こんにちは!管理人のクラゲです。
入浴剤の色や香りがないときって物足りなく感じませんか?
着色料とはエッセンシャルオイルでもあれば
色や香りを付けられるけど、
そんな都合のいいものを持っている人は少ないですよね。
ってことで、
という人も多いと思いますが、ちょっと待ってください!
入浴剤を複数混ぜてしまうと、
- 特性を損ねる
- 効果効能が低下する
- 肌への刺激が出る
- ひどい香りになる
- 色が変色する
- 浴槽や追い炊き配管への汚れ
などを起こしてしまう可能性もあります。
私も毎日のように使うほど入浴剤が好きで
手近くのものを混ぜて使ったこともありますが
色や香りが残念な結果になったものと、大丈夫なものがありました。
その経験も踏まえ、
この記事で入浴剤を混ぜて使ってもいいかについてご紹介していきます。
- 入浴剤を混ぜて使ってもいいか
- 入浴剤を混ぜると起こる変化
- 入浴剤メーカーの見解
- 入浴剤同士を混ぜて良いものダメなもの
この記事が参考となりましたら幸いです。
入浴剤は混ざて使っても大丈夫?
色・香りがないときや古い入浴剤が出てきたときに
2つ3つ混ぜて使ったことがあるという方もおられるでしょう。
基本的に入浴剤は単独で使うことを前提としているため
混ぜて使うことは考えられていません。
とは言え、入浴剤を混ぜたからといって
身体に害を及ぼすようなガスや成分が発生するわけでもなく、
組み合わせ次第では入浴剤の効果を上げることも可能でしょう。
まずは、入浴剤メーカーの見解をご紹介します。
メーカーの見解は?
数ある入浴剤メーカーの公式HPから
「よくある質問」・「Q & A」・「FAQ」を調査し、
入浴剤を混ぜることの見解を見ると以下のような結果となりました。
【併用使用】入浴剤を2種類混ぜてもいいですか?
異なった入浴剤を混ぜることはお避けください。
身体に害を及ぼすようなことはありませんが、各々の入浴剤の特性を損ねたり、また効能効果が低下するなどのおそれがあります。
引用:アース製薬
入浴剤を2種類混ぜても大丈夫ですか?
異なった入浴剤を混ぜることはお避けください。
身体に害を及ぼすようなことはありませんが、各々の入浴剤の特性を損ねたり、また効能効果が低下するなどのおそれがあります。混ぜてご使用されることはお避けください。
引用:バスクリン
入浴剤メーカーでも、入浴剤を混ぜることに対して
回答しているところは意外と少なかったですが、
身体に害を及ぼすようなことはありませんが、
各々の入浴剤の特性を損ねたり、また効能効果が低下するなどのおそれがあります。
と概ね同じで、入浴剤を混ぜることを避けるように回答しています。
危険性はないの?
入浴剤メーカーがいうように
入浴剤同士を混ぜたからと言って
身体に害を及ぼすほどの危険性はないでしょう。
ただ、使い方次第で皮膚への刺激となり
かゆみや肌の乾燥を招いてしまいます。
また入浴剤同士ではありませんが、
衣料用洗剤と入浴剤で「硫化水素ガス」が発生するため
誤使用を避けるため保管する際は別々にすることをオススメします。
過去には事故や事件も起きているのでご注意ください。
【洗剤の話】
こんにちは。
そろそろ大掃除ですね。
洗剤の混ぜるな危険は何が危険なのか改めて確認しましょう。
✅塩素系の漂白剤+酸性の洗剤=塩素ガス
✅イオウ成分の入った入浴剤など+酸性洗剤=硫化水素ガス
✅危険性は硫化水素ガスが上
✅換気をしながらはもちろん、洗剤や入浴剤は絶対合わせない pic.twitter.com/LjZcw0MQ9w— ポケット薬局~ポケヤク~ (@pokeyaku2525) December 11, 2020
入浴剤を混ぜるとどんなことが起きる?メリット・デメリットは?
