こんにちは!管理人のクラゲです。
そんな疑問・お悩みを解決するために
この記事では2月の季節湯「大根風呂」についてご紹介していきます。
- 2月の季節湯「大根風呂」とはどんなお風呂なのか
- 大根風呂の作り方や入浴時の注意点
- 手軽に大根風呂を楽しめる入浴剤・温泉施設
- 大根風呂の効能・副作用について
「お風呂に大根を使うのはもったいない」
と感じる方もおられると思いますが、
料理に使う「根」ではなく
大根風呂に使うのは「葉」の部分です。
葉は廃棄されることも多いですし
スーパーなど無料でもらえることもあるので
安心して大根風呂にお使いください。
大根風呂とは?
2月の季節湯は「大根風呂(大根湯)」です。
なぜ大根を使うかというと、
- 大根の旬が11~3月(品種による)
- 冬場の食料にするために大根を干していた
- 昔から冷え性や婦人病治療のための民間療法に使われた
などの理由が関係しているのだと思われます。
また大根は縁起物。
大根は漢名で「莱菔」とも書き「来福」に通じるといわれ、
- 深く根を張ることからたくさん育つ土地は地盤が安定し少々のことでは家が傾いたりしない
- なまものと大根を一緒に食べれば食あたりをしない。
- 腹を壊したときは大根を干したものをお湯に溶かして飲むと治る
など、大根は昔から薬としても重法された他、
料理一つ一つに意味がある”おせち料理”にも大根は使われています。
そんな大根を使いお風呂に入ることで
寒さ厳しい2月も健康に過ごせるようにする意味合いがあったのではないでしょうか
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大根風呂の作り方とコツを解説
ここからは大根風呂のやり方・作り方とそのコツを解説していきますね。
大根風呂の作り方は以下の2つです。
- 干して乾燥させた「大根の葉」を使う
- 生の大根の葉を使う
※大根風呂は自己責任の元で行ってください。
大根と言えば
白い「根」を使うイメージをがありますが
基本的には「葉」を使います。
大根の葉を使うのにも
きちんとした理由があるので順番に解説していきますね。
①干して乾燥させた「大根の葉」を使う
大根風呂には「大根の葉」を使います。
ただし、
大根の葉をそのままお風呂に入れるだけでは
お風呂のお湯程度の温度だと
成分がお湯に溶け出ていきません。
大根風呂をするためにはひと手間加える必要があります。
詳しいやり方は以下の通り。
- スーパーなどで葉が付いた大根を購入する
(お店によっては大根の葉を無料でもらえるところもある) - 大根一本分の葉(200g程度)を2~10日ほど日陰で乾燥させる
- 乾燥した大根の葉を細かく刻み、お茶パックに詰めてお風呂に入れる
※大根1本あたりの葉の重さがおよそ200g程度
熱湯で煮出した抽出液を作ると
より大根葉の栄養をお風呂に溶かすことができますよ。
【抽出液を作る場合】
- 乾燥大根葉をお茶パックに詰めて10分程度熱湯で煮詰める
- 乾燥大根葉を取り除き、煮汁(抽出液)をお風呂に入れる
大根の葉を乾燥させるのが手間なら
通販で「乾燥大根葉」を購入してもいいでしょう。
また、乾燥させて使うのが主流ですが
生の大根葉を使う方法もあります。
②生の大根葉を使う
生の大根葉を使う場合
そのままでは大根の栄養・成分が
細胞壁に阻まれてお湯に溶け出ていきません。
そのため栄養が出ていくように
ひと手間を加える必要があります。
そのやり方は以下の通り。
- スーパーなどで生の大根葉を手に入れる
- 大根一本分の大根葉(200g)から栄養を取り出し、お風呂に入れ入浴する
※大根1本あたりの葉の重さがおよそ200g程度
【大根葉から栄養を取り出す方法】
- 大根の葉を細かく刻んですり鉢ですった後の搾り汁を使う
- 生の大根葉をお茶パックに詰め、鍋で煮詰めた抽出液(煮汁)を使う
後は搾り汁や煮汁をお風呂に入れるだけ。
ただ煮詰めた場合
栄養素が熱で壊れる可能性があるため
基本的には「搾り汁」を使う方法がいいでしょう。
生の大根葉を使う場合は↑の方法で
大根葉の栄養をお湯に溶かすことができますが
多少青臭さを感じるかもしれません。
生の大根葉を準備するのが手間なら
冷凍された大根葉でもOKです。
大根風呂に使わない分は料理に使えるので便利ですよ。
なぜ大根の根ではなく「葉」を使うのか
ここまで大根風呂の作り方を紹介しましたが
なぜ大根の根ではなく「葉」を使うのでしょうか?
