こんにちは!管理人のクラゲです
そんな疑問解消のために
長風呂で起こりうるリスク・危険性をまとめて解説します
- 長湯(長風呂)で起こる危険性・リスク・デメリットとその対処法
お風呂・温泉・入浴剤が大好きなクラゲ。│ 過去100種を超える入浴剤を体験。│2022年1月「温泉ソムリエ」取得│Twitter・YouTubeでもお風呂・入浴剤情報を発信中│ ブログ収益を使って「温泉巡りの旅」を発信するのを目標にブログ運営をしています 。このブログがちょっとしたライフハックになれば幸いです。
対策なしの長湯は肌や心臓に負担がかかって体に悪い
この記事の結論から言ってしまうと
もともと入浴という行為には
メリット・デメリットがあるのだが、
なんの対策も準備もせず長湯(長風呂)してしまうと
デメリットが強く発現してしまい
健康な人でも10を超える入浴リスクが生まれてしまう
ただし、準備・対策をするなら長湯のデメリットは十分に抑えられる
となります
通常、基本となる入浴方法は
40℃前後のぬるめのお湯に10~20分ほど浸かる
ですが、
↑は、いうなれば入浴のメリットを8~9
デメリットを1~2にする入浴方法
普通にお風呂に入る分には
入浴メリットが勝つのですが
何の準備・対策もせず
ただただ長く湯船に浸かるのは
デメリットを強くしてしまうNG行為
体にいろんな負荷がかかって
多数のリスクが生まれてしまうので注意です
- 熱ストレス・体温の異常上昇
- 血圧の乱高下
- 肌の乾燥
- 体力の消耗
- 脱水
- 自律神経を乱す
体に↑の負荷がかかることで様々な症状が出る
ただ、
入浴のリスクを理解し
きちんと準備・対策をしていれば
長湯をしてもデメリットは十分抑えられるのです。
体の負担を減らす長湯の準備・対策法は
↓の記事で詳しく紹介しています。
>>>「体に負担をかけない!長湯のすゝめ」
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長湯に”普通の入浴”以上の健康・美容効果はある?
長湯は「長い時間(30分以上)お風呂に浸かる」ことを指しますが
一度の入浴で
お風呂に入る時間が長くなるほど
健康・美容効果は大きくなるのでしょうか?
その疑問に答えるなら
1回のお風呂で得られる健康・美容効果には上限がある
逆に長く湯船に浸かるほど
健康・美容効果は小さくなり、入浴リスクが強く出てしまう
となります。
お風呂に入れば
「入浴の7大健康効果」を得ることができますが
【入浴の7大健康効果】
- 温熱作用:体を温め、一時的に血の巡りをよくする
- 静水圧作用:水圧で体を引き締め、むくみを解消
- 浮力作用:浮力によって筋肉や関節への負荷・緊張を軽減
- 清浄作用:体についた汚れを落とす
- 蒸気・香り作用:免疫力を高め、自律神経を整える
- 粘性・抵抗性作用:水の抵抗を利用し、少ない負荷で運動療法的な効果を得る
- 開放・密室作用:日常から心と体を開放し、リラックスできる
たった一度の入浴で体が健康になって
病気が治ったり、美肌になることはありません。
怪我や病気を治す温泉療法の「湯治」ですら
旅館に1~4週間ほどの長期間滞在し
温泉に何度も入ることで温泉成分の効能を得ているのです。
ただの家のお風呂に長時間入ったとしても
湯治と同程度の効果を得られるわけがありません。
それどころか、
入浴時間が長くなるほど
デメリットの方が簡単に強く出てしまうので
基本的に「長湯を避けましょう」といわれるのです。
また、入浴時の消費カロリーについてですが、
入浴による消費カロリー量は微々たるもので
入浴だけでダイエットできるほどではありません。
- 体重や入浴時間にもよるが、1回の入浴で消費するカロリーは基本150kcal以下(例:体重60kgの人が60分お風呂に入った場合、消費カロリーは94.5lcal程度)
- 脂肪1kgを燃焼するのに必要なカロリーは約7200kcal
入浴の消費カロリーについては
↓の記事で詳しく紹介しているので
興味があればご覧ください。
>>>「【入浴時間・体重別】入浴の消費カロリー」
長風呂はなんで体によくないの?
