こんにちは!管理人のクラゲです
そんな疑問を解消するために
「夏場お風呂に入らないことで起こるデメリット」
について紹介していきます。
- 夏場お風呂に入らないことで起こるデメリット(とメリット)
- お風呂に入らない・入れない場合の清拭(せいしき)アイテム
夏にお風呂に入らないと、汗・皮脂・雑菌による悪影響が起こりやすい
この記事の結論をまとめると以下のようになります。
- 人には2種類の汗腺がある(エクリン汗腺とアポクリン汗腺)
- エクリン汗腺は気温と湿度が高い夏場は発汗量が増える(体温調節のため)
- アポクリン汗腺は気温関係なく一定量の汗を分泌し、精神的な刺激で分泌量が増える(体臭・フェロモン的役割)
- 毛穴の中には肌の潤いを保つ、皮脂を分泌する皮脂腺があり、気温の上昇とともに皮脂分泌量は増える
- 気温が高くほど、汗と皮脂を栄養に皮膚上で雑菌が繁殖しやすい
- 雑菌が繁殖するほどに臭い物質も作られる
⇓
気温関係なく一定の汗と皮脂が出るほか
気温が上がるほどに発汗量・皮脂量が増えるので
冷房の有無にかかわらず
夏場にお風呂に入らないと
汗・皮脂・雑菌によるトラブル・デメリットが起こりやすい
※冷房の効いた部屋にずっといる場合は別の問題が出る
⇒夏でも毎日お風呂に入るか、清拭アイテムで体を清潔に保った方がいい
となります。
人の体には2種類の汗腺と皮脂腺が開口しており
気温が上がるほどに
発汗量と皮脂量が増えることがわかっています。
- エクリン汗腺:主に体温調節のために出る水分量の多いサラサラの汗。
- アポクリン汗腺:脂質やタンパク質を多く含みフェロモンや体臭に関わる汗。
- 皮脂腺:毛穴の中に開口している分泌腺。皮脂を分泌して肌の水分の蒸発を防ぎ、潤いを保つ役割がある。気温が高くなるほど皮脂の分泌量は増える
そんな気温の高くなる夏場にお風呂に入らないと
肌に乾いた汗と皮脂がたまって毛穴も詰まり
悪玉菌が増殖しやすい環境となるので
かゆみ・べたつき・体臭が出やすくなってしまうのです。
また、
冷房の効いた部屋にずっといる場合は
発汗量と皮脂量こそ抑えられますが
この場合は「冷房による体の冷え」と
「部屋の外と内での気温差」で
夏バテやクーラー病などの不調が起こりやすくなるので注意しましょう。
スポンサーリンク
夏にお風呂に入らない場合の6つのデメリット
ここでは
「夏場お風呂に入らない・入れない場合」
に起こるデメリットを解説していきます。
- 体・頭皮のかゆみ
- 体・髪のべたつき
- 体臭の悪化
- 体の疲労が取れない
- 夏バテ・クーラー病(冷房病)になる
- 寝具の黄ばみ・臭い
基本的に季節関係ないデメリットばかりですが
夏場は特に問題となりやすい他
夏特有の問題もあるので注意してくださいね。
①体・頭皮のかゆみ
お風呂に入らないと
老廃物(汗や皮脂)が皮膚上に残ってしまい
体や頭皮に”かゆみ”を感じやすくなります。
体・頭皮に起こるかゆみの原因は大きく3つ
- 汗に含まれる塩分やアンモニアなどの刺激
- 皮脂を栄養に繁殖する雑菌・カビによる刺激・炎症・感染症
- 皮膚の中に汗が詰まっておこる炎症「あせも」
汗は蒸発することで体温を下げてくれますが、
気化するのは汗に含まれる水分だけ。
塩分やアンモニアといった
不揮発性成分は肌にのこったままなので
肌を刺激してかゆみが出ることもあります。
また、雑菌やカビが繁殖したり皮膚感染症にかかってしまうと
菌が産生するアレルギー物質等で
皮膚に存在する肥満細胞から
ヒスタミンが産生されることでもかゆみが出ます。
最後は「あせも」によるかゆみ。
あせもは汗の出口(汗孔)が詰まって
通り道(汗管)に汗がたまってしまった結果
汗管に炎症が起きてかゆみが出る夏場に多い症状です。
※汗が乾きにくい場所ほどあせもになりやすい
いずれのかゆみも体をきれいにして
通気性のいい服を着ていれば防げるのですが
お風呂に入らず、体に汚れがたまるほどに
かゆみが出やすくなってしまうので注意しましょう。
②体・髪のべたつき
お風呂に入らない期間が長いほど
皮脂が体に残って
べたべたとした不快感を感じやすくなります。
皮脂を分泌する皮脂腺は
