こんにちは!管理人のクラゲです。
そんな疑問・お悩みを解決するために
この記事では1月の季節湯「松湯」についてご紹介していきます。
- 1月の季節湯「松湯」とはどんなお風呂なのか
- 松湯の作り方や入浴時の注意点
- 手軽に松湯を楽しめる入浴剤・温泉施設
- 松湯の効能・副作用について
1月に旬が来る植物はいっぱいありますが
なんで1月は松湯なのでしょうか?
もちろん松の効能が有用なこともありますが、
実は松の花言葉や象徴に意味が隠されているのです。
松湯に入浴する意味を知り、体験してみて下さい。
松湯とは?
一月の季節湯は「松湯」です。
なぜ松を使うのかというと、
その成分に効能があることに加え、
松は神様が降臨する場所「神の依り代」として
神聖視されてきたことが松を使う理由だと考えられます。
さらに松は「長寿・不変・守節」の象徴で
花言葉は「不老長寿」「永遠の若さ」
そのため、
神も宿る神聖な植物「松」を使い
1月の季節湯「松湯」に入ることで
その年1年の心身の無事を祈願する意味があるのだそう。
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松湯の作り方とコツを解説
ここからは松湯のやり方・作り方とそのコツを解説していきますね。
松湯の作り方は大きく以下の2つの方法があります。
- 松の葉を煮出してた作った抽出液をお風呂に入れる
- 松葉茶で代用する
※松湯は自己責任の元で行ってください。
次で詳しく解説していきますね。
松の葉を煮出した抽出液を入れる
松湯には「松の葉」を使います。
ただし、
松の葉をお風呂に入れるだけでは
成分がお湯に溶け出ないので
ひと手間加える必要があります。
詳しいやり方は以下の通り。
- 都度「生の松の葉」を使う
- 松の葉には汚れや松脂(まつやに)が付いているため、ぬるま湯(30~40℃)でよく洗う
- 洗った松の葉100~200gを鍋に入れ、15分程度煮出す(抽出液を作る)
- 布などで濾し、煮汁(抽出液)だけをお風呂のお湯に入れる
※雰囲気づくりに松の葉を入れてもOK
松の葉は長くとがっている形をしているので
そのままではお茶パック等に入れることは難しいです。
なので、煮出して抽出液を作る際は
- 松の葉をそのまま鍋に入れて煮出し、後で松の葉を取り除く
- 松の葉を適度な大きさに切ってお茶パックに入れて煮出す
のようにするといいでしょう。
また、雰囲気作りのために
松の葉をお風呂に浮べてもいいですが
とがっているので怪我にご注意ください。
松の葉は通販から購入することも可能です。
ただ、松湯のためだけに
松の葉を購入するのを躊躇ってしまうなら
次で紹介する「松葉茶で代用する」方法もあります。
松葉茶で代用する
上で紹介した方法が一般的な松湯の作り方ですが、
- 生の松の葉が手に入らない
- 松湯のためだけに松の葉を購入するのを躊躇ってしまう
という場合もあるでしょう。
そんな時は「松葉茶」で代用することも可能です。
松葉茶で松湯をするやり方は
生の松の葉を使うより手間が少ないのでとても簡単。
- 10~15g程度の松葉茶をお茶パックに入れる
- 松葉茶を淹れたお茶パックをお風呂のお湯に入れ、5分程度おいてから入浴する
※松葉茶の量は「お茶風呂で使う茶葉量」を参考としました。
より成分を抽出したいなら熱湯で煮出してからお風呂に入れてください。
ただ、松葉茶は乾燥しているため40℃程度のお湯でも大丈夫です。
松葉茶なら余ってしまっても
後でお茶として飲むことができます。
ビタミンやクロロフィル(葉緑素)といった栄養素が豊富なので
- コレステロール排出、便秘解消
- 貧血の改善
- 血流の改善、動脈硬化の予防
- リフレッシュ、疲労回復
などに効果が期待できますよ。
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手軽に松湯を楽しみたいなら入浴剤がオススメ
松湯自体それほど手間ではありませんが
もっと簡単に松湯をしたいなら入浴剤を使いましょう。
大きく以下の2タイプがありますが、
- 原材料に松(マツエキス)を使用した入浴剤(本格的な松湯を体験できる)
- 松の香りの入浴剤(香料で松の香りを再現したもの、松湯気分を味わえる)
松湯の効能を求めるのでしたら
①の「松を使った入浴剤」がオススメです。
松湯を体験できる銭湯・温泉施設はある?
