こんにちは!管理人のクラゲです
そんな入浴剤のリスクを心配する人のために
入浴剤は本当に体に悪いものなのかを解説していきます
- 入浴剤の副作用や危険性
- 入浴剤を使って肌に異常が出る理由
- 入浴剤に効果はあるのか
どんな成分でも許容量を超えれば「害」になる
入浴剤の副作用や危険性について解説していく前に
まず大前提として、
どんな商品、どんな成分であろうと、必ず「許容量」があります。
人が生きていくのに欠かせない酸素や水であっても
濃度や量が変われば毒となり、命にかかわります。
入浴剤は分類上、
- 医薬部外品
- 浴用化粧類(化粧品)
の2つに分かれますが、
そのどちらも効果は薬よりも緩和なため
購入するのに医師や薬剤師に許可を取る必要はありません。
入浴剤メーカーも体に異常が出ないか
事前にテストしていることが多いので
健康な人が通常量で使用している限り
薬のような強い副作用は起こりません。
もちろん、メーカー側での製造ミス等で
問題が起こる可能性はありますが、
入浴剤を使って体に異常が起こる時のほとんどは
- 入浴剤の使い方を間違えている
- 体質や持病、体調などの個人差
など、使用者側の問題が大きいのです
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入浴剤で副作用が起こる可能性は低い
ここからは、
この記事の本題「入浴剤は体に悪いのか」
について見ていきましょう。
と言っても
入浴剤を使ったとしても基本的には問題は起こりません。
というのも、
トラブルが起きれば、
メーカーの信用問題になるので、
安全性には特に配慮されて製造されているからです
しかし、
メーカーがどんなに安全性に配慮していたとしても
商品製造にかけられるコストは決まってくるので
すべての人に「絶対に問題は起きない」と言い切ることはできません。
入浴剤の製造過程や成分に問題がなくとも
使用者の体に問題がある場合は
乾燥肌や敏感肌、アトピー肌では
刺激・かゆみが出ることもありますし、
肌から吸収された入浴剤成分が
腎臓や心臓などの持病を悪化させる可能性も
ゼロではないのです。
ですが、
そういった個人差によっておこる
問題は除くとしても
商品自体の問題で
副作用や危険性が起こる可能性は極端に低いと考えます。
その理由をここで紹介していきますね。
入浴剤に使われる成分は使用実績のあるものばかり
1897年に現在のバスクリンとなる
「津村順天堂」で日本初の入浴剤が販売されました。
そこから100年以上の間、
様々な成分を使って
入浴剤や化粧品、医薬品として使われてきた結果
- 問題のある成分
- 問題のない成分
- 問題が出ない量
- 効果の出る量
- 効果の出ない量
などの情報が蓄積しており、
その知識・情報に則って
使用実績のある成分・原材料が
今日の入浴剤に使われているので、
大きな問題は起こりにくいのです
とはいえ、
入浴剤に使われる成分でも
その特性や危険性等がわかっていないものや
危ないといわれているものもあるので
効果や安全性を鵜呑みにするのは危険です。
この成分は安全だ。この成分は危険だ。
と決めつけるのではなく
疑問を持ってご自身で調べることも大切。
もし入浴剤の成分について詳しく知りたい場合は、
「化粧品成分オンライン」さんなどのサイトが参考となるでしょう。
メーカーが事前にテストを行っている
入浴剤を製造するメーカーも
問題を起こすために入浴剤を作っていません。
昨今の美容や健康意識の高まりから
入浴剤の需要も増えてきているので
どのメーカーも安全性には特に気を使っています。
特に美容をうたった入浴剤(値段の高い入浴剤)の場合は
事前に安全性のテスト
(ヒトパッチテスト、眼刺激性試験など)を
行っているため、
大勢の人で問題となることは「ない」と考えていいでしょう。
強い作用が起きる成分は含まれていない
入浴剤は『医薬品医療機器等法』(旧薬事法)により規制され、
その使用目的や成分等によって
- 医薬部外品
- 浴用化粧類(化粧品)
の2つに分類されており
- 医薬部外品の場合は「医薬品医療機器等法の第2条第2項」
- 浴用化粧類の場合は「医薬品医療機器等法の第2条第3項」
によってそれぞれ以下のように定義されています。
引用:医薬品医療機器等法
医薬部外品、浴用化粧類ともに
「人体への作用が緩和である」と定義されているため、
医薬品のような強い副作用・悪影響は起こりにくいのです。
お湯に溶かすため成分は希釈される
入浴剤に配合されている成分は
基本的に安全な成分が安全な量で配合されています。
しかし、中には、
塩分や精油などの
濃度が高くなれば(希釈されなければ)
肌に刺激を生む成分も含まれます。
しかし、
「お湯に溶かして使う」という入浴剤の使用方法から
配合されている成分は
160~200Lほどのお湯によって
希釈・拡散されるため
肌の1部位に成分が集中するということはなく
目安量を守っている限り
成分濃度が高くなって
問題が起こるという可能性も低いのです。
商品パッケージに注意書きがある
商品パッケージに書かれた注意書きも
入浴剤による副作用や危険性を下げる一因となっていると思います。
入浴剤メーカーは事前にテストを行い
起こりえる症状や注意した方がいい人などの
情報を商品パッケージに記載してくれているので
注意書きを見れば
最低限どんな症状が出る可能性があるかわかり、
自分の選択で無用なトラブルを避けることもできます。
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入浴剤でどんな副作用や危険性が考えられる?