様々なホルモンや自律神経によって
コントロールされていますが、
生活習慣や食生活の乱れの影響は大きい上
皮脂の特性で夏場は特に皮脂分泌量が増えるので
体や頭を洗わないと
体や髪がべたついて気持ち悪くなり
過剰に肌に残った皮脂が
雑菌の繁殖や体臭の悪化などの
デメリットとなるので注意しましょう。
③体臭の悪化
暑い夏は皮膚上で雑菌が繁殖しやすい季節。
気温が高く、汗や皮脂を栄養にできるので
悪玉菌や日和見菌が繁殖してしまい
体臭の悪化を招きます。
体臭の種類 | 原因 | 対策 |
頭皮臭 | 頭皮の皮脂量が増加による雑菌の繁殖。 皮脂を分解してジアセチル”という 臭い物質が発生。脂臭と汗臭が混ざった臭い | 頭皮を洗い皮脂を落とす |
ワキガ臭 | アポクリン汗腺からの汗を 皮膚常在菌が分解することにで 臭いが発生。 | 脇を洗い清潔に保つ もしくは 脇のアポクリン腺を除去する |
汗臭 | 皮膚上に残った汗や垢、皮脂を 皮膚常在菌が分解することで 複数の臭い物質が発生。 | 汗や垢、皮脂を落とし 身体を清潔に保つ。 汗をかく習慣をつけ サラサラの汗が出るようにする |
足の臭い | 足から出た汗を放置したことにより 雑菌が繁殖。 足の汗や角質を分解して ”イソ吉草酸”という臭い物質が発生。 | 足を清潔に保つ。 靴下や靴内の通気性を良くする |
疲労臭 | 疲労が蓄積した時に出るアンモニア臭 | 体を清潔に保ち、 疲れやストレスをためない |
基本的には皮膚上で増えた雑菌による
臭い物質が体臭の原因ですが、
疲れがたまって出る「疲労臭」は
夏バテによって出る可能性があるので注意して下さい。
体臭を少しでも減らしたいなら
夏場は服を毎日変えて
皮脂腺の多い「頭や耳裏、脇や足、胸や背中」をきれいに洗いましょう。
スポンサーリンク
④体の疲労が取れない・寝つきが悪い
ここ数年は自粛していましたが
本来、夏はイベントが盛りだくさんの季節。
業種によっては
夏が一番の繁忙期というくらい
忙しい人もいるでしょう。
そんな夏にお風呂に入れないと
「体の疲れが取れない」「寝つきが悪くなる」
というデメリットも出てきます。
きちんと湯船に浸かって体を温めれば
自然な眠気が生まれ、質のいい睡眠がとれるので
体の疲れを持ち越すことはなくなるのですが、
>>>「入浴と睡眠の関係」
お風呂に入らないと
入浴の7大健康効果の恩恵を
一切受けることができないので
疲れが取れない・眠れない
寝ても途中で起きてしまう。といった
体の不調が起きるリスクが高まります。
- 温熱作用:体を温め、一時的に血の巡りをよくする
- 静水圧作用:水圧で体を引き締め、むくみを解消
- 浮力作用:浮力によって筋肉や関節への負荷・緊張を軽減
- 清浄作用:体についた汚れを落とす
- 蒸気・香り作用:免疫力を高め、自律神経を整える
- 粘性・抵抗性作用:水の抵抗を利用し、少ない負荷で運動療法的な効果を得る
- 開放・密室作用:日常から心と体を開放し、リラックスできる
⑤夏バテ(冷房病・クーラー病)になる
夏場お風呂に入れないと
夏バテになるリスクも高まります。
夏バテとは
- 室内と室外の温度差
- 発汗による水分・ミネラルの不足
- 食欲減退による栄養素不足
による体力の消耗と
自律神経の乱れが重なって起こる
夏場の体調不良の総称で
そんな症状が出ていたら
夏バテの可能性が高いです。
そんな夏バテにも
発汗機能を高め、自律神経の働きを整えられる
お風呂が効果的なのですが、
>>>「夏バテと入浴のメカニズム」
お風呂に入らないでいると
体が夏の暑さに順応できずに
「夏バテしやすく、治りにくくなる」
可能性があるので注意しましょう。
⑥衣類・寝具の黄ばみ・臭い
夏場は汗と皮脂量が増えるので
衣類や寝具(ベットや枕)が黄ばんだり
臭いがつきやすくなります。
- 炎天下なら10分歩くだけで100ml
- 熱帯夜は一晩で500ml以上
もの汗をかく
もしお風呂に入らない期間が長いほど
体にも衣類・寝具にも汚れは蓄積していき
雑菌が繁殖しやすくなるので
定期的に洗濯をするようにしてましょう。
スポンサーリンク
夏にお風呂に入らない場合のメリットはあるの?