長風呂をすると入浴メリットより
デメリットが強く出てしまうのですが
なんで長風呂は体に良くないといわれているのでしょうか?
お風呂に入ることで
入浴の7大健康効果を得ることができるのですが、
【入浴の7大健康効果】
- 温熱作用:体を温め、一時的に血の巡りをよくする
- 静水圧作用:水圧で体を引き締め、むくみを解消
- 浮力作用:浮力によって筋肉や関節への負荷・緊張を軽減
- 清浄作用:体についた汚れを落とす
- 蒸気・香り作用:免疫力を高め、自律神経を整える
- 粘性・抵抗性作用:水の抵抗を利用し、少ない負荷で運動療法的な効果を得る
- 開放・密室作用:日常から心と体を開放し、リラックスできる
長く湯船に浸かり続けることで
- 温熱作用
- 静水圧作用
- 清浄作用
が過剰に働いてしまい
人体の恒常性(ホメオスタシス)が崩れてしまいます
そうなると体の機能が調節できずに
↓のような異常が起こってしまうのです。
- 体温調節機能が低下し「体温の異常上昇・ヒートショック」
- 温熱性の血管の弛緩・心拍数の減少・心臓収縮力の低下などによる「血圧の乱高下」
- 皮脂の過剰脱落・角質の軟化や膨潤による「入浴後の肌の過乾燥」
- 熱ストレスによる「体力の消耗」
- 長時間の発汗による「脱水」
- 交感神経を刺激し続けて「自律神経を乱す」
体に↑の悪い変化が起こることで様々な症状が出てしまう
「湯あたり(湯疲れ)」とは何が違うの?
長湯のリスクに入る前に
湯あたり(湯疲れ)との違いも簡単に説明しておくと
湯あたり(湯疲れ)は
となっています。
高濃度の温泉成分を含む入浴剤や
温泉のお湯自体をお風呂に浸かった場合は
自宅でも湯あたりが起こる可能性はありますが
いろいろ条件が異なるため
通常自宅のお風呂や銭湯で「湯あたり」は起こりません。
もし自宅のお風呂で体調を崩したり
何かしらの症状が出たとしたら
それは前述した通り
熱ストレスなどで起こる
体内調節機能の低下・異常によるもの。
一番身近な症状だと”のぼせ”や”立ちくらみ”ですね。
その他にも長湯することで起こりえる症状はいくつもありますが
長湯で起こる症状は
湯あたり(湯疲れ)と別物と認識しておきましょう。
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長湯で起こる14の症状・リスクとその対処法
ここからこの記事の本題。
長湯(長風呂)時に起こりえるリスクを
できるだけ詳しく解説していきます。
何の対策もせず長湯した場合に起こる症状は
管理人が調べた限り、以下の14項目が見つかりました。
- 気持ち悪さ・嘔吐・吐き気
- 体が痒くなる・蕁麻疹
- 頭痛
- 疲労
- 鼻血
- のぼせる・立ちくらみ・熱中症
- めまい・貧血・息苦しいさ・胸の苦しさ
- 手足のしびれ
- 肌荒れ・乾燥・ニキビ
- 腹痛・下痢
- 眠れない(寝れない)
- 意識喪失・意識障害・失神(溺水)
- ヒートショック・心筋梗塞・脳梗塞
- 持病の悪化(腰痛・ヘルニア・心臓病など)
①気持ち悪さ・嘔吐・吐き気
長湯時に起こるリスク・症状その①は
「気持ち悪さ・嘔吐・吐き気」です
これは長湯時だけでなく
通常の入浴時にも起こりえる症状ですが、
入浴中から起こる吐き気は
高温のお湯や長時間湯船に浸かることで
- 発汗機能の低下による「体温の異常上昇」
- 発汗・水分補給不足による「脱水」
が起こり、軽度~中程度の熱中症になっているためです
体温調節に不調が出ていて
時間経過でどんどん悪化し
吐き気や嘔吐以外の症状も出てくるので
重症化する前に早めに対処する必要があります
対して、
入浴中は何ともないのに
入浴後お風呂から出た直後に起こる吐き気は
立ちくらみor起立性低血圧によるもので
血圧の低下が主な原因です。
