こんにちは!管理人のクラゲです
そんな疑問・お悩み解消のために
クエン酸を使わないバスボムの作り方をご紹介します
- クエン酸なしバスボムの作り方・レシピ
- クエン酸の代わりとなる材料4種
お風呂・温泉・入浴剤が大好きなクラゲ。│ 過去100種を超える入浴剤を体験。│2022年1月「温泉ソムリエ」取得│Twitter・YouTubeでもお風呂・入浴剤情報を発信中│ ブログ収益を使って「温泉巡りの旅」を発信するのを目標にブログ運営をしています 。このブログがちょっとしたライフハックになれば幸いです。
安全に安くバスボムを作るなら「クエン酸」がベスト
結論から言ってしまうと
クエン酸を使わずバスボムを作ることはできるが、わざわざクエン酸の代わりとなる材料を探す(購入する)よりも
安全・安価・安定してバスボムを作れる「重曹+クエン酸」がベスト
となります。
要は、炭酸ガス(二酸化炭素)が出るように
材料を化学反応(中和反応)させた入浴剤が「バスボム」なので
重曹とクエン酸でなくても
酸性とアルカリ性の粉末材料さえあれば
バスボムを手作りすることは可能です。
ただし、クエン酸代替材料でバスボムを作る場合
- インターネット上にレシピ(分量)が載っていない
- 安全性に問題がでてくる(風呂のpHの変化による肌荒れ・お風呂機器への負担など)
- 材料費が高くつく
- 上手くバスボムに成形できない可能性がある
- うまく泡立たない(発泡が弱い)可能性がある
などデメリットが多いので
基本は重曹+クエン酸でバスボムを作るのがベスト。
>>>「材料3つだけの一番簡単なバスボムの作り方」
ただ、そうはいっても
バスボムを作っている最中に
クエン酸が足りなくなることもあるので
この記事で
クエン酸なしのバスボムのレシピと作り方
クエン酸代替材料を3種ご紹介しますね。
※クエン酸なしバスボムの作り方は別記事で紹介
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クエン酸の代わりに使える材料
クエン酸の代わりになる材料は大きく4つあります。
バスボムを作る際、重曹とクエン酸を使うのは
酸とアルカリの化学反応(中和反応)によって
炭酸ガス(二酸化炭素)を発生させるため。
なので
重曹(アルカリ)と反応する
酸性の粉末材料があれば
クエン酸なしのバスボムを作ることは可能です
- カリミョウバン(生明礬)
- クリームタータ(ケレモル)
- レモンパウダー
- ビタミンC粉末
①カリミョウバン(生明礬)
クエン酸の代わりとなる代替材料その①は
「カリミョウバン(生明礬)」です
カリミョウバン「AlK(SO4)2·12H2O」は
- 食品添加物:茄子の漬物の変色防止、煮崩れ防止など
- 一般工業用:染色、生け花、コンクリートのあく抜き
- 化粧・医薬部外品:入浴剤、化粧品
- 医薬品:止血剤、うがい薬
などに使われる硫酸塩です
※焼き明礬「AlK(SO4)2」は生明礬「AlK(SO4)2·12H2O」を加熱して結晶水を飛ばしたもの
溶解度は40℃のお湯に対して
「23.0g/100H₂O」ほど溶け
アルコールには溶けないが
グリセリンには徐々に溶けるという性質があり
水溶液はph3~3.5ほどの酸性なので
(20℃、10%水溶液でpH約3-3.5)
重曹(アルカリ材料)と反応させて
二酸化炭素を発生させることができます。
- カリミョウバンには生明礬「AlK(SO4)2·12H2O」と焼き明礬「AlK(SO4)2」があるが、焼き明礬は水に溶けにくいのでバスボム作りには不向き
- アルコールには溶けないがグリセリンには徐々に溶ける
- 食品添加物に使われるくらい安全な成分だが、粉末状態の場合、粉塵が発生しやすいため、取り扱う際にはマスクや手袋を使用すること
- 重曹との中和反応式「2AlK(SO4)2·12H2O + 3NaHCO3 → Al2(CO3)3 + 3Na2SO4 + 26H2O + CO2」
※重曹:NaHCO3、カリミョウバン:AlK(SO4)2·12H2O
②クリームタータ(ケレモル)
クエン酸の代わりとなる代替材料その②は
