こんにちは!管理人のクラゲです。
夏の暑さを乗り切るアイテムとして
よく使われる『ハッカ油』
お風呂に数滴垂らしたハッカ油風呂は
涼しくサッパリとした湯上りになるため
多くの方が試したことのある入浴法だと思います。
そんなハッカ油風呂を試すとき
こんな疑問が湧いたことありませんか?
強い冷感をもたらす「ハッカ油」と体を芯から温める「入浴剤」
一見、相反する組み合わせですが
2つを混ぜて使用した時、どんな影響があるのでしょうか
そんな疑問にお答えできるよう調べてみました。
- ハッカ油と入浴剤を混ぜてもいいのか
- ハッカ油と入浴剤を混ぜるとどんな影響があるか
- 市販されているハッカ油入浴剤情報
お風呂・温泉・入浴剤が大好きなクラゲ。│ 過去100種を超える入浴剤を体験。│2022年1月「温泉ソムリエ」取得│Twitter・YouTubeでもお風呂・入浴剤情報を発信中│ ブログ収益を使って「温泉巡りの旅」を発信するのを目標にブログ運営をしています 。このブログがちょっとしたライフハックになれば幸いです。
入浴剤とハッカ油を混ぜても問題ない
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/07/2502272_l-1-min-640x360.jpg)
この記事の主題、
「入浴剤とハッカ油を混ぜて使用してもいいのか?」についてですが、
結論を言ってしまえば、
ハッカ油と入浴剤を混ぜたとしても「特別問題はありません」
カビ取り剤みたいに
酸性・アルカリ性に分かれておらず、
混ぜたとしても
人体に有毒なガスが発生するわけでもありません。
それどころか、
- 効果が競合し打ち消してしまうことはない
- 使い方や条件次第で、温感と冷感をコントロールすることができる
- 入浴効果を高めることも可能
ということが考えられるため
ハッカ油と入浴剤をうまく併用すればプラスに働きます。
その理由を解説していきますね。
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ハッカ油による「冷感」と入浴剤による「温感」の仕組み
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/07/22-min.png)
まずは、
- ハッカ油による冷感
- 入浴剤による温感
の仕組みについて解説していきます。
ハッカ油の冷感は、
「l-メントール」という成分が
冷刺激を感じとる「TRPM8」と呼ばれる温度センサーの
活性化温度閾値を上げるため、30度ほどの温度でも冷たく感じるようになります。
画像引用:マイナビニュース
一方、入浴剤による温感はというと、
入浴剤のタイプや成分によって
主に以下の3つのタイプに分かれます。
- 二酸化炭素によって血管を拡張し、血流をよくすることで入浴による温熱効果を高める
(炭酸ガス系入浴剤、発汗系入浴剤) - 生薬・ハーブ類によって熱刺激センサーである「TRPV1」を刺激することで、活性化温度閾値を下げ「温感」を引き起こすと同時に、血管を拡張することで入浴による温熱効果を高める
(薬用植物系入浴剤、発汗系入浴剤) - 皮膚表面のタンパク質と入浴剤成分が結合することで、熱の放散を防ぐ保護膜ができ入浴による温熱効果を高める
(無機塩類系入浴剤、バスソルト、発汗系入浴剤)
メントールと同じく、
温度センサーを刺激することで、温感(熱感)を引き起こす入浴剤もありますが、
基本的には入浴による温熱効果を高めることで
体をあたためて温感を出します。
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ハッカ油の量やお環境次第で「冷感と温感が変わる」
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/07/23-min-640x360.jpg)
ハッカ油の冷感は、
メントールによって冷刺激を感じとる
「TRPM8」と呼ばれる温度センサーの
活性化温度閾値を高めることで
30℃ほどの温度や少しの風で冷感を感じるようになりますが、
メントールにはTRPM8の他に
32~39℃以上の温度で活性化する
熱刺激受容体「TRPV3」を活性化する作用もあるため「温感」も感じます。
