こんにちは!管理人のクラゲです。
最近、だんだんと暑くなり汗ばむようになってきましたね。
暑くなってくると心配なのが熱中症。
ですが、
と疑問に感じたことないですか?
エアコンやクーラーの効いた部屋なら熱中症の心配もないけど、
「少ししたら部屋から出して」と
扉の前でにゃーにゃーと鳴く猫ちゃんは少なくありません。
この記事では、そんな飼い主さんの疑問
「猫がエアコン・クーラーを嫌いな理由」についてご紹介していきます。
猫のエアコン・クーラーの好き嫌いは個体差がある
この記事で説明していることは、
あなたの飼い猫ちゃんに当てはまらないこともあります。
まず、
猫のエアコン・クーラーの好き嫌いには
「個体差・性格差」があることを念頭において下さい。
そのうえで、猫ちゃんがエアコン・クーラーを嫌う理由を次で説明していきますね。
猫がエアコン・クーラーを苦手とする主な理由は4つ
猫がエアコンやクーラーを嫌う理由は以下の4つがあると考えています。
- エアコン・クーラーの「動作音」
- エアコン・クーラーの「設定温度・湿度」
- エアコン・クーラから出る「風」
- エアコン・クーラーによって生まれる家の中の「温度差(室温差)」
エアコン・クーラーの「動作音」
猫がエアコンやクーラーを嫌う理由の1つとして
「音」があると考えます。
猫は肉食動物で、獲物として「ネズミ」を狩ります。
ネズミの鳴き声って聞いたことありますか?
「チュウチュウ」とか「キューキュー」といった、
高い音(高音)の鳴き声をイメージした方が多いと思います。
そのイメージは正しく、
ネズミは人の可聴域以上の高音の鳴き声でコミュニケーションをとっていて、
猫はこの高音の鳴き声を聞き取るために、
高い周波数を聞き分け、
音の発生している位置を特定する能力がすぐれています。
猫の聞き取れる周波数は30hz〜6万5000hzと言われています。
そのため、
人が聞き分けることのできない
エアコンやクーラーの動作音を嫌がって
部屋から出ていっている可能性が考えられます。
ただ、
一度出て行ったとしても
しばらくしたらエアコンの動いている
涼しい部屋に戻ってくるのではないでしょうか?
もし、季節問わずエアコンを作動させて、
おなじように部屋から出ていくことが多いのでしたら、
「音」を嫌がっている可能性があります。
エアコン・クーラーの「設定温度・湿度」
エアコン・クーラーを嫌う理由の2つ目として考えられるのが、
「設定温度・湿度」です。
猫の体温は39度前後と人の体温よりも高く、
また汗をほとんどかかないため、
体温調整は人よりも苦手としています。
猫にとって快適な温度は20〜28℃、
湿度は50〜60%程度が理想と言われており、
エアコンの設定温度が低すぎると、
猫自身の「体温と部屋の温度差」がありすぎて、
嫌がっている可能性があります。
また、湿度が高いと、
体温調節の1つである「セルフグルーミング(体をなめる)」による
気化熱がうまく働かないため、体温調節がうまくいかない可能性があります。
エアコンの温度・湿度を設定できるのでしたら、
温度は20〜28℃、湿度は50〜60%にするといいでしょう。
それでも、エアコンやクーラーを嫌がるのでしたら、
他に原因があると考えられます。
エアコン・クーラーから出る「風」
猫は人のように全身から汗はかかないため、
気化熱を利用して体温を下げるためには、
セルフグルーミング(体をなめる)必要がありますが、
単に風が当たるだけでは、
全身の被毛に溜まった熱しか逃がすことができず、
すぐに体温は下がりません。
そのため、
暑くなってくると、
風通りのよいい、ひんやりとしたところで
猫ちゃんが寝転がっている姿をよく見かけませんか?
これは、気化熱というよりも、
ひんやりとした場所に体をくっつけることで
「熱伝導」によって体温を下げていると考えられます。
熱伝導(ねつでんどう)とは、固体または静止している流体の内部において「高温側から低温側へ熱が伝わる」伝熱現象のこと。
もし、扇風機の風も嫌がるようでしたら
エアコンの風を涼しいものというより、
体に風が当たる「鬱陶しいもの」ととらえている可能性もあります。
エアコン・クーラーで部屋の中に生まれる「温度差(室温差)」
猫がエアコンやクーラーを嫌う理由の1つとして、
家の中にできる「温度差(室温差)」もあると考えます。
「ヒートショック」という言葉を聞いたことはありませんか?