松湯自体の準備にはそれほど手間もかかりません。
しかし、せっかくなら自宅のお風呂ではなく
体を伸ばせる銭湯や温泉施設で体験してみたいものですね。
なので松湯をしている銭湯・温泉施設を調べてみました。
- 【群馬県】四万十温泉「積善館」
- 【福岡県】照葉スパリゾート 門司店
- 【東京都】紀の国湯
- 【京都府】竹取温泉 灯りの湯
※松湯をしていないこともあるためHPでイベントスケジュールをご確認ください
軽く調べただけですが、
↑の銭湯・温泉で過去に松湯を開催したことがあるようです。
ただ、他の季節湯に比べ
- 年始という時期
- 松の葉を使うコスト等
などの事情があるのか
開催している銭湯・温泉施設は少ないようです。
ちなみに、埼玉県の「こども動物公園」の
カピバラさんたちも松湯を楽しんだことがあるみたいですよ。
先週のカピバラ温泉は1月の季節湯「松湯」でした。
カピバラたちは松の雰囲気だけでなく、食べて楽しんでいました!#カピバラ#カピバラ温泉#季節湯#松湯#不老長寿#あったまってね pic.twitter.com/qGoxF36bL5— 埼玉県こども動物自然公園【公式】 (@saitamazoo_tw) January 17, 2021
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松湯の効能と副作用
松湯に入浴することで期待できる効果効能や
副作用・リスクについても見ていきましょう。
成分と効能
まずは松の葉に含まれる栄養・成分とその効能についてです。
松の葉の栄養・成分 | 特徴 |
クロロフィル(葉緑素) | 緑色の天然色素。抗酸化機能があり、 血中コレステロールを下げる働きや 抗アレルギー・抗腫瘍・高血圧を改善する作用などがある |
ビタミン類 | 主にビタミンA・C・Kを含む ビタミンのほとんどは体内で合成できないため 食物として摂る必要があり、人が健全に成長し、 健康を維持するのに不可欠。 |
ミネラル類 | 主に鉄、リンを含む 体内で合成できないため食物として摂る必要があり、 不足した場合は欠乏症、 摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こし、 さまざまな不調が発生する。 |
松脂(マツヤニ) | マツ科マツ属の木から分泌される天然樹脂のことで 主成分はテレビン油とロジン。 松湯では洗い落としてしまうが、 漢方的には、排膿、生肌、止痛の効能があり、 皮膚化膿症や皮膚炎、痔、筋肉痛、歯痛などに効果がある |
テルペン類 | ピネン、ジペンテン、リモネン、カフェインなどの精油成分。 血液中のコレステロール除去し血液をサラサラにして ボケ・脳卒中・動脈硬化を抑制などの効果 |
シネオール | 香り成分の一つ。食欲増進の働きを持つが含まれており、 疲労回復・夏バテ解消に役立ち、健胃・解毒・消炎作用も あると言われている。 |
ケルセチン | フラボノイド、ポリフェノールの一種。 主にタマネギなどの野菜に多く含まれている成分で 血流を改善する効果や動脈硬化を予防する効果などがある |
※主な松葉の成分(全成分ではありません)
上の表に記載している成分が含まれるため
松の葉を使った松湯には以下の効能が期待できます。
- 鎮痛、強壮、血行促進作用
- 肩こりの解消
- 関節痛や腰痛、神経痛やリウマチの緩和
- 疲労回復・ストレス解消
- 風邪予防
- 安眠・快眠
- 冷え性予防・解消
松葉とスラミンについてですが、こんなレビューがありました。
副作用や危険性は?アレルギー・花粉症持ちでも大丈夫?
次に松湯での副作用や危険性について見ていきましょう。
結論から言えば
松湯に入ったからと言って特別体に悪い副作用や危険性はありません。
ただ、松葉に含まれる精油成分には
皮膚を刺激する作用がある他
松の葉の洗いが不十分だったり
松の枝木が混ざると、松脂が溶け出して
浴槽に松脂が付き掃除が面倒になることが考えられます。
松湯に入浴する時の注意点
最後に松湯で入浴するときの注意点をまとめますね。
基本的には食材を使ったお風呂と同じく
残り湯での追い炊き・洗濯に注意が必要です。
松湯の入り方・作法は特になし
1月の季節湯である松湯は
神聖視される松を使った特別なお風呂ですが、
入浴する際の作法等はありません。
いつも通りの入浴方法で大丈夫ですが、
松葉の効果効能を期待し
その年の心身の無事を祈願する意味を込めて
少し長めに入浴することをオススメします。
自動運転・追い炊きはできるが非推奨
松湯をする際、
お風呂の自動運転や残り湯での追い炊きは
基本的にしない方がいいでしょう。
というのも、松湯をする際に
- 松の葉のカス(繊維)や松脂が絶対に入らない
- 松の葉に含まれる成分が絶対にお風呂機器を劣化させない
と言い切れないため
食材を使ったお風呂と同じく
お風呂の自動運転や追い炊きは非推奨です。
残り湯での洗濯も非推奨
松湯をした後は残り湯での洗濯も非推奨です。
洗濯ができないことはありませんが、
残り湯を使うことで
- 洗濯物への色・香り移り
- 洗濯機への汚れ
となる可能性があるので
基本的には松湯の残り湯で洗濯はしない方がいいでしょう。
松湯の作り方まとめ・関連記事
ご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 1月の季節湯は松の葉を使った「松湯」
- 松は「長寿・不変・守節」の象徴で、花言葉は「不老長寿」「永遠の若さ」
- 松湯の作り方は「①生の松場から抽出液を作る②松葉茶で代用する」の2通りの方法がある
- 松湯に入ることで、様々な効能があると同時に、その年の心身の無事を祈願する意味がある
- 松湯の入浴方法に決まりはないが、自動運転・追い炊き・洗濯には使用しない方がいい
1月は年初めであり
いろいろな行事がある特別な月です。
その年1年の無事を祈って松湯に入浴してみてはいかがですか?