こんにちは!管理人のクラゲです。
お風呂好きの方で、
今までにこんなこと言われた経験ありませんか?
これが本当なら、
朝風呂を日課にしている人は早死にして
日本人の平均寿命は短くなるはずですが、
厚生労働省の「簡易生命表(令和元年)」を見ると
男女ともに平均寿命は延びています。
なので、「朝風呂に入ると早死にする」は
風刺や教訓みたいなものと思っているのですが、
実際の所、朝風呂は体に悪いのでしょうか?
そんな疑問を解消するために
朝風呂のリスクについて調べてみました。
- 朝風呂が危険と言われる理由とその原因
- 朝風呂の効果やメリット
- 朝風呂のリスクとデメリット
- 朝風呂が危険な人・問題ない人
- 朝風呂をするときの入浴方法
この記事があなたの疑問解消に
お役に立てられたのなら幸いです。
【結論】朝風呂が危険なのではなく、朝風呂の入り方に問題がある
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/1102495-min-640x360.jpg)
長々と記事を見ていくのも
時間がかかるし面倒だと思うので
まずは、管理人が調べた情報をもとに
「朝風呂は早死にする」は本当かどうか
その疑問への結論をお話しします。
結論から言うと、
「朝風呂にリスクはある」というのは本当です。
ただし、朝風呂が危険なのではなく
寝起きの体の状態を考えずに
準備もせず朝風呂に入ってしまう「入浴方法」に問題があるのです。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/22016862-min.jpg)
特に、寝起きは体がまだ目覚めていないので
- 体温が低い
- 血圧や心臓機能は低下したまま
- 寝汗や空気の乾燥で体が脱水している
- 持病を持つ方もいる
のような状態です。
そんなときに何も考えず朝風呂をしてしまうと
体温の上昇、血圧の乱高下、脱水状態の悪化
などが起きて、”のぼせ”や”熱中症”の他、
心臓や血管に負担がかかり
脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などが起きてしまい
最悪の場合、入浴中に亡くなる可能性だってあります。
朝風呂にももちろんリスクはありますが、
それ以上に対策をせず入浴する方が危険です。
逆を言えば、
自分の体の状態を理解し
水分補給や朝風呂の入浴方法に気を付ければ
大きな問題は起こりにくいということ。
朝風呂の何がダメで何がいいのか
見極めていきましょう。
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朝風呂が危険と言われる理由
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/07/4019704_l-min-573x360.jpg)
「朝風呂は早死にする」「朝風呂は体に悪い」
と言われるその理由について見ていきましょう。
寝起きの体は水分不足!ドロドロ血液は血管に負担
夜のお風呂と朝のお風呂で何が違うかというと、
朝と夜では「体の状態」が違います。
特に、寝起きの身体は水分不足。
寝ている間に寝汗や空気の乾燥で
体の水分は失われるので
血管を流れる血液中の水分量が減り
ドロドロの血液になっている可能性があります。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/2030526-min-265x300.jpg)
ドロドロ血液になると、血流が悪く
細胞へ栄養や水分・酸素の供給スピードも遅くなり
体の機能が低下するほか、
その状態が長く続けば
血管に負担をかけ、傷つけてしまいます。
そんな寝起きの水分不足の状態で
碌な水分補給もせず朝風呂に入ってしまうと
さらに水分が出ていき、
余計に体の負担となることも・・・
血圧が急激に上昇!高血圧は心臓に負担
睡眠中は副交感神経が優位に働き、
体を休息モードにするため
- 心臓機能の抑制
- 末梢血管の弛緩
- 血圧の下降
が起こっており、
寝起きの体もすぐには覚醒せず、
交感神経が少しずつ機能することで
徐々に活動モードに切り替わっていきます。
そんな副交感神経が優位で
心臓や血管の働きが落ちている寝起きに
朝風呂(熱いお湯)に入ってしまうと、
交感神経の働きが活発になり
- 心拍数の増加
- 心収縮力の増加
- 末梢血管の収縮
- 血圧の上昇
心臓や血管に急激な負荷をかけてしまいます。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/1720140-min-300x278.jpg)
その結果、
朝風呂中に、めまい、動悸、息切れなどの
症状が出ることもありますし
年齢による高血圧がある方だと
心臓や血管自体に余計な負荷をかけてしまい
重大な病気のリスクにつながりかねません。
冬場は温度差によるヒートショック
冬のような寒い時期のお風呂は
朝夜関係なく「ヒートショック」を起こすリスクもあります。
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ヒートショックは、
急激な温度変化が影響するため
- 「温かい室内」と「寒い浴室」
- 「寒い浴室」と「温かいお風呂」
体温が変化するとともに血圧も大きく乱高下し、
失神、脳梗塞、心筋梗塞や不整脈
転倒による怪我や湯船で溺れるなど
命に関わる場合も多くあります。