大根の根は可食部位が多く
「お腹に溜まるのでお風呂に使うのはもったいない」
という理由ももちろんあると思いますが、
一番の理由は、
「大根の栄養は根よりも葉に多くある」点にあります。
大根の葉には
- βカロテン
- ビタミンC・K
- 葉酸
- カルシウム
- カリウム
などの栄養が豊富。
しかも大根の根よりも葉に
倍以上の栄養が詰まっています。
画像引用:VEGEDAY
しかも、干した大根の葉には
温泉成分にみられる
塩化物や硫化イオンなどの「無機塩類」が多く
入浴効果を高め湯冷めしにくくしてくれます。
このように、
大根の葉には根以上の栄養や効能があるため
大根風呂に使われているのです。
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手軽に大根風呂を楽しみたいなら入浴剤がオススメ
大根風呂は葉を乾燥させたり
搾ったり、煮込む必要があるので
その作業が手間と感じる方もおられるでしょう、
そんな時は簡単に大根風呂ができる入浴剤がオススメです。
ただし↑の「大根干葉湯の素」は
お湯で煮出す必要があるため
あまり手間は変わらないかもしれませんが・・・
大根風呂体験できる銭湯・温泉施設はある?
大根風呂自体のお家ですることもできますが、
せっかくなら自宅のお風呂ではなく
体を伸ばせる銭湯や温泉施設で体験してみたいものですね。
なので大根風呂をしている銭湯・温泉施設を調べてみました。
- 【徳島県】とくしま銭湯 昭和の湯
- 【東京都】新宿天然温泉 テルマー湯
- 【静岡県】天然温泉ざぶ~ん
- 【群馬県】湯都里
- 【静岡県】湯らぎの里
- 【石川県】松任海浜温泉
※HP等でイベントスケジュールを確認することをオススメします。
軽く調べただけですが、
↑の銭湯・温泉で過去に大根風呂を開催したことがあるようです。
何となくですが、
料理処がある温泉旅館やスーパー銭湯が多め。
普段は廃棄してしまう大根の葉を再利用できるからかもしれません。
ちなみに伊豆シャボテン公園では
カピバラさんも大根風呂に入ったことがあるようです。
というか大根の葉を食べてながらお風呂に入っています。
今日のカピバラpart428
先週の土曜日は大根風呂でした。
なんとも幸せそうな顔は見ていて飽きません。
温まりながら食べる大根は人間でいうところの熱燗みたいなっものでしょうか?
