こんにちは!管理人のクラゲです
そんな疑問・お悩み解消のために
夏場でもすっきりと快適なお風呂上りになる
服装やクール系アイテムをご紹介していきます。
- 夏のお風呂上り、いつまでも汗が止まらない理由
- お風呂上りに体を冷やしすぎるのもよくない理由
- お風呂上りの汗のべたつき・不快感を抑える方法
- ハッカ油などの清涼系(クール系)アイテムの注意点
お風呂・温泉・入浴剤が大好きなクラゲ。│ 過去100種を超える入浴剤を体験。│2022年1月「温泉ソムリエ」取得│Twitter・YouTubeでもお風呂・入浴剤情報を発信中│ ブログ収益を使って「温泉巡りの旅」を発信するのを目標にブログ運営をしています 。このブログがちょっとしたライフハックになれば幸いです。
お風呂上りの快適アイテムだけを知りたい方は
目次より該当見出しへ飛んでご覧ください。
汗が止まらない夏場のお風呂上りは「吸収速乾のバスローブ」がオススメ
結論から言ってしまうと
「夏のお風呂上りは汗が止まらず不快」
と感じるなら
オールシーズン使える(もしくは夏用の)吸収速乾のバスローブ
がオススメです。
お風呂上りの汗対策ができる
快適アイテム・方法はいろいろありますが、
商品が高額だったり
使い切りだったり
やり方を理解している必要があります。
それに対し、吸収速乾のバスローブなら使い方は超簡単。
お風呂上りに体が濡れたまま羽織って
汗が引くまで着ていればいいだけ。
体を隠してくれるので
汗が止まるまで服や下着をつける必要はなく
汗のべたつきや不快感を感じませんし
その間にドライヤーで髪を乾かせて
少しくらい扇風機や冷房にあたっても
体を冷やしすぎることもありません。
また、
オールシーズン使えるバスローブなら
冬場の湯冷め防止にも役立ちますし
入浴中に地震が起きたとしても
バスローブを羽織って着替えを持てば
すぐに避難することもできますよ。
>>>「入浴中の地震避難マニュアル」
管理人イチオシのバスローブは
「お風呂上りの汗のべたつきを抑える7つの方法」
で紹介しています。
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暑い夏のお風呂上りは汗が出やすい
ひと夏でも経験したことある人なら
体で理解しているでしょうが、
夏場のお風呂上りは汗が止まりません
それはもうなかなか止まりません。
ここで夏のお風呂上りに
汗が止まらない理由とメカニズムを簡単に解説しますね。
入浴によって交感神経が優位になるほど汗が出る
知っている方も多いと思いますが、
お風呂に入る(湯船に浸かる)と
自律神経が刺激され
お風呂温度で
刺激される自律神経が変わります。
- 38℃~40℃以下のぬるま湯なら「副交感神経」が優位
- 42℃以上の熱いお湯なら「交感神経経」が優位
体温調節のための発汗に関わるのが交感神経で
お風呂の熱を受け取り体温が上がると
以下の反応が体の中で起こります。
- 環境温度や深部体温の上昇を知覚神経を通じて、大脳の正中底部にある体温調節中枢「視床下部」が感知
- 発汗中枢でもある「視床下部」から交感神経を通じて汗腺へ興奮を伝える
- 交感神経の末端から神経伝達物質「アセチルコリン」が分泌される
- アセチルコリンが汗腺の受容体に届くと、血管から血漿をくみ取って汗をつくる
- 全身の汗腺(エクリン腺)から汗が出る
- 水分の蒸発(汗の気化熱)によって熱を奪い、体温を下げる
なぜ42℃以上の熱いお湯だと
交感神経が刺激されるかというと、
脳細胞は42℃を超えると死滅してしまうから。
脳へのダメージは不可逆(回復)しないため
脳内温度が上がりすぎないように
交感神経を刺激して体温を下げようとするのです。
- 42℃のお湯は深部体温(37℃前後)よりも5℃ほど高いため血液が温まりやすい
- 熱放散のために交感神経を刺激して、心拍数を増加・皮膚血流量を増やす
- 熱放散だけで体温上昇が抑えられない⇒脳細胞は42℃を超えると死滅する⇒脳細胞へのダメージ(たんぱく質の編成)を防ぐために、発汗で体温を下げようとする
