
  • 菊を使った入浴剤
  • 菊湯を楽しめる銭湯・温泉施設
  • 菊湯の効能や危険性
  • 菊湯の注意点

などをご紹介していきます。

この記事が少しでもお役に立てたのなら幸いです。

菊湯とは?

菊湯とはその名の通り、「菊」を使ったお風呂です。

9月の季節湯に数えられ

菊には邪気を払い、長寿の効能があるとされ
9月9日の「重陽の節句(菊の節句)」には

  • 菊の着せ綿菊の香りや露を含んだ真綿で体を清め無病息災を祈る
  • 【菊枕】菊を詰めた枕で眠ることで、邪気を払う
  • 【菊酒】杯に菊の花びらを浮かべて飲むお酒で長寿を祈った

等で菊を使い、邪気を払い長寿を願う行事を行っています。

実際、9月は夏から秋への変わり目であり
夏の暑さや冷房による冷えで、体調は崩れがち。

そんな時に菊湯に入れば、

菊に含まれるカンフェンなどの精油成分によって
皮膚を刺激し血行を促進することで

老廃物の代謝を活発にしたり、
保温効果を高めることで

夏の疲れをほぐしてくれます。

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菊湯のやり方とポイントを解説

ここでは夏の暑さ疲れをとる季節湯
「菊湯」のやり方についてご紹介していきます。

  • 菊湯に使う菊の種類
  • 生の菊を使った菊湯のやり方
  • 乾燥菊を使った菊湯のやり方

をそれぞれ解説していきますね。

※手作りの菊湯については、ご自身の責任において行ってください。

使う菊の種類は?食用菊?鑑賞用菊?

まずは、菊湯に使う「菊の種類」について解説していきますね。

基本的に、菊湯に使う品種としては、
野生種の「竜脳菊(リュウノウギク)」を使います。

画像引用:熊本大学薬学部 薬草園 薬草データベース

見た目はカモミールにそっくりなリュウノウギクは
日本に自生しているので、比較的簡単に手に入ることができます。

手に入らない場合は

  • カモミール
  • 食用菊
  • 菊花茶

などで代用することも可能です。

食用菊の方がいいのか、
観賞用の菊でもいいのかと、疑問に思う方もおられるでしょうが、

基本的にはどちらでもOK

ただし、

花屋さんなどで売られている観賞用の菊の場合
見た目をよくするために、

虫食い対策に高頻度に農薬を使っている可能性があるため、
残留農薬が心配な方は食用の菊を使うといいでしょう。

生の菊を使う方法

身近にリュウノウギクが生えていたり
お知り合いから譲ってもらえるのでしたら
以下の方法で菊湯をお試しください。

生の菊を使った菊湯のやり方
  1. 自生しているリュウノウギク(以下、菊)の地上部分を切り取り、
    虫や汚れ・農薬を落とすために水でよく洗う
    (余った菊は陰干しして乾燥させておくと便利)
  2. 菊の葉や花を摘み、2つかみ(約30g)程度を布袋やティーバッグに詰める
  3. 菊を詰めた袋をボウルなどに入れ、
    2リットル程度の熱湯をかけて15~20分ほど蒸らし抽出液を作る
  4. 袋ごと抽出液をお風呂に入れて、よくかき混ぜる
    (38~41℃くらいのお湯で入浴)
ポイント

鍋に水と菊を詰めた袋を入れ
煮出して抽出液を作ってもOK

菊は接触性皮膚炎を起こす可能性のある植物の一つです。

一般的に、加熱処理してタンパク質が変性すると、
抗原性が失われるので接触皮膚炎が起きなくなるそうですが、

肌の弱い方だと肌荒れをおこすこともありますので
初めは使う菊の量を少なくし、
様子を見ながら菊湯に入るようにして下さい。

乾燥菊を使う方法

摘み取ったリュウノウギクを乾燥させたものや
ハーブのカモミール、乾燥させた菊花茶などで代用する場合は
以下の方法で菊湯をお試しください。

乾燥菊を使った菊湯のやり方
  1. 乾燥させたリュウノウギクやカモミール、菊花茶を
    2つかみ(約30g)程度を布袋やティーバッグに詰める
  2. 菊を詰めた袋をボウルなどに入れ、
    2リットル程度の熱湯をかけて15~20分ほど蒸らし抽出液を作る
  3. 袋ごと抽出液をお風呂に入れて、よくかき混ぜる
    (38~41℃くらいのお湯で入浴)
ポイント