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「朝風呂は早死にする」と言われる原因
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「朝風呂は危険、体に悪い、早死にする」
といわれるのは、
- 血圧の乱高下
- 水分不足による血流の悪化
による血管や心臓にかかる負荷が主な理由。
その原因となる
朝風呂の問題行動について見ていきましょう。
入浴前の水分補給をしない
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寝起きの体は
水分不足になっていることも多いのですが、
朝風呂前の水分補給をしないと
入浴中にさらに水分が出ていくので
心臓や血管にかかる負担も大きくなってしまいます。
前夜に飲酒をしている
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/2571928-min-300x247.jpg)
寝る前に飲酒をした人だと
アルコールが体から抜けきっていない可能性があります。
お酒が抜ける時間には個人差があるでしょう。 体重60㎏の人ならビール350ml缶で約2時間半、500mlになると3時間半、500ml缶を3本飲むと約10時間のアルコール処理時間を要するとされています
引用:大和自動車交通株式会社
日々の飲酒量が多い人ほど
平均血圧が高いことが分かっている他、
アルコールは血圧を下げたり
利尿作用によって血液中の水分を排泄してしまいます。
そんな時に朝風呂をしてしまうと
急激な血圧の上昇や体の脱水状態の悪化を
引き起こすリスクがあります。
42℃以上の熱すぎるお風呂に入っている
お風呂に入る際、
42℃を超えるような熱いお湯は
交感神経を高め、
- 体温の上昇
- 血圧の上昇
- 心拍の増加
- 発汗量の増加
といった変化をもたらします。
熱いお風呂ほど、体を興奮状態にするほか
体温の上昇と発汗での水分の喪失が重なると
”のぼせ”や”熱中症”のリスクも高くなるので注意が必要です。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/のぼせメカニズム-min-320x180.jpg)
入浴時間が長い
熱いお風呂でなくても入浴時間が長いほど
- 体の脱水
- のぼせ
- 熱中症
などのリスクも出てくるので注意。
38~40℃のぬる湯の場合でも
長湯すると「立ちくらみ」を起こし
転倒による怪我などのリスクがあります。
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心臓や血管に問題のある中高年の方が朝風呂をしている
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/1021117-min-300x288.jpg)
朝風呂は血圧の乱高下を起こし
心臓や血管、血管の集まる各臓器に
負担をかける可能性があります。
特に年齢を重ね中高年になると
心臓病や高血圧など持病を持つ方が多くなり
朝風呂で余計な負担をかけてしまうことも・・・
ご自宅での朝風呂はしていなくとも
温泉地に旅行に行ったときに
普段はしない朝風呂をしてしまい
緊急搬送されるということも少なくありません。
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結局朝風呂は入ってもいいの?
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ここまで、
朝風呂が危険と言われる理由やその原因を
ご紹介してきましたが、
結局のところ、
朝風呂に入っても大丈夫なのでしょうか?
どんな人なら朝風呂OK・NGなのか見ていきましょう。
若く健康な人なら条件付きでOK
若く健康な人なら朝風呂をしても問題はないでしょう。
しかし、いくつか条件があります。
- お風呂前後での水分補給は必須
- 42℃を超える熱すぎるお風呂は避ける
- 30分を超える長風呂は控える
- 入浴後、髪や頭皮は十分に乾かす
- 入浴後のスキンケアも必須
↑上の条件を守らないと
体のどこかにトラブルが起きる可能性は高くなります。
持病もないし若いからと油断していると
痛い目を見ることになるのでご注意ください
高齢者や心臓・血管に問題のある方は危険
高齢の方や持病を持つ方だと
リスクが高いので朝風呂はしない方がいいでしょう。
特に心臓や血管の病気がある場合
朝風呂時に起こる血圧の乱高下で意識を失い
転倒による怪我や湯船で溺れる可能性があるのでご注意ください。
飲酒した人も危険
前日の夜に飲酒した人や
寝起きに飲酒した人の場合、
体の中にアルコールが残っているため
- 飲酒後の一時的な血圧の低下
- 飲酒が続くと血圧の上昇
- 利尿効果による脱水
- 二日酔いによるめまいや吐き気
などが起きているため朝風呂はリスクがあります。
酔い覚ましに風呂に入るという方もいますが、
お風呂に入っても酔いはさめません。
それどころか、
アルコールの分解を妨げる上に、
心臓や血管に負担をかけたり、
転倒による怪我や意識を失って溺れるリスクすらあります。
少量のアルコールなら大丈夫と高をくくらず
飲酒後は休息を必ず取ってから入浴するようにしてください。
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朝風呂するならどんな入浴方法がいい?