⇒42℃以上のお湯は汗腺へ興奮を伝える交感神経がより興奮しやすい
そういう理由で
暑いお風呂に入り、体温が上がるほどに
体が体温を下げようと汗が出やすくなるのです。
しかも、
外部温度に左右されにくい深部体温は
汗がでてもすぐに下がるわけではないため
入浴後はしばらく汗が出続けてしまうのです
室温が高いほど汗が出やすく、湿度が高いほど汗が蒸発しにくい
体温が上がれば体は汗をかいて
気化熱によって体温を下げようとします。
しかし、どの程度汗が気化するかは
大気中の気温と水分量(湿度)が関係してくるため、
画像引用:KoKaNet
気温・室温ともに高く、じめじめした夏場は
汗の気化スピードが遅くなるため
お風呂上りはいつまでたっても
汗が肌に残って不快に感じてしまうのです。
体温調節の汗はすぐに拭きとらないほうがいい場合もある
上の見出しで解説した通り
入浴後に出る汗は体温を下げるために出ています。
なんで体温を下げる必要があるかというと
脳細胞へのダメージを減らし、体の機能を低下させないため。
つまり、
入浴後に出る汗は上昇した体温を下げ
体の機能を正常に戻すために必要な汗なのです。
そんな汗は、
脳の「視床下部」にある発汗中枢は
深部体温(血液温度)を検知してコントロールされており、
深部体温は皮膚体温より下がりにくいので
汗をかいたから、汗が不快だからと
すぐに拭いてしまうと
気化熱によって体温を奪うことができず
体温の低下スピードが遅くなってしまうため
入浴後の”ほてり”や”のぼせ”がなかなか取れず
体は体温が下がらないと警告を出して
余計に汗を出すようになってしまうのです。
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お風呂上りに急激に体を冷やすのもNG
お風呂上りに汗が止まらない時は
冷たいビールやジュースがおいしく
冷房の効いた部屋にいると気持ちよく快適ですが、
お風呂上りに急激に体を冷やすのも注意。
温まった体を急激に冷やしてしまうと
以下のリスクが生まれてしまいます。
- 入浴による温熱効果が中断され、手足や内臓の血流が悪くなる
- 手足の血行が悪くなると寝つきが悪くなる
- 内臓の血流が悪くなるとお腹の調子が悪くなる
- 冷房で体表が冷えると毛穴が閉じて汗は止まるが、深部体温は高いままなので「のぼせ・熱中症」リスクは依然として残る
- 外の暑さとの差で自律神経バランスが崩れる
⇒全身のだるさ、頭痛、肩こり、腹痛、下痢、不眠、のぼせ、熱中症など
うちわや扇風機の風であれば
体の表面を空気が流れることで
汗の気化スピードを上げてくれるので
体を冷やしすぎることはありません。
夏場のお風呂上りは
冷たい飲み物や冷房で体を冷やしすぎないようにしましょう。
お風呂上りの汗のべたつき・不快感を抑える9つの方法
夏のお風呂上りに汗が止まらずべたついたり
不快感を感じないようにする方法を紹介していきます。
- 38℃くらいぬるめのお湯に入浴
- 太く大きい血管ののある場所を冷やす
- ドライヤーを冷風にする
- 収れん作用のある化粧水・制汗剤を使う
- ベビーパウダーを使う
- 吸収速乾のバスローブを使う
- 寝巻・部屋着に甚平(じんべい)をきる
- クール系バスアイテムを使う
- 「乗れる扇風機」もオススメ
※冷房機器は体を冷やしすぎるデメリットもあるので注意。
①38℃くらいのぬるいお湯で20分の入浴
お風呂上りに汗をかきたくないなら
38℃くらいのぬるめのお湯につかり
副交感神経が優位になるようにしましょう。
深部体温は37℃前後であるため
38℃くらいのお風呂なら
体温が上がりすぎることはなく
「お風呂上りに汗が止まらない」
ということはなくなりますよ。
②大きく太い血管のある場所を集中的に冷やす
冷水を全身に浴びてしまうと
体は体温を保持しようと皮膚表面の血管が収縮。
逆に体温を閉じ込めてしまい
いつまでたっても血液温度が下がらないので
お風呂から出ても汗は止まらなくなります。
しかし、冷やす場所を太い血管が通る場所に限定すれば
短時間で血液を冷やして
皮膚温度・深部体温を下げて
