現在猫ちゃんを飼われている方で、
- 「新しい猫を飼いたい」
- 「一緒に遊んでくれる友達がいればいいな」
と考えたことありませんか?
また、すでに多頭飼いしている場合は「慣れてきたし、他の猫も受け入れたいな」と思っている方も多いでしょう。
ですが、何の下準備もせず新しい猫を増やすことには注意が必要です。
複数の猫ちゃんがいる場合はお分かりかと思いますが、猫ちゃん同士でも付き合い方は色々です。
「この子とあの子は仲良しだけれども、他の一匹はあまり干渉しない感じ」など、その子の性格次第変わってきます。最悪、喧嘩や威嚇が絶えない日常になってしまいかねません。
そういった疑問にお答えするために、今回は、新入り猫を迎える
- 心構え
- 準備
- 対面法
の3つに絞ってお話していきます。
新入り猫を迎える”心構え”
先住猫の状況の確認
小さい頃から他の猫と接していない猫の場合、そもそも他の猫に対する耐性がないことも考えられます。現在成猫の場合、性格や縄張りがある程度形成されてしまっているので、残念ながら他の猫を受け入れない可能性も。
比較的他の猫に慣れているケースが多いのは、「元々野良猫だった」あるいは「保護猫でシェルター等にいた」場合です。
元々保護猫だった場合は、できれば前の保護主さんに複数の猫と一緒にいたときの様子を確認してみてください。
先住猫の性格
新入りの猫は、できれば先住猫と似たような性格の子の方がよいでしょう。
猫にも相性があります。元気な子とおとなしい子だとおとなしい子が疲れたり、逆に元気な子は物足りないかもしれません。
また、新入り猫が来たときに先住猫がどう思うかも考えてみましょう。
性格が甘えん坊の子は新しい子が来ることによって寂しい思いをしたり、元々控えめな子はさらに遠慮してしまいストレスをためたりする場合も。
色々な状況が考えられることを想定しておいてくださいね。
自宅の環境
現在のご自宅の環境を見直してみましょう。猫が自由に出入りできる部屋はいくつくらいあるでしょうか?
新入り猫が来ることによって考えられるパターンは3つあります。
- 仲良くなり一緒に遊んだり、グルーミングしたりする
- 特別仲良くはないが干渉し合わず共生する
- 仲が悪く顔を合わせると威嚇する
②のパターンは飼い主としては少し寂しいかもしれませんが、猫は本来単独行動をする動物ですので自然な形であると言えます。
③のパターンは、ケンカをして怪我をすることも考えられるため要注意です。いざとなったら住み分けも視野に入れておく必要があるでしょう。
猫が増えたときに掛かる費用
猫を新しく受け入れるということは、費用が倍になるということでもあります。
ごはん代やトイレの他、定期検診を含めた病院代は現在いくらくらい掛かっているでしょうか?
その点を今一度見直してみましょう。
新入り猫を向かい入れる”準備”
必要なことや用意する物についてご紹介します!
①まずは病院で検査
「お互いに病気を持っていないか」という点が重要な確認項目になります。場合によっては猫同士で感染する病気もあるからです。
また、違う性別の猫を受け入れる場合はどちらかが避妊・去勢手術をしているかも確認しておきましょう。
保護猫の場合も、保護主さんに現状を確認してみてくださいね。
②ごはんの皿やトイレの数チェック
ごはんや水の皿については、洗い替え用も含め購入しておきましょう。
始めの内は共用を嫌がる猫ちゃんもいるので、基本は猫の数分あると安心です。
トイレの数は、「猫の数+1」が理想と言われています。猫の数分は最低限用意しましょう。
③新入りが保護猫の場合はお試し期間を設定する
保護猫にはトライアル期間が設けられている場合があります。
保護主さんに先住猫がいることを話し、そのトライアル期間で様子を見ても大丈夫か確認してみましょう。
万が一相性が合わない場合、お返しすることになってしまうので申し訳ないと思うかもしれませんが、お互いの猫を不幸にさせないための必要な期間です。
ケンカで怪我をするケースもありますので、慎重に行いましょう。
④できれば大きめのケージを用意しておく
新入り猫はすぐに部屋の中を歩き回らせない方がよいでしょう。すでに先住猫の縄張りがありますので、威嚇されたりケンカに発展したりする可能性があります。
新入り猫にはケージまたはキャリーケースに入ってもらいます。
ただ、仲良くなるのにどれくらいかかるか分かりません。その間新入り猫の隠れ場所にもなるので、できれば大きめのケージの方がよいでしょう。
新入り猫と先住猫との対面
新入り猫ちゃんが家に来ても、すぐに先住猫ちゃんに対面させない方がよいです!
面倒でも、少しずつ順序を踏んで顔合わせをしましょう。
①ケージまたはキャリーケースごしに対面させる
新入り猫は大きめのケージまたはキャリーケースに入れて、大きめの布を掛けておきます。
そしてすぐには外に出さず、少し布を上げた状態で対面させましょう。
あまりにも威嚇するようであれば対面は一旦やめ、また時間や日をおいて同じように少しずつ対面する時間を増やしていきます。これで1週間ほど様子をみましょう。
お互いに落ち着いているようならケージから新入り猫を出してみます。
もしケージごしでも威嚇がおさまらないようならば、危険ですので長期戦を覚悟した方がよいでしょう。
②においに慣れさせる
対面の他に、お互いのにおいに慣れさせるということも試してみましょう。
トイレの砂を少しずつそれぞれのトイレに混ぜておくという方法があります。粗相をしたり、逆にトイレをしなくなるなど何か違和感があるようであれば、すぐに元に戻しましょう。
他にはお互いが使っているタオルなどを交換し、近くに置いて様子を見る方法もあります。
③どんな時も先住猫を優先
新入り猫が慣れてきてケージから出て過ごすようになっても、先住猫を優先しているという姿勢を見せるようにしてください。
ごはんやブラッシング、遊んであげる順番など、まずは先住猫を先にします。これで先住猫は「自分は大切にされているんだな」と感じてくれるでしょう。新入り猫も「先輩の方が先なんだな」とある程度空気を読んでくれるはずです。
しかし中には全くお構い無しの猫もいますので、その場合は先住猫へのフォローを忘れないようにしましょう。
先住猫が一匹で落ち着ける場所を作ってあげるとよいかもしれません。
まとめ:先住猫がいる状態での新入り猫の受け入れ方法
新入り猫ちゃんを受け入れるのには何かと根気が必要です。
「先住猫ちゃんが他の猫を受け入れられるか」、そして「新入り猫ちゃんが馴染めるか」というのが最大のポイントになります。
飼い主の方で配慮できることはありますが、最終的には猫同士の相性や慣れということになってきますので、焦らず気長に待ちましょう。
これから新しく迎えようとしている方に、先住猫ちゃんと仲良くなれる猫ちゃんが見つかることを祈っています。