薬湯

【10月の季節湯】生姜風呂のやり方は?効能や危険性・注意点を調査

こんにちは!管理人のクラゲです。

季節の変わり目っていつかご存じですか?

日本には四季があり、
3~5月が春、6~8月が夏、9~11月が秋、12~2月が冬とされ、
何月何日にいきなり季節か切り替わるというわけではなく。

一般的に朝晩の気温差が
月平均で5℃以上の変動があるときを「季節の変わり目」と呼びます。

具体的には、

  • 春の始まりの「3~4月」
  • 夏の始まりの「6~7月」
  • 秋の始まりの「9~11月」

あたりが季節の変わり目と呼ばれていますね。

そんな秋が始まり、だんだんと冬に変わっていく10月
夏の暑さが落ち着いてきますが、

季節の変わり目で寒暖の差が出てくると
自律神経バランスが崩れ、体の不調も起こりやすくなります。

特に多くの年代の女性で
「冷え性」が悩みとアンケートで答えています。

様々な原因によって、血の巡りが悪くなると起こる「体の冷え」。

そんな冷えには、
ピリっとした辛みと爽やかさのある生姜(ショウガ)が効果的。

生姜湯として飲むのもいいですが、
体温を上げ、冷えを改善するには「生姜風呂」がオススメです。

そこでこの記事では、10月の季節湯に数えられる
体を温め新陳代謝を上げる「生姜風呂」についてご紹介していきます。

この記事でわかること
  • 生姜風呂とは
  • 生姜風呂のやり方
  • 生姜風呂の効能や危険性
  • 生姜風呂の注意点
  • 生姜風呂を手軽に味わえる入浴剤について
  • 生姜風呂を行っている銭湯・温泉施設について

この記事が少しでもお役に立てたのなら幸いです。

生姜(しょうが)風呂とは?

生姜風呂とはその名の通り、
体を温める作用のある生姜を使ったお風呂です。

10月の季節湯に数えられ、

生姜特有の成分である
辛味成分であるジンゲロールや香り成分であるシネオールには

消炎、発汗、保湿、殺菌などの作用があり、
新陳代謝を高め、体を温めることで冷え性の改善につながります。

また、

ジンゲロール等の成分には抗炎症効果があるため、
リウマチや神経痛等の痛みを和らげる他、
肩こり、腰痛にも効果があるそうだ。

そのため生姜風呂は

寒暖差の大きくなり
朝晩の冷える10月にはピッタリの入浴方法でしょう。

スポンサーリンク



生姜風呂のやり方とポイントを解説

ここでは体を温める効果のある生姜を使った季節湯
「生姜風呂」のやり方についてご紹介していきます。

生姜風呂のやり方として主に以下の3つの方法があります。

  1. 生の生姜を使う方法
  2. 乾燥生姜を使う方法
  3. チューブの生姜を使う方法

生姜は「生」と「乾燥」で、
成分が変化するため目的に合わせて使い分けると効果的です。

ひとつずつ解説していきますね。

※手作りの生姜風呂については、ご自身の責任において行ってください。

スポンサーリンク



生の生姜を使う方法

生姜は体を温めるイメージが強いですが、

生の生姜は辛味成分である「ジンゲロール」が圧倒的に多く
末端の血管を拡張することで、血流促進し体の表面を温める一方、
解熱作用によって体の深部を冷やす効果があるとされます。

そのため、

末端冷え性の方には効果的とは思いますが
元々の体温が低めの方の冷え性には不向きかもしれません。

ちなみにジンゲロールは、

加熱・乾燥によって
体を芯から温めるショウガオールに変化しますが、
加熱の場合「80℃で3時間」が必要とのこと。

【ジンゲロールがショウガオールに変化する温度】

30℃前後ではほとんど変化がなく、
170℃以上ではショウガオールが別の成分に変化して活性がなくなる。

80℃で1時間加熱したらショウガオールが10〜15%に増え、
3〜4時間では40〜50%に増える

参考元:日経xwomen

そんな生の生姜を使った生姜風呂のやり方は以下の通りです。

生の生姜を使った生姜風呂のやり方

【すりおろして使う方法】

  1. 生の生姜ひと握り(80g)程度をすりおろす。
  2. すりおろした生姜をティーパックなどの布袋に入れて搾る
  3. 搾り汁と生姜を入れたパックをお風呂に入れ、よくかき混ぜる

