こんにちは!管理人のクラゲです。
そんな疑問解消のために
食事前後での入浴効果・リスクについてご紹介していきます。
- 食事前後の入浴効果・リスク
- 食事とお風呂のオススメの順番
- 水分補給に適した飲み物・NGな飲み物
この記事が少しでも参考となりましたら幸いです。
【結論】食事前後でお風呂の効果とリスクが変わる
この記事の結論は以下。
- お風呂に入ると温熱性の血管拡張が起こり血の巡りがよくなる。
- 体温が上昇すると体温調節のために体表への血液分布が増える
- ご飯を食べると消化吸収のために胃腸に血液が集中する
- 入浴することで血糖値が下がる人もいる
⇓ ⇓ ⇓
食事前後のお風呂の効果
- 食事前にお風呂に入ると「食欲を抑える」
- 食事後にお風呂に入ると「腹持ちがよくなり、もっと食べたい欲求を抑える」
食事前後でのお風呂のリスク
- 空腹時のお風呂は「低血糖によるめまい、動悸、手指の震えなど」
- 満腹時のお風呂は「消化不良や食後低血圧によるめまい・ふらつきなど」
- 食事前後に関わらず「のぼせ、脱水、立ちくらみなど」
お風呂温度や入浴時間も関係してきますが、
入浴前後で体内の血液分布や代謝機能が変わり
「胃腸機能」「食欲」「血圧」「血糖値」に影響するため
食事前後のお風呂は
基本的に「食べ過ぎ」を防止するのに役立ち
食事前後のお風呂は低血糖や低血圧による
めまい、ふらつきなどの自律神経症状が起こる可能性があります。
自律神経症状が出なくとも
満腹状態でお風呂に入ると
消化不良が起こったり気持ち悪くなる恐れもあるので
基本的には空腹時・満腹時のお風呂は避け
- 食事前なら飴玉などのおやつを少し食べてから
- 食事後なら食休みを取ってから
お風呂に入ったほうがいいでしょう。
スポンサーリンク
入浴による体の変化・影響
まずはお風呂でお湯につかると
体にどのような変化が起こるのか解説すると、
お風呂に浸かることで
「温熱作用・静水圧作用・浮力作用」が体に働きかけ
自律神経や血圧、血液分布などに変化が起こり
体に様々な影響を与えます。
この時お風呂温度や入浴時間によっても
入浴効果やリスクが変わり、
適正温度(38~41℃)を外れるほど
入浴時間が長くなるほどリスクが大きくなります。
お風呂温度 | 体への影響 |
45℃以上の非常に熱いお湯 | 火傷のリスク。たんぱく質が熱変性する 肌の保湿成分(セラミド)が流出し肌が乾燥しやすくなる |
42~44℃の熱めのお湯 | 交感神経が活発化。心拍数を増加、血圧を上昇、 気管を拡張、消化機能を抑制。 セラミドが流出し肌が乾燥しやすくなる。 のぼせや脱水のリスクが大きくなる |
38~41℃の温かいお湯 | 副交感神経が活発化。心拍数を減少、血圧を低下、 気管を収縮、消化機能を促進。リラックス効果 |
30~37℃程度のぬるいお湯 | 深部体温(37℃前後)より低くなると体温が奪われ 体が体温を保持しようと皮膚血管を収縮。 熱を産生するために筋肉を震わせる |
29℃以下の冷たい水 | 体温保持・熱産生のために皮膚血管が収縮し 筋肉を震わせる。 17~18℃以下の低温は冷たさが痛みに変わる |
- 温熱作用:体を温め、血の巡りをよくする
- 静水圧作用:水圧で体を引き締め、むくみを解消
- 浮力作用:浮力によって筋肉や関節への負荷・緊張を軽減
- 清浄作用:体についた汚れを落とす
- 蒸気・香り作用:免疫力を高め、自律神経を整える
- 粘性・抵抗性作用:水の抵抗を利用し、少ない負荷で運動療法的な効果を得る
- 開放・密室作用:日常から心と体を開放し、リラックスできる
スポンサーリンク
食事前後でのお風呂の効果・リスク
ここからはこの記事の本題。
食事前後にお風呂に入ることで
体に起こる影響や変化について解説していきますね。
「食事前のお風呂」による影響
食事前つまり空腹時にお風呂に入ると
- 皮膚血管を拡張させ体表への血流を増やす
- 胃腸へ回る血液量が減少し胃腸の働きを抑制する
- 体温が上がり、体の代謝がよくなる
という変化が起こるので
胃腸からの空腹信号が弱まり
脳の視床下部にある「摂食中枢」に
刺激が伝わらなくなるので
「食欲を抑える効果」があります。
ただし、
空腹状態のままお風呂に入って代謝がよくなると
血液中の糖を消費して「低血糖」になる方もいて
自律神経・グルコース欠乏症状が起こり
お風呂場で倒れるリスクもあるので注意が必要です。
【軽度】:自律神経症状
- めまい、動悸、手指の震え
- 冷や汗、顔が青白くなる
【重度】:中枢神経のグルコース欠乏症状
- 集中力低下、脱力、眠気
- めまい、視野がぼやける
- けいれん、昏睡
お風呂での低血糖を防ぐためには
お風呂に入る前に飴玉1個でもいいので
軽くお腹に入れることが大切。
温泉旅館にお茶菓子が置いてあるのは
上記のリスクを防止する意味もあるのです。
「食事後のお風呂」による影響
食事後、満腹時にお風呂に入っても