入浴剤を使ったとき問題が起こる可能性は低いですが、
問題が起こったとき、どんな症状が出るのでしょうか?
入浴剤は肌に触れる成分であるため、
- 発疹
- 赤み(発赤)
- かゆみ
- 刺激
と言った肌の症状が起こる可能性があります。
これらの症状は商品に記載されているので
知っている人も多いでしょう。
そのほかのリスク・危険性というと
入浴剤成分は経皮吸収されるため
臓器にも影響があると考えられます。
例えば、
エプソムソルトなどの
マグネシウム補給効果のある入浴剤の場合。
マグネシウムには心臓に作用して
血圧を下げる作用があり
吸収されたマグネシウムは
腎臓を通って尿として排泄されます。
そのため、
心臓や腎臓に持病を持つ方だと
- 血圧を下げる薬を使っているときに、マグネシウムを補給すると
血圧を下げる作用が強くなりすぎる - 腎機能が低下しているときに、マグネシウムが体に入ると腎臓に負担となる他
マグネシウムが体に残り、高マグネシウム血症という病気を引き起こすリスクが生まれる - マグネシウム剤(下剤等)を使っているときにエプソムソルトを使うと高マグネシウム血症になるリスクを上げる
などの悪影響が起こる可能性も考えられるのです。
このような悪影響が起こる可能性は低いとは思いますが、
気を付けておくに越したことはありません。
入浴剤でかゆみ等のトラブルが起きるのはなぜ?
入浴剤は、
規制する法律や使用実績のある成分を使うことで
多くの人は安全に使うことができます。
しかし中には、
肌に合わず
かゆみなどの肌トラブルが起こる場合もあります。
なぜ入浴剤でトラブルがおきてしまうのでしょうか?
その理由を見ていきましょう。
肌質や持病などで入浴剤成分が肌に合わない
まず一番に考えられるのは、
単純に肌に合わなかった可能性です。
人それぞれ、
年齢や肌質、持病の有無と言った個人差があるため
入浴剤の種類によっては肌に刺激が生まれ、
かゆみや痛み、肌の赤み・乾燥などの
トラブルが起こる可能性があります。
特に乾燥肌や敏感肌の方、お子さんの場合や
心臓や腎臓に持病を持つ方は
入浴剤の種類に注意した方がいいでしょう。
入浴剤の使い方を間違えている
入浴剤メーカーはあらかじめ
商品パッケージに使用する際の目安量を記載しています。
この目安量で使用する分には
メーカーもテストを行い
安全性について把握しているでしょうが、
目安量を大幅に超えて使用した場合
入浴剤濃度が高くなりすぎて
肌などにトラブルが起こってしまうことも考えられます。
目安量を超えたとき、
どのくらいの量なら問題ないかは
個人差もあるのではっきりとしたことはお答えできません。
しかし、
量を多くすれば効果が極端に上がるわけでもなく
また、量が多くなるほどランニングコストも高くなるため
目安量を基準に
倍量・3倍量程度なら大きな問題もなく
使用コストもそれほど高くならないでしょう。
入浴方法によっては肌に異常が起こりやすくなる
人それぞれ入浴方法があると思いますが
入浴の条件次第で肌トラブルが起きやすくなる可能性があります。
例えば、
「1時間を超えるような長湯」や
「42℃以上の熱いお湯」の場合、
- 肌バリア機能の一つ「皮脂」を落としすぎる
- 角質層が膨潤し刺激に弱くなる
- 保湿成分が流れ出て肌が乾燥する
と言った状態になってしまうのです。
そんな時に入浴剤を使うと
入浴剤の成分によって刺激が生まれ、
かゆみや痛みなどの肌トラブルが起きる可能性が高くなります。
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入浴剤は本当に効果はあるの?
ここまで、
入浴剤が体に悪いかどうか、
入浴剤で異常が起きる理由についてお話してきましたが、
人によっては
と、副作用や危険性よりも
「入浴剤に効果はあるのか?」について
知りたいという方もおられるでしょう。
結論から言ってしまえば、
入浴剤の成分は十分経皮吸収されるサイズなので
効果はあると管理人は考えています。
というか、
入浴の効果や温泉の効果は
いろいろな論文でも示されているので
温泉成分の入った入浴剤で効果が全くないわけがありません。
入浴剤の効果の仕組みについて興味のある方は
以下の記事をご覧ください。
入浴剤は体に悪いかまとめ
ご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントは以下の通りです。
- どんなものでも許容量があり、それを超えると害となる
- 入浴剤で副作用や危険性が起こる可能性は低い
- 使い方を間違ったり、入浴方法によっては、入浴剤を使うと肌に刺激が生まれる
- 入浴剤の成分は十分に経皮吸収されるサイズであるため、大なり小なり効果はでる
入浴剤は薬とは違い、強い作用はないので
短期間で効果がでたり、強い副作用が出ることはありません。
健康な人や持病を持たれている人でも
使い方を間違えなければ大きな問題とはなりませんので
安心して毎日のお風呂時間に入浴剤を使うようにして下さい。