【スライスして使う方法】

  1. 生の生姜1~2かけ程度を薄くスライスする
  2. スライスした生姜をティーパックなどの布袋に入れる
  3. 生姜を入れた袋をお風呂に浮かべ、揉みながら入浴
ポイント

生姜をすりおろした方が、
生姜の細胞をバラバラにできるため成分が多く溶け出ますが、
その分、肌に刺激となる可能性もあります。

肌の弱い方が、生の生姜を使う場合
生姜の量を少なくするかスライスした方がいいかもしれません。

肌に異常を感じたときはすぐにお風呂から上がり
シャワーを浴びて体についた成分を落としてください。

乾燥生姜を使う方法

生姜を乾燥させると、
辛味成分であるジンゲロールが「ショウガオール」へと変化します。

ショウガオールには血管を広げ血行を促進することで
代謝アップが期待でき、
解熱作用のあるジンゲロールの量が減るため、
体を冷やすこともなくなります。

寒暖差によって体調が崩れてきたと感じたときは
乾燥生姜を使って入浴すると体が芯から温まります。

そんな乾燥生姜を使った生姜風呂のやり方は以下の通りです。

乾燥生姜を使った生姜風呂のやり方
  1. 生の生姜を1~2mm程度にスライスし乾燥させたもの
    市販されている乾燥生姜もしくは生姜粉末などを使う
  2. 乾燥生姜を1~2かけ程度を目安にティーパックなどの布袋に入れる
    (生姜粉末ならそのままお風呂に)
  3. 乾燥生姜を入れたパックをお風呂に浮かべ、揉みながら入浴。
ポイント

一回の入浴で使う生姜の量はお好みで変えてもらってOK。

ただし、

生姜の量が多いと肌に刺激となる可能性があるので、
初めは少量で試し、ご自身にあった生姜量を見つけてください。

肌に異常を感じたときはすぐにお風呂から上がり
シャワーを浴びて体についた成分を落としてください。

チューブの生姜を使う方法

生姜風呂は市販されている生姜チューブを使うことでも可能です。

ただ、生姜チューブには生姜以外の
成分(でんぷんやデキストリンなど)が含まれているので
生姜量は製造メーカーによって異なります。

添加物が気になる方や生姜だけの効果を求めるのなら
生や乾燥生姜を使う方がいいかもしてません。

また、

チューブ生姜を使う場合も
配合されている生姜量が不明なため
少量ずつお湯に入れて調節することをオススメします。

そんなチューブ生姜を使った生姜風呂のやり方は以下の通り。

チューブ生姜を使った生姜風呂のやり方
  1. 市販のチューブ生姜を小さじ山盛り2杯分を目安に
    ティーパックなどいれる。
  2. 生姜を入れたパックをお風呂に浮かべ入浴。
ポイント

チューブ生姜の場合、
製造メーカーによって生姜の量が変わるため
調節しながらお風呂に入れて下さい。

保存料や着色料、香料、化学調味料などの
添加物が入っていないものがいいでしょう。

手軽に生姜風呂を楽しみたいなら入浴剤

チューブ生姜を使えば簡単ですが、
もっと手っ取り早く生姜風呂を体験したいのなら入浴剤がオススメ。

後述しますが、

生姜自体を使って生姜風呂をすると
食品カスが出るため、追い炊きや残り湯での洗濯に不向きです。

しかし入浴剤だと

追い炊きや洗濯も可能で
手っ取り早く生姜風呂が体験でき、使い勝手も抜群です。

生姜風呂を体験できる温泉施設はある?