鍋に水と菊を詰めた袋を入れ
煮出すて抽出液を作ってもOK

乾燥させたとしても
菊は接触性皮膚炎を起こす可能性があり

肌の弱い方だと肌荒れをおこすこともありますので
初めは使う菊の量を少なくし、
様子を見ながら菊湯に入るようにして下さい。

手軽に菊湯を楽しみたいなら入浴剤

もっと手軽に菊湯を楽しみたいという場合は入浴剤がオススメ。

大切な人に贈るギフトもあるので、
お好みの菊入り入浴剤をお楽しみいただけます。

菊湯を体験できる温泉施設はある?

菊湯自体、準備にそれほど時間も手間もかかりませんが
できるなら楽をしたいと思うのが人というもの。

準備するのも手間がかかりそうだし、手軽に菊湯を体験できる温泉施設や銭湯はないのかしら?

そんな時は身近な銭湯や温泉施設で
菊湯をしているところを探してもいいかもしれませんね。

管理人が少し調べただけでも

  • 【茨城県】スーパー銭湯 やまの湯
  • 【長野県】浅間温泉 菊之湯
  • 【鹿児島県】里の温泉 吉乃湯
  • 【京都府】竹取温泉 灯りの湯
  • 【大阪府】稲荷温泉
  • 【大阪府】春日湯

などのいくつかの温泉施設で菊湯をやっていたことがわかりました。

ただ、菊湯自体が少しマイナーなのか
他の季節湯と比べると実施している施設が少ないように感じます。

もしお近くの銭湯・温泉施設に行く場合は
菊湯を実施したことがあるのか、
実施する予定があるか確認するといいでしょう。

ちなみに、

毎年のように「那須どうぶつ王国」のカピバラさんたちも菊湯を楽しんでいるそうですよ。

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菊湯の効能や危険性

入浴している女性

長寿の力があるとされ、
時に薬として、
時に心を和ませる植物として使われてきた菊。

そんな菊を使った菊湯の
効果や副作用についても見ていきましょう。

【メリット】成分と効能

まずは、菊自体の成分と効能について見ていきしょう。

菊は種類が多く、成分の量や種類は変わってきますが
代表的な成分を表にまとめます。

菊の栄養・成分特徴
たんぱく質人の三大栄養素のひとつ。
アミノ酸で構成され、筋肉や臓器、ホルモンの材料となるだけで
なくエネルギー源ともなる重要な栄養素。
脂質人の三大栄養素のひとつ。重要なエネルギー源である他、
ホルモンや細胞膜、核膜を構成したり、皮下脂肪として、
臓器を保護したり、体を寒冷から守ったりする働きがある
炭水化物人の三大栄養素のひとつ。エネルギー源になる「糖質」と、
消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに分かれる。
ビタミン類主にビタミン A、B1、B2、E、C、K、葉酸が含まれる。
ビタミンのほとんどは体内で合成できないため
食物として摂る必要があり、
人が健全に成長し、健康を維持するのに不可欠。
ミネラル主にカリウム、カルシウム、鉄、マンガンを含有。
体内で合成できないため食物として摂る必要があり、
不足した場合は欠乏症、
摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こし、
さまざまな不調が発生する。
ポリフェノール類アントシアニン、フラボノイド、クロロゲン酸を含有。
植物由来の抗酸化物質で優れた抗酸化性、抗ガン活性、
抗菌性、抗炎症性、抗ウィルス性などの種々の生理活性を有する
植物ステロール植物の細胞構成成分の一つ。
ステリグマトステロール、β- シトステロールを含有。
人の消化管からほとんど吸収されず、
植物ステロールをコレステロールと同時に摂取すると、
コレステロールの吸収が抑制される。
精油成分植物に含まれる揮発性の有機化合物で
テルペン類(カフェインなど)を含有。
菊の精油成分には解熱、解毒、消炎、血行促進、
肝機能改善作用や抗菌作用が知られており、
菊湯には、身体の痛みを和らげる効果や、保温効果がある。