「暑い夏はお風呂に入るのが面倒」
「お風呂上りに汗が止まらないから不快」
などの理由で夏場お風呂に入らないという
人もいるかもしれませんが、
夏場お風呂に入らなかったとき
メリットらしいメリットはあるのでしょうか?
管理人が調べた限り
以下の2点はメリットになるかもとは思いましたが
お風呂に入らないデメリットの方が大きいため
個人的にはオススメできませんね。
- 水道光熱費の削減・節約
- 入浴・お風呂掃除の手間を減らす
一応解説しておきます。
水道光熱費の削減
毎日のお風呂代は
お住まいの地域や契約ガス会社
お風呂温度、お湯使用量、入浴人数にもよりますが、
一人暮らしの場合、
水道代は2,171円、
ガス代は3,021円と言われており、
水道使用量のうち40%
ガス使用量のうち80%が
お風呂に使われているそうなので
一人ぐらい方が月に使うお風呂の水道光熱費は
平均3,284円程度になります。
月の支出 | お風呂の使用割合 | お風呂代 | |
水道代 | 2,171円 | 40% | 868円 |
ガス代 | 3,021円 | 80% | 2,416円 |
合計 | 5,192円 | - | 3,284円 |
※表参考:Rooch
つまり、月30日と仮定した場合
1日当たりにかかるお風呂代は
3,284円÷30=約109円
前述した通り、
お住まいの地域や契約ガス会社
お風呂温度、お湯使用量、入浴人数などで
お風呂代は変動しますが、
お風呂に入らない場合で節約できるお風呂代は
一人暮らしの場合、1日当たり100円程度。
積み重なれば結構大きな金額になりますが
水道代もガス代も使用量関係なくかかる
「基本料金」が決まっているので
月に節約できる金額にも上限がありますし、
それ以上に
「お風呂に入らないデメリット」の方がきついので
やはりオススメはできませんね。
特にお風呂代に影響するのがシャワー。
シャワーは1分間で10~12ℓものお湯を使うため
10分も出し続けてしまえば
浴槽に張ったお湯と同程度か
それ以上のお湯を使うことになる。
「体をきれいにしたい、体の疲れを取りたい」けど
「お風呂代も節約したい」というなら
シャワー時間を気にしましょう。
節水シャワーヘッドを使うのも効果的です。
「節水シャワーヘッド きらり」は
最大65%の節水(1分間に4~5ℓの使用)が可能。
湯船には浸からないけど
シャワーはよく浴びるという人に
オススメのシャワーヘッドです。
入浴・掃除の手間を減らす
お風呂に入らない場合
以下の手間を省くことはできます。
- お風呂を掃除する
- お湯をためる
- 服を脱ぐ
- 体・頭を洗う
- 湯船に浸かる
- 体・頭をふく
- 髪を乾かす
ただし、
濡れタオルやボディーシートで体の清潔さを保つ
デオドラント製品で体臭を防ぐ
といった別の手間が増えてしまいます。
忙しくて1日2日お風呂に入れない程度なら
まだいいのですが、
お風呂に入らない期間が長いほど
「メリットを上回るデメリット」が出てしまうので
注意してください。
スポンサーリンク
お風呂に入れない場合は清拭(せいしき)アイテムを使おう
清拭(せいしき)アイテムを使って体を清潔に保ちましょう。
体を清潔に保つには
入浴が一番効率がよく効果的な方法ですが
ケガや体調によっては
入浴することができない人もいるでしょう。
そんな方の場合には
介護や看護でも使われる清拭アイテムで
体を清潔に保つことをオススメします。
- 清拭シート・ボディシート
- 清拭剤
- ドライシャンプー、ドライシャンプーシート
- ベビーパウダー
清拭シート・ボディシート
濡れタオルでふくだけでも
体の汚れを落とすことはできますが、
人によっては濡れタオルを準備・片付けが
面倒と感じる人もいると思います。
そんな方には
清拭シート(タオル)やボディシートがオススメ。
パッと拭いてゴミ箱に捨てることができ
災害があってお風呂に入れない場合も
体を清潔に保つことができますよ。
夏場ならアルコールやメントールが入った
ひんやりするボディシートでもいいのですが、
アルコールやメントールは
肌を刺激してしまうので
局部を拭くことはできません。
全身をきれいに拭くのであれば
- 無香料、無着色
- アルコールフリー
の全身に使えるタイプを使いましょう。
清拭剤
清拭シート・タオルと異なり
液体タイプ・泡タイプのものを「清拭剤」と呼びます。
使い方は清拭シート・タオルと同じで
