こんにちは!管理人のクラゲです。
うだるような暑さの夏は、
冷やっとした冷感とサッパリとした清涼感のある
「ハッカ油風呂」をする人も多いでしょう。
ですが、こんな経験したことありませんか?
ハッカ油の冷感・清涼感の感じ方は人それぞれ。
寒いと感じる人がいれば
全く涼しくも感じないという人もいます。
そんなお悩み解消のために
ちょうどいい清涼感を感じる
ハッカ油の「適量」についてご紹介していきます。
- お風呂に入れるハッカ油の適量(何滴がベストか)
- 「寒いor涼しい」の境界線のハッカ油量と条件
- ハッカ油を上手に垂らす方法・コツ
- ハッカ油風呂の注意点・リスク
お風呂・温泉・入浴剤が大好きなクラゲ。│ 過去100種を超える入浴剤を体験。│2022年1月「温泉ソムリエ」取得│Twitter・YouTubeでもお風呂・入浴剤情報を発信中│ ブログ収益を使って「温泉巡りの旅」を発信するのを目標にブログ運営をしています 。このブログがちょっとしたライフハックになれば幸いです。
【結論】条件次第だが「38~40℃のお風呂で4~9滴」がハッカ油の適量
この記事の結論から言ってしまうと
【条件】
- 筋肉量・脂肪量がそこそこある管理人(180cm・85kg)
- 38℃・39℃・40℃のお湯160Lで30分以上の入浴
- ハッカ油量をお風呂温度別に1~10滴たらす
【調査結果】
- 38℃:4~5滴
- 39℃:5~7滴
- 40℃:6~9滴
4~9滴のハッカ油がちょうどいい清涼感・冷感がする
お湯の温度が1℃上がると必要なハッカ油量が1~3滴増える
となります。
ブログ管理人が試した感じ
↓のように冷感の強度が変化しました
(1か月かけて調査しました)
冷感の感じ方 | 38℃ | 39℃ | 40℃ |
1滴 | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) |
2滴 | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) |
3滴 | 香り(+) 冷感(±) | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) |
4滴 | 香り(+) 冷感(+) | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) |
5滴 | 香り(+) 冷感(++) | 香り(+) 冷感(±) | 香り(+) 冷感(-) |
6滴 | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(+) | 香り(+) 冷感(±) |
7滴 | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(++) | 香り(+) 冷感(+) |
8滴 | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(++) |
9滴 | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(++) |
10滴 | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(+++) |
(-)感じない(±)感じ始める(+)感じる
(++)強く感じる(+++)非常に強く感じる
※管理人の体感ですのであくまで参考としてください。
↑の表だと青色部分(+~++)がちょうどいい冷たさを感じました
ハッカ油での冷感・清涼感の感じ方は
お風呂温度や入浴時間、室温、体格など
条件が変わればハッカ油の適量も変わってきますが、
一番ハッカ油量に影響するのは「お風呂温度」です
温度が高いほどハッカ油(メントール)は
短時間で揮発して効果が薄れていきますし
メントールは温度が高いほど
温刺激受容体「TRPV3」にも作用するので
冷感よりも「温感」を感じやすくなります。
そのため、
お湯の温度が1℃上がると
必要なハッカ油量も1~3滴増えるという感じ。
ご自身に合ったハッカ油の適量を探す際は
お風呂温度も考量することをオススメします。
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ハッカ油で冷たい・涼しいと感じるメカニズム
ハッカ油で「冷たい・涼しい・寒い」
と感じるメカニズムを簡単に解説すると
以下のようになります。
- ハッカ油に含まれる「メントール」が「TRPM8」と「TRPA1」と呼ばれる2つの冷感センサーに作用する
- 冷感センサーにメントールが作用するとTRPM8の「活性化温度閾値」を上げて、30℃くらいの温度でも冷刺激が脳へと伝わる
- 高濃度のメントールがあると、TRPM8だけでなくTRPA1にも作用して寒い・痛いほどの冷感を感じるようになる
※TRPM8は25~28℃以下、TRPA1は17℃以下の低温で活性化して冷刺激を脳へと伝える
詳しくは別記事で解説していますが、
ハッカ油風呂をしても
条件次第で冷感を全く感じない場合もあります。
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ハッカ油風呂の目安は「5滴」といわれているが条件が不明瞭
人の冷感センサーの活性化温度閾値を上げることで
ハッカ油(メタノール)で冷感を感じるのですが、
少量では涼しく感じないですし
量が多すぎれば痛いほどの冷感を感じることになります。
そんなハッカ油を使ったハッカ油お風呂の
適量はどれくらいなのでしょうか?