食べれるお風呂が一番幸せなカピバラなのでした。#カピバラ #shaboten pic.twitter.com/Q4Dw09MXnO— うさ@カピバラだらけ (@usa0831) February 7, 2018
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大根風呂の効能や危険性
大根風呂に入浴することで
期待できる効果効能や副作用・リスクについても見ていきましょう。
成分と効能
まずは大根風呂に使う葉の栄養・成分とその効能についてです。
大根の葉の栄養・成分 | 特徴 |
タンパク質 | 食物繊維の半分ほどの量のタンパク質が含まれる。 人の三大栄養素のひとつ。アミノ酸で構成され、 筋肉や臓器、ホルモンの材料となるだけでなく エネルギー源ともなる重要な栄養素。 |
脂質 | 微量だが大根の葉にも含まれる 人の三大栄養素のひとつ。重要なエネルギー源である他、 ホルモンや細胞膜、核膜を構成したり、皮下脂肪として、 臓器を保護したり、体を寒冷から守ったりする働きがある |
炭水化物 | 人の三大栄養素のひとつ。 エネルギー源になる「糖質」と、 消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」 に分かれる。 |
食物繊維 | 人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分。 水に溶けない(不溶性食物繊維)と 水に溶ける(水溶性食物繊維)に分かれる。 |
ビタミン類 | 主にビタミンC、E、K、B1、B2、ナイアシン、 B6、葉酸、βカロテンなど ビタミンのほとんどは体内で合成できないため 食物として摂る必要があり、人が健全に成長し 健康を維持するのに不可欠。 |
ミネラル類 | 主にカルシウム、カリウム、鉄、ナトリウム、 マグネシウム、リンなど 体内で合成できないため食物として摂る必要があり、 不足した場合は「欠乏症」 摂りすぎた場合にも「過剰症や中毒」を起こし、 さまざまな不調が発生する。 |
※主な大根葉の成分(全成分ではありません)
大根の葉は緑葉食野菜に分類されるほど栄養価の高く
特にβ-カロテン、ビタミンCビタミンK、葉酸
カリウム、カルシウムは大根の根よりも葉に多く詰まっています。
また、大根の葉を干して乾燥させたものには
塩化物や硫化イオンなどの無機成分が多く
皮膚表面のタンパク質と結合することで
無機塩類系入浴剤と同じように
保温効果を高める働きがあるため、
具体的には以下の効能があると考えます。
- 全身の血行促進、保温効果
- 冷え性の改善
- 肩こり、腰痛、頭痛、関節痛の改善
- 皮膚病の改善
- 風邪予防
副作用や危険性はある?
次に大根風呂での副作用や危険性について見ていきましょう。
結論から言えば
大根風呂に入ったからと言って特別体に悪い副作用や危険性はありません。
ただ、大根の葉の成分がお湯に入るため
汚れやすくなるデメリットはあります。
特に自動運転や追い炊き、
残り湯での洗濯をしてしまうと
機器内部に繊維などが入って汚れやカビの原因になってしまうでしょう。
大根風呂で入浴する時の注意点
最後に大根風呂で入浴するときの注意点をまとめますね。
基本的には食材を使ったお風呂と同じく
残り湯での追い炊き・洗濯に注意が必要です。
自動運転や追い炊きはできるが非推奨
大根風呂をする際、
お風呂の自動運転や残り湯での追い炊きは
基本的にしない方がいいでしょう。
というのも、大根風呂を作るときに
- 大根の葉のカス(繊維)が絶対に入らない
- 大根の葉の成分が絶対にお風呂などの機器を劣化させない
とは言い切れないため
食材を使ったお風呂と同じく
お風呂の自動運転や追い炊きは非推奨です。
残り湯での洗濯も非推奨
大根風呂をした後は残り湯での洗濯も非推奨です。
洗濯ができないことはありませんが、
残り湯を使うことで
- 洗濯物への色・香り移り
- 洗濯機への汚れ
となる可能性があるので
基本的には大根風呂の残り湯で洗濯はしない方がいいでしょう。
大根風呂の効能や作り方まとめ・関連記事
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 2月の季節湯は大根の葉を使った「大根風呂(大根湯)」
- 大根風呂に入ることで「寒さの厳しい2月も健康に過ごせる」ようにする意味合いがあったと考えられる
- 大根風呂の作り方は主に2つ。主流は「乾燥大根葉を使う方法」、次いで「生の大根葉を使う方法」がある
- 大根風呂を作るのが面倒なら「大根干葉風呂」という入浴剤がある
- 大根部風呂に入るときは自動運転・追い炊き・洗濯には使用しない方がいい
以外にも根よりも栄養が多く
捨ててしまいがちな大根の葉ですが、
お風呂に入れることで
無機塩類系入浴剤のように
体を温め冷え性の改善などの効果が期待できます。
寒さ厳しくなる冬場にこそ
大根風呂を試してみませんか?