- 皮膚血管を拡張させ体表への血流を増やす
- 胃腸へ回る血液量が減少し胃腸の働きを抑制する
- 体温が上がり、体の代謝がよくなる
という変化が起こるのですが、
食事後は、食べた物を消化・吸収したり
血液中の栄養を分解し蓄えるために
大量の血液が胃や腸、肝臓などに集まります。
そんな状態のときに入浴すると、
皮膚の末端へ流れる血液が増えるため
消化・吸収に必要となる血液量が減り、
消化が遅くなることで消化不良を起こすといわれています。
ただ、
消化スピードが遅くなるということは
考え方を変えれば「腹持ちがよくなる」ということなので
ご飯を食べた後に起こる
「もっと食べたい欲求」を抑えることに役立つので
食事後のお風呂は食べ過ぎ防止効果があるとも言えます。
どちらにせよ、
ご飯は腹八分目までにして
30分~1時間程度の食休みを取ってから
お風呂に入るといいでしょう。
食後低血圧とは
「食後に血圧が過度に低下する状態」で
消化吸収のために血液が胃腸に集中するため
脳に必要な酸素や血液が不足し
めまい、ふらつき、立ちくらみ
ひどい場合には意識を失うこともある症状です。
通常、健康な人では起こるのは稀ですが
特定の方には起こりやすい症状なのでご注意ください。
- 自律神経機能が低下しやすい高齢者
- 高血圧の方
- 糖尿病にともなう神経障害のある方
- パーキンソン病などの自律神経系疾患のある方
スポンサーリンク
食事とお風呂のオススメの順番は?
上の見出しで
食事とお風呂の順番次第で
効果とリスクが変わることを紹介しましたが、
実際、食事とお風呂の順番は
どっちが先でどっちが後の方がいいのでしょうか?
ここからは食事とお風呂のオススメの順番を解説していきますね。
①基本は「食休み後or寝る1~2時間前にお風呂」
カロリー摂取量を抑えたいなどの
こだわりが特にない場合、
食事とお風呂の順番は
- 30分~1時間程度の食休み後にお風呂
- 就寝する1~2時間前にお風呂
が基本となります。
食事前にお風呂に入るのでもいいのですが、
食事内容によっては汗や皮脂が出ますし
食事をこぼして体が汚れる可能性もあるので
こだわりがないなら
「食事・ごはん ⇒ お風呂」の順番がいいでしょう。
さらに言えば、
夜ぐっすりと眠りたいなら
就寝する1~2時間前の入浴がオススメです。
>>>「お風呂と睡眠の関係」
②胃腸が弱い・年齢を重ねた方は「食事前・食休み後にお風呂」
食事後にお風呂に入ると
消化吸収に必要な血液が十分胃腸に回らなくなり
胃腸へ負担がかかるため
元々or加齢で胃腸が弱くない方の場合
以下の順番がオススメです
- お風呂後に食事・ごはん(空腹は避ける)
- 30分~1時間程度の食休み後にお風呂
食事前にお風呂に入る場合、
空腹だと「低血糖」症状が出る可能性があるので
飴玉一つでもいいので軽くお腹に入れて
血糖値が下がりすぎないようにしてください。
また、
お年を重ねた方で
夜に何度も起きてしまうというなら
「就寝する1~2時間前にお風呂」もオススメです。
③ダイエットをしたい方は「食事前or食事直後にお風呂」
ダイエットをしていて
摂取カロリーを減らしたいというのであれば
以下の順番がオススメ。
- 食事前にお風呂(食欲を抑え、食べ過ぎを防止する)
- 食事直後にお風呂(もっと食べたい欲求を抑え、腹持ちをよくする)
ただし、
食事直後のお風呂は消化吸収を遅くして
胃腸に負担がかかるため
食べ過ぎた場合は食休みは必須ですし
胃腸の強さに自身のない人も
食事直後のお風呂は控えたほうがいいでしょう。
④糖尿病の方は「食休み後にお風呂」
空腹時にお風呂に入ることで起きる「低血糖」は
糖尿病の方で起きやすいので
糖尿病の方は低血糖になりやすい
食事前(空腹時)やインスリン注射後の入浴は避けましょう。
なので
糖尿病の方の場合
お風呂と食事の順番は以下がオススメです。
- 1時間程度の食休み後にお風呂
※必ず主治医と相談の上、
「お風呂・食事・インスリン投与」の順番を決めましょう。
食事前後で変わる入浴効果まとめ
ご覧いただきありがとうございました
この記事のポイントは以下の通りです
- 食事とお風呂の順番で入浴効果とリスクが変わる
- ご飯とお風呂の順番は「食休み後or就寝の1~2時間前」が基本
- お風呂に入り体を温めると、血流がよくなり「胃腸機能・血圧・血糖値・自律神経機能」に変化が起こる
- 食事前にお風呂に入れば、食欲を抑えられるが、空腹だと血糖値が下がって「低血糖」症状が起こることがある
- 食事後にお風呂に入ると、消化吸収スピードが遅くなるので胃腸に負担がかかるが、「もっと食べたい欲求」を抑えることが可能
- 食事とお風呂の順番は人によって変えたほうがいい
お風呂は健康や美容にいい行為ですが
何をしてもいいわけではありません
効果とリスクの両方を知って
自分に合った順番で食事とお風呂を取るようにしてください。