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入浴雑学

「朝風呂は早死にする」は本当?体に悪い・危険と言われる理由・デメリットを解説

こんにちは!管理人のクラゲです。

お風呂好きの方で、
今までにこんなこと言われた経験ありませんか?

朝風呂は体に悪い。早死にしちゃうよ!

これが本当なら、
朝風呂を日課にしている人は早死にして
日本人の平均寿命は短くなるはずですが、

厚生労働省の「簡易生命表(令和元年)」を見ると
男女ともに平均寿命は延びています。

なので、「朝風呂に入ると早死にする」は
風刺や教訓みたいなものと思っているのですが、

実際の所、朝風呂は体に悪いのでしょうか?

そんな疑問を解消するために
朝風呂のリスクについて調べてみました。

この記事でわかること
  • 朝風呂が危険と言われる理由とその原因
  • 朝風呂の効果やメリット
  • 朝風呂のリスクとデメリット
  • 朝風呂が危険な人・問題ない人
  • 朝風呂をするときの入浴方法

この記事があなたの疑問解消に
お役に立てられたのなら幸いです。

【結論】朝風呂が危険なのではなく、朝風呂の入り方に問題がある

長々と記事を見ていくのも
時間がかかるし面倒だと思うので

まずは、管理人が調べた情報をもとに
「朝風呂は早死にする」は本当かどうか
その疑問への結論をお話しします。

結論から言うと、

朝風呂にリスクはある」というのは本当です。

ただし、朝風呂が危険なのではなく

寝起きの体の状態を考えずに
準備もせず朝風呂に入ってしまう「入浴方法」に問題があるのです。

特に、寝起きは体がまだ目覚めていないので

  • 体温が低い
  • 血圧や心臓機能は低下したまま
  • 寝汗や空気の乾燥で体が脱水している
  • 持病を持つ方もいる

のような状態です。

そんなときに何も考えず朝風呂をしてしまうと

体温の上昇、血圧の乱高下、脱水状態の悪化
などが起きて、”のぼせ”や”熱中症”の他、

心臓や血管に負担がかかり
脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などが起きてしまい

最悪の場合、入浴中に亡くなる可能性だってあります。

朝風呂にももちろんリスクはありますが、
それ以上に対策をせず入浴する方が危険です。

逆を言えば、

自分の体の状態を理解し
水分補給や朝風呂の入浴方法に気を付ければ
大きな問題は起こりにくいということ。

朝風呂の何がダメで何がいいのか
見極めていきましょう。

クラゲさん
クラゲさん
どんなものでも使い方・使い手次第。リスクがあるならリスクを低くする方法を見つければいいだけだね

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朝風呂が危険と言われる理由

「朝風呂は早死にする」「朝風呂は体に悪い」

と言われるその理由について見ていきましょう。

寝起きの体は水分不足!ドロドロ血液は血管に負担

夜のお風呂と朝のお風呂で何が違うかというと、
朝と夜では「体の状態」が違います。

特に、寝起きの身体は水分不足。

寝ている間に寝汗や空気の乾燥で
体の水分は失われるので

血管を流れる血液中の水分量が減り
ドロドロの血液になっている可能性があります。

ドロドロ血液になると、血流が悪く
細胞へ栄養や水分・酸素の供給スピードも遅くなり
体の機能が低下するほか、

その状態が長く続けば
血管に負担をかけ、傷つけてしまいます。

そんな寝起きの水分不足の状態で
碌な水分補給もせず朝風呂に入ってしまうと

さらに水分が出ていき、
余計に体の負担となることも・・・

ドロドロ血液で血管に負担がかかり続けると、行きつく先は「動脈硬化」。血管の柔軟性が失われると血圧による負荷を受けやすくなり、血管が詰まったり破裂するなどのリスクがあります。

