こんにちは!管理人のクラゲです。
小麦粘土って小さなお子さんが遊んでも
安心安全って言われていますよね。
それでも、子供が小麦粘土を「パクリ」っと
口に入れてしまうのを見ると、
と心配になってしまいませんか?
そんな心配を解決するために、
この記事では、子供が小麦粘土を食べてしまった時のリスクと
食べさせない工夫をご紹介していきます。
小麦粘土は原料が食材であっても食品ではない!
まず第一に知っておくこととして、
小麦粘土の原料は食材「小麦粉と水」ですが、
口に入れる前提の食品ではありません。
あくまで、普通の油粘土や紙粘土と比べ、
小さいお子さんが口にしてしまった場合に備え
安全性を高めた粘土というだけです。
市販されている小麦粘土も
安全性には配慮されていますが、
食べるためのものではありません。
そのため、
小麦粘土を口にすると、少なからずリスクが出てきます。
スポンサーリンク
小麦粘土を子どもが食べてしまった時のリスクは?
小麦粘土の主原料は、
- 小麦粉
- 水
- 塩
- サラダ油
の4つです。
市販されているものだと、
ここに食品添加物を入れたりしていますが、
自作する際は、上記の4つがあれば作ることができます。
小麦粘土の材料に塩やサラダ油が入っている理由を知りたい方はこちらをご覧になってみて下さい。
原材料を見るだけなら特に危険とは思いませんね。
しかし、
小麦粘土には少なからず、以下のリスクがあると考えられます。
- 喉に詰まってしまう(誤嚥・誤食)
- お腹を壊してしまう(食中毒)
- 小麦アレルギーの発症
それぞれ解説していきますね。
喉に詰まってしまう(誤嚥・誤食)
小麦粘土はお餅のような粘りがあるわけではありません。
しかし、
小さいお子さんだと飲み込む力が弱いため、
喉に詰まってしまう可能性はあります。
小麦粘土を使って遊んでいるときは、
なるべく目を離さず、
遊び終わった後も、お子さんの様子をよく見てあげて下さい。
お腹を壊してしまう(食中毒)
小麦粘土は、それほど日持ちしない粘土で
普通に使っていると1週間ほどしか遊ぶことはできません。
1週間とは言え、
その間に、いろんなところを触ったお子さんがこね回すので、
様々な細菌が小麦粘土に付着し
夏のような暑い時期だと細菌が増殖する可能性もあります。
手洗い石鹸のミューズと微生物研究センターの研究で、
- 手を3~10秒の水洗いのみで握ったおにぎり
- 手を殺菌成分の入ったハンドソープで30秒洗った後に握ったおにぎり
を3時間25℃で保存し、細菌の増殖数を測った研究があります。
その結果はというと、①と②での細菌の増殖数は、
3時間後の計測で、600倍の差があったそうです。
手洗い・消毒で細菌を減らすことはできますが
ゼロにすることはできません。
日常の中で、お子さんが触れるものには
目に見えない大量の細菌やウイルスが付着しています。
その中で小麦粘土をこねるのです。
知らず知らずのうちに細菌が増殖していたり
小麦粘土自体が傷んでしまっていることも考えられます。
そんな状態の小麦粘土だと、
直接、口に入れてしまわなくても
まだ免疫力の弱いお子さんであれば、
食中毒になる可能性だってでてきます。
そういったリスクを減らすためにも、
小麦粘土の保存法や使用期間は守るようにしてください。
万が一、小麦粘土を触って
お子さんの様子がおかしい場合はすぐに病院に行ってあげてください。
小麦粘土の保存法についてはこちらの記事をご覧になってみて下さい。
小麦アレルギーの発症
小麦が原因となるアレルギーを「小麦アレルギー」といい、
- 蕁麻疹、かゆみなどの皮膚症状
- 下痢、腹痛などの胃腸症状
- くしゃみ、鼻水といった耳鼻科的症状
- 喘息や呼吸困難などの呼吸器症状
など、その症状は広範囲にわたり
時には、いきなり呼吸ができなくなったり
血圧が下がったりする
「アナフィラキシーショック」を起こす場合もあります。
子ども時分は、
胃腸の消化吸収機能が十分に備わっておらず、
小麦に含まれる成分をきちんと分解できないため、
小麦などの食品由来のアレルギーを起こしやすい状態です。
そんな時に、
小麦粘土で遊んでいて、誤って口にしてしまうと
小麦アレルギーが発症してしまう可能性はゼロではありません。
小麦アレルギー自体は、
成長するにつれ次第に消化吸収機能が備わるため、
自然に改善していくそうですが、
子ども時分は体の成長に重要な時期です。
避けることができるリスクであれば、
避けた方がいいに決まっています。
お子さんの体が弱い・敏感だと
わかっているのであれば、
小麦粘土の扱いも注意しておいた方がいいでしょう。
スポンサーリンク
子どもが小麦粘土を食べない・口に入れさせない方法は?
