入浴雑学

入浴は食前・食後のどっちがいい?食事の前後で変わる入浴効果とリスクを調査

こんにちは!管理人のクラゲです。

食事直後の入浴は身体に悪いとよくいわれますが、
どんな理屈なのか、いまいちわかりませんよね。

入浴は食事の後って決めてるんだけど、本当に体に悪いの?いまいちよくわからないんだよね。

そんな疑問を持つ方のために、
入浴前後での健康効果・リスクについて調査したのでご紹介していきます。

この記事でわかること
  • 入浴前後での入浴効果とリスク
  • 入浴するベストな時間

この記事が少しでも参考となりましたら幸いです。

食事前後で入浴すると効果はかわるの?

食事の前後に入浴した場合、
入浴による効果は何か変わるのでしょうか?

 

その疑問の答えは「YES」。

 

食事前と食事後では血の巡りが異なり、

  • 食事前は、全身に満遍なく血液が巡っている
  • 食事後は、消化・吸収のために大量の血液が腸の近くに集まる

と、食事の前後で血液の集中する箇所が変わってしまうのです。

そのため、食事前と食事後での入浴では
その効果やリスクも異なってくるのです。

食事の前後で変わる入浴効果

まず、食事の有無にかかわらず、
入浴によって得られる効果を「入浴の7大健康効果」と呼び
正しい入浴法を実践すれば様々な健康効果を取り入れることができます。

  1. ​温熱作用:体を温め、血の巡りをよくする
  2. 静水圧作用:水圧で体を引き締め、むくみを解消
  3. 浮力作用:浮力によって筋肉や関節への負荷・緊張を軽減
  4. 清浄作用:体についた汚れを落とす
  5. 蒸気・香り作用:免疫力を高め、自律神経を整える
  6. 粘性・抵抗性作用:水の抵抗を利用し、少ない負荷で運動療法的な効果を得る
  7. 開放・密室作用:日常から心と体を開放し、リラックスできる

さらに、入浴剤を使えば、

  • 温熱作用が高まる
  • 発汗作用が高まる
  • 香りによるリラックス効果
  • 美容成分・保湿成分による肌の保護・美容効果

などの効果も出てきます。

では、食事の前後で入浴効果はどう変わるのか見ていきましょう。

食事前の入浴効果

基本的に食事前は全身の血流に差はありません。

その状態で入浴すれば「入浴の7大健康効果」を得られる他、

体が温まることで血管が拡張されると、
手足などの皮膚の末端まで流れる血液が増えることで
胃腸の働きが一時的に弱まり、「食欲を抑える作用」があると考えられます。

また、入浴時の温度によって
働く自律神経が異なり、入浴効果も変わってきます。

お湯の温度効果
42~44℃の熱めのお湯交感神経が活発化。心拍数を増加、血圧を上昇、気管を拡張、消化機能を抑制。
35~38℃のぬるめのお湯副交感神経が活発化。心拍数を減少、血圧を低下、気管を収縮、消化機能を促進。リラックス効果

 

そのため、食事前に入浴する際は

  • ダイエット等で食欲を抑えたい場合:42℃以上の熱めのお湯で入浴
  • 食欲を出したい場合:38℃程度のぬるめのお湯で入浴

と、お風呂温度によって効果を変えるといいでしょう。

食事後の入浴効果

次に食事後の入浴効果ですが、

食事後は、食べた物を消化・吸収するために
大量の血液が胃や腸に集まる他、

血液中に取り込まれた栄養分を分解し、
蓄えるためにも、肝臓に大量の血液が集まります。

その状態のときに入浴すると、

体が温まり血管が拡張されると、
手足などの皮膚の末端まで流れる血液が増えることで
胃や腸と言った消化器に集まる血液量が減り、消化が遅くなります。

「消化が遅くなる」をどう解釈するかにもよりますが

ダイエットなどで食事量をセーブしているときに
食後に入浴すれば、空腹感が紛れ
腹持ちがよくなる」とも考えられるのではないでしょうか。

また食後と言っても、

ある程度時間が過ぎると、
消化・吸収のために副交感神経が働いている状態なので

その時に入浴すれば、副交感神経が働いた状態が維持され
気持ちを落ち着かせるβエンドルフィンというホルモンが分泌されると
寝つきが良くなり安眠効果も期待できます。

とは言え、入浴時の温度によって
働く自律神経が異なり、入浴効果も変わってきます。

お湯の温度効果
42~44℃の熱めのお湯交感神経が活発化。心拍数を増加、血圧を上昇、気管を拡張、消化機能を抑制。
35~38℃のぬるめのお湯副交感神経が活発化。心拍数を減少、血圧を低下、気管を収縮、消化機能を促進。リラックス効果

 

食事後に入浴する際は、

  • 食欲を抑え、食べ過ぎを防止したい場合:42℃以上の熱めのお湯で入浴
  • 寝つきを良くしたい場合:38℃程度のぬるめのお湯で入浴

と、お風呂温度によって効果を変えるといいでしょう。

食事の前後で入浴リスクはどう違う?