血圧が急激に上昇!高血圧は心臓に負担

睡眠中は副交感神経が優位に働き、
体を休息モードにするため

  • 心臓機能の抑制
  • 末梢血管の弛緩
  • 血圧の下降

が起こっており、

寝起きの体もすぐには覚醒せず、
交感神経が少しずつ機能することで
徐々に活動モードに切り替わっていきます。

そんな副交感神経が優位で
心臓や血管の働きが落ちている寝起きに
朝風呂(熱いお湯)に入ってしまうと、

交感神経の働きが活発になり

  • 心拍数の増加
  • 心収縮力の増加
  • 末梢血管の収縮
  • 血圧の上昇

心臓や血管に急激な負荷をかけてしまいます。

その結果、

朝風呂中に、めまい、動悸、息切れなどの
症状が出ることもありますし

年齢による高血圧がある方だと
心臓や血管自体に余計な負荷をかけてしまい
重大な病気のリスクにつながりかねません。

冬場は温度差によるヒートショック

冬のような寒い時期のお風呂は
朝夜関係なく「ヒートショック」を起こすリスクもあります。

ヒートショックとは温度の変化による血圧の乱高下によって、心臓や血管の疾患が起こること。血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こるリスクがある

ヒートショックは、
急激な温度変化が影響するため

  • 「温かい室内」と「寒い浴室」
  • 「寒い浴室」と「温かいお風呂」

体温が変化するとともに血圧も大きく乱高下し、

失神、脳梗塞、心筋梗塞や不整脈
転倒による怪我や湯船で溺れるなど

命に関わる場合も多くあります。

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「朝風呂は早死にする」と言われる原因

「朝風呂は危険、体に悪い、早死にする」
といわれるのは、

  • 血圧の乱高下
  • 水分不足による血流の悪化

による血管や心臓にかかる負荷が主な理由。

その原因となる
朝風呂の問題行動について見ていきましょう。

入浴前の水分補給をしない

寝起きの体は
水分不足になっていることも多いのですが、

朝風呂前の水分補給をしないと
入浴中にさらに水分が出ていくので
心臓や血管にかかる負担も大きくなってしまいます。

前夜に飲酒をしている

寝る前に飲酒をした人だと
アルコールが体から抜けきっていない可能性があります。

お酒が抜ける時間には個人差があるでしょう。 体重60㎏の人ならビール350ml缶で約2時間半、500mlになると3時間半、500ml缶を3本飲むと約10時間のアルコール処理時間を要するとされています

引用:大和自動車交通株式会社

日々の飲酒量が多い人ほど
平均血圧が高いことが分かっている他、

アルコールは血圧を下げたり
利尿作用によって血液中の水分を排泄してしまいます。

そんな時に朝風呂をしてしまうと

急激な血圧の上昇や体の脱水状態の悪化を
引き起こすリスクがあります。

42℃以上の熱すぎるお風呂に入っている

お風呂に入る際、
42℃を超えるような熱いお湯は
交感神経を高め、

  • 体温の上昇
  • 血圧の上昇
  • 心拍の増加
  • 発汗量の増加

といった変化をもたらします。

熱いお風呂ほど、体を興奮状態にするほか

体温の上昇と発汗での水分の喪失が重なると
”のぼせ”や”熱中症”のリスクも高くなるので注意が必要です。

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入浴時間が長い

熱いお風呂でなくても入浴時間が長いほど

  • 体の脱水
  • のぼせ
  • 熱中症

などのリスクも出てくるので注意。

38~40℃のぬる湯の場合でも
長湯すると「立ちくらみ」を起こし
転倒による怪我などのリスクがあります。

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心臓や血管に問題のある中高年の方が朝風呂をしている

朝風呂は血圧の乱高下を起こし
心臓や血管、血管の集まる各臓器に
負担をかける可能性があります。

特に年齢を重ね中高年になると

心臓病や高血圧など持病を持つ方が多くなり
朝風呂で
余計な負担をかけてしまうことも・・・

ご自宅での朝風呂はしていなくとも

温泉地に旅行に行ったときに
普段はしない朝風呂をしてしまい
緊急搬送されるということも少なくありません。

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結局朝風呂は入ってもいいの?

