ハッカ油

ハッカ油風呂で寒く感じないのはなぜ?冷感を感じる仕組みから理由と対処法を解説

こんにちは!管理人のクラゲです。

ハッカ油を垂らしたお風呂って清涼感のあって
夏場はすごく心地いいですよね。

ですが、使い方や人によっては

ハッカ油をお風呂につかっても、清涼感も寒さも感じたことないんだよな

という方もおられると思います。

なぜハッカ油を使って寒さや清涼感を感じないのでしょうか?

この記事ではその理由について解説していきます。

この記事でわかること
  • ハッカ油の清涼感の正体
  • ハッカ油で寒さや清涼感を感じる仕組み
  • ハッカ油風呂で寒さや清涼感を感じない理由
  • ハッカ油風呂で清涼感を感じる方法

この記事が少しでもお役に立てたのなら幸いです。

ハッカ油で感じる寒さ・清涼感の正体は「メントール」

ハッカ油でなぜ冷たさや寒さ、清涼感を感じるかというと
それは薄荷に含まれる「l-メントール」という成分が関わってきます。

メントールとはミント類に含まれている清涼成分で
その含有量はハッカ油に使われるクールミント(和種ハッカ)が一番多いそうです。

ミントの種類メントール量
クールミント(和種ハッカ)約70-90%
ペパーミント(セイヨウハッカ)約50-60%
スペアミント(オランダハッカ)含まれない

このメントールが作用することで体は清涼感を感じるのですが
どのような仕組みで起こるのか次で見ていきましょう。

メントールによって冷感センサーが活性化する温度が高くなる

人が熱い寒いといった感覚を感じるには
必ず細胞膜上にある「TRPチャネル」というセンサーで
温度刺激を感じ取る必要があります。

TRPチャネルとは、Transient Receptor Potentialチャネルの略。
様々な感覚受容に関与するイオンチャネル型受容体で、化学物質や温度などを感知して電気信号に変換するセンサーの役割がある。

このTRPチャネルの中で温度の冷たさを感じとるのが
TRPM8」と「TRPA1」の2つ。

  • TRPM8:25~28℃の温度で活性化
  • TRPA1:17℃以下の低温で活性化

この2種類の内、TRPM8というチャネルは
メントールがあると
「活性化温度閾値」が上昇するため
常温に近い温度(30℃)でもチャネルが開き、冷感を感じるようになります。

このTRPM8は感覚神経にあるため
皮膚にメントールが付かずとも、香りを嗅ぐだけで
スーッとした冷感や爽快感を感じることができます。

画像引用:マイナビニュース

ちなみに、

唐辛子、胡椒、生姜、ニンニクなどの
スパイスの効いた料理を食べて体が熱く感じるのも、
TRPチャネルが活性化するためです。

ハッカ油を使ったお風呂で寒く感じない理由は?

ハッカ油で冷感を感じるのは感覚神経にある
TRPM8というイオンチャネルの活性化温度閾値を
メントールが高めるためとお伝えしました。

では、ハッカ油を入れたお風呂でなぜ冷感を感じ取れないのでしょうか?

その理由を5つ紹介していきます。

ハッカ油では体温は変化しない

まず知っておくこととして、

ハッカ油に含まれるメントールは
冷感を感じとるTRPM8の活性化温度閾値を上げて
常温に近いでも活性化するようになりますが、

メントールによって体温が奪われているわけではありません。

ハッカ油の「成分」やハッカ油スプレーに含まれる「アルコール」が
揮発するときの気化熱によって体温は奪われますが、ハッカ油風呂として使う量では体温は下がらず、逆に入浴時間が上がるほど体温が上昇します。

そのため、

ハッカ油風呂に入浴中は清涼感を感じても
お風呂から上がりメントールの効果がなくなれば
冷感は感じなくなります。

ハッカ油の清涼感はお風呂温度で変わる

ハッカ油に含まれるメントールによって
冷感を感じとるTRPM8チャネルは30℃でも活性化するようになります。

TRPM8が外向き整流性をもつ Ca2+透過性の高い非選択性陽イオンチャネルであることが明らかとなり,8~28度の冷刺激で活性化することが判明した. もう1つの刺激であるメントールにより,活性化温度閾値の25度から30度への上昇(より高い温度で冷たいと感じることになる)と活性化電流の増大が観察された 引用:https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/124/4/124_4_219/_pdf