脱衣所と浴室の温度差や高温での長湯を行えば
脱水や血液凝固亢進状態となり、
脳梗塞や心筋梗塞の発症、ヒートショックや熱中症と言った
入浴リスクを高めてしまうといわれています。

では、食事前と後で入浴リスクは変わってくるのか見ていきましょう。

食事前の入浴リスク

食事前の入浴リスクは基本的に変わりません。

年齢や持病の有無、お風呂温度、季節などによっては

  • 脱衣所と浴室の温度差:ヒートショック
  • 高温のお風呂での入浴:熱中症・皮膚の乾燥
  • 長湯:脱水症状、血液凝固亢進による血栓、脳梗塞や心筋梗塞

といった入浴リスクがあります。

特に高齢の方ほど、体の機能は衰えているので入浴リスクは高く、

入院や介護されている方だと、
食事前の入浴で消化・吸収機能を低下させ、
回復にも悪影響を与えることがあります。

入浴直後は胃や腸といった消化器官に
血液が集まっている状態ですので
入浴後に食事をする際は30分程度休憩してから摂るようにしましょう。

食事後の入浴リスク

次に食事後の入浴リスクについて見ていきましょう。

食事後は消化・吸収のために消化器官に血液が集まっている状態です。

その状態のときに入浴すると、

  • 脱衣所と浴室の温度差:ヒートショック
  • 高温のお風呂での入浴:熱中症・皮膚の乾燥
  • 長湯:脱水症状、血液凝固亢進による血栓、脳梗塞や心筋梗塞

といった「食事前の入浴」と同じリスクがある他、

胃や腸に大量の血液が集まることで血圧が下がり、
必要な血液と酸素が脳までいきわたらなくなると「食後低血圧」という症状が起こります。

食後低血圧になると、眩暈(めまい)やふらつきが起こり
人によっては強い立ちくらみを起こし、そのまま気を失うこともあります。

通常、健康な人では稀な症状ですが、

  • 自律神経機能が低下しやすい高齢者
  • 高血圧の方
  • 糖尿病にともなう神経障害、パーキンソン病などの持病を持っている方

などの方には起こりやすい症状なので注意が必要。

もし、食事直後に入浴して
眩暈(めまい)やふらつきを起こして気を失ってしまうと
本来リラックスできる入浴でおぼれてしまう可能性が出てきます。

そのため、

食事後に入浴する際は、最低でも1時間は休息をとってからにしてください。

お風呂上りの飲み物にも良いもの・悪いものがあるの?

入浴直後は身体が温まり、のどが乾いてるので

お風呂後のキンキンに冷えたビールは最高!

という方もおられるでしょう。

しかし、お風呂後の体の状態を考えると、
体にいい飲み物・悪い飲み物があることがあわかります。

ここからは、お風呂上りにベストな飲み物とNGな飲み物をご紹介していきます。

お風呂上りにベストな飲み物

入浴後体の芯から温まっており
体感以上に多くの汗をかいているため、体は水分不足になっています。

そのため、

入浴によって失った水分やミネラルを補給でき
胃腸に負担のかからず、身体を冷やさない以下の飲み物がベスト

飲み物の種類理由
白湯体を冷やさずに水分補給ができ、胃腸に負担をかけない
常温のミネラルウォーター入浴で失われた水分とミネラルを補給できる。
常温の炭酸水血中の二酸化炭素濃度が高くなり、酸素濃度を上げるために血管を広げ、血流量を増やそうとする。
胃腸を整えて整腸作用を促したり、疲労回復などの効果も期待できる
温かいハーブティー利尿作用が低いので、失われた水分を補給してくれる。
使うハーブによってさまざまな効果が期待できる
豆乳低カロリーでタンパク質の補給ができる。
大豆イソフラボンは女性ホルモンと同じ働きがあり、美容やダイエット効果に期待。
牛乳とは違い常温保存可能。
麦茶利尿効果のあるカフェインが入っていない。
カリウムによる利尿効果はあるが、カフェインほど強くないので水分不足になることはない

お風呂上りにNGな飲み物

お風呂上りにNGな飲み物としては、

  • 身体を冷やしてしまうもの
  • 利尿作用の強いもの
  • 水分補給できないもの

に当てはまるものになります。

飲み物の種類理由
アルコール飲料利尿作用が強く水分補給ができない。
入浴後の体には高血圧などのリスクがある
緑茶・ウーロン茶・紅茶カフェインによる利尿作用が強く、水分が不足してしまう
コーヒーカフェインによる利尿作用が強く、水分が不足してしまう
牛乳牛乳は常温保存することができない他、
冷えた牛乳は身体を冷やしてしまうため
ジュース・炭酸飲料糖分の多いジュース類は水分補給には適しておらず、
血糖値も上昇するので、血液がドロドロになりやすい

お風呂上りに、上記の飲料を飲む際は、
別に水分補給効果のある白湯やハーブティーなどを飲んだ後、
少量を飲むようにするといいでしょう。

食事前後での入浴効果・リスクまとめ

ご覧いただきありがとうございました。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • 食事の前後で入浴効果・リスクは変化する
  • 食事と入浴の間に休憩を取ることでリスクは減る
  • お風呂上りにいい飲み物と悪い飲み物がある

入浴中の事故を減らすために、
食事と入浴の間には必ず休憩を取るようにして

毎日の入浴で、心と体の疲労をその日の内に取り除いてしまいましょう。