こんにちは!管理人のクラゲです。
毎日入浴剤を使っているといつの間にか使い切ってしまい
なんてことありますよね。
そんな時に役立つ知識として、
「入浴剤の代用品になるもの」をご紹介します
- 食材
- 調味料
- 飲み物
- 掃除アイテム
- 化粧品
などの入浴剤代わりとなるアイテムとその使い方
お風呂・温泉・入浴剤が大好きなクラゲ。│ 過去100種を超える入浴剤を体験。│2022年1月「温泉ソムリエ」取得│Twitter・YouTubeでもお風呂・入浴剤情報を発信中│ ブログ収益を使って「温泉巡りの旅」を発信するのを目標にブログ運営をしています 。このブログがちょっとしたライフハックになれば幸いです。
入浴剤が無くても身近なもので代用可能!ただし注意点もあり
入浴剤はメーカーが開発販売していますが
その成分を見ると日用品や食材など
お家にあるもので代用することは可能です。
それどころか、入浴剤よりも安全基準が厳しく
また「さら湯」に入る方が体に悪いため
一般的な入浴剤よりも安全性が高くなる場合もあります。
とは言え、
日常生活で使うものすべてが
入浴剤の代用品とはなりませんし
わざわざ入浴剤の代用品とするのももったいないと思います。
ですので、入浴剤の代用品とするなら
- もう使わないもの
- 余ってしまったもの
- いらないもの
- 消費期限が切れてしまったもの
などの不用品を使うといいでしょう。
ただし不用品と言っても
体に害のない範囲のものにしてください。
明らかに傷んでいるものはNG
入浴剤の代用品に使えるモノはいろいろありますが
- 腐っているもの
- 臭いのおかしいもの
- カビの生えているもの
など明らかに傷んでいるものは使わないようにしてください。
成分が劣化していると
効果がないどころか肌を刺激したり
異臭で体調を崩す可能性もあります。
入浴剤の代用品はお風呂の自動運転(自動保温)・追い炊き・洗濯は基本NG
入浴剤の代わりとなるものは多くありますが、
代用品を使った場合は
- お風呂の自動運転(自動保温)
- 残り湯での追い焚き・洗濯
は基本NGです
お風呂機器の汚れだったり
劣化を起こす可能性があるため注意してください。
繊維などゴミが浮くなら入浴剤代用品を目の細かいネットに入れよう
入浴剤代わりとなるものには、
そのまま湯船に入れてしまうと
汚れの原因となるものもあります。
そんなときは目の細かな袋に詰めて
湯船に浮かべるようにしてください。
- お茶のパック・だしパック
- ガーゼ
- 洗濯ネット
- ストッキング
入浴剤代わりとなるものの
大きさや量に合わせて適切な袋を選びましょう。
ストッキングも袋代わりとなりますが、
使用済みのものに嫌悪感があるなら新品をお使いください。
使い捨ての袋はこちら
洗って繰り返し使う袋はこちら
入浴剤代わりとなるアイテムその①「食材」
入浴剤の代用品となるもの一つ目は「食材」です。
食材の中から入浴剤として使えると以下の5種類を紹介します。
- ユズ
- リンゴ
- みかん
- はちみつ
- ショウガ
食材を入浴剤代わりに使ったお風呂は「薬湯(やくとう)」と呼ばれます。
その中でも、月ごとの旬の食材や植物を使う場合は
「季節湯」と呼ばれ
多くの銭湯や温泉施設でも入浴することことも可能です。
季節湯や他の薬湯について知りたい方は
【薬湯のやり方】をご覧ください。
①ユズ
ユズは古くから、冬至の日に「ゆず湯」に入ると
『1年中風邪をひかない』という言い伝えがあり
今でも冬場に親しまれている入浴法です。
ユズの果汁や果皮には多くの栄養が含まれており、
特に肌に良いビタミンCの含有量は柑橘類の中でもトップクラス。
ビタミンCは美容や健康に不可欠と言ってもいいほど
重要な水溶性ビタミンで
- メラニンの生成抑制
- コラーゲンの産生促進
- しみ・しわの改善
- 光老化の予防及び改善効果
- 細胞にダメージを与える活性酵素を除去する抗酸化物質効果
- 鉄の吸収促進
- コレステロールの処理
- ビタミンEのリサイクル