入浴剤メーカー各社は入浴剤を混ぜることを避けるように回答していますが
実際、混ぜてしまうとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
特性や効果効能が低下する
入浴剤の種類を考えず混ぜてしまうと
メーカーが回答していたように
特性を損ねたり、効果効能が低下する可能性があります。
入浴剤はその成分や効果目的によって大きく7種類に大別され、
- 無機塩類系入浴剤
- 炭酸ガス系入浴剤
- 薬用植物系入浴剤
- 酵素系入浴剤
- 清涼系(クール系)入浴剤
- スキンケア系入浴剤
- 複合系入浴剤
有効成分の種類や成分の量は各商品によって異なります。
いろんな色の絵具を混ぜていくと最終的に黒くなってしまうように、
メーカーが配合量を考えに考えて開発した入浴剤の特性(色)も
混ぜてしまうと特性が混ざり合い
よくわからないものとなってしまいます。
極端な例を言えば、
- メントール、ハッカ油の入った清涼系入浴剤
- トウガラシ、ショウガの入った発汗系入浴剤
の2種類を混ぜてしまうと、
身体の表面は寒く、体の深くは熱くなり、
汗が出るのに寒いなどのよくわからない変な感覚になります。
もし、上記の組み合わせで効果効能が向上するなら
すでにメーカーがそのような商品を開発販売していますが
調べてみても商品は出てきません。
入浴剤の種類を考えて組み合わせる必要があります。
肌へ刺激が出る
使う人の体質や肌状態によっては
入浴剤を混ぜてしまうと
肌にピリピリ・ヒリヒリとした刺激を感じるようになる可能性があります。
特に乾燥肌や敏感肌の方は刺激に弱いため
一時的に痒みや赤みとして現れることもあれば、
入浴後に肌の乾燥や肌荒れを起こしてしまうこともあります。
例えば、
重曹(炭酸水素ナトリウム)には皮脂汚れを乳化し洗浄する効果や
角質を柔らかくする効果があるため
使う頻度や濃度によっては肌の乾燥を招いてしまいます。
メーカーが販売している重曹の濃度であれば
数日使った程度で肌に問題とはなりませんが
重曹が含まれている入浴剤を複数混ぜてしまうと
濃度が高くなり、肌へ悪影響を及ぼしてしまう可能性が高くなります。
また、
”香りの無いバスソルト”に”香りのあるバスソルト”を混ぜると
効果効能や特性には特に問題は起こらないでしょうが、
塩分濃度が高くなれば、それだけ刺激となり
肌にかゆみや髪にダメージを与える可能性もあります。
色や香りがひどいことになる
色のついた入浴剤同士や
香りのついた入浴剤同士を混ぜてしまうと
色や香りが混ざり合い、ひどい状態になることも・・・
色については、黒や茶、赤茶色の天然温泉もあるので
気にする人は少ないかもしれませんが、
香りについては、スメハラ(スメルハラスメント)という言葉があるように
脳に響くため、気分を悪くすることもあります。
浴槽や追い炊き配管への汚れや劣化の原因となる
入浴剤を混ぜてしまうと、
その成分によって浴槽やお風呂設備への汚れ・劣化の原因となることがあります。
例えば、
追い炊きOKの入浴剤に
追い炊きNGのバスソルトを混ぜてしまうと
追い炊き配管の汚れや劣化を起こしてしまうため
使い方に注意が必要です。
他にも、色のついた入浴剤同士なら
浴槽への色移りや
残り湯で洗濯することで衣類へも色移りする可能性が高くなります。
混ぜて大丈夫な入浴剤の組み合わせ・ダメな組み合わせ
入浴剤を考えなしに混ぜると、
- 特性を損ねる
- 効果効能の低下
- お風呂設備の劣化
- 気分が悪くなる
などの悪影響を起こす可能性がありますが、
きちんと成分や効果効能を考えて入浴剤を組み合わせるなら、
問題はないどころか効果効能の向上にも期待できます。
ここでは、個人的に問題ないと思う組み合わせ、
問題のある組み合わせを紹介していきます。
おおむね以下の組み合わせなら問題ないと考えていいでしょう。
- 同じ種類の入浴剤同士:炭酸ガス系 × 炭酸ガス系など
- 色や香りが近いもの同士:花の香り × 花の香りなど
- 使い方の近いもの同士:追い炊き可能 × 追い炊き可能など
- 一回量が近いもの同士:一回100g同士を半量ずつ
例外として、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)であれば
配合成分が単体、追い炊きや洗濯も可能なので
どの種類のものと混ぜても問題とはならないでしょう。
逆にダメな組み合わせは以下。
- 種類の違う入浴剤同士:クール系 × 発汗系など
- 色や香りがバラバラ同士:温泉の香り × 花の香りなど
- 使い方が違うもの同士:追い炊きOK × 追い炊きNG
- 一回の使用量が違うもの同士:1回1錠 × 一回100gなど
入浴剤の種類については以下の記事で紹介しているので良ければご覧ください。
無色無臭の入浴剤に色や香りをつける方法は?
無色無臭の入浴剤に物足りないとき
他の入浴剤を混ぜる方法以外にも
- 色:着色料を使う
- 香り:エッセンシャルオイルを使う
と言った方法もあります。
入浴剤以外に別途用意しなくてはいけませんが
入浴剤の特性や効果効能を損なうことなく色や香りを追加できます。
また、エッセンシャルオイルであれば
香りや成分によって別の効果をプラスすることも可能です。
入浴剤メーカーの公式サイトであれば
香りをつけるエッセンシャルオイルも販売しているところもあります。
着色料は大きく2種類あり
- 合成着色料:少量で発色がいい
- 天然着色料:淡く渋い色合い
それぞれ同じ種類の色でも、発色や使用量がことなります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
入浴剤は2種類以上混ぜても大丈夫かまとめ
ご覧いただきありがとうございました。
無色無臭の入浴剤だと物足りなく感じ
他の入浴剤を混ぜた経験のある方もおられるでしょう。
しかし、むやみやたらに混ぜてしまうと
せっかくの入浴剤の効果効能や特性を損なってしまう可能性もあります。
もし入浴剤同士を混ぜるのなら
メリット・デメリットを理解の上
種類や使い方が似たようなもの同士を混ぜるといいでしょう。