「クリームタータ(ケレモル)」です
クリームタータ(ケレモル)は
- 食品添加物:ベーキングパウダーの構成成分、メレンゲ材料、酸味料
- 一般工業用:皮なめし、染色、電気メッキ等
- 化粧・医薬部外品:pH調整剤
- 医薬品:腸剤や嘔吐剤など
などに使われる無色(白色)の結晶
「L-酒石酸水素カリウム(KC4H5O6)」です
水やアルコールに可溶で
水溶液はpH2〜3程度になるため
重曹(アルカリ材料)と反応させて
二酸化炭素を発生させることができます。
- 食品添加物に使われるくらい安全な成分だが、粉末状態の場合、粉塵が発生しやすいため、取り扱う際にはマスクや手袋を使用すること
- 水・アルコールに可溶(水に対しては比較的よく溶けるが、アルコールには溶けにくい場合がある)
- 重曹との中和反応式「KH(C4H4O6) + NaHCO3 → KNa(C4H4O6) + CO2 + H2O」
※重曹:NaHCO3、クリームタータ:KH(C4H4O6)
③レモンパウダー
クエン酸の代わりとなる代替材料その③は
「レモンパウダー」です
レモンパウダーは
- 食品添加物:調味料、酸味料、栄養補給
に使われるレモン果汁を濃縮・乾燥させた
粉末食品素材で
レモン果汁自体にクエン酸自体が含まれるため
重曹と反応させて二酸化炭素を発生させることができます。
- レモン果汁には100gあたり6.5gのクエン酸が含まれる
- ただし、レモンパウダーの商品によってクエン酸の含有量は異なる
- 重曹との中和反応式「3NaHCO3 + C6H8O7 → 3CO2 + 3H2O + Na3C6H5O7」
※重曹:NaHCO3、クエン酸:C6H8O7
ちなみにクエン酸を含む以下の粉末製品も
重曹と反応させて二酸化炭素を発生させることができます。
④ビタミンC粉末
クエン酸の代わりとなる代替材料その④は
「ビタミンC粉末」です
ビタミンCは
- 食品添加物:酸化防止剤、栄養強化剤
に使われるアスコルビン酸(C6H8O6)で
人の体内で作れないため必須ビタミンの1つに数えられます。
水に溶けやすく、エタノールにやや溶けにくく
ジエチルエーテルにほとんど溶けない性質があり
水に溶かすとpH2.2〜2.5の酸性となるので
重曹と反応させて炭酸ガスを発生させることができます。
- 重曹とビタミンC反応させて炭酸ガスを発生させるのは一般的ではない
- 重曹との中和反応式「2 C6H8O6 + 3 NaHCO3→ 3 CO2+ 3 H2O + 3 NaC6H7O6
※重曹:NaHCO3、ビタミンC:C6H8O6
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クエン酸を使わないバスボム材料・レシピ
【バスボム1~2個分の材料】
- 重曹
- クエン酸代替材料(酸性粉末材料)
- 水または無水エタノール(グリセリンでもOK):適量
※クエン酸代替品次第で重曹との割合が異なる
【以下お好みで】
- 着色料(食紅):付属スプーン1杯を目安に調整
- 精油(エッセンシャルオイル):10滴以内
- キャリアオイル:小さじ1
- トッピングアイテム:ドライハーブ、花びら、ラメ(グリッター)、おもちゃなど
- 保湿剤(グリセリン):適量
※道具は省略
重曹とクエン酸代替材料(酸性粉末材料)の混ぜる割合
- 重曹:カリミョウバン=3:2
- 重曹:クリームタータ=1:1
- 重曹:レモンパウダー=2:1
(商品によってクエン酸含有量が異なるため適宜調節) - 重曹:ビタミンC=3:2
※↑があくまで目安量です。モル質量など詳しく計算はしていませんが、量・割合は大まかでも発泡してくれます
クエン酸なしバスボムの作り方
クエン酸を使わないバスボムの作り方・レシピを
動画と画像を使って解説していきます
↑は「トッピング入りバスボムの作り方動画」ですが、作り方は基本同じなので参考にしてください。(片栗粉・コーンスターチはナシでも大丈夫です)
※「クエン酸を使わないバスボムの作り方動画」は後日追記しておきます。
細かなコツ・ポイント・注意点もあるので