汗を素早く止めることができますよ
【上半身】
- こめかみ付近、首元、脇の下、ひじの内側、手首
【下半身】
- 太ももの付け根、膝裏、足首
※熱中症になったときに冷やす部位と同じ
お風呂上りに冷やすなら
「首元、手首、わきの下」あたりが効果的です。
熱中症対策にもなるので
夏場は保冷剤を冷蔵庫・冷凍庫に冷やして
お風呂上りの汗対策をしましょう。
③髪を乾かすときドライヤーを冷風にする
髪を乾かすときのドライヤーの熱風・温風も
汗を止まりにくくする原因です。
髪が長く、短時間で髪を乾かせないなら
ドライヤーの冷風を活用しましょう。
ただしこの方法は「髪の短い人向け」
髪が長い人の場合は
冷風では髪の乾燥が遅くなってしまうため
事前によくタオルドライをした後に
髪の根本は「温風」を使って短時間で乾かし
髪の中心~髪の先は「冷風」で乾かすといいでしょう。
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④収れん作用のある化粧水・制汗剤を使う
お風呂から上がった後に出る汗を止めたいなら
毛穴を一時的に引き締めて、
汗や皮脂の分泌を抑制する「収れん作用」のある
化粧品や制汗剤を使うのも一つの手段です。
収れん作用は大きく2つに分類され
- 冷水やアルコールで皮膚の温度を一時的に低下させて毛穴を引き締める
- アルミニウム、ミョウバンなどの物質と汗のタンパク質が反応してできる凝固物が汗腺をふさいで汗を一時的に止める
どちらも汗を止める効果が期待できますが、
汗を止めてしまうため
スキンケア前につけてしまうと
肌が乾燥してしまうこともあるのでご注意ください。
⑤ベビーパウダーを使う
汗のべたつきやあせも対策などに使われる
「ベビーパウダー」もお風呂上りの汗対策に有効です。
ベビーと名が付いていますが
成分がシンプルで肌への負担が少なく
大人用と比べて値段が安いため
大人のスキンケア用品としても人気があります。
商品によって
形状・成分の違い・使い心地は異なりますが、
お風呂上りの汗を止めるために使うのでしたら
以下の基準で選ぶのがおすすめ。
- 一度に全身に使える「パウダータイプ」
- 乾燥肌なら、吸水性があり肌水分を適度に保つ「コーンスターチ」を主成分とするもの
- 汗っかきなら、吸水性がなく余分な水分を吸い上げて肌をサラサラに保ってくれる「タルク」を主成分とするもの
- あせも予防もできる「有効成分入り」
成分量が増えるほど価格は高くなる
ベビーパウダーの主成分には
浴物由来のコーンスターチと
鉱物由来のタルクの2種類があり
そのどちらもベビーパウダーに使える安全性と機能性があります。
主成分による違いは「吸水性の有無」。
コーンスターチには吸水性があるので
肌水分を適度に保ってくれますが、
水分を吸収するので
汗量が多いとだまになったり
ぺたぺたすることがあります。
一方、タルクには吸水性はありませんが
毛細管現象で余分な水分を吸い上げてくれるため
長時間、肌をサラサラの状態に保ってくれます。
また、
ベビーパウダーには固形タイプもありますが、
お風呂上りの汗対策に全身に使うと考えるなら
パウダータイプの方が便利です。
※持ち運ぶなら固形タイプの方が便利
⑥オールシーズン使える「吸収速乾のバスローブ」
お風呂上りの汗対策で管理人イチオシの方法が
汗が落ち着くまで「バスローブ」を着て過ごすやり方。
バスタオルの代わりにバスローブを羽織って
体についた水分を取るだけなので
ほかの汗対策よりも手間がかからず
夏場なら汗対策、冬場なら湯冷め防止ができて
しかも、ベビーパウダーや収れんアイテムなどの
消耗品より長く使えるので経済的。
地震などの災害が起きたときにも
着替える必要なくとっさに避難することもできるので大変便利。
>>>「入浴中の地震避難マニュアル」
バスローブは一挙両得どころか
一挙四得くらいになる便利アイテムです。
そんなバスローブは以下の基準で選びましょう。
- 夏も冬も使えるオールシーズン対応のもの
- 髪の水分も吸い取れるフード付きのもの
(ヘアタオル・ターバンで代用可能) - 肌触りのいいもの