など多くの美容・健康効果を持ちます。
さらに、ユズ独特の爽やかな優しい香りは揮発性成分であるため
お湯に入れると香りが立ち、リラックス効果も期待できます。
そんなユズを使った柚子風呂の入り方は以下の通りです。
柚子風呂の作り方には大きく以下の5つの方法があります。
- 丸ごと入れる:成分や香りが出にくいので、5個以上が良い
- 切って入れる:香りや成分がすぐ出るため1~2個でOK
- 皮だけ入れる:皮に含まれる成分のみになるので3個分以上がオススメ
- 搾って入れる:成分を万遍なく利用できる。1~2個でOK
- 中身(果肉)だけを入れる:皮に含まれる香り成分「リモネン」で刺激を感じるときにオススメ。皮を剥いてそのまま1~2個入れる
ユズを丸ごと使う場合は、汚れを落とした後お湯に入れるだけですが、
ユズを切ったり、皮だけ使う場合、
種や果肉が飛び散ることがあるので、
必ず目の細かい袋に入れてお湯に浮かべてください。
食品カスが出るので追い炊き・残り湯での洗濯はNGです。
柚子風呂はリモネンによる刺激を感じやすいので
注意点やポイントがいくつかあります。
詳しくは【柚子風呂のやり方】でまとめているので
そちらをご覧ください。
②リンゴ
秋から冬にかけて旬となるリンゴ。
リンゴはビタミンやミネラルが豊富で
お湯に入れリンゴの栄養が溶けだすと、
入浴効果に合わさって血流の改善や保湿・美肌効果が期待できます。
リンゴの産地である青森などの温泉施設では
実際に生のリンゴをそのまま浮かべたリンゴ風呂を行っているところもあります。
そんなリンゴ風呂の作り方は以下の通り。
基本的に柚子風呂の作り方と変わりません。
リンゴ風呂の作り方は以下の3つ。
- リンゴを丸ごと使う:成分や香りが出にくいので、切り込みを入れた1~3個以上が良い
- リンゴを切って使う:香りや成分がすぐ出るため1~3個で程度でOK
- リンゴの皮や芯を使う:皮に含まれる成分のみになるので3個分以上がオススメ
- リンゴをすりおろして使う:リンゴの成分を余すことなく使えるので1~2個で十分
リンゴを丸ごと使う場合は、汚れを落とした後お湯に入れるだけですが、
リンゴを切ったり、皮だけ使う場合、
種や果肉が飛び散ってしまうので、
必ず目の細かい袋に入れてお湯に浮かべてください。
食品カスが出るので追い炊き・残り湯での洗濯はNGです。
リンゴ風呂の効果効能や注意点など知りたい方は
【リンゴ風呂のやり方】をご確認ください。
③みかん
みかんはゆずと同じく柑橘系の果物で、
- 美容や健康に役立つビタミンC
- 活性酵素から体を守るβークリプトキサンチン
- 血流を促すヘスペリジン
- 抗炎症作用のあるクエン酸
などの成分が含まれており、
乾燥肌を防ぎ美肌効果が期待できます。
さらに、ミカンの皮にはリモネンという精油成分があるため
リラックス効果も感じられるでしょう。
そんなみかん風呂の作り方は以下の通り。
こちらも基本的に柚子風呂の作り方と変わりません。
- みかんを丸ごと使う:成分や香りが出にくいので、5個以上が良い
- みかんを切って使う:香りや成分がすぐ出るため1~2個でOK
- みかんの皮だけ使う:皮に含まれる成分のみになるので3個分以上がオススメ
みかんを丸ごと使う場合は、汚れを落とした後お湯に入れるだけですが、
みかんを切ったり、皮だけ使う場合、
種や果肉が飛び散ってしまうので、
必ず目の細かい袋に入れてお湯に浮かべてください。
食品カスが出るので追い炊き・残り湯での洗濯はNGです。
みかん風呂についてもっと知りたい方は
【みかん風呂のやり方】をご覧ください。
④ハチミツ
ハチミツには、200~300種類ものビタミン類・ミネラル類・アミノ酸・酵素
といった栄養素が豊富に含まれており
「食べる美容液」とも評されています。
そんなハチミツもお風呂に入れて入浴剤代わりに使うことも可能で
保湿やアンチエイジング、シミ・シワ防止、
肌の明るさアップなどの効果が期待できます。
そんなハチミツ風呂の筑地方は以下の通り。
