こんにちは!管理人のクラゲです。
これから暑くなる季節。
自宅やオフィスだと冷房が付くようになると思います。
しかし、冷房が効いている室内に長くいると、
体が冷えて血行不良になり、
手足が「むくんでしまう」という人もおられるのではないでしょうか?
そんな時は、血行を良くする
マッサージやストレッチをする方もおられるでしょうが、
血行不良によるむくみには「入浴」が効果的。
適切な入浴法を行えば、
労力もなく簡単にむくみ解消ができるのでオススメです。
そこでこの記事では
むくみと入浴の関係に着目し
- むくみの原因
- 入浴がむくみに対して効果的な理由
- むくみ解消入浴法
についてご紹介していきます。
この記事が少しでもお役になてたのなら幸いです。
むくみの原因は?
むくみは、何かしらの原因によって、
皮膚もしくは皮膚の下に水分が溜まった状態のことをいいます。
医学的には浮腫(ふしゅ)と呼ばれ、その原因には大きく2つあります。
- 血管系・心臓の循環機能や腎臓の排尿機能が低下して、体に水分がたまり膨れた状態からくるむくみ
- 過剰なリンパ液がリンパ管の外で回収されずに貯留してしまい、結果として膨れた状態からくるむくみ
そのため、
心臓や腎臓などの「病気が原因」となって起こる”むくみ”や
重力の関係や長時間の立ち仕事、飲酒と言った
「生活環境」による血流の悪化で起こる”むくみ”があります。
むくみ自体は、体のあらゆる場所に起こる可能性がありますが
目立ちやすく気付きやすいのは、
- 手(指)
- 足
- 顔(目の周り)
- お腹周り
で、特に心臓から遠くって血の巡りが悪くなりやすく
重力の影響がかかりやすい「足」にむくみが起こりやすいです。
むくみを引き起こす病気
むくみは、立ち仕事や冷房といった
生活環境による血流の悪化で起こるものもありますが、
その背景には病気が隠れている可能性もあります。
生活環境からくるむくみは、
入浴やストレッチなどで血流を改善すれば
むくみもよくなりやすいですが、
病気からくるむくみは、ご自身で気づいていないこともありますし
改善しても再発する可能性があるので注意が必要です。
そんなむくみを引き起こす病気は大きく4つのタイプにわかれます。
体の状態 | 病気の種類 |
血管内の「静水圧の上昇」 | 腎臓病、腎不全、心不全、深部静脈血栓症、子宮筋腫、下肢静脈瘤 |
血管内の「浸透圧の低下」 | 肝硬変、栄養失調、ネフローゼ症候群 |
血管の「透過性が高くなる」 | 膠原病(リウマチ関連疾患)、内分泌疾患(主に甲状腺疾患)など |
リンパ管の閉塞 | リンパ浮腫 |
病気からくるむくみは、根治させるのは難しいと思いますので
病気について理解し、コントロールすることが不可欠。
病気からくるむくみ対策は
詳しくはお医者さんと相談することをオススメします。
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むくみを解消するのに「入浴」が効果的な理由
むくみの原因は
- 生活環境・習慣からくるもの
- 病気からくるもの
など様々ですが、
普通はたまらない場所に
水分が溜まってしまう状態であることは変わりません。
そのむくみの状態を解消するには、
- 溜まった水分を血管に吸収させる
- 水分が溜まりにくい体にする
- むくみ部分を圧迫し、水分が血管やリンパ管へ流れるようにする
- むくみの原因を治療する
などが必要となりますが、
それには血液やリンパ液の流れを改善することが不可欠。
その方法として、日常生活の中で一番手軽で効果的なのが「入浴」です。
入浴には
- 温熱作用:全身を温め血管を拡張する。
血液の流れが良くなると臓器の働きも改善するほか、利尿作用もある - 発汗作用:上昇した体温を下げるため、体の水分を使い汗をかく
- 静水圧作用:水圧によって全身に圧力をかける
と言った作用があるため、
体から過剰な水分が出ていき
むくんだ状態を改善する効果が期待できます。
ただし、入浴でむくみが解消できるのは一時的。
体の冷えからくるむくみであれば
入浴で冷えが改善されれば、むくみもとれるでしょうが、
そのほかの原因がある場合、
根本の原因を解決しなければ
むくみは何度でも再発してしまいます。
何かむくみの原因となる持病をお持ちの場合は
入浴でむくみを軽減しながら
病気の治療を優先するようにして下さい。
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むくみ解消入浴法
体のむくみを解消する入浴には大きく3通りの方法があります。
- 全身浴
- 半身浴
- 足湯
手や指のむくみの場合
手湯(ハンドバス)という手もありますが、
全身が温まる他の入浴法で十分代用可能です。
では、上記3つの入浴法を解説していきますね。
全身浴の場合
全身浴でのむくみ解消入浴法は以下の通りです。
- 入浴前にコップ一杯(200ml程度)の水分を補給しておく
- 38~40℃の心地いい温度のお湯で肩までつかり、15~20分を目安に入浴
- 体が温まってきたら、入浴中にリンパマッサージを行う
- 入浴後、水分補給を行い、体が温かい状態でストレッチをおこなう
※下にスクロールすると、むくみ解消に効果的なリンパマッサージやストレッチ動画があります。