- 吸収性がよく速乾のもの
- 家族や他人に見られても大丈夫なデザインのいいもの
- 汗量が多いなら、乾きが早い「ポリエステル素材」
- 肌触りを重視するなら、静電気が起きにくい「綿素材」
少なくとも
吸収性がよく速乾で肌触りのいいものがオススメです。
⑦寝巻・部屋着に「甚平(じんべい)」
お風呂上りにバスローブを着て
家族に変と思われないか不安なら
通気性と吸収性のいい「甚平(じんべい)」がオススメ
甚平はもともと男性が着る夏向けの和装ですが
最近は女性用のおしゃれでかわいい甚平も販売されていますよ。
そんな甚平は主に以下の4素材で作られており
それぞれ特徴が異なります
素材 | 特徴・欠点 | |
麻(あさ、リネン) | 通気性がよく、見た目にハリがありさらっとしている (シャリ感がある) 肌触りが硬く、洗濯で縮みやすくシワができやすい 綿より価格が高い | |
綿(わた・コットン) | 通気性・吸水性がともに高い。 麻素材に比べると安く、デザインの種類が豊富 ただし、汗を大量に吸ってしまうと乾きにくい | |
ポリエステル | 縮み・型崩れも起きにくくシワになりにくい 日焼けしにくく、虫害も起きない上、素材自体が安い しかし、通気性が悪く、吸収性が低い | |
混紡生地① | 麻の割合が50%以上 程よいシャリ感があり、丈夫で風通しが良い。乾きやすい。 麻100%ほどではないがシワができやすい | |
混紡生地② | 綿の割合が50%以上 適度なふんわり感があるしっかりした生地。 比較的シワが気になりにくく、型くずれもしにくいが 綿が多いため多少乾きずらい |
お風呂上りの汗対策に甚平を使うなら
ポリエステル素材以外のものを選びましょう。
⑧「入浴剤・ハッカ油など」のクール系バスアイテムもオススメ
お風呂上りの汗の不快感が気になる人には
ハッカ油やクール系入浴剤などのバスアイテムがオススメ。
ハッカ油に含まれるメントールが
冷感を刺激したり、収れん作用があるので
さっぱりとした湯上りにしてくれます。
⑨お風呂上りの暑さ・汗対策ができる「乗れる扇風機」も便利
お風呂上りすぐに扇風機にあたりたいけど
- 脱衣所に扇風機を置くスペースがない
- すぐに移動すると、廊下や部屋に汗が落ちるし体が汚れる
- 汗が止まらないから着替えられない
- 着替えられないから扇風機のある部屋に行けない
というのなら、
体重計サイズのコンパクトな
「乗れる扇風機」がオススメ
テレビでも紹介された
夏のお風呂上りの暑さ・汗対策グッズで
濡れたまま使ってもOK
片足をのせるだけでスイッチが入り
足元から強力な風が吹き上げて
体の熱気を飛ばしてくれる優れものです
水分補給もしっかりと!お風呂上りは体を冷やさず上手に汗の不快感を抑えよう
夏のお風呂上りはなかなか汗が止まらず
逆に不快感が増してしまった
そんな経験をしたことがある人もいるでしょう。
そんな時、汗が出るからと体を冷やしすぎるのも
体に悪影響があるので注意
夏のお風呂上りで汗対策をしたいなら
体を冷やしすぎず、上手に汗の不快感を抑えましょう
- 汗が出ないようにする:ぬるめのお風呂、収れんアイテム
- 汗が出てもすぐに乾くようにする:バスローブ、ベビーパウダー、扇風機
また、
1回のお風呂で800ℓもの水分が
失われるともいわれているので
汗が出る分、水分補給はしっかりとりましょう。
暑い夏のお風呂上り対策まとめ
ご覧いただきありがとうございました
この記事のポイントは以下の通りです
- お風呂上りに出る汗は「体温上昇」「交感神経の興奮」「気温(室温)と湿度」によって出る
- 温熱性の発汗は血液温度を脳の視床下部が感知することで起こる
- 出た汗をすぐに拭いてしまうと体温が下がらず、汗は出続ける
- お風呂上りの汗を止めたいなら「汗が出ないようする」「汗が出てもすぐに蒸発するようにする」
- 暑いから・汗が出るからと冷房にあたりすぎるものよくない
- 管理人オススメのお風呂上りの汗対策は「バスローブを着る」こと
これから暑くなるので
今のうちから汗対策アイテムを一つ用意しておき
快適なお風呂上りにしましょう。