こちらはしばらく安静にしていれば
症状はすぐに収まるので病院に行く必要はありません。
- 入浴中は血管が拡張・心拍数の減少することで「血圧が下がっている状態」
- 湯船から立ち上がると、脳に血液が回らず、一時的に脳貧血を起こす
- 脳に必要な血液が足りなくなると体の調節ができずさまざまな症状が出る
>>>「お風呂で起こる立ちくらみのメカニズム」
もし入浴中、入浴後に吐き気がしてきたら
以下の方法を試してみてください
- 立ちくらみ・起立性低血圧:症状が落ち着くまで座ったり横になって安静にする。ゆっくり立ち上がる
- 熱中症:涼しい場所に移動、水分とミネラルを補給&体を冷やす、病院に行く
熱中症は重症化すると命に関わるので
素人判断せず、病院に連絡し対応の指示を仰ぎましょう
②体が痒くなる・蕁麻疹
長湯時に起こるリスク・症状その②は
「体のかゆみ・蕁麻疹」です
これも長湯特有というわけではなく
通常時のお風呂でも起こりえる症状ですが、
かゆみが出るかはその人の体質次第。
詳しいメカニズムはまだ解明されていないようですが、
- 温水による皮膚温度の急上昇(温熱刺激)
- 発汗をつかさどる「アセチルコリン」という神経伝達物質
などが引き金となって
ヒスタミンが大量に放出された結果、
かゆみや赤みなどの蕁麻疹様症状が出るとのこと。
前者が原因の場合「温熱(性)蕁麻疹」
後者が原因の場合「コリン性蕁麻疹」と呼び
どちらも入浴中~入浴後にかけてかゆみが起こります。
その他にも、
血行が良くなることで
血管周囲にある神経を刺激して起こる”かゆみ”もあるようです
このようなかゆみが起きた場合は
以下の方法を試してみてください
- 血行が良くなることで起こるかゆみ:手足の冷え、血行不良を改善する
- 温熱蕁麻疹:急激な温度上昇を避ける(ぬるめのお湯に浸かる)。かゆみが出たら体を冷やす。抗ヒスタミン薬を飲む
- コリン性蕁麻疹:汗をかく習慣をつくる。抗ヒスタミン薬を飲む
基本的にかゆみは薬でコントロールするのが
一番簡単な対処法です
ただ
抗ヒスタミン薬は覚醒作用・興奮作用を弱めて
眠気や集中力の低下を引き起こすため
使いづらい場面も多いはず
そんなときはかゆみの出る機会を減らしたり
かゆみに慣れる機会を作るようにしましょう
管理人クラゲの温熱性蕁麻疹対策(薬を使わない場合)
- お風呂に入る前に暖房で体温と皮膚温度を上げておく
- お風呂(お湯)の温度を40℃前後のぬるめに設定
- ぬるめのお湯でも体が温まるように入浴剤を使う
⇒体の内外の温度差を10℃未満にすることでかゆみを出にくくする
③頭痛
長湯時に起こるリスク・症状その③は「頭痛」です
頭痛は大きく以下の2種類に分類され
- 一次性頭痛:脳や体に病気がないのに起こる慢性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛や三叉神経・自律神経性頭痛)
- 二次性頭痛:脳や体になんらかの病気があって発生する頭痛(原因はさまざま)
通常、お風呂に入ることで緩和されるのは
「緊張型頭痛」の場合で
それ以外の一次性頭痛(片頭痛・群発頭痛)や二次性頭痛の場合は
血管拡張・血流改善・血圧の乱高下によって
頭痛を誘発させてしまことがあるのです
頭痛の原因となる
ストレスや睡眠不足を解消できるので
積極的にお風呂に入ったほうがいいのですが、
頭痛の種類や原因によっては
入浴を避けたほうがいい場合もあります。
入浴中に頭痛が起きた場合は
以下の方法を試してみてください
- 痛みの対処:湯船から出る。頭を冷やす。水分補給をする。安静にする。頭痛薬を飲む
- 再発防止策:頭痛外来に行き、頭痛の種類と原因を調べる
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④疲労