- ハチミツを大さじ2~3杯をお風呂のお湯に溶かすだけ
上記の量でべたつくこともなく
十分にハチミツ風呂の効果を実感できますが、
ハチミツの香り自体はそんなに感じません。
香りや効果をより感じたいのなら
入れるハチミツの種類や量を変えていろいろ試してみてください。
ハチミツ風呂も細菌やカビなどの栄養となってしまうため
追い炊き・残り湯での洗濯はNG。
なるべく早く浴槽を掃除することをオススメします。
ハチミツ風呂は単にハチミツをお風呂に入れるだけですが
ハチミツ風呂に適したハチミツと適さないハチミツがあります。
詳しくは【ハチミツ風呂のやり方】でマトンていますので
そちらをご覧ください。
⑤ショウガ
身体を温める効果の高い生姜(ショウガ)。
辛味成分であるショーガオールとジンゲロールが有名で
これらの成分がお湯に溶け込むことで
身体の芯まで温まり、血行が促進されるため、
冷え性や肩こりなどの冷えからくる症状に対して効果が期待できます。
また、ショウガにはタンパク質分解酵素も含まれているので、
体の汚れや古い角質を落とし美肌効果も。
そんなショウガを使った生姜風呂の作り方は以下の通りです。
- 生の生姜1~2片を皮ごとすりおろす。もしくは細かく刻む
- すりおろした生姜をお茶パックなどに詰めて湯船に入れる
- 生姜チューブを使う
生姜の成分に長時間触れていると、肌に刺激となる場合があります。
初めて生姜風呂に入浴する際は、
入浴する15分前にショウガパックを入れ、
入浴する直前に取り出すことをオススメします。
こちらも食品カスなどが出る可能性があるので
追い炊きはNGです。
生姜は加熱加工されると
「ジンゲロール ⇒ ショウガオール」のように
その成分が変化するので、
使う生姜次第で効果効能も変わってきます。
生姜の状態に対する生姜風呂の効果効能は
【生姜風呂のやり方】をご覧ください。
入浴剤代わりになるアイテムその②「調味料」
入浴剤の代用品となるもの二つ目は「調味料」です。
調味料の中から入浴剤として使えると以下の5種類を紹介します。
- 塩
- 砂糖
- お酢
- 唐辛子
- ハーブ類
①塩
どこの家にもある調味料「塩」も入浴剤代わりに使うことができます。
塩を使った入浴剤はバスソルトと呼ばれ
様々な海の海水を使用した商品が販売されています。
そんな塩には各種ミネラルが含まれており
そのミネラルが体の表面を包み込むことで熱の放散を防ぎ、
温熱効果や発汗効果が期待できる他、
塩には殺菌力もあるため身体を清潔にすることもできます。
そんな塩風呂の作り方は以下の通り。
- 塩を50~70g(大さじ3~5杯)程度お風呂に入れるだけ
塩分によって金属が錆びる可能性があるため、追い炊きや残り湯での洗濯はNGです
②砂糖
砂糖は水分を吸収して閉じ込める保水性が高い調味料です。
そんな砂糖を入浴剤代わりに使えば、
保湿効果抜群の「砂糖風呂」に早変わり。
砂糖の内、白糖は床ずれの薬に使われ、
傷の治癒を促進する薬効があると認められている他、
高い親水性と保水性によって角質層に水分を引き込むため、
肌がしっとり柔らかくしたり、
保湿にかかせない「繊維芽細胞」を活性化して皮膚再生を促進する効果も期待できます。
- 砂糖を50~70g(大さじ3~5杯)程度お風呂に入れるだけ
糖分が残ると汚れや細菌繁殖の原因となるため、追い炊きや残り湯での洗濯はNGです
③お酢
様々な健康効果があるお酢は
お風呂のお湯に入れると入浴剤代わりに使用することもできます。
お酢には酸味のもとである有機酸が含まれ、
特に殺菌効果の高いクエン酸によって雑菌の繁殖を抑制し
皮膚を弱酸性保つので、体臭を予防する効果が期待されます。
そんなお酢風呂の作り方は以下の通りです。
- お酢を90~140ml(大さじ6~9杯)程度お風呂に入れるだけ
お酢の臭いはほとんどしないと思いますが、香りが気になるときは、
湯上り時にシャワーで身体をすすいでください。
④唐辛子
身体をポカポカと温める効果の高い唐辛子。