しかし、言い換えれば、

30℃よりも温度の高いお風呂だと
メントールがあっても冷感を感じとる
TRPM8チャネルは活性化しないということ。

また、

メントールは 32~39℃以上の温度で活性化する
温刺激受容体「TRPV3」にも作用するため、

ハッカ油を使うお風呂温度によっては
温感の方が強く出てしまい、
冷感を感じにくくなると考えられます。

お湯の温度が高くても、水分が蒸発するときの気化熱や風が当たるとTRPM8で冷刺激が感じ取ることはできます。

体質や病気によってはハッカ油で清涼感を感じにくい

ハッカ油に含まれるメントールの効果は
体質や病気の有無で感じ方が変わってくると考えられます。

特に温度間隔異常を起こすような
神経や脊髄の病気があると
ハッカ油を使ったとしても
冷感を感じ取ることはできません。

そのため、

ハッカ油風呂で冷感・清涼感を感じられなかったときは
ハッカ油1滴を水で薄め、少しだけ肌に付けてみてください。

それで冷感を感じ取れない場合は、
何かしらの病気が隠れている可能性があるので
病院で検査してもらうことをオススメします。

ハッカ油で冷感を試すとき、原液のまま肌に付けてしまうと、刺激が強すぎるので必ず水で薄めるようにしてください。

ハッカ油を入れすぎると冷感は痛みに変わる

ハッカ油風呂で冷感や清涼感ではなく
「痛み」を感じるような場合は、
ハッカ油を使いすぎている可能性があります。

というのも、

量を入れすぎると
希釈されていないハッカ油の塊が湯面に浮かび
肌に直接触れてしまい、刺激や痛みが出ることがあるからです。

原液のままのハッカ油が肌についてしまうと
肌トラブルを起こす可能性もあるので

痛みを感じたらすぐにお湯から上がり
シャワーで洗い流すようにして下さい。

ハッカ油が揮発してしまっている

ハッカ油をお風呂に垂らしたとしても、
水と油の関係でハッカ油自体は湯面に浮かび上がってしまいます。

ハッカ油は揮発性の高い液体であるため
湯面にハッカ油が浮かんで空気と触れていると
お風呂温度と相まって揮発しやすくなってしまいます。

入れるハッカ油の量にもよりますが

1~2時間もすると
ハッカ油が揮発してしまうため
ハッカ油風呂に入ったとしても冷感を感じなくなってしまいます。

ハッカ油風呂で清涼感を感じる方法は?

ここまででハッカ油で冷感や清涼感を感じない理由を
4つ上げてきましたが

ここからはハッカ油風呂で清涼感を感じる方法についてご紹介していきます。

お湯の温度を下げる

ハッカ油に含まれるメントールは
25~28℃の温度刺激を感じとるTRPM8の活性化温度閾値を高め
30℃ほどでも活性化し冷感を感じ取れるようになります。

そのため、

お風呂温度を下げ38℃くらいのぬるま湯で
ハッカ油風呂をすると冷感を感じやすくなります。

メントールでTRPM8の活性化温度閾値が上がったとしても、38℃のぬるま湯だとTRPM8は活性化しないと思うかもしれませんが、体の表面についた水分や空気の流れによって冷刺激が起こるため、TRPM8は活性化し冷感を感じやすくなります。

逆に温度を40℃以上にしてしまうと、

メントールによって温度刺激受容体であるTRPV3に作用してしまうため
温感を感じやすくなってしまいます。

お風呂温度としては少しの差ですが、
この差が温感と冷感を感じる境になります。

ハッカ油の量を増減する

ハッカ油で冷感を感じない時、
ハッカ油の量が適切ではない可能性があります。

ハッカ油風呂で

  • 痛みを感じるなら「量が多すぎ
  • 冷感を感じず、お風呂の温度で温かく感じるときは「量が少ない

と考えられるので、
ちょうどいい冷感を感じ取れるようにハッカ油の量を調節してください。

入浴直前にハッカ油を入れる

ハッカ油は揮発性の高い液体です

ハッカ油を入れてから時間が経ってしまうと
そのほとんどは揮発してしまうので
メントールによる冷感もほとんど感じられなくなってしまいます。

そのため、

ハッカ油風呂に入る際は、
入浴直前にハッカ油をお風呂に垂らすことをオススメします。

ボディソープやシャンプーにハッカ油を混ぜる

ハッカ油風呂で冷感を感じるのもいいですが、

ボディソープやシャンプーにハッカ油を混ぜて使用することでも
清涼感や冷感を感じ取ることができます。

ボディソープやシャンプーにハッカ油を混ぜる
  • ボディソープもしくはシャンプー1~2プッシュに対して、ハッカ油を1滴混ぜる
ポイント

先にハッカ油を手に取ってしまうと、
肌に刺激となってしまうので、
ボディソープもしくはシャンプーを手に取った後に
ハッカ油を垂らすようにしてください。

また、

ボディソープもしくはシャンプーにハッカ油を垂らした後
すぐに体や頭に付けると、原液のハッカ油が肌についてしまうため、
手に取った後は少し混ぜてから肌に付けるようにして下さい。

お風呂上りにハッカ油制汗スプレーを吹きかける

清涼感をより実感したいなら
ハッカ油風呂に入浴した後、
ハッカ油制汗スプレーを軽く肌に吹きかけるのもオススメ。

アルコールOKのスプレーボトルがあれば
簡単にハッカ油制汗スプレーを手作りすることも可能です。

ハッカ油制汗スプレーの作り方

【準備するもの】

  • ハッカ油
  • アルコールOKのスプレーボトル
  • 精製水(水道水でもOK)

【作り方】

  • 水100mlに対し、ハッカ油を3~5滴(お好みで増減)の量をスプレーボトルに入れよく振る

作ってから時間が経てば水とハッカ油に分離するため
使用前にはよく振るか、

水とハッカ油をなじませるために
水の1/10程度の無水エタノールを入れてもOK

また、

手作りのハッカ油制汗スプレーだと
保存料などが入っていない他、ハッカ油が揮発していくため
基本的に冷暗所に保存し、1週間以内に使いるようにしてください。

ハッカ油風呂で寒さを感じない理由と対処法まとめ

ご覧いただきありがとうございました。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • ハッカ油の冷感、清涼感はメントールによるもの
  • メントールが冷感温度センサー「TRPM8」に作用することで、活性化温度閾値をあげ、30℃ほどの温度でも冷感を感じるようになる。
  • メントールは、温度刺激センサー「TRPV3」も活性化させるため、お風呂温度が高くなるほど温感を感じるようになる。
  • ハッカ油風呂で冷感を感じない理由は5つ。特に、お風呂温度やハッカ油を入れてから入浴までの時間が関係する。
  • ハッカ油風呂で冷感を感じる方法は5つある。

この記事で紹介した方法をためしても、
ハッカ油による冷感を感じられないのなら
病気が隠れている可能性もあるので、病院で相談・検査することをオススメします。

すっきり爽快感のあるハッカ油風呂で
夏の暑さを乗り切りましょう。

 

最後までありがとうございました

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