小麦粘土自体は
子供が口に入れても安全性の高いものです。
しかし食品ではないので口に入れない方がいいものです。
小麦粘土の材料に「塩」が入っていますが、
これは、保存料代わりとして入っているほかに、
塩辛くすることで誤食防止にも役立ちます。
※入れる塩の量次第ではあります。
塩のほかにも、
子どもの誤食防止に役立つのが「苦み」です。
自然由来・食品由来の苦みを小麦粘土に混ぜれば
子どもが「これは苦いものだ」と学習するので
小麦粘土を口に入れる機会は少なくなります。
この苦みを添加する方法として、
一般的なのが以下の2つの方法です。
- コーヒー粉末を入れる
- ココア粉末を入れる
この方法であれば、
準備するものも少なく、悪影響も起こりにくいので
安全に誤食誤飲を防ぐことができます。
世界一苦い食品添加物である
「安息香酸デナトニウム」を入れるという方法もありますが、
大人でも顔をしかめるほどの苦みであるため
小麦粘土で遊ばなくなってしまう可能性も出てきます。
まずは、コーヒーやココアで苦みを出し
それでも誤食誤飲をしてしまうのでしたら
安息香酸デナトニウムを試してみるといいかもしれません。
①コーヒー粉末を入れる
コーヒーをブラックで飲んだことがある方はわかると思いますが、
コーヒーには「苦み」と「酸味」があるので、
誤食防止(口に入れても吐き出す)に役立ちます。
小麦粘土に混ぜる場合は、
なるべくきめ細かい粉末のコーヒーを使うといいでしょう。
ちなみに、コーヒーにも種類があり、
- 苦みの強いコーヒーは「マンデリン」
- 酸味の強いコーヒーは「キリマンジェロ」
といわれています。
小麦粘土を自作する際は、
粉末コーヒーではなく
水の代わりにブラックコーヒー飲料を使うことで
代用することもできるかもしれません。
※管理人は試したことがありませんので参考程度にお願いします。
②ココア粉末を入れる
小麦粘土の誤食防止にココア粉末も有効ですが、
誤食防止に使うのであれば、
甘みのあるココアではなく、
ミルクや砂糖を含まない甘くない
「純ココア」がオススメです。
誤食防止のためにコーヒーやココア粉末をいれる注意点
誤食防止のために苦みを出す方法として、
- コーヒー粉末
- ココア粉末
- 安息香酸デナトニウム
を入れる方法をご紹介しましたが、
いくつか注意点があります。
それは、小麦粘土に「色と香り」が移ってしまうこと。
色は食用色素を入れることで変えられますが
香りはすぐになくなりません。
万が一、
子どもがコーヒーやココアの香りを好んでしまうと
逆に口に入れてしまう可能性もありますのでご注意ください。
まとめ:子どもが小麦粘土を食べてしまった時のリスクは?食べさせない方法も紹介
ここまでご覧いただきありがとうございました。
小麦粘土は、いくら口に入れても安心安全と言っても、
食品というわけではありません。
食品添加物も入っていない場合があり、
長期間保存していると、手の雑菌が移り大繁殖する可能性もあります。
暑い時期であれば食中毒になっても不思議ではありません。
最低限口に入れても吐き出す工夫として、
小麦粘土に苦みを出すために、コーヒー粉末やココア粉末を入れる方法がありますので、
お試しになってみて下さい。