長湯時に起こるリスク・症状その④は「(熱)疲労」です
これも長湯時に特有というわけではなく
高温環境にいれば誰でも起こり
体温上昇を防ぐため常に発汗を続けた結果
脱水と軽度の体温上昇が起きている
いわば中程度の熱中症といった状態。
体温調節や中枢神経はまだ機能していますが
脱水し体力を消耗しているので
いずれ重度の熱中症をおこす危険性があり
すぐに対処する必要があります。
入浴中に熱疲労を感じた場合は
以下の方法を試してみてください
意識があり、体を自分で動かせるうちに
- 体温上昇の対処:涼しい環境での休息、冷水を浴びる、湯船から上がる
- 発汗による脱水の対処:水分と電解質の補給(経口補水液・スポーツドリンクを飲む)
※熱中症については後述
熱中症は重症化すると命に関わるので
素人判断せず、病院に連絡し対応の指示を仰ぎましょう
⑤鼻血
長湯時に起こるリスク・症状その⑤は「鼻血(鼻出血)」です
鼻は柔らかい粘膜と血管がたくさんある
もともと出血しやすい場所です。
鼻血の9割は鼻の入り口にある
鼻中隔粘膜からの出血で
- 鼻中隔粘膜が傷つく状況の時(鼻をぶつけた、鼻をかむなど)
- 血行が良くなって血管が拡張した時(運動中・入浴中など)
- 鼻の病気(副鼻腔炎(蓄膿症)・アレルギー性鼻炎・腫瘍など)
- 鼻以外の病気(血液・肝臓・腎臓の病気・高血圧・糖尿病など)
病気を含め、
鼻血が出やすい状況になったときに
突然出血するようになります。
鼻血のほとんどは大事になることはありませんが
頻繁に出たり、なかなか止まらなかったり、
厄介な病気が隠れていることもあるので
おかしいと感じたら
病院で検査することをオススメします。
そんな鼻血が入浴中~入浴後に出たときは
以下の方法を順番に試してみてください
- 入浴中なら湯船から出て、気持ちを落ち着かせる
- 鼻血が喉に回らないように下を向いて、ティッシュや綿などを詰めたあと、出血している側の小鼻を圧迫
- 止血する時以外は鼻を触らない
※鼻血が出ている時、上を向くイメージがありますが、血が喉を通って気道や食道へ流れ込み、気持ち悪くなって嘔吐したり、誤嚥の原因となるので、下を向くのが適切です。
※心臓や脳血管の病気で、アスピリンなどの抗凝固薬を服用中の人は鼻血が止まりにくいので注意です
⑥のぼせる・立ちくらみ・熱中症
長湯時に起こるリスク・症状その⑥は
「のぼせ・立ちくらみ・熱中症」です
長時間湯船に入っていると
- 温熱性の血管拡張が起こる
- 血圧が乱高下し、脳への血液循環に異常が出る
- 発汗・水分不足による脱水と電解質不足が起こる
- 発汗機能・体温調節機能が低下し体温が異常上昇する
といった変化が起こります。
この時
- 一時的な脳血管への血液循環異常(脳貧血)が起こっている状態を「のぼせ・立ちくらみ(起立性低血圧)」
- のぼせの状態が改善されず、水分・電解質不足、体温の異常上昇が起こると「熱中症」
となってしまうのです。
ちなみに、
”のぼせ”と”立ちくらみ”は状態が似ていますが、
立ちくらみは「座位⇒立位」時の
急激な血圧低下による脳貧血が原因のため
- 立ち続ける
- 急に立ち上がる
という動作があればどこでも起こります。
対して、のぼせは
- 熱(炎天下にいる、入浴するなど)
- 女性ホルモンのバランスの乱れ
- 緊張や精神的ストレスによる自律神経の乱れ
- 発熱
- 更年期障害
などの場合も起こるため
自身の行動に関わらず起こりえます。
一方、熱中症は
高温多湿な環境に長時間いることで
体内に熱がこもり
体の機能が著しく低下した状態で
そのまま放置していると
重症化し命に関わってくるので早急な対処が必要です
そんなのぼせ・立ちくらみ・熱中症の症状は以下
症状 | |
のぼせ | 頭がぼーっとする、頭痛、顔・体の火照り・紅潮、発汗、鼻血、動悸、嘔吐など |