生姜風呂自体の準備には、それほど手間もかかりませんが
せっかくなら自宅のお風呂ではなく
体を伸ばせる銭湯や温泉施設で体験してみたいのもですね。

管理人が少し調べただけでも、

  • 【京都府】平安湯
  • 【埼玉県】喜楽湯
  • 【東京都】HOTランドみどり湯
  • 【東京都】富士見湯
  • 【東京都】西小山 東京浴場
  • 【東京都】薬師湯
  • 【愛知県】白山温泉
  • 【栃木県】玉川の湯(金魚湯)
  • 【神奈川県】綱島源泉 湯けむりの庄

などの多くの温泉施設で生姜風呂をやっていることがわかりました。

※時期によって生姜風呂を実施していない可能性があります。

ちなみに、11月11日は『岩下の新生姜の日』で、
過去には全国の銭湯で「岩下の新生姜風呂」というイベントもあったそうですよ。

スポンサーリンク



生姜風呂の効能や危険性

入浴している女性

寒い季節に体を温める生姜は
健康食品や化粧品、漢方などに使われていますが

生姜風呂として使った時の
効果や副作用等についても見ていきましょう。

【メリット】成分と効能

まずは、生姜自体の成分と効能ついて簡単に見ていきしょう。

生姜の栄養・成分特徴
タンパク質人の三大栄養素のひとつ。アミノ酸で構成され、
筋肉や臓器、ホルモンの材料となるだけでなく
エネルギー源ともなる重要な栄養素。
脂質人の三大栄養素のひとつ。重要なエネルギー源である他、
ホルモンや細胞膜、核膜を構成したり、皮下脂肪として、
臓器を保護したり、体を寒冷から守ったりする働きがある
炭水化物人の三大栄養素のひとつ。エネルギー源になる「糖質」と、
消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに分かれる。
ビタミン類主にビタミンB1、B2、C、E、ナイアシン、葉酸を含む。
ビタミンのほとんどは体内で合成できないため
食物として摂る必要があり、人が健全に成長し、
健康を維持するのに不可欠。
ミネラルナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、
鉄、亜鉛、銅、マンガン、セレン、クロム、モリブデンを含む。
体内で合成できないため食物として摂る必要があり、
不足した場合は欠乏症、
摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こし、
さまざまな不調が発生する。
ジンゲロール生の生姜に多く含まれている辛み成分で、殺菌作用、
免疫細胞を活性化させる作用、胆汁の分泌を促進する作用、
吐き気や頭痛を抑える作用など、様々な働きがある
ジョウガオール
(ジンゲロン)
ジンゲロールが加熱や乾燥した際に生成される成分が
「ショウガオール」と「ジンゲロン」。
ショウガオールはジンゲロールよりも強い血行促進作用を持ち、
体を温める働きがあり、新陳代謝を活発にし、
発汗作用を高める働きがある。殺菌作用や抗炎症効果も持つ。
シネオール生姜の香り成分の一つ。食欲増進の働きを持つが含まれており、
疲労回復・夏バテ解消に役立ち、健胃・解毒・消炎作用も
あると言われている。
プロテアーゼタンパク質分解酵素のひとつ。
体の表面についたタンパク質汚れを落とすことができる

生姜風呂の主な効果効能は、

生姜に含まれる香り成分であるシネオールや
辛味成分であるジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンによって

  • 血行が促進されて体が温まり、新陳代謝が活発になることで、発汗効果や体の冷えからくる症状の緩和
  • タンパク質を分解する酵素による体の汚れを落とす清浄効果
  • 免疫力アップや殺菌作用・抗炎症作用によるアレルギー性皮膚炎の痒み軽減