菊湯として菊を使った場合、
その効果効能のほとんどは精油成分からくるものと考えられます。

菊の精油成分はカフェインなどが含まれ、

解熱、解毒、消炎、血行促進、肝機能改善作用や
抗菌作用が知られており、

菊湯として使うと身体の痛みを和らげる効果や、
保温効果があるとされています。

期待できる菊湯の効能
  • 血行や新陳代謝の促進
  • 疲労回復
  • 入浴後も続く保温効果
  • 冷え性の予防、改善
  • デトックス効果
  • 神経痛やリウマチの緩和
  • 腰痛の緩和
  • ストレスの予防、改善

【デメリット】副作用や危険性は?

菊を菊湯として使った場合
副作用等の危険性はあるのでしょうか?

結論から言えば、

菊に対してアレルギーあったり
肌が弱い方でなければ

特別、副作用や危険性はないと考えます。

もっと言えば、

菊にアレルギーがあっても
アレルゲンが花粉にある場合、
菊の花を使わなければアレルギー症状が出ない可能性もありますし

接触性皮膚炎を起こしてしまう方でも
抽出液だけなら問題ないという人もいると思います。

その辺は個人差となってしまうため、
試してみないとわかりませんが、
大きな健康リスクにはなりにくいと思います。

そのため、

極端に大量の菊を使うなど、
使い方ややり方さえ間違えなければ特に問題はないでしょう。

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菊湯の注意点

最後に、菊湯の入り方、残り湯の使い方の注意点をまとめます。

基本的には、柚子湯のように
食品を使ったお風呂での注意点と同じです。

追い炊きの使用に注意

基本的に、植物や果物などの場合

植物の繊維や細かいかけらが
お湯に浮かんでいる可能性があるため

追い炊きの使用には注意してください。

特別、菊にお風呂設備を劣化させてしまう成分はないでしょうが
汚れの元となる可能性はあります。

もし追い炊きするにしても、

菊が漏れないように袋を二重にしたり
漏れた菊の葉や花を掬ってから追い炊きするようにするといいでしょう。

残り湯での洗濯も注意

菊湯をした後の残り湯での洗濯も念のため注意して下さい。

追い炊きと同様に、菊の葉や花のかけらが
お湯に浮かんでいる可能性があり、

また、菊の香りが洗濯物につくことも考えられます。

そのため、基本的には残り湯を洗濯に使用せず
排水することをオススメします。

もし、菊湯の残り湯で洗濯する際は、

浮かんでいる菊のごみを掬ったり
風呂水吸水ポンプにネットをかぶせ
洗濯機の中にゴミがなるべく入らないようにするといいでしょう。

菊湯のやり方まとめ

ご覧いただきありがとうございました。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • 菊には邪気を払い、長寿になる力があるとされ、古くから旧暦の9月9日「菊の節句」に菊を使って邪気を払う行事が行われてきた
  • 菊湯は「生の菊を使う方法」と「乾燥させた菊を使う方法」の2つがある
  • 菊湯に使う菊は、基本的に野生種のリュウノウギクで、
    手に入らなければハーブのカモミール、菊花茶で代用できる
  • 菊の精油には解熱、解毒、消炎、血行促進、肝機能改善作用や抗菌作用があり、菊湯として使うと、血行・新陳代謝の促進、疲労回復、保温、腰痛などの痛みの緩和などに効果が期待できる
  • 菊湯の副作用や危険性は、ほとんどないと考えられる
  • 菊湯の注意点として、入浴中に菊の葉や花が漏れ出て、お風呂設備(配管)に入ってしまうと汚れとなる可能性がある。残り湯での洗濯も同様。

9月に入ると夏の暑さのピークは過ぎますが
冷房と外気温の差で身体には見えない疲れが溜まってしまっています。

その疲れを9月の季節湯「菊湯」で解消してみませんか?