一緒にバスボムを作ってみてください。
- 重曹とクエン酸(酸性粉末材料)を混ぜる
(割合は重曹代替品によって異なる) - (お好みで)バスボム生地に「色と香り」を付ける
- バスボム生地を適度に湿らせる
- バスボム型枠で成形する
(お好みでトッピングを入れる) - 硬化工程前のひと手間
- 湿気に注意してしっかり硬化させる
- しっかり固まったら完成。密閉容器に入れて保管&自作バスボムでお風呂を満喫
①重曹とクエン酸(酸性粉末材料)を混ぜる
まずは「バスボム生地」を作るために
重曹とクエン酸代替品(酸性粉末材料)を以下の割合で混ぜましょう
重曹とクエン酸代替材料(酸性粉末材料)の混ぜる割合
- 重曹:カリミョウバン=3:2
- 重曹:クリームタータ=1:1
- 重曹:レモンパウダー=2:1
(商品によってクエン酸含有量が異なるため適宜調節) - 重曹:ビタミンC=3:2
※↑があくまで目安量です。モル質量など詳しく計算はしていませんが、量・割合は大まかでも発泡してくれます
どの程度のサイズ・数を作りたいかで
使う材料の量を調節してください。
この時、粉末が塊(ダマ)になっていると
キレイなバスボムがつくれないので
粉ふるいや裏ごし器でふるいにかけたり
手やスプーンなどでつぶしておきましょう
②(お好みで)バスボム生地に「色と香り」を付ける
重曹と酸性粉末材料を混ぜて
バスボム生地ができたら
お好みで色と香りを付けていきましょう
着色には「食紅」を使います
バスボムの見た目だけでなく
お湯に溶かした時の色も想像して
粉末タイプなら付属スプーン山盛り1杯
液体タイプなら1~2滴を目安に調節してください。
香り付けには「精油とキャリアオイル」を使います
精油のみをバスボム生地に垂らしてもいいのですが、
精油のみだと香りが揮発しやすく
精油の原液は刺激性が強いため
当ブログではキャリアオイルに混ぜてから
バスボム生地にくわえる方法をオススメしています。
※精油量はお好みで調節してください。
個別に加えるのが面倒なら
「キャリアオイル+精油+着色料」で
色と香りを付ける”溶液”を作る方法もオススメです
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③バスボム生地を適度に湿らせる
水または無水エタノールで
生地全体を湿らせていきましょう(グリセリンでも可)
個人的には無水エタノールがオススメ。
無水エタノールは常温で揮発する
水分をほぼ含まない液体なので
バスボムを発泡させずに成形できるので非常に便利。
アルコール対応のスプレーボトルに入れて
3~5プッシュしたらよく混ぜるを繰り返しましょう。
水を使う場合はスプレーボトルに入れて
1~2プッシュしたらかき混ぜるを繰り返しましょう。
一度に加える水分量が多すぎると
生地が泡立ってしまうので注意です。
粘度のあるグリセリンの場合は
バスボム生地50gくらいに対し
小さじ1~2杯程度混ぜてみてください。
生地をギュッと握って
形が維持できる程度に湿ったら次の工程へ移りましょう。
④バスボム型枠で成形する(お好みでトッピングを入れる)
バスボム生地の準備ができたら
型枠(モールド)に入れて成形していきましょう
※お好みでトッピングを加えてください。
時間をかけすぎると
バスボム生地が乾いて
大小さまざまな塊(ダマ)ができてしまうので
手際よくバスボム型(モールド)に生地を詰めて成形しましょう。
- 複数色の生地を用意するとカラフルなバスボムが作れる
- 色を重ねる順番次第でいろんな模様になる(マーブル・縞模様など)
- 型枠(モールド)次第でいろんな形に成形できる
- 圧力をかけるほど、隙間なく頑丈なバスボムができる
- 時間をかけすぎると生地が乾いて不格好なバスボムができる
- 一度湿らせたバスボム生地は10分程度で乾燥しはじめ、大小さまざまな塊になる(乾燥してくると成形しづらくなって、バスボムの強度も落ちる)
- 乾いてきた生地を再度湿らせるのは非常に難しい。完全に乾いていないため、少し水分を追加するだけで発泡してしまう(無水エタノール・グリセリンなら問題ないが、びしょびしょに濡れているとうまく成形できなくなる)