ここまで、
朝風呂が危険と言われる理由やその原因を
ご紹介してきましたが、

結局のところ、
朝風呂に入っても大丈夫なのでしょうか?

どんな人なら朝風呂OK・NGなのか見ていきましょう。

若く健康な人なら条件付きでOK

若く健康な人なら朝風呂をしても問題はないでしょう。

しかし、いくつか条件があります。

  • お風呂前後での水分補給は必須
  • 42℃を超える熱すぎるお風呂は避ける
  • 30分を超える長風呂は控える
  • 入浴後、髪や頭皮は十分に乾かす
  • 入浴後のスキンケアも必須

↑上の条件を守らないと
体のどこかにトラブルが起きる可能性は高くなります。

持病もないし若いからと油断していると
痛い目を見ることになるのでご注意ください

高齢者や心臓・血管に問題のある方は危険

高齢の方や持病を持つ方だと
リスクが高いので朝風呂はしない方がいいでしょう。

特に心臓や血管の病気がある場合

朝風呂時に起こる血圧の乱高下で意識を失い
転倒による怪我や湯船で溺れる可能性があるのでご注意ください。

飲酒した人も危険

前日の夜に飲酒した人や
寝起きに飲酒した人の場合、

体の中にアルコールが残っているため

  • 飲酒後の一時的な血圧の低下
  • 飲酒が続くと血圧の上昇
  • 利尿効果による脱水
  • 二日酔いによるめまいや吐き気

などが起きているため朝風呂はリスクがあります。

酔い覚ましに風呂に入るという方もいますが、
お風呂に入っても酔いはさめません。

それどころか、

アルコールの分解を妨げる上に、
心臓や血管に負担をかけたり、
転倒による怪我や意識を失って溺れるリスクすらあります。

少量のアルコールなら大丈夫と高をくくらず
飲酒後は休息を必ず取ってから入浴するようにしてください。

アルコールの代謝能力には個人差がありますが、お酒に強い人でも飲酒後は最低2~3時間の休憩をした後にお風呂に入るようにしてください。

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朝風呂するならどんな入浴方法がいい?

目的にもよりますが、
もし朝風呂をするという場合は
少し熱めのお湯で短時間がオススメです。

その理由を紹介しますね。

朝風呂前の水分補給は必須

朝風呂をする前に水分補給は必ず行ってください。

健康な人でも、
コップ1杯(200~250ml)ほどの寝汗をかき、
さらに一回の入浴で800mlほどの汗が出るといわれています。

入浴によりなんと、約800mℓもの水分が失われてしまいます(41℃の風呂に15分間入浴後30分間安静時)

引用:ポカリスエット

 

