こんにちは!管理人のクラゲです。
お風呂に入った時、
「立ちくらみ」をしたことありませんか?
長湯してのぼせたわけでもないのに
いきなり目の前が真っ暗になって立っていられない
いきなり立ちくらみが起こると
病気を心配する人もいるでしょうが、
お風呂から出るときに立ちくらみがでるなら
それは起立性の低血圧が原因かもしれません。
健康な人でも起こる立ちくらみ。
その原因と対処法・予防法について
この記事でご紹介していきます。
- お風呂で起こる立ちくらみの原因
- 立ちくらみが起こるタイミング
- 立ちくらみと一緒に出る症状
- 立ちくらみを起こす可能性のある病気
- 立ちくらみが起きた時の対処法と予防方法
この記事があなたの疑問・不安の解消にお役に立てたのなら幸いです。
お風呂で起こる「立ちくらみ」とは?
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健康な人でも
お風呂で立ちくらみが起こりえますが、
病気の可能性もゼロではありません。
ここでお風呂で起こる立ちくらみの
- 原因やそのメカニズム
- 立ちくらみと一緒に起こる症状
- 立ちくらみを起こす可能性のある病気
について見ていきましょう。
急激な血圧の低下が原因
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/1032408-min-300x225.jpg)
立ちくらみとは、医学用語に直すと
「起立性低血圧」と呼ばれ、
立ち上がったときに
ふらっとめまいを感じたり
目の前が真っ暗になる症状が一時的に起こります。
立ちくらみはその名の通り、
”起立時に起こる”低血圧で
- 症状が軽いと「立ちくらみ」
- 症状が重いと「起立性低血圧」
と使い分けられます。
立ちくらみは何かの原因で
急激な血圧の低下が起こった結果、
重力に従って足に血液が溜まり、
脳へ必要となる血液が一時的に不足。
「脳貧血」という状態になったことで
立ちくらみが起こります。
お風呂に入ると、
温熱性の血管拡張や
副交感神経の刺激があるので、
- 血管の弛緩
- 心拍数の減少
- 心臓の収縮力低下
が起こり、血圧が下がっています。
※病的な変化ではありません。
だからこそ、お風呂に入った時は
健康な人でも立ちくらみがしやすい状態なのです。
お風呂で立ちくらみが起こるタイミング
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/2-640x360.jpg)
お風呂に入った時に
立ちくらみが起こるタイミングというと
湯船に浸かっている座位の状態から
勢いをつけて立ち上がった時に、
立ちくらみが起こります。
このように、
「座位→起立」を急に勢いよくやってしまうと
座位の状態で安定していた血圧では
立った時に重力に抗いながら
脳まで十分な血液を送ることができず、
下半身に血液が溜まってしまうため
脳貧血の状態になり立ちくらみが起こります。
特に、お風呂に入ると
血管は弛緩し血圧や心拍数が落ちているので
血圧に異常のない健康な人でも
簡単に立ちくらみが起こってしまいます。
入浴以外で立ちくらみが起こる原因・病気
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気を付けていても
毎回のように立ちくらみが起こったり、
立ちくらみ以外の症状が一緒に出る場合は
病気が隠れている可能性があります。
ここで、立ちくらみを起こす可能性のある
病気を見ていきましょう。
症状 | 病名 |
めまいのみ | 起立性低血圧(脳性貧血)、脳梗塞 良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎 |
手足のしびれ、強い頭痛、 視覚障害、ろれつが回らない | 動脈硬化、一過性脳虚血発作、脳梗塞、脳出血 |
耳鳴り、難聴、吐き気 | メニエール病、突発性難聴 |
息切れ、頭痛、胸の痛み | 貧血 |
体のだるさ・便秘や下痢・ 頭痛・ほてり・動悸・しびれなど | 自律神経失調症 |
下痢、便秘、胃のもたれ、 頻尿、失禁、尿のきれの異常、 勃起障害、発汗異常など | 糖尿病の神経症状 |
降圧剤、向精神薬、心臓病の薬 を服用している時の立ちくらみ | 薬による副作用 |
上記の表で書かれている原因はすべてではありません。
お風呂から出る際、
毎回のように立ちくらみが起こる場合や
日常生活で立ちくらみが頻発するような場合は
起立性低血圧以外の原因を疑い
病院で検査してもらうことをオススメします。
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立ちくらみが起きた時の対処法
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ここからは、実際に立ちくらみが起きた時の
対処法についてご紹介します。
と言っても、
お風呂場でできることは限られますし
立ちくらみ自体、
脳への血液・酸素不足による症状なので
安静にして症状が落ち着くのを待つのが最優先です。
座ったり横になったりして安静にする
実際に立ちくらみが起きたら、
転倒して体や頭をぶつけて怪我をしないために
ゆっくりと膝を曲げて屈み、
座ったり、横になったりして
症状が落ち着くまで安静にしましょう。
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無理をせずゆっくりと立ち上がる
立ちくらみは、数秒~数分間で収まりますが、
安静にして症状が落ち着いたとしても
油断してはいけません。
お風呂に入った時に起こった立ちくらみだと、
温熱性の血管拡張や副交感神経の刺激による
血圧の低下も起きているので
立ちくらみが再発する可能性もあります。
入浴による血圧の低下自体は
病的なものではありませんが、
安静にしていた数秒~数分で
血管拡張や心拍・心拍出量が
入浴前の元の水準に戻るとは言い切れません。
そのため、
一度立ちくらみが起きた後は
再発させないためにも
ゆっくりと立ち上がるようにしてください。
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お風呂での立ちくらみを予防する方法は?