立ちくらみ | 目の前が真っ暗になる、軽いめまい・ふらつき、転倒 |
熱中症 | 重症度によって3段階に分かれる
|
もし入浴中、入浴後に
↑のような症状が見られたら
以下の方法を試してください
- のぼせ:体を冷やす(冷たいタオルで顔・頭・首に当てる)
- 立ちくらみ・起立性低血圧:症状が落ち着くまで座ったり横になって安静にする。ゆっくり立ち上がる
- 熱中症:涼しい場所に移動、水分とミネラルを補給&体を冷やす、病院に行く
熱中症は重症化すると命に関わるので
素人判断せず、病院に連絡し対応の指示を仰ぎましょう
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⑦めまい・貧血・息苦しいさ・胸の苦しさ・動悸
長湯時に起こるリスク・症状その⑦は
「めまい・貧血・息苦しさ・胸の苦しさ・動悸」です
これも基本的には
のぼせ・立ちくらみ・熱中症が疑われるときの症状で
- 温熱性の血管拡張
- 急な起立による一時的な脳貧血
- 発汗による水分・ミネラル不足
- 発汗機能低下による体温上昇
などが原因ですね。
ただし、温度変化によるヒートショックでも
同様の症状が出るので
入浴前後で温度差・血圧の乱高下に注意する必要があります。
※ヒートショックについては後述
もし入浴中、入浴後に
↑のような症状が見られたら
以下の方法を試してみてください
原因次第だが、
- 基本は無理に立ち上がろうとせず、体勢を低くして、気分が落ち着くまでじっと待つ
- 必要なら体を冷やす、涼しい場所に移動する
- 水分&ミネラルを補給する
- 【ヒートショック対策】入浴前後での急激な温度変化を減らす(10℃以上の温度差は危険)
⑧手足のしびれ
長湯時に起こるリスク・症状その⑧は
「手足のしびれ」です
手足のしびれの原因は大きく以下の2つがあり
- 血管性:血行不良が生じることで痛みやしびれが引き起こされている
- 神経性:何らかの原因によって神経が損傷や圧迫される
冷え性などの血行不良時のしびれであれば
お風呂に入ることで症状防ぐことができますが
入浴前後で手足がしびれるとなると
血行不良以外が原因と考えられます。
神経性のしびれが起きる
- 足根管症候群
- 坐骨神経痛
- 椎間板ヘルニア
- 外反母趾(がいはんぼし)
- 扁平足(へんぺいそく)
- 変形性股関節症
- 関節リウマチ
については原因を治療しないことには
治ることはありません
また、血管性であっても
- 高血圧
- 心臓病
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 糖尿病
- 熱中症
などが原因となって
手足がしびれることがあります
特に、長湯時に注意しないといけないのは「血栓」
長湯すると血栓ができやすい状態になるため
- 体の脱水が起こり血液の粘度が上がる
- 熱いお風呂に入って血小板の働きが活発になる
⇒血栓が血管に詰まり、手足がしびれる
放置していると心筋梗塞や脳梗塞などの
重い病気になる可能性があります。
手足のしびれは
そのそのサインの可能性があるので
病院で検査をしてもらう必要があります。
⑨肌荒れ・乾燥・ニキビ
長湯時に起こるリスク・症状その⑨は
「肌荒れ・乾燥・ニキビ」です
入浴中は湿度が高い場所にいるため
肌の乾燥は気になりませんが、
お風呂に入ると
- 皮脂が落ちる
- 角質が軟化・膨潤
- 保湿成分の脱落
- 汗をかいて水分不足
が起きるので、入浴後の肌は乾燥しやすい状態です。
どの程度肌が乾燥するかは
- 年齢
- 肌質
- 入浴時間
- お湯の温度
- 浴室温度
などによって異なりますが、
気温が低い時だと入浴中でも
お湯から出ている部分が乾燥しやすいので
肌荒れ・乾燥・ニキビが気になるなら