清拭剤の泡・液体をタオルにとって体を拭くだけ。
- 持ち運んだり手軽に使いたいなら「泡タイプ」
- 自宅でじっくりふき取るなら「液体タイプ」
- 皮脂量の少ない乾燥肌や高齢の方なら「保湿成分入り」
- 局部を拭くなら、刺激の少ない「局部用」
がオススメです。
ドライシャンプー・ドライシャンプーシート
災害や断水、長距離ドライブや登山など
何か理由があってお風呂に入れず
「髪・頭のギトギト・べたべたが我慢できない」
そんな場合にはドライシャンプーが便利です。
お湯を使わずに髪を清潔に保てるシャンプーで
髪・頭皮のベタつきやにおいをマスキングできますよ。
ドライシャンプーは大きく以下の6タイプがあり
それぞれ適した場面が異なるので
ライフスタイルに合ったものをお選びください。
ドライシャンプーのタイプ | 特徴 |
パウダータイプ | 汗・皮脂量が多い人向け。 パウダーが汗や皮脂を吸着するので 臭いを抑える効果が高いが、量の調節が難しい欠点がある |
スプレータイプ | 初心者でも使いやすく、一度に広範囲をカバーできる。 製品の種類が多いが、スプレー缶が意外とかさばるので、 持ち運びには適さないことも。 |
ムース(泡)タイプ | 入院などで長期間お風呂に入れない方向け。 清拭剤の頭タイプという感じ。 ふき取りようのタオルが必要になる |
ミストタイプ | 爽快感が欲しい方向け。 ミストを直接頭皮に吹きかけるので、 汗が出やすい運動後や夏場に適したタイプ。 ただし、髪がウェットになる |
ジェルタイプ | シャワーを浴びる時間もない場合に、手早く済ませたい方向け。 髪や頭皮に直接塗りこんで使うが、余分な水分はすぐに揮発する |
シートタイプ | 持ち運びが楽でどんな場面でも使えるタイプ。 気圧の変化が激しい登山でも問題なく、 ゴシゴシ拭けて洗った感・さっぱり感が得られる |
ベビーパウダー
災害時など水やお湯が使えない場合は
ドライシャンプー代わりに
ベビーパウダーを使うこともでき
余分な皮脂や汗を吸い取って
サラっとした状態に保ってくれますよ。
そんなベビーパウダーには主成分が2種類あるので
ご自身に適したものを選びましょう。
- 乾燥肌なら、吸水性があり肌水分を適度に保つ「コーンスターチ」を主成分とするもの
- 汗っかきなら、吸水性がなく余分な水分を吸い上げて肌をサラサラに保ってくれる「タルク」を主成分とするもの
ベビーパウダーを使ったドライシャンプーのやり方は簡単。
- 髪を櫛・ブラシでよくとかす
- 手のひらに小さじ一杯程度のベビーパウダーを取り、手のひらに広げる
- 手のひら・指全体を使って頭皮をマッサージ。ベビーパウダーをなじませていく
- 櫛・ブラシで粉っぽさがなくなるまでブラッシング
ベビーパウダーのつけすぎには注意。
一度にたくさんつけてしまうと
水分と皮脂を取りすぎて肌が乾燥するほか
粉が落ちて周囲を汚してしまうので
使う場所と使い方には注意してください。
冷房のきいた部屋にいても、夏場は毎日お風呂に入ろう
気温が高く冷房が必須で
ビールや辛い料理がおいしい夏は
汗や皮脂が出やすい季節です
1日2日程度ならお風呂に入らなくても
デオドラント製品で体臭はごまかせますが、
体や髪のべたつきは残ったままですし
乾いた汗や皮脂を餌に
雑菌が繁殖してかゆみが出たり、
冷房と外の気温差で
夏バテを起こす可能性が高くなります。
暑い夏場こそ体調と清潔さのために
毎日お風呂に入って汗を流しましょう。
お風呂上りの冷たい飲料は格別ですよ。
>>>「夏場のお風呂上りを快適にするアイテム」
夏お風呂に入らない場合のデメリットまとめ
ご覧いただきありがとうございました
この記事のポイントは以下の通りです。
- 夏場お風呂に入らない期間が長いほど、汗・皮脂・雑菌のトラブル・デメリットが起こりやすい
- 気温が高くなると、汗だけでなく皮脂の量も増える
- 冷房の効いたヘアにいると、外に出たとき夏バテになりやすい
- 体を清潔に保つ、夏バテを予防するにはお風呂が効果的。
- 理由があってお風呂に入れない場合は、デオドラント製品ではなく清拭アイテムがオススメ。
「昔の人は毎日お風呂に入っていなかったけど問題なかった」
という人もいますが、
今と昔では
生活習慣や食事、平均気温などの違いが多く
今の方が圧倒的に汗と皮脂が出やすい環境で
トラブルが起きやすいため、
季節関係なく、毎日お風呂に入って
体の汚れと疲れをリフレッシュしましょう。