管理人がネット上の情報を集めてみると
一般的に「5滴前後」が適量と言われているようです
夏の暑い時期にぴったりなのが、少量のハッカ油を湯船に混ぜる「ハッカ油風呂」。個人差はありますが、だいたい5滴前後が適量だとされています。
引用元:レタスクラブ
しかし、
お風呂温度等の条件が一切書かれていないため
人によってはまったく冷感を感じない
逆に寒すぎるという意見も出ています。
なぜ人によってハッカ油風呂の意見が変わるのでしょうか?
体格・体温によってハッカ油の冷感を感じにくいことがある
ハッカ油風呂に入れるハッカ油の適量は
5滴ほどといわれていますが、
- 体格・性別(筋肉量、脂肪量)
- 平均体温
などの個人差によって体感温度がかわるため
ハッカ油の冷感を感じにくい人もおられます。
特に体温の6割ほどを産生する
筋肉量の少ない人ほど冷感を感じやすく、
また、脂肪には血管が少なく
外気温に影響されやすいため
- 脂肪量が多く外気温が高いと「体が冷めにくい」
- 脂肪量が多く外気温が低いと「体が冷めやすい」
ハッカ油を使う人の体格によって
冷感の感じやすさが変わってきます。
- 筋肉量が少なく脂肪量の多い傾向にある”女性”はハッカ油の冷感を感じやすく
- 筋肉量が多く脂肪量の少ない傾向にある”男性”はハッカ油の冷感を感じにくい
※体格(筋肉量・脂肪量)と平均体温次第でハッカ油の感じ方は変わる
お風呂環境・入浴条件次第でも冷感を感じにくいことがある
ハッカ油風呂で感じる冷感は
- お湯の温度
- 浴室温度
- 湯量
- 入浴時間
といった、
お風呂環境や入浴条件にも左右されます。
ハッカ油自体、常温でも気化する
揮発性の液体であるため
お風呂温度が高いほど揮発するスピードも速くなりますし
ハッカ油の冷感成分「メントール」が
冷感センサーであるTRPM8の活性化温度閾値を
30℃くらいに上げるとはいえ
30℃より温度の高いお風呂だと
メントールが作用しても
TRPM8チャネルは活性化しません。
しかも、メントールは
32~39℃以上の温度で活性化する
温刺激受容体「TRPV3」にも作用するため、
お風呂温度が高いほど
メントールによる冷感は感じにくくなるのです。
>>>「ハッカ油で冷感を感じる仕組み」
TRPV3は複数種の温感をもたらすハーブ成分での活性化が明らかになっており,筆者らも表皮ケラチノサイトに発現する TRPV3が外界環境温度を感知して,その情報を感覚神経に伝えることを報告している.
TRPV3 は表皮バリア機能維持を行っているケラチノサイトの増殖や分化、細胞死の制御に重要な役割を果たしていると考えられる
引用:温度生物学ハンドブック
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【お湯の温度別】お風呂に入れるハッカ油の適量は何滴か?