2個一対のバスボムの型で成形する場合は
↓の要領で成形していきましょう
平らな型(シリコン型など)の場合は
↓の要領で成形していきましょう
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⑤硬化工程前のひと手間
型枠で成形した後は湿気に注意して
乾燥(硬化)させれば完成なのですが
いくつか注意点があります
- バスボム型から外して乾燥させると形が歪むことがある
(底面が平たいバスボムを除く) - バスボムを乾燥中、湿気を吸収すると膨張し、型枠にバスボムが張り付く
- 金型やプラスチック型などの硬い型枠に入れたまま乾燥させると、型枠から外すのが非常に困難(シリコン型を除く)
なので、
ドライボックスを用意(自作)して
湿気から守りながら乾燥(硬化)させるか
ドライボックスを用意できない場合は
一度ラップに包んで型枠に戻してから乾燥・硬化させましょう。
⑥湿気に注意してしっかり硬化させる
あとはしっかり硬化するまで
風通しのいい乾いた場所に
半日~1日程度静置しましょう。
もし短時間で硬化させたいなら
冷蔵庫や冷凍庫を使う方法もあります。
ただ、どれも一長一短があるので
それを理解したうえで乾燥場所を決めてください
【冷蔵庫で乾燥させる場合】
- 湿度が低いので短時間でバスボムが固まる
- バスボム型内で結露が起こり発泡してしまう可能性がある
- バスボムが冷蔵庫内の臭いを吸着してしまう
- 冷蔵庫内の場所を占領してしまう
【冷凍庫で乾燥させる場合】
- 湿度が低いので短時間でバスボムが固まる
- バスボムが乾燥する前に水分が凍ってしまい、室温に戻した時に氷が溶けて発泡する可能性がある
- 冷凍庫内の場所を占領してしまう
【室内で乾燥させる場合】
- 乾燥場所には困らない
- 季節や場所で湿度は変動する
- お部屋の湿度によってはバスボムが膨張し形が崩れる
- バスボムサイズと湿度次第で乾燥時間が伸びる
【ドライボックス内で乾燥させる場合】
- 1000円以内で用意できる(準備コストがかかる)
- ドライボックス内のスペースが限られる
- 湿気の心配が不要
- 短時間で硬化する
⑦しっかり固まったら完成。密閉容器に入れて保管&自作バスボムでお風呂を満喫
爪楊枝も刺さらないくらいに
しっかり固まったら完成です
あとは湿気を避けるために
密閉容器に保管して
毎日のお風呂で自作バスボムを楽しんでください。
クエン酸なしバスボムの注意点
最後にクエン酸なしバスボムの注意点を箇条書きで紹介しますね
「重曹+クエン酸」で作るバスボムと比べた場合、以下の注意点がある
- クエン酸代替材料の方が価格が高く量が少ない
- 上手くバスボムにならない・成形できない可能性がある
- お湯pHが変動し肌に負担がかかる可能性がある
- 重曹との混ぜる割合・酸性粉末材料次第で発砲力が弱くなる可能性がある
そのほかの手作りバスボムの注意点は
↓の記事にまとめているのでそちらをご覧ください
>>>「手作りバスボムの注意点」
クエン酸なしバスボムの作り方まとめ
ご覧いただきありがとうございました
バスボムはクエン酸がなくても
酸性の粉末材料と重曹があれば
自作することは可能です
ただ、酸性粉末材料によっては
pHや性質・安全性等が異なるため
上手くバスボムにできない・体に悪影響が出る可能性もある点にご注意下さい
↓の酸性粉末材料なら
食品添加物にも使われるくらい安全性は高く
バスボムを作ることはできますが
- カリミョウバン(生明礬)
- クリームタータ(ケレモル)
- レモンパウダー
- ビタミンC粉末
やはり安価・安全・安定して
バスボムを作ることができる
「重曹+クエン酸」の方がオススメです
ちなみに重曹を使わない場合の
バスボムの作り方は↓の記事にまとめているので興味があればご覧ください
>>>「重曹なしバスボムの作り方」
ではでは、
この記事をご覧になった方の
お風呂ライフがよきものになるように願って
終わりとさせていただきますね。
また他の記事でお会いしましょう。