唐辛子は発汗系入浴剤にもよく使われている成分で
温熱効果や発汗効果が高まり、血行が促進されることで、
蓄積していた老廃物や疲労物質を排出する機能が高まり、
疲れやコリを解消するのに役立ちます。
そんな唐辛子風呂の作り方は以下の通りです。
- 刻んだ唐辛子を1~2本程度、お茶パックなどに包みお風呂に入れるだけ
唐辛子風呂の効果の要は「カプサイシン」なので
カプサイシンを含まない「辛みのないししとうや万願寺とうがらし」は不適です。
⑤ハーブ類
料理の香り付けや保存料、薬、香料、防虫などに利用されるハーブ類は
その香りに鎮静・興奮などの作用があるので入浴剤代わりに使うことができます。
市販されている入浴剤やバスソルトにも多くのハーブが使用されていますが、
一口にハーブと言っても、その種類も期待できる効果も様々。
期待する効果や好みの香りに合わせて自分で色々なハーブ風呂を試すことができます。
ストレス、イライラ | ジャーマン・カモミール、ラベンダー、レモンバーム、ローズ、ペパーミント |
不眠 | ジャーマン・カモミール、ラベンダー、レモンバーム |
首・肩こり、腰の疲れ、冷え、疲労回復 | ローズマリー、ジャーマン・カモミール、ジンジャー、ヨモギ |
むくみ | ジュニパー、ローズマリー |
気分の落ち込み | ローズ、レモンバーム、オレンジブロッサム |
肌の乾燥、かゆみ | ジャーマン・カモミール、マロウブルー |
リフレッシュ | ペパーミント、ローズマリー、レモングラス |
そんなハーブを使ったハーブ風呂の作り方は以下の通り。
- ドライハーブを3~5g程度お茶パックに入れ、ティーポッドを使いハーブティーを入れる要領で熱湯を注ぎ10~15分置く。(抽出液を作る)
- 抽出後のハーブをお茶パックなどに詰め、抽出液と一緒にお風呂に入れる
ハーブをそのまま湯船に入れるだけでは溶け出ない成分もあるため
ハーブ風呂をするなら、事前に抽出液を作ることをオススメします。
入浴剤の代わりとなるアイテムその③「飲み物」
入浴剤の代用品となるもの一つ目は「飲み物」です。
飲み物の中から入浴剤として使えると以下の5種類を紹介します。
- お茶
- 牛乳
- ワイン
- 日本酒
- ビール
①お茶
緑茶・ウーロン茶・麦茶・紅茶と食事やティータイムに欠かせない飲み物がお茶。
お茶は加工の方法や発酵度で
その名称や含有成分が変わっていきますが、
概ね健康飲料として親しまれています。
そんなお茶も入浴剤代わりに使うことができ、
保湿作用や保温効果、殺菌作用・リラックス効果など様々な効果が期待されます。
お茶風呂の作り方は以下の通り。
- 茶葉を15~30g程度お茶パックに入れ、急須を使いお茶を入れる要領で
熱湯を注ぎ10~15分置く。(抽出液を作る) - 出がらしの茶葉と抽出液をお風呂のお湯に入れる。
茶葉に含まれる成分によっては高温のお湯でないと溶け出ないものもあるので、
効果を最大限にするために、一度熱湯で抽出液を作ることをオススメします。
(カテキンは80℃以上のお湯で溶けだす。)
また、出がらしの茶葉だけだと
大部分の水溶性成分が溶け出てしまっているので
抽出したお茶も入れると効果がアップ。
出がらしの茶葉の場合は量を多くして
入浴中に成分を揉みだすといいでしょう。
>>>「緑茶風呂の作り方」
>>>「ウーロン茶風呂のやり方」
②牛乳
牛乳は生命維持に不可欠な三大栄養素である
たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンA、ビタミンB2など
各種栄養素がバランス良く含まれた準完全栄養食品です。
そんな牛乳も入浴剤代わりに使うことができ、
古くにはかの有名な三大美女の一人である
クレオパトラも牛乳風呂に入っていたといわれており
保湿効果・美肌効果・冷え性改善・快眠・熟睡効果などの効果が期待できます。
牛乳風呂の作り方は以下の通り。
- 500ml~1Lの牛乳をお湯に入れるだけ
脂肪分は保湿効果にかかわるため
低脂肪牛乳よりも普通の牛乳の方がオススメです。