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お風呂から上がる際、
よく立ちくらみが起こるのでしたら
ここで紹介する「立ちくらみ予防法」をお試しください。
湯船から出るときは「ゆっくり立ち上がる」
急な起立による血圧の低下で起こる
立ちくらみを防ぐために、
湯船から出る際は、
ゆっくりと立ち上がるようにしましょう。
これだけで、
立ちくらみが起こる可能性はかなり低くなります。
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足に冷水をかけ足の血管を収縮させる
お風呂に入ると、
全身の血管が拡張するため、血圧が低下しています。
その時に立ち上がると血圧が足りず、
重力に従い血液が下半身に集中してしまうので
脳に十分な血液が回らないため立ちくらみが起こります。
であれば、
下半身に溜まる血液を減らし
その分の血液を脳へ回すことができれば
立ちくらみは予防可能。
その予防法が足に冷水をかけて
”血管を収縮させる”方法です。
足に冷水をかけるだけなので
心臓に負担になりませんし、
血管が収縮することで
下半身に過剰な血液が溜まることもなくなります。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/5-640x360.jpg)
のぼせ対策をする
熱いお風呂に入ったり長湯すると
血圧の変化が起こる他
体温が上昇するので、立ちくらみだけでなく
”のぼせ”も起きる可能性があります。
のぼせてしまうと、
倦怠感や頭痛、吐き気、動悸など
立ちくらみだけでは起きない症状も出るので
病気と区別するのが難しくなってしまいます。
そのため、
立ちくらみを予防するときは
のぼせの予防対策も同時にすると効果的です。
のぼせの予防対策としては
- 入浴前の水分補給
- かぶり湯(かけ湯)
- 水で濡らしたタオルを頭にのせる
- 高温のお風呂・長湯を避ける
- 入浴中のクールダウン休憩をはさむ
が有効。
詳しい理由やのぼせのメカニズム等について
詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/のぼせメカニズム-min-320x180.jpg)
病気の治療・薬の変更
立ちくらみを起こす病気を持っていたり
薬の副作用で立ちくらみが起こるのなら、
病気の治療と薬の変更のために
お医者さんに相談するようにしてください。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/2595343-min-300x225.jpg)
お風呂で起こる立ちくらみの原因・対処法まとめ・関連記事
ご覧いただきありがとうございました。
この記事のポイントをまとめると以下のようになります。
- 立ちくらみは、医学用語で「起立性低血圧」と呼ばれる起立時に起こる血圧の低下で、脳貧血が起きた時の症状。通常、数秒~数分で症状は落ち着く。
- 立ちくらみが起きたときは、眩暈や目のかすみ、視界のぼやけだけで、頭痛や吐き気など他の症状が出たときは、別の原因(病気やのぼせ)が関係してくる。
- 立ちくらみが起きたときは、安静にして症状が落ち付くのを待つ。
- 立ちくらみの予防は、「ゆっくり立ち上がる」「足に冷水をかける」「のぼせ対策をする」「病気の治療」「薬の変更」が有効
お風呂での立ちくらみは
年齢・性別・季節・持病の有無など関係なく
健康な人でも十分起こりえます。
特に、温泉や銭湯などで
熱いお湯に長湯してしまう場合は、
のぼせや熱中症も
併発するリスクがあるので注意が必要です。
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/08/のぼせメカニズム-min-320x180.jpg)
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/06/入浴効果・リスク-1-320x180.jpg)
![](https://suguruafi.com/wp-content/uploads/2021/11/b93d47e28ccc02fe6942bcdad3370fbc-320x180.jpg)