インターネット上にある情報を見ると、
ハッカ油風呂の適量は
- 5滴前後
- 2~8滴
- 10滴以内
などと書かれていましたが
お風呂温度や入浴時間が記載されていないため
その量はバラバラ。
10滴以内がいいことはなんとなくわかりますが
細かい条件がわかりません。
そこで、実際にハッカ油風呂を体験し適量を探ってみました。
今回、ハッカ油風呂の適量を探るために、
38℃・39℃・40℃の3つ温度条件で試しています。
- 設定お風呂温度:38℃、39℃、40℃
- 湯量:160ℓ
- 入浴時間:30分以上
- 調査時期:7月(1か月かけました)
- 室温:28~33℃ほど(時間帯で変わる)
- 管理人の性別・体格:♂、身長180cm、体重85kg(筋肉も脂肪もついている)
その結果を以下の表にまとめます
※スマホだと横へスクロールできます。
冷感の感じ方 | 38℃ | 39℃ | 40℃ |
1滴 | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) |
2滴 | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) |
3滴 | 香り(+) 冷感(±) | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) |
4滴 | 香り(+) 冷感(+) | 香り(+) 冷感(-) | 香り(+) 冷感(-) |
5滴 | 香り(+) 冷感(++) | 香り(+) 冷感(±) | 香り(+) 冷感(-) |
6滴 | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(+) | 香り(+) 冷感(±) |
7滴 | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(++) | 香り(+) 冷感(+) |
8滴 | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(++) |
9滴 | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(++) |
10滴 | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(+++) | 香り(+) 冷感(+++) |
※(-)感じない(±)感じ始める(+)感じる
(++)強く感じる(+++)非常に強く感じる
※管理人の体感ですのであくまで参考としてください。
管理人的には冷感(+ ~ ++)となる
ハッカ油量・お風呂温度がちょうどよかったです。
- 38℃なら「4~5滴」
- 39℃なら「6~7滴」
- 40℃なら「7~9滴」
ハッカ油風呂の冷感は、
お湯に浸かってから1~2分以内に感じ
香りは10滴以内ならほとんど差ははありません。
また、今回の評価では(+++)までとしましたが、
- ハッカ油量が増えるほど
- お風呂温度が低いほど
冷感は強くなっていき
ハッカ油量が9~10滴くらいになると、
冷感が「痛み」に切り替わるように感じました。
管理人が実験した場合は
このような結果になりましたが、
季節や人が変われば感じ方も変化するので
上記の表を参考に、
あなたに合ったハッカ油量を探してみてください。
入れすぎを防ぐ!ハッカ油の上手な垂らし方
ハッカ油を含む精油を入れた瓶には
「ドロッパー中栓」がついていて
※健栄製薬のハッカ油の中栓
瓶を傾けるだけで
ハッカ油を滴下することができるのですが
瓶なので指圧による調整はできず
瓶の傾きが急すぎても振ってしまっても
ドバっと過剰に出てしまうので
ハッカ油を垂らすときに少しだけコツがあるのです。
基本的に精油の瓶に使われる中栓には
中心の「滴下穴」と
その横(奥)に「空気穴」があいているので
空気穴を上にして少しずつ瓶を傾けていき
中栓の縁にたまった水滴(精油)が一滴ずつ落ちるようにしましょう。
ただ、この方法だと
縁にたまったハッカ油が「液だれ」するので
外キャップを閉める前にティッシュなどでふき取って下さい。
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【入れすぎ注意】ハッカ油風呂の5つのリスク・デメリット
ここからはハッカ油風呂をする際の
リスク・デメリットを5つ紹介します。
ハッカ油の使い方を間違えてしまうと
ちょうどいい冷感やすっきりとした清涼感どころか
体に悪い影響も出るので注意ですよ。
①そのままではお湯に混ざらない
ハッカ油は薄荷の成分を抽出した「油」です。
そのままお風呂に垂らしたとしても
水と油の関係で分離してしまいます。