などの効果が期待できます。

ただし、「生の生姜」と「加熱・乾燥させた生姜」で
ジンゲロールとジョウガオール(ジンゲロン)の量が変わってくる他、
タンパク分解酵素は加熱によって効果が失活するので、

殺菌作用や抗酸化作用・免疫機能を高めたいなら「生の生姜」
体を芯から温め、発汗作用を高めたいなら「乾燥生姜」を使って
生姜風呂をするといいでしょう。

期待できる生姜風呂の効能
  • 入浴後も続く保温効果
  • 発汗効果
  • 夏バテ解消
  • 体の冷えからくる症状改善(冷え性やむくみなど)
  • 疲労回復
  • 体の汚れを落とす清浄効果
  • 皮膚炎によるかゆみ軽減
  • 肩こり、腰痛、リウマチや神経痛等の痛みを和らげる鎮痛・抗炎症効果

【デメリット】副作用や危険性は?

次に生姜自体に副作用等を起こす危険性があるのか見ていきましょう。

生姜は辛味成分によって胃腸に刺激を与え、
過剰摂取することで腹痛や下痢を起こしてしまう可能性があり、

生姜風呂として使った場合は、
辛味成分による肌への刺激が考えられます。

特に肌の弱い人だと、
生姜の濃度によってピリピリとした刺激を感じ
肌に赤みなどの症状が出る恐れがあるので、

生姜は接触性皮膚炎の原因となりえる

生姜風呂をする際は、必ず少量の生姜から始めるようにして下さい。

スポンサーリンク



生姜風呂の入り方の注意点

最後に、生姜風呂の入り方、残り湯の使い方の注意点をまとめます。

基本的には、柚子湯のように
食品を使ったお風呂での注意点と同じです。

肌の弱い方は濃度・入れすぎに注意

「副作用や危険性は?」の所でも紹介しましたが、

生姜に含まれる辛み成分は肌を刺激するので
生姜風呂をする際は、必ず少量から始めるようにしましょう。

特にチューブ生姜を使う場合は
生姜の成分が溶け出やすく、
また量を入れすぎてしまう可能性があるので注意です。

追い炊きの使用に注意

生、乾燥、チューブ問わず
生姜をそのままお風呂に入れる生姜風呂だと
生姜の食品カスが出るので、追い炊きの使用には注意してください。

生姜風呂で一度や二度追い炊きをしたからと言って
お風呂機器が故障することはないでしょうが
配管の汚れとなる可能性はあります。

残り湯での洗濯も注意

追い炊きと同じく、
生姜風呂では食品カスがお湯に浮かんでいる可能性があります。

そのまま風呂水を洗濯に使用すると
生姜の香りや繊維などが洗濯物についてしまうので注意です。

もし生姜風呂の残り湯で洗濯するのなら、

風呂水吸収ポンプにネットをかぶせ
ゴミを吸いこまないようにし
すすぎは清水(水道水)を使用するようにしましょう。

生姜風呂のやり方まとめ

ご覧いただきありがとうございました。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • 季節の変わり目である10月の季節湯は体を温める「生姜風呂」
  • 生姜風呂は生の生姜・乾燥生姜・チューブ生姜を使った方法がある
  • 手っ取り早く生姜風呂を試したいなら入浴剤がオススメ
  • 全国で生姜風呂を行っている銭湯や温泉施設がある
  • 生姜風呂は香り成分であるシネオールや辛味成分であるジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンによって効果が出る
  • 生姜風呂は体を温め血行をよくすることで、疲労回復や冷え性の改善、肩こりや腰痛などの痛みの緩和などに効果がある
  • 生姜風呂には大きな危険性はないが、濃度によっては肌を刺激してしまう
  • 生姜風呂の残り湯で追い炊きや洗濯は可能だが、食品カスによって機器や洗濯ものが汚れる可能性はある

夏の暑さが和らぎ、朝晩の寒暖差が激しくなる季節の変わり目は
生姜風呂で身体を芯から温め、日々に疲れを癒してみませんか?