よく例として出てくるのは、
冬場の浴室と暖房のきいた部屋との間におこる温度差によって、
血圧が変動することで心臓に負荷がかかり、心筋梗塞や脳卒中につながるという話です。
このヒートショックは冬のみならず夏も起こりえることで、
炎天下や高温になった部屋から
冷房のきいた部屋に入ると、血圧が変動し体に負荷がかかります。
これを「夏型ヒートショック」と呼ばれ、
動物であっても起こりえます。
猫は体温が39℃前後と人よりも高いため、
エアコンのききすぎている部屋への出入りは、
それだけで猫の体に負担となる可能性があります。
猫は本能的に快適な場所を探す名人です。
- 暑いとき、猫のいる場所は涼しく
- 寒いとき、猫のいる場所は温かい
エアコンのきいた部屋から出て、
廊下などにゴロンと横になることが多いなら、
その部屋は猫にとって寒く、
一時的に、熱伝導によって廊下に溜まった熱を体に移しているのかもしれません。
猫のエアコンの好き嫌いは「冷房のつけっぱなし」と「部屋の中の温度差」がポイント?
空気はその温度によって体積が変わってきます。
温かいと空気の体積は膨張し、
冷たいと空気は体積は小さくなります。
その結果、部屋の中の空気は
- 温かい空気は「上」
- 冷たい空気は「下」
に溜まるのですが、
基本的に、エアコンやクーラーの温度を感知するセンサーは、
下の画像のように室内機についています。
そのため、
床付近は涼しくても
エアコンやクーラーの温度センサーは、
部屋の上部に溜まった暑い空気を検知するため、どんどん冷風を送ります。
その結果、床に冷やされた空気がたまるので、
床に体の近い猫にとっては、
エアコンのついた部屋は寒いと感じている可能性があります。
それで、冷房の効いた部屋から猫が逃げてしまうのではないでしょうか?
キャットタワーのように上下好きな場所に移動できるなら、
部屋の外出ようとするのではなく、
部屋の中で自分の快適な場所に移動してくれるかもしれませんね。
また、猫カフェのような夏場はエアコンが付きっぱなしの場所では、
エアコン嫌いの猫ちゃんがいない印象があります。
これは家や部屋全体が常に一定の温度で
寒く感じないからエアコン嫌いになりにくくなり、
エアコンやクーラーを必要な時だけつけるというご家庭では、
部屋の中の空気に温度差が生まれてしまうため、
猫ちゃんがエアコン嫌いになっているのではないでしょうか
まとめ:猫はなぜエアコンが苦手?│ポイントは”冷房のつけっぱなし”と”室温差”?
ご覧いただきありがとうございます。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 猫のエアコン・クーラーの好き嫌いは個体差・性格差がある
- エアコン・クーラーを猫が嫌いな理由は大きく4つ「音・設定温度(設定湿度)・風・室温差」が考えられる
- 特に冷房がついて部屋全体の温度が一定でない場合、部屋の中に温度差が生まれ、床に近いほど寒い。
- 常時エアコンを使っているような場所(猫カフェ等)でエアコン嫌いの猫は少ない印象がある
- 部屋の中が常に一定の環境ではエアコン嫌いになりにくい
- 夏場必要な時だけ冷房を使うご家庭などではエアコン嫌いな猫が多いのでは?
近年の夏は温暖化の影響か、35℃以上の「酷暑日」も少なくありません。
エアコンは部屋を冷やすときに一番電力を使用するため、
ずっと家にいるような場合や少し出かけるだけの場合では
エアコンをつけっぱなしにしておいた方が電気代は安く済むといわれています。
電気代を抑えようと冷房のON・OFFを繰り返しては
かえって電気代がかかってしまいますし、
熱中症のリスクも出てきます。
可能なら、猫ちゃんのためにもエアコン等の暑さ対策を行ってあげてください。
また、
エアコンが苦手という猫ちゃんにもおすすめのひんやりグッズをこちらの記事で紹介していますので、良ければご覧ください。