牛乳の成分が沈殿する可能性があるので追い炊きはNG。
残り湯での洗濯も避けましょう。
③ワイン
鮮やかな葡萄色と芳醇な香りが楽しめる「ワイン風呂」
このワイン風呂は”若返りの湯”として
古くはクレオパトラやメアリー女王も愛したと言われており
ワインに含まれるビタミンやポリフェノールが
肌をすべすべにしたり、保湿効果を高めてくれたりと、
美肌効果が期待できます。
そんなワイン風呂の作り方は以下の通りです。
- 100ml〜ボトルの半分くらいのワインをお風呂に入れるだけ
お湯の温度が高すぎるとアルコール成分が飛び、
香りで酔いやすくなったり、のぼせて気持ち悪くなるため
温度は36~38℃と低めに設定するといいでしょう。
赤ワインと白ワインのどちらでも大丈夫ですが、
ワインの成分が浴槽につくため、入浴後はすぐにお湯を排泄して
シャワーで洗い流しましょう。
成分が沈着してしまうため、ワイン風呂の残り湯での追い炊きや洗濯はNGです
④日本酒
飲むことで血行促進や疲労回復、
美肌にも効果があると知られている日本酒ですが、
入浴剤代わりに使用してもその効果を体感することができます。
日本酒に含まれているアセトアルデヒドが血管を拡張することで
血行が良くなると新陳代謝が上がるため
汗も出るようになります。
また、日本酒に含まれるアミノ酸やフルーツ酸、フェラル酸などの成分によって
保湿、美白、美肌、アトピー改善といった美容効果も期待できます。
そんな日本酒風呂の作り方は以下の通りです。
- 180~360ml程度の日本酒をお風呂に入れるだけ
お湯の温度が高すぎるとアルコール成分が飛び、
香りで酔いやすくなったり、のぼせて気持ち悪くなるため
温度は36~38℃と低めに設定するといいでしょう。
日本酒は透明ですが、成分がお風呂設備を痛める可能性もあるので
湯上り後すぐに排水しシャワーで浴槽をすすいでください。
また、残り湯での追い炊きや洗濯はNGです
⑤ビール
ビールの本場ドイツで美容に効果があると注目されている「ビール風呂」。
ビールに含まれている炭酸とタンニン酸が肌をやさしく洗い、
ビタミンやミネラル、アミノ酸などをバランスよく含む栄養の宝庫である
ビール酵母が肌をなめらかにしてくれます。
また、ビールの苦みの決めるホップは「ビールの花」とも呼ばれ、
その香りはラベンダーにも似たリラックス効果をもたらすのだとか。
そんなビール風呂の作り方は以下の通りです。
- 3リットル程度のビールをお風呂に入れるだけ
お湯の温度が高すぎるとアルコール成分が飛び、
香りで酔いやすくなったり、のぼせて気持ち悪くなるため
温度は36~38℃と低めに設定するといいでしょう。
ビール風呂も残り湯での追い炊きや洗濯はNGです
入浴剤代わりになるアイテムその④「掃除アイテム」
入浴剤の代用品となるもの一つ目は「掃除アイテム」です。
掃除アイテムの中から入浴剤として使えると以下の4種類を紹介します。
- 重曹
- クエン酸
- セスキ炭酸ソーダ
①重曹
掃除に使われるアイテム重曹も入浴剤として使うことができます。
重曹は化学式 NaHCO3で表される炭酸水素ナトリウムと呼ばれる
ナトリウムの炭酸水素塩で、
食品添加物としてベーキングパウダーの代替品としてに使われるほか、
市販の入浴剤にも含まれており
水に溶かした重曹は石鹸水よりも弱いアルカリ性を示します。
石鹸より弱いながらも「油脂に対する洗浄効果」がある他、
「弱アルカリ性のお湯」と「皮脂」が化学反応を起こすことで
石鹸に類似した物質が作られ、肌がヌルヌルするようになります。
そのためアルカリ性のお湯は皮膚の清浄効果が高く、
入浴後はサッパリ感やスベスベ感を感じることが多いです。
また、重曹とクエン酸を混ぜて使うことで炭酸ガスが発生し
炭酸風呂にすることも可能です。
そんな重曹を入浴剤代わりに使う方法は以下の通り。
- 【重曹風呂】浴槽に張った40℃前後のぬるま湯200Lに、大さじ1~3杯の重曹を入れる。
