こんにちは!管理人のクラゲです
そんな疑問にお答えするために
「片栗粉」を入れる理由と役割
ついでに片栗粉入りのバスボムレシピをご紹介していきます
- バスボムに片栗粉を入れる6つの理由と役割
- 片栗粉アリ・ナシのバスボムレシピと作り方(作り方の解説動画もあるよ)
手作りバスボムは基本「片栗粉はなし」でOK!ケースバイケースで活用しよう
結論から言ってしまうと
バスボムに混ぜる片栗粉には大きく4つの理由と役割があるのだが、
- バスボムのかさ増し(サイズアップ)
- お湯を少し濁らせる
- 調湿・防湿のため
- 発泡時間を少し延長
片栗粉を使わなくても問題なくバスボムを自作可能。
となります
詳しくはこの後に紹介・説明しますが、
バスボムは酸とアルカリの材料を混ぜて
お湯に入れたときに
炭酸ガス(二酸化炭素)が発生する入浴剤の1種です。
その炭酸ガスの元になる材料には
主に安価で手に入りやすく、安全性の高い
「クエン酸」と「重曹」を使うので
正直、重曹とクエン酸、それと少量の水さえあれば
バスボムを自作することは可能です。
ただ、重曹とクエン酸のみのバスボムは
無色透明、香りもなく、お湯も濁らないため
面白みに欠ける他
完成したバスボムは衝撃や湿気に弱いです。
そんな手作りバスボムの欠点を補う材料として
「片栗粉」を混ぜることがあるのです。
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バスボムに片栗粉を入れる4つの理由・役割(おまけ+1)
片栗粉を入れなくてもバスボムを自作可能ですが、
わざわざ片栗粉を入れる理由(メリット)があります。
そんなバスボムに片栗粉を入れる理由と役割は大きく以下の6つ
- バスボムのかさ増し(サイズアップ)
- お湯を少し濁らせる
- 調湿・防湿のため
- 発泡時間を少し延長
- 【おまけ】(条件付きで)お湯にとろみをつける
それぞれ解説していきますね。
①バスボムのかさ増し(サイズアップ)
手作りバスボムに片栗粉を入れる理由その①は
「バスボムのサイズアップ(かさ増し)」のためです
バスボム自体、頻繁に作るものでもないので
いざ作ろうとしたときに材料不足になることがあるのですが、
そういう時に、バスボムのかさ増し材料として
片栗粉を使うことができるのです。
通常、バスボム1個当たり
30g~200gくらいになるように作る
ただし、バスボム材料である重曹やクエン酸は
店売りだと大量に手に入りにくいし無駄にコストがかかる
- 店売り:100~500gがほとんど
- 通販:1~5kgサイズもある
バスボム用に大容量のものを買わない限り
作るバスボムのサイズや数次第で材料不足になる可能性がある
②お湯を少し濁らせる
手作りバスボムに片栗粉を入れる理由その②は
「お風呂のお湯を濁らせる」ためです
通常、濁り湯にするには
- クレイ
- 酸化チタン
といった材料を使うのですが、
調味料のように
どのご家庭にもあるものではないので
わざわざバスボム作りのためだけに購入するのも
躊躇してしまいます。
そんな時、濁り湯の材料に使えるのが
料理に使えて常備しているご家庭も多い「片栗粉」
片栗粉の主成分は水に溶けない”でんぷん”なので
お風呂のお湯に溶かすと「コロイド溶液」となり
光を散乱することで白く濁るようになるのです。
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③調湿・防湿のため
手作りバスボムに片栗粉を入れる理由その③は
「調湿・防湿」のためです
バスボムは重曹とクエン酸を固めたものなので
ちょっとの湿気(水分)で簡単に発泡してしまうのですが、
片栗粉は吸湿性のある粉末なので
バスボム作成中も作成後も
過剰な水分(湿気)からバスボムを守ってくれるのです。
④発泡時間を少し延長
手作りバスボムに片栗粉を入れる理由その④は
「発泡時間の延長」のためです
重曹とクエン酸の間に片栗粉が入ることで
酸とアルカリの化学反応が遅くなって発泡時間が伸びるのです。
ただし、
バスボムサイズが小さい、
片栗粉の割合が少ないと
発泡時間は誤差程度にしか変化しません。
管理人クラゲが以下の条件で実験した
重曹大さじ2、クエン酸大さじ1に
粉末片栗粉を混ぜて作ったバスボムの発泡時間
- 片栗粉ナシ:1分
- 片栗粉大さじ1:1分5秒
- 片栗粉大さじ2:1分20秒
- 片栗粉大さじ3:1分10秒
※バスボムに対しての片栗粉の割合が多くなると、お湯に入れたときにバスボムが崩れやすくなるので発泡時間も短くなるのかも
【おまけ】(条件付きで)お湯にとろみをつける
バスボムに付加できる性質ではありませんし
水溶き片栗粉を80~90℃で1分以上加熱し、お風呂に入れる