入浴中~入浴後のスキンケアが重要です。
>>>「マグネシウムスプレーの作り方」
⑩腹痛・下痢
長湯時に起こるリスク・症状その⑩は「腹痛・下痢」です
腹痛・下痢になる原因は多く
- ストレス、温度差、自律神経の乱れ、食習慣
- ウイルス・細菌感染(ノロウイルス/カンピロバクター等)
- 逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍
- 急性膵炎、急性虫垂炎(盲腸)、尿路結石、膀胱炎、過敏性腸症候群
など
長湯時に特有の症状というわけではありませんが
入浴中~後に腹痛が起きるとしたら
- 入浴直前・直後に食事をした
- 熱中症
- 水分の取りすぎ
- 冷たいものを摂取し内臓を冷やした
- 腹痛を起こす病気が隠れている
などが考えられます
もし入浴中、入浴中~後に
腹痛や下痢症状が見られたら
以下の方法を試してみてください
- 入浴直後に体を冷やさない。冷えるものを摂取しない
- 入浴前後に食事をとらない
- 適度に休憩&水分補給をして熱中症を予防する
- 腹痛・下痢症状が出たら薬を飲んで安静にする
一番多いのは、
入浴直後の冷たい飲み物・アイスが原因の
腹痛・下痢と思われますが
その他にもいくつか原因が考えられるので
入浴中~後に腹痛・下痢を繰り返すなら
病院で検査をしてもらうことをオススメします
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⑪眠れない(寝れない)
長湯時に起こるリスク・症状その⑪は「眠れない・不眠」です
通常、お風呂に入って深部体温を上げれば
入浴後の体温低下で眠気が起こるものなのですが、
長湯したり、42℃以上の熱いお風呂に入ってしまうと
自律神経の1つ「交感神経」が興奮して
眠気が起こらなくなってしまうのです。
なので、
長湯した後に「眠れない」という場合は
以下の方法をお試しください
- 快適な空間を準備:熱すぎな・寒ぎないようにエアコンを調整
- 頭頂部にある百会と呼ばれるツボを押す
- リラックスできる姿勢で布団にはいる・全身の力を抜く
- アロマをたく
- 睡眠導入にいい音楽・環境音を聞く
- 眠れないと焦らない
※寝る前にスマホ・パソコンを触らない:光の刺激を受けて交感神経が興奮してしまう
⑫意識喪失・意識障害・失神・溺水
長湯時に起こるリスク・症状その⑫は
「意識喪失・意識障害・失神・溺水」です
熱中症やヒートショックによって
- 発汗による脱水・ミネラル不足
- 異常な高体温
- 血圧の乱高下
が起こると
意識障害をおこして
お風呂場で倒れたり、おぼれることがあります。
このような症状は
体内の調節機能や認知機能が低下している
高齢の方に多いので要注意。
対処が遅れると命に関わるので
すぐに病院に連絡し、救急車を手配してもらいましょう。
⑬ヒートショック・心筋梗塞・脳梗塞
長湯時に起こるリスク・症状その⑬は
「ヒートショック・心筋梗塞・脳梗塞」です
長湯するほどに
- 体の脱水が起こり血液の粘度が上がる
- 熱いお風呂に入って血小板の働きが活発になる
- 血管の拡張、心拍出量の減少で血圧が下がる
という反応が起こるので
血管内で血栓ができやすくなり
血栓が詰まってしまうと
- 手足のしびれ
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
を起こしてしまうので注意。
特に、血管が詰まりやすくなる動脈硬化の危険因子
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂質異常症
- 喫煙
に心当たりがある方は
脳梗塞・心筋梗塞のリスクが高いので
長湯を避けましょう
寒暖差による急激な血圧の変動によって起こる