- 【炭酸風呂】浴槽に張った40℃前後のぬるま湯200Lに、「重曹:クエン酸=3:1」で入れる。(例:重曹:大さじ3杯、クエン酸:大さじ1杯)
- 頻度は週1~2回を目安に。
上記の量であれば、肌への負担も少ないでしょうが
初めて使う場合は大さじ1杯から初めて肌に異常が出ないか確認して下さい。
重曹風呂に入る頻度が多いと、皮膚バリアーである「皮脂膜」が壊れ
肌がアルカリ性に傾き、皮膚トラブル(乾燥肌)になる可能性があります。
一口に重曹と言ってもいくつか種類があり
入浴剤代わりに適したもの適さないものがあります。
詳しくは【入浴剤に適した重曹】をご覧ください。
②クエン酸
クエン酸は柑橘系のフルーツや梅干しなどの酸っぱい成分(酸味)として知られ、
新陳代謝を活発にして細胞のターンオーバーを正常化する「美肌効果」や
疲労物質である乳酸を分解し「疲労回復効果」があります。
また、「水・重曹・クエン酸」を混ぜることで
炭酸ガスが発生し炭酸水となるので
炭酸入浴剤(バスボム)の材料として使われます。
そんなクエン酸を入浴剤代わりに使う方法は以下の通り。
- 【クエン酸風呂】浴槽に張った40℃前後のぬるま湯200Lに、大さじ1~3杯のクエン酸を入れる
- 【炭酸風呂】浴槽に張った40℃前後のぬるま湯200Lに、「重曹:クエン酸=1.3:1」で入れる。
- 頻度は週1~2回を目安に。
炭酸を発生させるにはクエン酸に対し重曹は1.3倍量必要となります。
上記の量であれば、肌への負担も少ないでしょうが
初めて使う場合はクエン酸:大さじ1杯から初めて肌に異常が出ないか確認して下さい。
用途に合わせた純度の違うクエン酸があるため
入浴剤代わりに適したもの適さないものがあります。
詳しくは【入浴剤に適したクエン酸】をご覧下さい。
③セスキ炭酸ソーダ
掃除用アイテムとして使われるセスキ炭酸ソーダも入浴剤代わりに使えます。
炭酸ナトリウム(Na2CO3)と炭酸水素ナトリウム(=重曹、NaHCO3)が
複塩として共存し安定している状態のアルカリ剤で
皮脂を乳化させ、タンパク質を分解する性質があります。
セスキ炭酸ソーダにも重曹が含まれていますが
重曹とは少し違った性質をもちます。
セスキ炭酸ソーダと重曹を比較
セスキ炭酸ソーダ
- アルカリ性が高い(pH9.8)
- 水に溶けやすい(研磨効果なし)
重曹
- アルカリ性が低い(pH8.2)
- 水に溶けにくい(研磨効果あり)
入浴剤として使う場合、
基本的に重曹と同じ効果があると考えていいでしょう。
しかし、アルカリ度が高いため皮膚への刺激が強めです。
重曹よりも少ない量を溶かすようにしましょう。
- 浴槽に張った40℃前後のぬるま湯200Lに、大さじ1~1.5杯のセスキ炭酸ソーダを入れる。
- 頻度は週1~2回を目安に。
セスキ炭酸ソーダ風呂は重曹風呂よりもアルカリ度が高いので
必ず少量から始めてください。
入浴剤代わりになるアイテムその⑤「化粧品」
入浴剤の代用品となるもの一つ目は「化粧品」です。
化粧品の中から入浴剤として使えると以下の3種類を紹介します。
- ハッカ油
- アロマオイル・エッセンシャルオイル
- 化粧水
①ハッカ油
夏にさっぱりとしたお風呂に入りたいときに
よく使われる入用剤代わりのアイテムが「ハッカ油」
ハッカ油はメントールのほか、
100種類以上の成分で構成されており
手軽に清涼感をえられると夏の暑さ対策によく使われます。
そんなハッカ油の使い方は以下の通りです。
- お風呂にハッカ油を数滴たらし、お湯の中に拡散するようによく混ぜるだけ
ハッカ油は油ですので、お湯に浮きます。
そのままではハッカ油のお湯に塊が漂うことになるので
入浴前によく混ぜて下さい。
また、ハッカ油を含む植物性の精油は
肉食動物は体内で分解・代謝することができないので
毒となってしまいます。
特に猫ちゃんを飼われている方はハッカ油での入浴は避けた方がいいでしょう。
ハッカ油をの量を迷われている方は
「ハッカ油の適量」の記事もありますので
そちらをご参考ください。