入浴時間が長くなるほど、
体の脱水は進んでしまいますので
不足する水分を入浴前後で補給するようにしましょう。

入浴前のかけ湯(かぶり湯)をする

寝起きは血圧・心機能ともに低下したまま。

その状態でいきなりお風呂に入ると
血圧の急激な乱高下が起こり
体に負荷がかかってしまうのでNG

朝風呂(湯船)に入る際は、
かけ湯(かぶり湯)をして
お湯に体を慣らしてから入るようにしましょう。

40~42℃のすこし熱めのシャワーで短時間がオススメ

朝風呂をするのであれば、
40~42℃の少し熱めのシャワーがオススメ。

熱めのシャワーは交感神経を刺激し
目覚めや気分のリフレッシュに効果的です。

ただし、シャワーは

1分間あたり10~12ℓものお湯を使うため
時間をかけた分、水道光熱費もかかってしまう点にご注意ください。

湯船に浸かる場合も40~42℃で短時間

湯船に浸かる朝風呂の場合も
40~42℃で5分未満がいいでしょう。

熱めのお風呂は
長湯するだけ体に負担となりますし、

ぬるめのお湯だと
副交感神経が刺激されて日中の眠気を招き、
仕事や勉学のパフォーマンス低下につながってしまいます。

眠気覚ましや気分のリフレッシュ目的であれば
少し熱めのお湯に短時間の浸かるだけで十分です。

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朝風呂の効果やメリット

朝風呂にはリスクもありますが、
入浴効果もあります。

ここで、朝風呂のメリットを見ていきましょう。

寝汗や汚れを落とし体臭を抑える

朝風呂に入ると、

寝ている間についた汚れや寝汗を落とせ、
一部の体臭も抑えることができます。

体臭については以下の記事をご参考下さい。

朝シャンは体臭対策に効果がある?寝起き臭の原因と改善方法を解説こんにちは!管理人のクラゲです。 朝シャンってやりますか? 寝ぐせを治すためだったり 頭を覚ますために朝シャワーを浴びる人...

寝起きの体や頭をスッキリ目覚めさせる

寝起きは頭も体も覚めていないので
ボーっとしたり、朝食を食べる気力もないことがありますが、

朝風呂に入り、頭も体も目覚めると
日中の仕事や勉学のパフォーマンス向上に役立ちます。

ただし、

熱めのお風呂に長湯してしまうと
逆に食欲が抑えられてしまうのでご注意下さい。

食事の前後と入浴効果については
以下の記事をご参考下さい。

お風呂と食事の順番はどちらが先?食前・食後のお風呂の効果とリスクを解説食事前後で変わる入浴効果・入浴リスクをはじめ、お風呂上りの水分補給に適した飲み物・適さない飲み物についてご紹介します。...

朝風呂のリスクやデメリット

朝風呂自体のリスクやデメリットも見ていきましょう。

朝にお風呂に入っても入浴効果は変わらない

お風呂に入る時間帯は入浴効果に影響しません。

食事の前後と言ったタイミングや
お風呂温度・入浴時間は入浴効果に影響しますが、

朝にお風呂に入ったからと言って
入浴効果が高くなったり、効果が変わることはありません

それよりも、

  • 夜寝る前にお風呂に入らない
  • 朝と夜2回お風呂に入る

ことのデメリットが大きいので、

寝る前にお風呂に入る習慣を心がけて下さい。

寝る前に風呂に入らないことや
1日に何度も風呂に入るデメリットは
以下の記事をご参考ください。

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日中の外部刺激を受けやすくなる

朝風呂に入り、頭や体を洗ってしまうと、

皮膚バリア機能のある「皮脂」が落ちてしまい
日中の紫外線や乾燥などの外部刺激から
肌を十分に守れなくなる可能性があります。

一度皮脂を落としてしまうと、
回復するのに最低6時間はかかるといわれているので

皮脂の落としすぎにも注意が必要です。

朝風呂で体力を消耗する

朝は何かと時間がないもの。

身支度を簡単に済ませようと朝風呂をすると
必要以上に体力を消耗してしまい
仕事や勉学のパフォーマンス低下につながりかねません。

朝風呂が危険と言われる理由まとめ・関連記事

ご覧いただきありがとうございました。

この記事のポイントをまとめると以下のようになります。

  • 朝風呂が危険なのではなく、朝の体の状態を考えずお風呂に入るのが危険
  • 体の機能が低下した状態 → 血圧の乱高下、体温の上昇、発汗による体の脱水は体に負担となる
  • 朝風呂自体にメリットもデメリットもある
  • 朝風呂のデメリットを減らるには、水分補給・かけ湯をしたうえで、40~42℃のお湯で5分未満入浴・シャワーがベスト
  • 高齢の方や循環器系に持病を持つ方、飲酒をした方は朝風呂を控える

旅行に行くと、飲酒をしたり
普段はしない朝風呂をする方も多いと思います。

ですが、
そんなときの朝風呂こそリスクが高いのでご注意ください。

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