という条件付きですが
片栗粉でお風呂に”とろみ”をつけることが可能です
※風呂全体にとろみをつけるなら大量に必要。
片栗粉で液体にとろみをつける場合、
液量の1~4%くらいは必要
- 軽いとろみ:1%前後
- あんかけのようなとろみ:4%前後
お風呂のお湯を160~200ℓとするなら、
片栗粉は1.6~8kg程度は必要になる
片栗粉自体、スープなどの料理に
とろみをつける材料として使われますが、
それは片栗粉の主成分である
「でんぷん」の糊化(こか、α化)という性質を利用しているから。
ですが、片栗粉を一度糊化させても
温度が冷めると「水戻り現象」が起こるため
バスボムに付加できる性質ではないのです。
ただ、糊化でんぷんの性質は
元となる材料次第で変わってくるため
バスボムに加えられる糊化でんぷんはあります。(※後述)
原材料による糊化の性質の違いは
独立行政法人である
農畜産業振興機構のalicさんが参考になります。
写真1~3は、でん粉に65度のお湯を注ぎ、よくかき混ぜ、スプーンですくい上げた状態を写したものです。コーンスターチは(写真1)水のようにさらさらで、白濁の液体のままです。ばれいしょでん粉は(写真2)透明になり、スプーンに吸い付くような強い粘りが現れます。かんしょでん粉は(写真3)白濁しているものの、ソースのようなとろみが付きます。
引用:alic
写真4~6は、糊化したでん粉を冷蔵庫で冷やし、カップ型から取り出した直後の状態を写したものです。コーンスターチはきれいに固まり、ばれいしょでん粉は形状が大きく崩れ、かんしょでん粉はやや形を保ったまま固まっていることが分かります。
引用:alic
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バスボム作りに使う「片栗粉」の代用品
バスボム作りに使われる片栗粉ですが
別のもので代用することもできます。
- コーンスターチ
- くず粉(葛粉)
- 米粉(上新粉、白玉粉など)
↑の代用品はこの記事で紹介した
バスボムに加える片栗粉の4つの役割をこなせる材料です。
また、アレルギーがなければ
小麦粉(薄力粉・中力粉・強力粉)も使えなくはないです。
※小麦粉等を使ってもバスボム自体の入浴効果は変わりません。
あと、寒天やゼラチンはバスボムに使えません
寒天もゼラチンも液体を固めるのには使えますが
バスボムの粉末を固めることは難しく
しかも、お風呂温度で溶けないため
排水溝が詰まる恐れがあるので注意です。
コーンスターチなら変わり種バスボム(ふわふわバスボム)を作れる
コーンスターチを使えば
ふわふわのバスボムを作ることもできます。
※片栗粉・くず粉・小麦粉・米粉では作れない
そういう疑問も浮かぶでしょうが、
百聞は一見に如かずってことで↓の動画をご覧ください。
簡易版のため細かい説明は省いていますが
コーンスターチを糊化させることで
バスボムに粘りをプラス。
ふわふわとしたマシュマロのような手触りのバスボムに仕上げています。
作り方は以下の通り。
- コーンスターチ大さじ1に、熱湯大さじ1を加える
(水溶きにしてしまうと水分量が多くなるので、粉に熱湯を加える) - 粘りが出るまでよくかき混ぜる
- クエン酸を大さじ1加えてよく混ぜる
- 電子レンジ(500w)で15秒ほど加熱、水分を少し飛ばす
(クエン酸を加えたときに水分が浮き出すため) - 重曹大さじ2を加えてよく練りこむ
- 多少の重曹とクエン酸が反応して膨らみ、ふわふわのバスボムができる
※作り置き・保存する場合は冷凍保存する
前述した通り、
でんぷんの糊化は原材料で性質が異なるため
コーンスターチ以外では
↑のふわふわバスボムを作ることはできません
- 片栗粉:少量で沸点が低くてもトロミがつくが、温度が下がると水戻りする
- コーンスターチ:片栗粉より温度を上げないとトロミがつきにくいが、粘りが強く冷めても水に戻らず形を維持できる
- くず粉:葛湯というくらいとろとろの液状。他と比較すると粘りは弱い。温度が下がると水戻りする
通常の手作りバスボムより手間も材料も必要なので
作る人は少ないでしょうが
変わり種のバスボムとしてご紹介しました。
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片栗粉バスボムの3つの注意点
バスボムに片栗粉などの粉製品を使う場合
注意点がいくつかあります。
- お風呂の自動運転・追い炊き不可
- バスボム使用後はすぐにお風呂掃除
- 残り湯での洗濯も不可
①お風呂の自動運転・追い炊き不可
片栗粉(でんぷん)がカビなどの汚れの原因となるため
片栗粉入りバスボムを使った後は
お風呂の自動運転・追い炊きは不可となります。