TRPV3とTRPV4は約30度以上の温かい温度で活性化する(中略)ケラチノサイトがTRPV3,TRPV4によって温度を感知してATPを介して温度情報を感覚神経に伝えていることを示す実験結果が報告されている
引用元:http://microscopy.or.jp/archive/magazine/46_4/pdf/46-4-222.pdf
そのため、
- お風呂温度
- 浴室温度
- ハッカ油の量
- 熱刺激受容体を刺激する成分を配合した入浴剤の有無
- 入浴時間
と言った条件次第で
温感と冷感のどちらが強く出るようになります。
ただし、
- カプサイシン(唐辛子)
- バニリルブチル(バニラビーンズ)
- ジンゲロール(生の生姜)
- ショーガオール(加熱・乾燥させた生姜)
- ピペリン(黒コショウ)
- クローブ(オイゲノール)
などの温度センサーであるTRPV1を刺激して温感を引き起こす
成分を含む入浴剤とハッカ油を併用した場合、
温感と冷感のどちらが強く出るか正確なことはわかりません。
おそらく、温度と成分量によって変わるとは思いますが・・・
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ハッカ油を配合した入浴剤もある
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/07/25-min-640x360.png)
ハッカ油と入浴剤を混ぜたとしても
「特別問題ない」と答えた理由の一つに
すでにハッカ油を配合した入浴剤が販売されていることがあります。
ハッカ油が配合されていると聞くと
クール系入浴剤を思い浮かべるかもしれませんが、
以下の商品は、
ハッカの香りを楽しみながらも
肌寒い冬場に使用しても問題のない入浴剤です。
【バスソルト】
【薬用植物系入浴剤】
こういった入浴剤が
メーカーから販売されているため
ハッカ油と入浴剤混ぜても大丈夫と判断しました。
ただ、
「唐辛子」などの温感を引き起こす成分と
ハッカ油が一緒に配合された入浴剤は見つからないため
発汗系入浴剤とハッカ油を併用した場合はどうなるかは不明です。
【結論】入浴剤とハッカ油を併用すると「暑くも寒くもなる」
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2020/12/935883-268x300.jpg)
入浴剤とハッカ油を併用した場合、
条件次第ではありますが、
入浴効果が高まると考えられます。
というのも、
ハッカ油は冷感を感じるようになりますが
体温を下げるわけではありません。
しかも、ハッカ油には冷感を引き起こす以外に
- 局所血管拡張作用
- 発汗作用
- 覚醒効果
と言った効果があるため、
入浴剤と同じく
入浴効果を高めるように働きます。
さらに、入浴剤とハッカ油を併用すれば
お湯に浸かっていても冷感を感じため
人は体を温めようと長く入浴するようになり
入浴剤成分の効果や入浴効果をより高めることが可能に。
ハッカ油と入浴剤を併用すれば、
入浴効果にプラスになると考えます。
ただ、
- ハッカ油量
- お風呂温度
- 浴室温度
- 季節(冬)
と言った条件次第では
少しの冷刺激でも
メントールによる冷感が強く出すぎてしまい
入浴時間が短くなってしまうため、入浴効果はなくなってしまいます。
特に、冷刺激の強くなる冬場は
ハッカ油量は多くても3滴にとどめ、
40~42℃のお湯で全身浴をするといいでしょう。
ハッカ油と入浴剤を混ぜておこる影響まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 入浴剤とハッカ油を混ぜてもOK。悪影響どころか入浴効果を高めることができる
- ハッカ油に含まれるメントールは、冷感を感じる「TRPM8」と温感を感じる「TRPV3」の両方を刺激する。
- メントールは温度次第で「温感 ⇆ 冷感」と感じ方が変わる
- ハッカ油を配合した入浴剤も販売されている
ハッカ油は夏というイメージの強いですが、
使い方次第では、冬場もお風呂に入れて入浴することは可能です。
ハッカには風邪予防の効果もあるので
乾燥し体調の崩しやすい冬にも使ってみてはいかがですか?
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