健康被害のことを「ヒートショック」というのですが
ヒートショック時も血圧が乱高下するので
めまいや立ちくらみが起こるほか
血栓ができて心筋梗塞・脳梗塞につながる危険性があるので注意
起きる前に予防することが大切です
- 入浴前・中・後の水分補給
- 長湯を避ける
- 脱衣所と浴室の温度差をなくす(10℃以上の温度差はヒートショックを起こす)
- 定期的に健康診断を受けて、脳梗塞・心筋梗塞のリスクを減らす・リスクがあることを理解しておく(糖尿病、高血圧、脂質異常症は要注意)
- 喫煙をしない(禁煙する)
⑭持病の悪化(腰痛・ヘルニア・心臓病など)
長湯時に起こるリスク・症状その⑭は
「持病の悪化」です
通常、入浴することで
肩こりなど症状が緩和することが多いのですが
長湯して体を温めすぎてしまうことで
- 炎症が悪化し痛みが増す
- 血圧が乱高下して心臓・血管に負荷がかかる
などの悪影響が起こることがあります。
- 傷めたばかりの腰痛・ぎっくり腰・肩こり・筋肉痛
- 椎間板ヘルニア
- 心臓病
など
このような持病を持つ方は
素人判断が難しいので
医者に相談し、基本的に長湯は避けるようにしてください。
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こんな人は注意!長湯でデメリット・リスクがでやすい人の特徴
ここでは長湯をすることで
入浴リスク・デメリットが出やすい人の特徴をまとめます
- 水分補給をしなていない人
- 休憩(クールダウン)せず、長時間湯船に浸かる人
- お風呂温度を高く設定しがちな人
(42℃以上) - 高齢の人
(体温調節機能などが低下) - 体がまだ未熟・未発達な子供
(体温調節機能が未発達) - 持病を持つ人
(高血圧、糖尿病、動脈硬化・肥満、睡眠時無呼吸症候群、不整脈など) - 普段から汗をかかない人(汗をかきづらい人)
- 平熱が低い人
- 体調が悪い人・風邪気味の人
- 飲酒後に入浴する人(入浴中に飲酒する人)
- 入浴の前後すぐに食事をする人
- 妊娠中の人
(お腹の赤ちゃんに悪影響はないが、妊娠中はホルモンバランスの変化や自律神経の乱れなどから、体調を崩しやすい。)
※生理中は入浴しても問題なし、全身を温めることで生理痛の緩和につながる
健康な人でも
長湯をすると熱ストレス等を受け
体温調節機能・恒常性が崩れてしまうのですが
それ以上に
- 元々、爆弾(持病)を抱えている
- 体が未発達or衰えている
- 体調が崩れやすい状況にある
という人に入浴デメリットが出やすいので
リスクのある人は
長湯を避けたほうがいいでしょう。
長湯をするなら体への負担を減らす対策をしよう
ここまで紹介してきた
- 長湯時のリスク
- 長湯しないほうがいい人
を理解したうえで、
それでも長湯をしたいという場合は
体への負荷を減らす対策をして
無理せず楽しく長湯(長風呂)をしましょう。
その対策方法やお風呂での楽しみは
また別の記事で紹介しいるので
興味があれば↓の記事をご覧ください。
>>>「体への負荷を減らし無理せず長湯する方法」
>>>「お風呂時間の楽しみ方」
長湯の危険性まとめ
ご覧いただきありがとうございました。
長湯は体に悪いとは言いますが
入浴にはもともとメリット・デメリットがあり
- 対策をせず長湯する
- もともとリスクある人が長湯をする
ことでデメリットが強く出てしまうのが問題なのです。
「お風呂が好き・長湯するのが好き」という場合は
持病等の入浴リスクがないことを確認して
入浴時の負担を減らす対策をすればいいだけです。
その対策方法はまた別の記事で紹介しますね。
ではでは、
この記事をご覧になった方の
お風呂ライフがよきものになるように願って
終わりとさせていただきますね。
ではまた他の記事でお会いしましょう。