また、バスボムに加える
- 精油
- 着色料
- トッピング類(花びらやラメ等)
などもお風呂機器の汚れや劣化の原因となってしまうので
基本的に
無色無香料トッピングナシのバスボム以外は
お風呂の自動運転や追い炊きをしてはいけません。
②バスボム使用後はすぐにお風呂掃除
片栗粉入りバスボム使用後は
カビや微生物の栄養が浴槽についている状態なので
温度・湿度の高い夏場だと
一晩でカビが生えたり、残り湯から悪臭がすることも・・・・
片栗粉バスボム使用後は
なるべく早くお風呂掃除をするようにしてください。
③残り湯での洗濯も不可
片栗粉バスボム使用後のお風呂の残り湯での洗濯はNGです。
バスボムに混ぜこんだ材料にもよりますが
基本的にカビや色移り、臭い移りなど
洗濯物や洗濯機内部の汚れの原因になる可能性があるので
片栗粉バスボム使用後の残り湯で洗濯はしないほうがいいです
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片栗粉ありのバスボムレシピ・作り方
【バスボム1~2個分の材料】
- 重曹:大さじ2
- クエン酸:大さじ1
- 片栗粉orコーンスターチ:大さじ1
- 水または無水エタノール:適量
【以下お好みで】
- トッピングアイテム:ドライハーブ、花びら、ラメ(グリッター)、おもちゃなど
- 着色料(食紅):付属スプーン1杯を目安に調整
- 精油(エッセンシャルオイル):10滴以内
- キャリアオイル:小さじ1
※道具は省略
トッピングの大きさによっては
バスボムを固めづらくなるので
トッピングの混ぜ方を工夫して下さい。
>>>「バスボムへのトッピング方法」
- 重曹・クエン酸・片栗粉を2:1:1の割合で混ぜる
(「重曹大さじ2、クエン酸大さじ1、片栗粉大さじ1」でバスボム1~2個分)
(ラメはこの時に入れる) - (お好みで)食紅と精油で色と香りを付ける
- バスボム生地を霧吹き等で適度に湿らせる
(握ったときに形が残る程度) - バスボム型に入れて成形
(この時に花びらやおもちゃなどのトッピングを入れる)
(乾燥するとうまく成形できなくなるので、1度湿らせたら10分以内。できれば5分以内に成形する。)
- 乾燥した場所に半日~1日程度おいてしっかり硬化させる
※片栗粉の代わりにコーススターチでもOK
その他、作り方のコツやテクニック・注意点は
以下の生地で解説しているので
興味があればご覧になってみてください。
>>>「片栗粉入りバスボムの作り方」
片栗粉なしのバスボムレシピ・作り方
そんなバスボムの作り方とレシピは以下の通り。
【バスボム1~2個分の材料】
- 重曹:大さじ2杯
- クエン酸:大さじ1杯
- 水または無水エタノール:適量
以下お好みで
- 着色料(食紅):付属スプーン1杯を目安に調整
- 精油(エッセンシャルオイル):10滴以内
- キャリアオイル:小さじ1
- バスボム用・製菓用の型枠・抜き型
- 重曹とクエン酸を2:1の割合で混ぜる
(「重曹大さじ2、クエン酸大さじ1」でバスボム1~2個分) - ①のバスボム生地に着色料(食紅)を加える
(食紅に付属しているスプーン1杯を目安に適宜調整) - ②の生地にキャリアオイルで希釈した精油を混ぜる
(キャリアオイル小さじ1に対し精油10滴以内、適宜調整) - 使いたい色の数だけ③までのバスボム生地を用意する
- 霧吹き等でバスボム生地を適度に湿らせる
(握ったときに形が残る程度) - バスボム型で成形
(乾燥するとうまく成形できなくなるので、1度湿らせたら10分以内。できれば5分以内に成形する。)
- 乾燥した場所に半日~1日程度おいてしっかり硬化させる
(湿気に注意)
香りを最大限楽しみたいなら
バスボムに精油を加えず
入浴時に精油をお湯に垂らす方が香り豊かになります。
そのほか細かなコツや注意点は
⇓の詳細記事で動画・画像を使って説明しています
もっと詳しく知りたい方はご覧になってください。
>>>「カラフルバスボムの作り方」
バスボムに片栗粉を加える理由と役割まとめ
ご覧いただきありがとうございました
簡単にですが
バスボムに片栗粉(orコーンスターチ)を
混ぜる理由を紹介しました
「こんな役割があったのか」
と驚かれるものもあったかと思いますが
バスボム作りに片栗粉を必ずしも入れる必要がありません。
粉のまま混ぜこんでも
役割を果たせないこともあるので
- バスボムを大きく作りたい・数を作りたい
- バスボムの発泡時間を少しでも伸ばしたい
- 濁り湯バスボムにしたい
などの場合に、
ケースバイケースで活用してくださいね。
今後も当ブログでは
入浴剤やお風呂に関係する情報を発信していきますので
興味があれば他の記事もご覧になってみてください。