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目的にもよりますが、
もし朝風呂をするという場合は
少し熱めのお湯で短時間がオススメです。
その理由を紹介しますね。
朝風呂前の水分補給は必須
朝風呂をする前に水分補給は必ず行ってください。
健康な人でも、
コップ1杯(200~250ml)ほどの寝汗をかき、
さらに一回の入浴で800mlほどの汗が出るといわれています。
入浴によりなんと、約800mℓもの水分が失われてしまいます(41℃の風呂に15分間入浴後30分間安静時)
引用:ポカリスエット
入浴時間が長くなるほど、
体の脱水は進んでしまいますので
不足する水分を入浴前後で補給するようにしましょう。
入浴前のかけ湯(かぶり湯)をする
寝起きは血圧・心機能ともに低下したまま。
その状態でいきなりお風呂に入ると
血圧の急激な乱高下が起こり
体に負荷がかかってしまうのでNG
朝風呂(湯船)に入る際は、
かけ湯(かぶり湯)をして
お湯に体を慣らしてから入るようにしましょう。
40~42℃のすこし熱めのシャワーで短時間がオススメ
朝風呂をするのであれば、
40~42℃の少し熱めのシャワーがオススメ。
熱めのシャワーは交感神経を刺激し
目覚めや気分のリフレッシュに効果的です。
ただし、シャワーは
1分間あたり10~12ℓものお湯を使うため
時間をかけた分、水道光熱費もかかってしまう点にご注意ください。
湯船に浸かる場合も40~42℃で短時間
湯船に浸かる朝風呂の場合も
40~42℃で5分未満がいいでしょう。
熱めのお風呂は
長湯するだけ体に負担となりますし、
ぬるめのお湯だと
副交感神経が刺激されて日中の眠気を招き、
仕事や勉学のパフォーマンス低下につながってしまいます。
眠気覚ましや気分のリフレッシュ目的であれば
少し熱めのお湯に短時間の浸かるだけで十分です。
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朝風呂の効果やメリット
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朝風呂にはリスクもありますが、
入浴効果もあります。
ここで、朝風呂のメリットを見ていきましょう。
寝汗や汚れを落とし体臭を抑える
朝風呂に入ると、
寝ている間についた汚れや寝汗を落とせ、
一部の体臭も抑えることができます。
体臭については以下の記事をご参考下さい。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/2-min-4-320x180.jpg)
寝起きの体や頭をスッキリ目覚めさせる
寝起きは頭も体も覚めていないので
ボーっとしたり、朝食を食べる気力もないことがありますが、
朝風呂に入り、頭も体も目覚めると
日中の仕事や勉学のパフォーマンス向上に役立ちます。
ただし、
熱めのお風呂に長湯してしまうと
逆に食欲が抑えられてしまうのでご注意下さい。
食事の前後と入浴効果については
以下の記事をご参考下さい。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/06/入浴効果・リスク-1-320x180.jpg)
朝風呂のリスクやデメリット
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/2328428_l-min-640x360.jpg)
朝風呂自体のリスクやデメリットも見ていきましょう。
朝にお風呂に入っても入浴効果は変わらない
お風呂に入る時間帯は入浴効果に影響しません。
食事の前後と言ったタイミングや
お風呂温度・入浴時間は入浴効果に影響しますが、
朝にお風呂に入ったからと言って
入浴効果が高くなったり、効果が変わることはありません
それよりも、
- 夜寝る前にお風呂に入らない
- 朝と夜2回お風呂に入る
ことのデメリットが大きいので、
寝る前にお風呂に入る習慣を心がけて下さい。
寝る前に風呂に入らないことや
1日に何度も風呂に入るデメリットは
以下の記事をご参考ください。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/ffc0d517e9f5c48dbe8ffd742eabe88e-320x180.jpg)
日中の外部刺激を受けやすくなる
朝風呂に入り、頭や体を洗ってしまうと、
皮膚バリア機能のある「皮脂」が落ちてしまい
日中の紫外線や乾燥などの外部刺激から
肌を十分に守れなくなる可能性があります。
一度皮脂を落としてしまうと、
回復するのに最低6時間はかかるといわれているので
皮脂の落としすぎにも注意が必要です。
朝風呂で体力を消耗する
朝は何かと時間がないもの。
身支度を簡単に済ませようと朝風呂をすると
必要以上に体力を消耗してしまい
仕事や勉学のパフォーマンス低下につながりかねません。
朝風呂が危険と言われる理由まとめ・関連記事
ご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントをまとめると以下のようになります。
- 朝風呂が危険なのではなく、朝の体の状態を考えずお風呂に入るのが危険
- 体の機能が低下した状態 → 血圧の乱高下、体温の上昇、発汗による体の脱水は体に負担となる
- 朝風呂自体にメリットもデメリットもある
- 朝風呂のデメリットを減らるには、水分補給・かけ湯をしたうえで、40~42℃のお湯で5分未満入浴・シャワーがベスト
- 高齢の方や循環器系に持病を持つ方、飲酒をした方は朝風呂を控える
旅行に行くと、飲酒をしたり
普段はしない朝風呂をする方も多いと思います。
ですが、
そんなときの朝風呂こそリスクが高いのでご注意ください。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/ffc0d517e9f5c48dbe8ffd742eabe88e-320x180.jpg)
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/朝シャン良い悪い-1-min-320x180.jpg)
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/5-min-320x180.jpg)
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2023/07/df3ded062a65bcaef1eeb2a8fc7337dc-320x180.png)