②アロマオイル・エッセンシャルオイル
余ってしまったアロマオイルやエッセンシャルオイルも
お風呂に入れれば入浴剤代わりとなります。
使うオイルによって香りも効果も変わってくるので
その日の気分に合わせて使い分けることも可能です。
そんなアロマオイルやエッセンシャルオイルを使った
アロマバスの作り方は以下の通りです。
- アロマオイル・エッセンシャルオイル2~3滴を、キャリアオイル(植物油)小さじ1杯程度に混ぜて浴槽に入れる
- アロマオイル・エッセンシャルオイル2~3滴を、乳化剤で薄めてから浴槽へ入れる
- 天然塩大さじ2杯に、エッセンシャルオイルを1~5滴垂らし、よくかき混ぜてから浴槽にいれる
アロマオイルやエッセンシャルオイルは成分が高濃度に凝縮されているため
そのまま肌につくと肌トラブルを起こしてしまいます。
激の強いオイルだと天然塩と混ぜただけでは不十分ですので、
必ず、キャリアオイルや乳化剤などで希釈してからお風呂に入れるようにしましょう。
③化粧水
化粧水には肌の保湿や美容に欠かせない成分がふんだんに含まれているので
そのまま湯船に入れるだけで、美容美肌効果の高い入浴剤に早変わり。
顔に使った時はピリピリと刺激を感じて使用を中止した化粧水も
入浴剤として使えば、身体は顔よりも皮膚が厚いため
刺激を感じず体全体で化粧水の効果を得ることができます。
そんな化粧水風呂の作り方は以下の通りです。
- 化粧水200ml~ボトル全量を浴槽のお湯に入れるだけ
元々、化粧水は肌につけるものですので
入浴剤代わりに使っても肌トラブルを起こす可能性は低いです。
いらなくなった化粧水を贅沢に使ってしまいましょう。
入浴剤代わりとなるアイテムその⑥「不用品」
入浴剤の代用品となるもの一つ目は「不用品」です。
不用品の中から入浴剤として使えると以下の3種類を紹介します。
- 余った炭
- 果物の皮
- お米のとぎ汁
①余った炭
バーベキューなどで余った炭も入浴剤代わりとなります。
炭には無数の微細な穴「多孔質」が空いており、
その穴に汚れ(浴槽内の雑菌やヌメリ・ニオイと言った有機物)を
吸着させ取り除くことができるほかに、
水道水の残留塩素の除去効果や遠赤外線効果によって
お風呂のお湯の刺激を減らし、体を芯から温めてくれます。
そんな余った炭を入浴剤代わりに使う方法は以下の通りです。
- なるべく大きな炭を選ぶ
- 浴槽が汚れないように、炭の粉を落とし、目の細かい袋に詰めて浴槽に入れる
また、汚れを吸着する性質のある炭に「光触媒」を施すことによって
吸着した有機物や細菌を、さらに分解することができるようにした
「光触媒の炭」という入浴用の炭も販売されています。
光触媒とは、太陽や蛍光灯などの光が当たると、その表面で強力な酸化力が生まれ、接触してくる有機化合物や細菌などの有害物質を除去することができる環境浄化材料です。
②果物の皮
果物の皮には、果肉部分よりも栄養が豊富なものもあります。
そういった果物の皮を目の粗い袋に詰めて
お風呂に浮かべるだけでもいろいろな効果が期待できます。
グレープフルーツやユズ、みかん、レモンと言った柑橘系が多いですが
リンゴや桃、バナナなど皮をむく果物であれば
基本どんなものでも大丈夫です。
③お米のとぎ汁
毎日の調理で出るお米のとぎ汁も入浴剤として活用することができます。
お米のとぎ汁は「ぬか」が流れ出たもので
ぬか自体はとても栄養価が高く、
ビタミンや油分、セラミドなどを含んでいるため、
入浴による美肌効果が期待できます。
使い方は簡単。研いだお米のとぎ汁をそのままお風呂に入れるだけです。
ただし、あまりに大量のとぎ汁と入れると
掃除の手間が増えてしまうので注意です。
入浴剤代わりとなるアイテムまとめ
ご覧いただきありがとうございました。
入浴剤代わりに使えるものはいろいろとありますが、
基本的には不要になったものを使うことをオススメします。
さら湯に入るくらいなら
ご自身の好みや目的とする効果効能に合わせて
色々な入浴剤代わりとなるものを見つけてみませんか?