そのため、ハッカ油を垂らした後は
以下のどちらかの方法で拡散させないと
- 物理的拡散:よくお湯をかき混ぜる
- 化学的拡散:乳化剤やキャリアオイル
希釈されていないハッカ油が
湯面に浮いている状態であるため、
ハッカ油の原液の塊が肌につくこととなり
部分的に痛いほどの冷感を感じたり
肌荒れを起こす可能性があるのでご注意ください。
もし、ハッカ油を均等にお湯に混ぜたい場合は
以下の記事を参考にしてみてください。
>>>「ハッカ油とお湯を均一に混ぜ合わせる方法」
②入れすぎると冷感が「痛み」に変わる
ハッカ油に含まれるメントールが
高濃度になってくると
冷感センサーであるTRPM8だけでなく
TRPA1にも作用して冷感が強化され
ある時を境に冷たさは「痛み」に変わるので
ハッカ油を入れすぎないようにご注意ください。
③体温は下げる効果はない
ハッカ油は強い冷感を感じますが、
体温を下げているわけではありません。
ハッカ油の冷感の詳しい仕組みは
以下の記事で解説しているので省略しますが、
ハッカ油に含まれるメントールの効果で
冷感を感じる「感覚を強化」するイメージ。
ハッカ油自体の気化熱によって
多少の熱は奪われますがそれも一時的。
ハッカ油風呂の場合
お湯から常に熱を吸収することになるので
体温が下がるどころか体に熱が蓄積されていくので
のぼせや熱中症予防にはならないのでご注意ください。
④お風呂上りに汗が止まらない
ハッカ油には肌を引き締める
「収れん作用」もあります。
収れん作用で肌が引き締まると
熱を保温するように働くため
メントールには緩やかな発汗効果があります。
そのため
ハッカ油風呂で体が温まった後は
扇風機の風を当たっても
なかなか汗が止まらなくなります。
さっぱりとした湯上りにしたいのであれば
ハッカ油風呂よりも
入浴後にハッカ油スプレーを肌に吹きかけたほうが効果的ですよ。
【準備するもの】
- ハッカ油
- アルコールOKのスプレーボトル
- 精製水(水道水でもOK)
【作り方・使い方】
- 水100mlに対しハッカ油を10~20滴目安でスプレーボトルに入れる
- 入浴後、よく振ってから肌に吹きかける
(体を拭く前でも拭いた後でもok)
※必ず自己責任の元で行って下さい
⑤そのほかのリスク・注意点
ハッカ油やメタノールには
上記4つ以外のリスクや注意点があります。
詳しくは以下の記事で解説していますが、
>>>「ハッカ油風呂の危険性」
以下の条件に当てはまる人は
ハッカ油風呂のリスクが高くなるため
ハッカ油の量や濃度にご注意ください。
- 妊婦さん:流産のリスク
- 肌が十分に成長していない子ども・赤ちゃん:肌を刺激・荒らす
- ペット(猫、小鳥)がいる人:ペットの中毒のリスク、最悪死亡する
- アレルギーなどで肌が弱い人:肌トラブルのリスク
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ハッカ油の適量を探すのが面倒くさいなら「バブ爽快シャワー」がオススメ
ハッカ油風呂でちょどいいハッカ油の適量を
探すのは意外と面倒です。
そんな時でも
すっきりと清涼感のあるお風呂上りにしたいなら
ハッカ油を配合している「バブ爽快シャワー」がオススメ。
ハッカ油入りの入浴剤でもいいのですが、
入浴剤は体を温める効果にプラスして
ハッカ油で冷感や香りプラスしているので
思ったほどの冷感・清涼感はありません。
なので、
お風呂上りに肌につけてシャワーで流す
「バブ爽快シャワー」の方が清涼感が高いです。
もしハッカ油入り入浴剤を使うのでしたら
お風呂温度を38℃以下に下げ、
入浴時間を20分未満にしてください。
深部体温より少し高いけど
十分冷感を感じることができますよ。
ハッカ油入り入浴剤であれば
ハッカ専門会社である北見ハッカ通商さんの
「Sel de Menthe(セル・デ・メンタ)」が管理人イチオシです。
見た目もおしゃれで
お風呂温度を上げれば冬場でも体が温まりますよ。
>>>「Sel de Menthe(セル・デ・メンタ)体験レビュー」
「ハッカ油風呂の適量」まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- ハッカ油風呂に使うハッカ油の適量は5滴ほどと言われているが、お風呂温度や浴室温度、湯量などを考慮していない
- お風呂温度が低いほど、ハッカ油量が多いほど、強く冷感を感じるようになる。
- ハッカ油量が多くなると、冷感が痛みに変わる
- ハッカ油は体温を下げない
- ハッカ油自体に、血管拡張作用や発汗作用があるので、ぬるめのお湯でもしばらく汗が止まらなくなる
ハッカ油の適量は、お風呂環境や個人差によって変化するので
ご自身で気持ちよく感じる量をさがしてみてください。