全身浴は、今回紹介する入浴方法の中で
一番効率よく体を温めることができるので
入浴時間も比較的短時間で済みます。
ただし、肩までつかるため体に負担となりやすいです。
その日のご自身の対象や持病によっては
負担の少ない半身浴や足湯の方がいい場合もあります。
体がむくんでいるときは、
水分補給をためらってしまうかもしれませんが
体が水分不足と感じたとき
水分をため込もうとしてして逆にむくみがひどくなります。
むくみを解消したいのなら、
全身の血流を改善すると同時に
発汗や利尿によって、余分な水分を排泄するようにしましょう。
半身浴の場合
半身浴でのむくみ解消入浴法は以下の通りです。
- 入浴前にコップ一杯(200ml程度)の水分を補給しておく
- 38~40℃のお湯で15~20分を目安に入浴
(湯量はみぞおちを超えない程度) - 体が温まってきたら、入浴中にリンパマッサージを行う
- 入浴後、水分補給を行い、体が温かい状態でストレッチをおこなう
※下にスクロールすると、むくみ解消に効果的なリンパマッサージやストレッチ動画があります。
半身浴は体や心臓に負担をかけず入浴することができますが、
季節や浴室温度によっては体が十分に温まらない可能性もあります。
そんなときは、
入浴時間を延ばしたり
お風呂用ポンチョなどを使って
体を保温してください。
半身浴は全身浴に比べ、体への負担が小さい入浴方法です。
湯量を少なくするか、浴槽に椅子を置いて
鳩尾(みぞおち)までお湯に浸かるようにします。
もし、お湯から出ている上半身が寒い場合は
お風呂用ポンチョやお風呂用の蓋、アルミシートなどで
体が冷めないようにしてください。
体の温まりが不十分だと
むくみをとることはできません。
足湯の場合
足のふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ
下半身の血液を重力に逆らって心臓に戻すポンプのような働きがあります。
そのため、足湯だけでも
全身が温まって血流の改善効果があります。
足湯をする際は、
ぬるめのお湯だと体が温まるまで時間がかかってしまいますので、
40~42℃の少し熱めのお湯を使うと効果的。
ほんのり汗ばむくらい温まれば、十分むくみに効果が出るでしょう。
そんな足湯でのむくみ解消入浴法は以下の通りです。
- 「くるぶし~ふくらはぎ」くらいまで入る程度に、
40~42℃の熱めのお湯をフットバスやタライにいれる - 温度をキープしリラックスしながら、15~20分を目安に足湯をする
(お湯が冷めてきたら、足し湯をする) - 足湯中は、足首を回したり、足の指でグーパーをしてストレッチをする。
- 体が温まり、ほんのり汗ばんできたら足湯を終える
足湯は仕事など作業をしながらでもすることができます。
お好みのエッセンシャルオイルを使えば
香りによるリラックス効果や集中力も維持に役立ちます。
むくみ解消に効果的なストレッチやマッサージ
入浴に合わせてマッサージやストレッチを行えば
効率よくむくみを解消することができます。
以下の動画を参考に
入浴中や入浴後にストレッチやマッサージを行ってみて下さい。
入浴中にするリンパマッサージ
入浴後にするストレッチ
むくみ解消入浴法は入浴剤や精油で効果が上がる
適切な入浴にストレッチやマッサージを行うことで
むくみ解消効果が期待できますが
さらに入浴剤やエッセンシャルオイル(精油)を使うと効果的。
お風呂の温度が高いほど体が温まりますが、
お湯の温度が高いと体に負担となってしまい
逆に、ぬるめのお湯だと季節によっては
体が十分に温まるまで時間がかかってしまいます。
そのため、
入浴効果を高める入浴剤やエッセンシャルオイルを使えば、
体に負担をかけず効率よく体を温められるので、
ぬるめのお湯でも血管を拡張させて血流を改善することができます。
そんなむくみ解消効果が期待できるのは、以下の4種の入浴剤。
- 炭酸ガス系入浴剤
- 薬用植物系入浴剤
- 無機塩類系入浴剤
- 発汗系入浴剤(上記3種を組み合わせ発汗効果に特化したもの)
管理人オススメの入浴剤をここでは紹介しきれないので
詳しくは以下の記事でまとめています。
興味があればご覧ください。
また、エッセンシャルオイルであれば
以下の9種がむくみに対して効果的です。
- サイプレス
- ジュニパー
- ゼラニウム
- グレープフルーツ
- レモン
- レモングラス
- ローズマリー
- サンダルウッド
- ゼラニウム
むくみ解消入浴法まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- むくみの原因はいろいろあるが、血流を改善することでむくみを解消することができる。
- ご自宅でむくみを解消するには、入浴が一番簡単な方法
- 入浴には、「温熱作用」「静水圧作用」「発汗作用」があり、体に溜まった余分な水分を排泄することができる
- 入浴剤やエッセンシャルオイルを使えば入浴効果が上がり、より効率よくむくみをとることができる
熱くなる季節になると
自宅でも仕事場でも冷房がきいているため、
筋肉量の少ない女性だと冷房による冷えで
血行が悪くなり、体がむくんでしまうことも多くなります。
そんな冷房による冷えにも入浴は効果的。
むくみ解消と同時に、冷え性体質も入浴で改善してみませんか?